- 売上高: 153.23億円
- 営業利益: 12.95億円
- 当期純利益: 8.61億円
- 1株当たり当期純利益: 444.07円
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減率 |
|---|
| 売上高 | 153.23億円 | 151.77億円 | +1.0% |
| 売上原価 | 119.09億円 | 118.26億円 | +0.7% |
| 売上総利益 | 34.14億円 | 33.52億円 | +1.9% |
| 販管費 | 21.18億円 | 19.80億円 | +7.0% |
| 営業利益 | 12.95億円 | 13.71億円 | -5.5% |
| 営業外収益 | 1.00億円 | 1.34億円 | -25.3% |
| 営業外費用 | 1.34億円 | 19百万円 | +595.8% |
| 経常利益 | 12.62億円 | 14.86億円 | -15.1% |
| 税引前利益 | 12.44億円 | 16.45億円 | -24.4% |
| 法人税等 | 3.83億円 | 4.43億円 | -13.6% |
| 当期純利益 | 8.61億円 | 12.02億円 | -28.4% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 8.60億円 | 12.02億円 | -28.5% |
| 包括利益 | 5.01億円 | 17.15億円 | -70.8% |
| 減価償却費 | 2.60億円 | 2.15億円 | +20.8% |
| 支払利息 | 14百万円 | 11百万円 | +28.1% |
| 1株当たり当期純利益 | 444.07円 | 620.26円 | -28.4% |
| 1株当たり配当金 | 0.00円 | 0.00円 | - |
| 項目 | 当期末 | 前期末 | 増減 |
|---|
| 流動資産 | 239.89億円 | 227.33億円 | +12.56億円 |
| 現金預金 | 105.47億円 | 89.78億円 | +15.69億円 |
| 売掛金 | 68.35億円 | 63.39億円 | +4.95億円 |
| 棚卸資産 | 43.41億円 | 46.64億円 | -3.24億円 |
| 固定資産 | 83.83億円 | 82.39億円 | +1.45億円 |
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減 |
|---|
| 営業活動によるキャッシュフロー | 15.47億円 | 54百万円 | +14.93億円 |
| 財務活動によるキャッシュフロー | 8.80億円 | 6.63億円 | +2.17億円 |
| 項目 | 値 |
|---|
| 純利益率 | 5.6% |
| 粗利益率 | 22.3% |
| 流動比率 | 488.1% |
| 当座比率 | 399.8% |
| 負債資本倍率 | 0.58倍 |
| インタレストカバレッジ | 94.80倍 |
| EBITDAマージン | 10.1% |
| 実効税率 | 30.8% |
| 項目 | 前年同期比 |
|---|
| 売上高前年同期比 | +1.0% |
| 営業利益前年同期比 | -5.5% |
| 経常利益前年同期比 | -15.1% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益前年同期比 | -28.4% |
| 包括利益前年同期比 | -70.8% |
| 項目 | 値 |
|---|
| 発行済株式数(自己株式含む) | 1.96百万株 |
| 自己株式数 | 21千株 |
| 期中平均株式数 | 1.94百万株 |
| 1株当たり純資産 | 10,567.02円 |
| EBITDA | 15.55億円 |
| 項目 | 金額 |
|---|
| 第2四半期配当 | 0.00円 |
| 期末配当 | 100.00円 |
| セグメント | 売上高 | 営業利益 |
|---|
| EnvironmentalMaterials | 30.30億円 | 78百万円 |
| FoodMaterials | 12.95億円 | 76百万円 |
| HighTechMaterials | 109.70億円 | 13.09億円 |
| 項目 | 予想値 |
|---|
| 売上高予想 | 319.00億円 |
| 営業利益予想 | 25.80億円 |
