| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥982.3億 | ¥794.0億 | +23.7% |
| 営業利益 | ¥25.2億 | ¥20.2億 | +24.6% |
| 経常利益 | ¥28.7億 | ¥23.8億 | +20.4% |
| 純利益 | ¥19.1億 | ¥18.3億 | +4.0% |
| ROE | 3.9% | 3.8% | - |
2026年度第3四半期累計決算は、売上高982.3億円(前年比+188.3億円 +23.7%)、営業利益25.2億円(同+5.0億円 +24.6%)、経常利益28.7億円(同+4.9億円 +20.4%)、当期純利益19.1億円(同+0.8億円 +4.3%)となった。売上成長と営業増益が持続したが、粗利率低下(13.2%、前年14.6%から-1.4pt)を販管費率改善(10.6%、前年12.1%から-1.4pt)で吸収した構図である。非営業では為替差益1.1億円や受取配当1.1億円が寄与したものの、税負担率上昇により純利益の伸びは営業段階を下回った。総資産833.7億円、純資産487.9億円で自己資本比率58.5%と財務健全性は高位を保つ。
【収益性】ROE 3.9%(前年4.1%から低下)、営業利益率 2.57%(前年2.55%から+0.02pt)、純利益率 1.94%(前年2.30%から-0.36pt)。売上総利益率は13.2%で前年14.6%から-1.4pt低下し、商材ミックスや価格競争の影響が顕在化。販管費率は10.64%で前年12.05%から-1.41pt改善し、スケールメリットとコスト管理が寄与。ROICは約5.0%で資本コスト近傍の水準。【キャッシュ品質】現金及び預金159.2億円(前年比-8.1億円)、流動資産655.1億円に対し流動負債333.8億円で流動比率196.3%、当座比率170.4%と短期流動性は厚い。売上債権296.1億円でDSO110日と回収サイトは長めであり、運転資本の効率改善余地が大きい。【投資効率】総資産回転率1.178倍。売上債権回転率3.32倍、買掛金回転率6.52倍。棚卸資産は26.0億円で在庫回転日数は約10日と効率的。【財務健全性】自己資本比率58.5%、負債資本倍率0.71倍、財務レバレッジ1.71倍。有利子負債14.0億円でインタレストカバレッジ180倍と金利負担は軽微。固定比率67.6%で長期資産は純資産内で十分カバーされる。
現金預金は前年比-8.1億円減の159.2億円となったが、流動性水準は依然高い。売掛金は前年比-70.6億円減の296.1億円へ大幅減少し、期末の回収サイクルや案件の計上タイミングが影響した模様である。買掛金も前年比-68.9億円減の211.2億円へ減少し、仕入調達の規模と支払サイトが連動して変動。流動負債全体では-70.6億円減の333.8億円となり、短期負債圧力は軽減された。投資有価証券が前年比+10.5億円増の54.1億円へ積み上がり、時価評価上昇や追加投資が寄与した可能性がある。評価・換算差額等は+5.4億円増の32.1億円となり、有価証券評価益が資本の部を押し上げた。固定負債は+5.4億円増の12.0億円となったが金額規模は限定的である。短期負債に対する現金カバレッジは0.48倍と前年0.42倍から改善し、流動性指標は引き続き堅調。運転資本効率では売掛金のDSO110日が長めであり、回収強化によるキャッシュコンバージョンの向上余地が大きい。
経常利益28.7億円に対し営業利益25.2億円で、非営業純増は約3.5億円。内訳は為替差益1.1億円、受取配当金1.1億円、その他金融収益が主である。営業外収益は売上高の約0.5%を占め、規模は限定的ながら為替や投資収益の寄与が確認できる。特別利益は0.6億円で投資有価証券売却益等が計上されたが、金額は小さく経常収益への影響は軽微。実効税率は34.9%と前年34.2%から上昇し、税負担が純利益率を圧迫した。営業段階での粗利率低下を販管費効率化で相殺した結果、営業利益率は微増にとどまり、収益の質は販管費コントロールに依存している。売上債権の回転期間が長いことから、利益計上と現金回収のタイムラグが存在し、アクルーアルの観点では運転資本の最適化が課題となる。
【業種内ポジション】(参考情報・当社集計) 収益性: ROE 3.9%(業種中央値3.7%、2025-Q3 n=15社)で中位水準だが絶対値は低い。営業利益率2.57%は業種中央値3.2%を-0.6pt下回り、収益性の改善余地がある。純利益率1.9%は業種中央値2.0%とほぼ同水準。 健全性: 自己資本比率58.5%は業種中央値47.8%を+10.7pt上回り、財務安定性は上位に位置する。流動比率196%は業種中央値188%と同程度で標準的。財務レバレッジ1.71倍は業種中央値1.97倍を下回り、低レバレッジ運営が特徴。 効率性: 総資産回転率1.178倍は業種中央値1.06倍を上回り、資産効率はやや良好。売上債権回転日数110日は業種中央値73.6日を+36日上回り、回収サイトの長さが際立つ。棚卸資産回転日数は約10日で業種中央値51日を大幅に下回り、在庫効率は非常に高い。営業運転資本回転日数は買掛金回転日数を踏まえた総合効率の観点で評価が必要。 成長性: 売上高成長率+23.7%は業種中央値+2.6%を大きく上回り、高成長を実現している。EPS成長率も前年比で改善傾向にあり、業種内で上位の成長パフォーマンスを示す。 総合: 高成長・高健全性を特徴とする一方、営業利益率と売上債権回転の改善が資本効率向上の鍵となる。 (比較対象: 2025年第3四半期、業種: 卸売業(trading)、出所: 当社集計)
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。