クイックビュー
| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥426.1億 | ¥399.6億 | +6.6% |
| 営業利益 | ¥7.2億 | ¥6.4億 | +11.9% |
| 持分法投資損益 | - | - | - |
| 経常利益 | ¥8.9億 | ¥8.1億 | +9.6% |
| 純利益 | ¥5.4億 | ¥25.7億 | −79.1% |
| ROE(年換算) | 4.8% | 23.5% | - |
Executive Summary
当期は増収と営業・経常増益を確保したが、最終利益は前年の特別利益剥落により大幅減益となった。売上高は426.1億円(前年比+6.6%)、営業利益は7.2億円(同+11.9%)、経常利益は8.9億円(同+9.6%)と本業は改善傾向にある。一方、純利益は5.4億円(同-79.1%)となったが、これは前年同期に投資有価証券売却益29.5億円が特別利益として計上されていた反動であり、営業面の悪化を意味するものではない。
業績変動要因
【売上高】売上高は426.1億円で前年比+6.6%増加した。スポーツ事業の単一セグメントであり、事業全体としての増収が確認される。通期計画560.0億円に対する進捗率は76.1%で、標準的な75%をわずかに上回る。
【損益】営業利益は7.2億円(同+11.9%)、経常利益は8.9億円(同+9.6%)と増益を確保した。粗利率は17.2%(前年17.05%)へ改善したが、販管費率も15.5%(前年15.4%)へ上昇し、粗利改善効果の一部を吸収した。純利益は5.4億円(同-79.1%)だが、前年の投資有価証券売却益29.5億円の反動が主因であり、税引前利益は経常利益と一致し特別損益を含まない構成となった。結論として、本業ベースでは増収増益、最終利益ベースでは特殊要因による減益である。
セグメント別分析
スポーツ事業の単一セグメントであるため、セグメント別開示は省略されている。
主要財務指標
【収益性】営業利益率は1.7%(前年1.6%)、純利益率は1.3%(前年6.4%、うち特別利益寄与分を除く実質水準は前年とおおむね近い)と、いずれも低水準にある。粗利率は17.2%で20%を下回り、商品ミックスや仕入コストの変動が利益に影響しやすい構造である。【キャッシュ品質】営業外収益は売上高の0.4%にとどまり、過度な依存はない。インタレストカバレッジは支払利息0.01億円に対し極めて高水準である。【投資効率】年換算ROEは4.8%で、純利益率1.3%、総資産回転率1.75倍、財務レバレッジ2.17倍への分解が可能である。ROEの制約要因は主に低い純利益率にある。【財務健全性】自己資本比率は46.0%(前年44.4%)へ改善し、流動比率164.9%、当座比率138.4%と短期支払能力は健全な水準にある。有利子負債は2.8億円と小さく、Debt/Capital比率は1.8%にとどまる。
キャッシュフロー分析
CF計算書データの開示はないが、貸借対照表の推移から資金動向を確認できる。現金及び預金は102.2億円で前年同期比+11.5億円(+12.6%)増加し、流動性は改善している。短期借入金は1.0億円へ+0.5億円増加したが、現金預金残高がこれを大幅に上回るため、資金繰りへの影響は限定的である。売掛金は前年比-21.0億円減少する一方、電子記録債権が+5.4億円増加しており、決済手段の構成変化がみられる。買掛金は-16.0億円減少し電子記録債務が+15.4億円増加しており、仕入債務の決済構成も同様の変化を示す。全体として、現金水準の積み上がりと保守的な財務構成が確認される。
収益の質
当期の経常利益8.9億円と税引前利益8.9億円は一致しており、前年同期のような特別利益を含まない経常的な利益構成である。前年同期は投資有価証券売却益29.5億円が特別利益として計上され、税引前利益を大きく押し上げていたため、純利益の前年比較(-79.1%)は本業の実勢を反映しない。営業外収益は1.7億円で、受取配当金0.4億円、受取利息0.3億円等から構成され、売上高比0.4%と小さく、経常的な収益に対する非本業要素の寄与は限定的である。実効税率は約39.7%と高めであり、税引前利益から純利益への転換効率を抑制している。包括利益は7.2億円で純利益5.4億円を上回っており、有価証券評価差額金+1.6億円等その他の包括利益が押し上げに寄与した。全体として当期の利益の質は、特別要因を含まない経常的な利益として相対的に安定的だが、低マージン構造ゆえの利益の振れやすさには留意が必要である。
業績予想・ガイダンス
