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82032027 第1四半期プライムJGAAP

ミスターマックス・ホールディン…(8203) 2027年度第1四半期決算

2027年度第1四半期の売上高は382.2億円(前年同期比+10.1%)、営業利益は15.9億円(同+28.5%)。以下、セグメント別の増減要因とキャッシュフローを確認します。

小売/小売業


クイックビュー

指標当期前年同期YoY
売上高¥382.2億¥347.1億+10.1%
営業利益¥15.9億¥12.4億+28.5%
経常利益¥15.7億¥12.9億+21.8%
純利益¥10.4億¥8.5億+21.9%
ROE(年換算)10.8%8.9%-

Executive Summary

Q1は粗利率改善を伴う増収増益となり、収益性の質が向上した決算といえる。売上高は382.2億円(前年比+10.1%)、営業利益は15.9億円(同+28.5%)、経常利益は15.7億円(同+21.8%)、純利益は10.4億円(同+21.9%)となった。増益率が増収率を大きく上回った主因は、粗利率が22.2%へ約0.75pt改善したことで、売上原価率の低下が収益性向上を牽引した。

業績変動要因

【売上高】売上高は382.2億円で前年同期比+10.1%増収。単一セグメント(小売業)のため事業別内訳の開示はないが、増収は既存事業の販売拡大によるものとみられる。

【損益】粗利率は22.2%と前年同期の21.5%から改善し、営業利益は15.9億円(同+28.5%)と増収率を上回る伸びを示した。一方、販管費は83.8億円と前年比+10.6%増加し、売上成長率をわずかに上回るペースで拡大しており、販管費率は21.9%へ微増した。経常利益は15.7億円(同+21.8%)にとどまり、営業利益の伸びを下回った。これは支払利息が0.6億円と前年の0.3億円から増加するなど、営業外費用が拡大したことが要因である。特別損失は固定資産除却損0.3億円と軽微で、純利益への影響は限定的である。純利益は10.4億円(同+21.9%)となり、増収増益で着地した。

セグメント別分析

当社グループは小売及びこれに付随する事業を行う単一セグメントであり、セグメント別の開示は省略されている。

主要財務指標

【収益性】営業利益率は4.2%で前年同期の3.6%から約0.6pt改善し、純利益率は2.7%で同2.4%から改善した。粗利率22.2%は前年比約0.75pt上昇し、増益の中心的な要因となっている。ただし営業利益率4.2%は依然5%を下回る水準にあり、低マージン構造が残る。【キャッシュ品質】包括利益は9.3億円で純利益10.4億円をやや下回り、有価証券評価差額金の悪化(-1.1億円)が要因である。両者の乖離は限定的で、利益の質に大きな懸念はない。【投資効率】年換算ROEは10.8%で、純利益率2.7%、総資産回転率1.65回、財務レバレッジ2.41倍への分解から、資産回転とレバレッジがROEの主要な源泉となっている。【財務健全性】自己資本比率は41.5%で前年同期の44.2%から2.7pt低下した。流動比率は78.7%と100%を下回り、当座比率も30.2%にとどまるが、仕入債務を活用する小売業特有の資金循環構造を反映している面もある。有利子負債は124.8億円、負債資本倍率は1.41倍、インタレストカバレッジは27.4倍で、金利負担への耐性は確保されている。

キャッシュフロー分析

キャッシュフロー計算書の開示はないが、貸借対照表の推移から資金動向を確認できる。現金及び預金は25.2億円と前年同期の21.1億円から増加した一方、売掛金は56.2億円(前年比+52.0%)、棚卸資産は156.9億円(同+17.6%)と、いずれも売上高成長率10.1%を上回るペースで増加している。これに対し買掛金は116.7億円(同+40.9%)と拡大し、運転資金需要の一部を仕入債務の増加で吸収する形となっている。短期借入金は12.0億円から4.0億円へ大きく減少した一方、長期借入金は120.8億円へ増加しており、資金調達の重心は短期から長期へシフトしている。

収益の質

当期の利益は主に営業活動から生み出されており、一時的要因の影響は限定的である。営業外収益は0.5億円と売上高の0.1%にとどまり、経常利益の押し上げ効果は小さい。営業外費用は0.8億円で、うち支払利息が0.6億円を占め前年の0.3億円から増加しており、有利子負債の増加を反映している。特別損失は固定資産除却損0.3億円のみで、税引前利益15.4億円への影響は軽微である。包括利益9.3億円は純利益10.4億円をやや下回るが、差異は有価証券評価差額金の悪化によるものであり、アクルーアルの観点からは事業実態を大きく乖離させる要因は見られない。一方、売掛金・棚卸資産が売上成長を上回るペースで増加している点は、将来の運転資本負担として利益の質を評価する上で留意すべき点である。