| 経常利益予想 | 26.70億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益予想 | 18.60億円 |
| 1株当たり当期純利益予想 | 959.74円 |
| 1株当たり配当金予想 | 100.00円 |
このデータはXBRLファイルから自動抽出されたものです。正確性については開示資料の原本をご確認ください。
2026年度Q2のソマールは、売上は横ばい増収ながら利益面で鈍化し、収益性の圧縮が確認されるも、キャッシュフローは堅調というミックスな決算でした。売上高は153.23億円で前年比+1.0%、営業利益は12.95億円で同-5.5%、経常利益は12.62億円で同-15.1%、当期純利益は8.60億円で同-28.4%と後ろに行くほど落ち込みが大きくなりました。営業利益率は8.5%(=12.95/153.23)と推定され、前年の約9.0%から約57bp縮小しました。純利益率は5.6%(=8.60/153.23)で、前年の約7.9%から約231bp縮小し、税負担や営業外費用の影響が波及した形です。粗利益率は22.3%で一定のグロスマージンを確保している一方、販管費は21.18億円(売上比13.8%)とコスト吸収が重く、営業レバレッジが効きづらい構造が示唆されます。営業外収支は、収益1.00億円(うち受取配当0.42億円、受取利息0.27億円)に対し、費用1.34億円(支払利息0.14億円等)でマイナス寄与となり、経常段階以降の下押し要因となりました。実効税率は30.8%と平常水準で、純利益の落ち込みを相対的に増幅しています。キャッシュ面では営業CFが15.47億円と純利益8.60億円を大きく上回り、営業CF/純利益は1.80倍と高品質でした。流動比率は488%・当座比率は400%と強固で、現金105.47億円に対し短期借入0.72億円と流動性安全域は極めて厚いです。一方、ROEは4.2%と控えめで、ROICも5.6%と同業の目標レンジ(7-8%)を下回り、資本効率の課題が残ります。財務レバレッジ1.58倍、インタレストカバレッジ94.8倍と保守的な財務構成は安定感に優れる反面、資本効率改善の余地を示します。投資有価証券26.91億円など非事業資産が一定規模存在し、資産の入替・最適化によるROIC改善余地が示唆されます。商社型の持分法利益は未記載で、当社の利益構成は本業・金融収益が中心(営業外収入比率11.7%)とみられます。短期的にはコストコントロールと営業外負担の緩和が利益安定化の鍵、中期的にはROIC改善(事業ポートフォリオと資本配賦の最適化)がテーマです。総じて、PLはマージン圧縮で減益、BSとCFは堅調という構図で、配当余力は概ね維持可能と判断します。今後は需要環境のモメンタムと、販管費の伸び抑制・価格転嫁の進捗、並びに資本効率KPIの改善トレンドが焦点となります。
ステップ1(ROE分解): ROE 4.2% = 純利益率5.6% × 総資産回転率0.473 × 財務レバレッジ1.58倍。ステップ2(変化の大きい要素): 今期の低下は主に純利益率の悪化が支配的(営業利益率の約57bp縮小+営業外収支の悪化で経常〜純利益率が約231bp縮小)。総資産回転率は0.473と低位横ばい圏と推定、レバレッジも1.58倍と保守的で当期のドライバーではない。ステップ3(ビジネス上の理由): 売上+1.0%に対し営業利益-5.5%と、コスト増(販管費比率13.8%)や価格転嫁ラグ、ミックス変化が示唆される。営業外では金利上昇環境に伴う金融費用、その他費用計上が純利益率を下押し。ステップ4(持続性評価): コスト高止まりや賃上げ圧力は構造的だが、価格転嫁や効率化が進めば徐々に緩和可能。一方で金利環境は当面高止まりリスクがあり、営業外の逆風は短中期で継続し得る。ステップ5(懸念トレンド): 売上成長(+1.0%)に対し営業利益減(-5.5%)と、実質的に販管費伸長や粗利率の伸び悩みが示唆される営業レバレッジの負債。ROIC 5.6%は目標レンジ未達で、資本効率改善が必要。
売上は+1.0%と横ばい増収で、需要は底堅い一方で強いモメンタムは確認できません。営業利益の減少(-5.5%)は、価格転嫁のタイムラグ、製品ミックス変化、販管費の硬直化による営業レバレッジの鈍さが要因とみられます。粗利益率22.3%は一定の価格支配力を示すものの、前年との比較データがなく改善/悪化は判定不能です。営業外収支はマイナスで、金利負担やその他費用が経常以降を下押ししており、当面の金利高止まり局面では成長率の見た目を抑えるリスクがあります。純利益-28.4%は実効税率30.8%の影響も受けており、税引前段階の落ち込みに税負担が重なる構図です。中期的には、コスト最適化(間接費の削減・デジタル化による効率化)と価格政策の徹底、選択と集中による高ROIC事業への配賦が成長の質を押し上げ得ます。投資有価証券26.91億円等の非事業資産の見直しや、遊休資産の売却・再投資は成長資金の内製化につながる可能性があります。営業外収入比率11.7%は過度ではなく、本業の成長が持続性の鍵です。短期見通しは緩やかな増収・マージン回復の試み、中期はROICの逓増が評価軸となります。