通期会社予想は売上高560.0億円(前年比+1.2%)、営業利益11.0億円(同+2.5%)、経常利益13.0億円(同+2.1%)であり、当四半期に予想修正はない。Q3累計の進捗率は売上高76.1%、営業利益65.3%、経常利益68.4%、純利益60.9%となっている。売上高は標準進捗(75%)を上回るが、利益系指標は下回っており、通期計画の達成にはQ4に営業利益率2.85%(Q3累計1.68%対比+117bp相当)への改善が必要となる。
株主還元
通期の1株当たり配当予想は18.00円で、当四半期に配当予想の修正はない。第2四半期配当は0円であり、期末に配当を集中させる方針とみられる。通期EPS予想44.96円に対する予想配当性向は約40.0%であり、一般的な持続可能性目安である60%を下回る。利益剰余金98.0億円、現金及び預金102.2億円と配当原資は厚く、通期純利益計画8.8億円に対する予想配当総額(約3.5億円)との整合性も確認できる。
リスク要因
-
低マージン構造リスク: 粗利率17.2%、営業利益率1.7%はいずれも低水準であり、仕入価格上昇や値引き拡大、価格転嫁の遅れが利益を大きく圧迫しうる。
-
通期計画未達リスク: 通期営業利益計画の達成にはQ4営業利益率2.85%が必要であり、Q3累計実績1.68%からの改善が実現しない場合、通期進捗の下振れにつながる。
-
需要変動リスク: スポーツ用品需要は消費マインドや天候、競技・学校行事等の動向に左右され、単一のスポーツ事業への集中がその影響を増幅しうる。棚卸資産41.2億円は総資産の12.7%を占め、需要予測との乖離は評価損等を通じて粗利率に波及しうる。
業種ベンチマーク(参考・当社調べ)
業種ベンチマーク(trading)
収益性・リターン
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | 1.7% | 3.3% (1.8%–5.0%) | −1.6pt |
| 純利益率 | 1.3% | 3.1% (1.4%–6.3%) | −1.9pt |
収益性は業種中央値を下回り、業種内でも低マージン層に位置する。
成長性・資本効率
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 売上高成長率(前年比) | 6.6% | 5.2% (-4.1%–8.6%) | +1.4pt |
売上成長率は業種中央値を上回り、業種内で相対的に高い伸びを示す。
※出所: 当社調べ
決算上の注目ポイント
-
売上高+6.6%、営業利益+11.9%と本業は増収増益を確保した一方、純利益の大幅減は前年の投資有価証券売却益29.5億円の剥落によるものであり、経常的な利益推移とは区別して理解する必要がある。
-
営業利益率1.7%、粗利率17.2%はいずれも業種中央値を下回る水準にあり、通期計画達成にはQ4に営業利益率2.85%への改善が求められる。
-
自己資本比率46.0%、流動比率164.9%、Debt/Capital比率1.8%など財務健全性は高く、配当予想も前期方針を据え置いており、財務基盤の安定性がうかがえる。
理論株価(参考値)
| シナリオ | 理論株価 |
|---|---|
| bear(弱気) | 663円 |
| base(基準) | 667円 |
| bull(強気) | 675円 |
| 算出前提 | 値 |
|---|---|
| 1株純資産(BPS) | 762円 |
| 調整後予想EPS | 46.6円 |
| 株主資本コスト r | 10.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 2.00%) |
| 残余利益の持続係数 ω / 明示予測 | 0.62 / 5年 |
| 想定配当性向 | 40.0% |
| 予想EPSの信頼度調整 | ×1.037(同業種のガイダンス達成率実績に基づく) |
| implied PBR / PER | 0.88倍 / 14.3倍 |
感応度: 株主資本コスト±1%で 649円〜686円、ω±0.1で 664円〜669円。
注記:
- 予想ROEが株主資本コストを下回るため、理論値は1株純資産を下回る水準になります。
- 四半期末時点の純資産を使用しています(通期予想との間に期間のずれがあります)。
- 純資産に非支配株主持分を含むため、理論値はやや高めに算出される可能性があります。
(算出モデル: 残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード) / 金利基準月: 2026-07 / 公表データのみからの機械算出値であり、市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません)
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。