業績予想・ガイダンス

通期業績予想は売上高1,570.0億円、営業利益48.5億円(前期比+9.1%)、経常利益47.0億円(同+4.5%)であり、予想の修正は行われていない。Q1時点の進捗率は売上高24.3%、営業利益32.8%、経常利益33.3%と、いずれも標準的な進捗率25%を上回っており、特に利益面の進捗が先行している。この先行進捗は売上の前倒しよりも粗利率改善による寄与が大きいとみられる。通期計画の増益率(営業利益+9.1%)はQ1実績の増益率(+28.5%)を下回っており、後続四半期における粗利率・販管費率の推移が通期達成の焦点となる。

株主還元

通期の1株当たり配当予想は29.00円で、修正は行われていない。通期EPS予想95.96円に基づく予想配当性向は約30.2%であり、持続可能性の目安とされる60%を大きく下回る水準にある。Q1のEPSは31.12円(前年比+21.8%)で、通期EPS予想に対する進捗率は32.4%と標準進捗を上回っている。

リスク要因

  1. 低マージン構造: 営業利益率4.2%は小売業として5%を下回る水準にあり、仕入原価・物流費・人件費の上昇が生じた場合、利益への影響が売上変動以上に大きくなりやすい。

  2. 運転資本の拡大: 売掛金が前年同期比+52.0%、棚卸資産が+17.6%と、売上高成長率10.1%を上回るペースで増加している。回収条件の変化や在庫滞留が生じた場合、資金効率と収益性の双方に影響し得る。

  3. 短期流動性: 流動比率78.7%、当座比率30.2%はいずれも警戒水準にあり、1年内返済予定の長期借入金62.2億円を含む資金需要が存在する。インタレストカバレッジ27.4倍、Debt/Capital比率24.5%は耐性を示すが、売上鈍化や在庫滞留が重なった場合の運転資本負担には留意が必要である。

業種ベンチマーク(参考・当社調べ)

業種ベンチマーク(retail)

収益性・リターン

指標自社中央値 (IQR)Delta
営業利益率4.2%3.2% (0.7%–7.3%)+0.9pt
純利益率2.7%2.1% (0.4%–5.9%)+0.6pt

収益性は業種中央値を上回る水準にあるが、IQR上限(7.3%・5.9%)と比較すると上位圏には達していない。

成長性・資本効率

指標自社中央値 (IQR)Delta
売上高成長率(前年比)10.1%7.7% (1.4%–14.4%)+2.4pt

売上成長率は業種中央値を上回るが、IQR上限14.4%との比較ではレンジ内の中位以上に位置する。

※出所: 当社調べ

決算上の注目ポイント

  1. 売上高+10.1%に対し営業利益+28.5%と、Q1は粗利率改善を伴う増益で始動した。粗利率は22.2%へ約0.75pt上昇し、営業利益率も4.2%へ改善している。

  2. 通期営業利益予想に対するQ1進捗率は32.8%と標準進捗(25%)を上回るが、通期計画の増益率(+9.1%)はQ1実績(+28.5%)を下回る。後続四半期での粗利率・販管費率の推移が、先行進捗の再現性を判断する焦点となる。

  3. 流動比率78.7%、売掛金・棚卸資産の売上成長を上回る増加は、運転資本管理の状況を示すデータとして継続的なモニタリングの対象となる。

理論株価(参考値)

シナリオ理論株価
bear(弱気)1,071円
base(基準)1,113円
bull(強気)1,136円
算出前提値
1株純資産(BPS)1,152円
調整後予想EPS98.6円
株主資本コスト r9.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%)
残余利益の持続係数 ω / 明示予測0.62 / 5年
想定配当性向30.2%
予想EPSの信頼度調整×1.028(同業種のガイダンス達成率実績に基づく)
implied PBR / PER0.97倍 / 11.3倍

感応度: 株主資本コスト±1%で 1,082円〜1,145円、ω±0.1で 1,112円〜1,114円。

注記:

  • 予想ROEが株主資本コストを下回るため、理論値は1株純資産を下回る水準になります。
  • 四半期末時点の純資産を使用しています(通期予想との間に期間のずれがあります)。
  • 純資産に非支配株主持分を含むため、理論値はやや高めに算出される可能性があります。

(算出モデル: 残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード) / 金利基準月: 2026-07 / 公表データのみからの機械算出値であり、市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません)


本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。