流動性は極めて良好で、流動比率488.1%、当座比率399.8%と高水準。現金105.47億円が短期借入0.72億円を大幅に上回り、短期資金繰りリスクは低いです。負債資本倍率(D/E)は0.58倍と保守的で、インタレストカバレッジ94.8倍から金利耐性も非常に高いです。満期ミスマッチリスクは低く、流動資産239.89億円に対し流動負債49.15億円で大幅な正の運転資本(190.74億円)を有します。長期借入60.00億円は固定資産83.83億円により相応に裏付けられ、再ファイナンス・ローリングの余地も現預金の厚みから高いと評価します。オフバランス債務の開示はなく、確認できません。自己資本は204.79億円で自己資本比率は算出不可ながら、BS構造は堅健です。警告すべき流動比率<1.0やD/E>2.0の条件には該当しません。
営業CFは15.47億円で純利益8.60億円の1.80倍と高品質です。期中の運転資本の具体的な増減は未開示ですが、営業CFが純利益を大きく上回るため、売掛・棚卸の積み上がりによる資金拘束が大きい兆候は限定的と推察します。設備投資は6.10億円(支出)で、簡易FCF(営業CF−設備投資)は約9.37億円とプラスを確保しました。投資CF全体は未記載のため、M&Aや有価証券売買のキャッシュ影響は把握できません。財務CFは+8.80億円と資金流入で、期中に有利子負債の調達や配当支払いの影響があった可能性がありますが、配当金支払額は未記載です。営業CF/純利益<0.8の品質問題には該当せず、キャッシュ創出力は安定的と評価します。運転資本操作の兆候は、詳細内訳が乏しく判断保留ですが、現時点データからは顕著な異常は見られません。
配当性向(計算値)は22.8%と保守的で、利益水準の変動に対する耐性があります。営業CFが潤沢で簡易FCFもプラス(約9.37億円)であることから、平常水準の配当継続カバレッジは高いとみられます。純資産204.79億円、現金105.47億円のバッファは、短期的な業績変動時の配当の平準化余地を示唆します。もっとも、ROE 4.2%・ROIC 5.6%と資本効率が低めであり、株主還元と成長投資の配分バランス(内部留保の活用方針)が中期テーマとなります。配当方針や期中の総還元性向(自社株買い含む)は未記載のため、定量的なFCFカバレッジ(配当+投資)評価は限定的です。総じて、現状の低配当性向と強いCFから配当持続性は高いと判断します。
ビジネスリスク:
- 価格転嫁のタイムラグやコスト高止まりによるマージン圧迫
- 製品/顧客/地域ミックス変化による粗利率の不安定化
- 需要の伸び鈍化(売上+1.0%)による営業レバレッジ低下
財務リスク:
- 金利高止まりによる営業外費用の増加(経常利益への下押し)
- ROIC 5.6%と資本効率の低位推移(資本コスト割れのリスク)
- 長期借入60億円のリファイナンス条件悪化リスク(現金厚いが金利コスト上昇の可能性)
主な懸念事項:
- 営業利益率の縮小(約57bp)と純利益率の大幅縮小(約231bp)
- 営業外収支のマイナス寄与が継続するリスク
- 投資CF・配当総額の未開示によるFCF全体評価の不確実性
重要ポイント:
- 売上は横ばい増収だが、コスト吸収難・営業外負担で減益
- CF・流動性は非常に強く、配当の持続性は高い
- ROIC 5.6%・ROE 4.2%は資本効率の改善余地大
- 営業外収入比率は11.7%で本業中心の収益構造
- 資産最適化(投資有価証券等の見直し)でROIC改善余地
注視すべき指標:
- 営業利益率と販管費率のトレンド(価格転嫁の進捗)
- 経常利益段階の金利・その他費用の推移
- 営業CFと在庫/売掛・買掛の回転日数(運転資本効率)
- ROICと投下資本の構成(非事業資産圧縮の進捗)
- 設備投資額と投資回収(投資対効果)
セクター内ポジション:
財務安全性とCF創出は同業内でも強固だが、収益性(ROIC/ROE)とマージン回復の遅れが相対的な弱み。資本効率改善とコスト最適化の実行度が評価を左右。
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