| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥53827.2億 | ¥53197.2億 | +1.2% |
| 営業利益 | - | - | - |
| 税引前利益 | ¥5195.1億 | ¥5249.9億 | -1.0% |
| 純利益 | ¥4499.3億 | ¥4481.3億 | +0.4% |
| ROE | 9.6% | 9.2% | - |
2026年度第3四半期(累計9カ月)の連結業績は、売上高5兆3,827億円(前年同期比+630億円 +1.2%)、営業利益2,812億円(同-222億円 -7.3%)、経常利益5,195億円(同+164億円 +3.3%)、親会社株主に帰属する当期純利益4,085億円(同-79億円 -1.9%)となった。売上は微増にとどまり、営業段階では減益となったが、持分法投資利益2,082億円が経常利益段階での増益に寄与した。
【収益性】ROE 8.7%(前年8.5%から+0.2pt)、純利益率7.6%(前年7.7%から-0.1pt)、営業利益率5.2%(業種中央値3.2%を上回るが前年5.7%から低下)、総資産利益率3.1%。デュポン分解では純利益率7.6%×総資産回転率0.414×財務レバレッジ2.77倍でROE 8.7%を構成。【キャッシュ品質】現金及び現金同等物6,102億円、営業CF 2,475億円(純利益比0.61倍で品質アラート該当)、フリーキャッシュフロー1,443億円。【投資効率】総資産回転率0.414回転(業種中央値1.06を大きく下回る)、持分法投資利益2,082億円が利益構成の40%超を占める。売掛金回転日数156日(業種中央値74日)、棚卸資産回転日数150日(業種中央値51日)と運転資本効率に課題。【財務健全性】自己資本比率35.0%(前年40.7%から低下、業種中央値47.8%を下回る)、負債資本倍率1.77倍(業種中央値の財務レバレッジ1.97倍と比較して保守的水準)。
営業CFは2,475億円で純利益4,085億円に対する比率は0.61倍となり、利益の現金裏付けが限定的である。内訳では売上債権増加2,055億円、棚卸資産増加756億円、その他運転資本増加2,726億円がキャッシュアウト要因となり、一方で仕入債務増加3,042億円がキャッシュイン要因として寄与した。投資CFは1,033億円の支出で、設備投資732億円が主因となり、フリーキャッシュフローは1,443億円を確保した。財務CFは期中配当支払1,629億円、自己株式取得538億円を実施し、FCFに対する配当カバレッジは0.92倍と若干不足している。運転資本では売掛金が前年比2,306億円増の2兆3,008億円、棚卸資産が同1,458億円増の1兆7,704億円へ拡大し、短期資金需要が増加している。買掛金は同1,551億円増の1兆2,052億円となり仕入債務の活用は進んだが、売掛金と在庫の積み上がりが営業CFの伸びを制約した。現金預金残高は期首から増加しているものの、運転資本効率悪化への対応が課題となる。
経常利益5,195億円に対し営業利益2,812億円で、非営業段階での純増は約2,383億円となる。内訳は持分法投資利益2,082億円、受取利息51億円、受取配当10億円が主要項目で、持分法投資が利益構成の中核を占める。営業外収益は売上高の4.5%に相当し、関連会社の業績が連結利益に大きく影響する構造である。営業CFが純利益を大きく下回る点で収益の質に懸念があり、売掛金増加2,055億円と在庫増加756億円がアクルーアル要因として働いた。その他包括利益は3,029億円で、為替換算調整勘定や金融資産の評価益が包括利益7,528億円を押し上げており、時価変動要素が大きい。営業段階の利益率低下と運転資本悪化により、本業由来の現金創出力は前年比で弱まっている。
【業種内ポジション】(参考情報・当社調べ) 収益性: ROE 8.7%(業種中央値3.7%を上回り業種内では相対的に高位、ただし業種平均の収益性自体が低い)、営業利益率5.2%(業種中央値3.2%を上回る)、純利益率7.6%(業種中央値2.0%を大幅に上回る)。健全性: 自己資本比率35.0%(業種中央値47.8%を下回り業種内では低位)、財務レバレッジ2.77倍(業種中央値1.97倍を上回り、総資産に対する自己資本の割合が相対的に小さい)。効率性: 総資産回転率0.414回転(業種中央値1.06を大幅に下回る)、売掛金回転日数156日(業種中央値74日の2倍超)、棚卸資産回転日数150日(業種中央値51日の3倍)で運転資本効率が業種内で劣位。売上高成長率1.2%(業種中央値2.6%をやや下回る)。総じて収益性指標では業種内で優位にあるが、効率性と健全性に課題が見られ、特に運転資本管理と資本構成の改善余地が大きい。 ※業種: 総合商社(N=15)、比較対象: 2025年Q3累計期、出所: 当社集計
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。