| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥1233.8億 | ¥1171.3億 | +5.3% |
| 営業利益 | ¥31.1億 | ¥31.8億 | -2.0% |
| 経常利益 | ¥35.3億 | ¥35.0億 | +1.1% |
| 純利益 | ¥28.1億 | ¥27.1億 | +4.4% |
| ROE | 7.5% | 8.0% | - |
2026年度第3四半期累計決算は、売上高1233.8億円(前年比+62.5億円 +5.3%)、営業利益31.1億円(同-0.7億円 -2.0%)、経常利益35.3億円(同+0.3億円 +1.1%)、純利益28.1億円(前年27.1億円)。増収の主因は水産物卸売の拡大で売上は1162.3億円(セグメント主力)に達したが、営業利益は横ばいにとどまり営業利益率は2.5%と前年から改善せず。経常利益は受取配当金4.4億円等の営業外収益で増益を確保。総資産は前年比+202.8億円の950.4億円に拡大し、純資産は376.1億円(自己資本比率37.7%)となり、資産増加の主因は売掛金+109.2億円と棚卸資産+34.7億円の運転資本増、及び短期借入金+99.8億円の大幅増で資金調達が拡大した。
【収益性】ROE 7.2%(純利益率2.2%×総資産回転率1.30×財務レバレッジ2.53で構成)。営業利益率 2.5%で前年同期並み、純利益率2.3%。ROICは4.0%で資本効率改善余地あり。【キャッシュ品質】現金預金97.9億円(前年比+77.1%)、短期負債に対する現金カバレッジ0.73倍。売掛金235.4億円(前年比+86.5%)と棚卸資産149.0億円(同+30.4%)の増加が運転資本を圧迫。【投資効率】総資産回転率1.30倍、有利子負債257.5億円に対するインタレストカバレッジ24.9倍で利息負担は軽微。【財務健全性】自己資本比率37.7%、流動比率126.3%、当座比率87.6%、負債資本倍率1.53倍。短期借入金135.0億円(前年比+283%)と短期負債比率52.4%の高さにより短期流動性リスクが高まっている。包括利益43.5億円(前年30.6億円から+42%)の押し上げには評価差額金の変動が寄与。
営業CF及び投資CF等の詳細は未開示であるが、BS推移から資金動向を分析すると、現金預金は前年比+42.6億円増の97.9億円へ積み上がり、増益と短期借入金の大幅調達が資金増加の主因となった。売掛金が+109.2億円、棚卸資産が+34.7億円増加し、合計約143.9億円の運転資本増加が発生。一方で買掛金は+77.2億円増加し、サプライヤークレジットによる一部資金調達が確認できる。短期借入金+99.8億円の急増は運転資本増を賄うための短期資金調達を示唆し、借入依存度が高まっている。現金カバレッジは短期負債384.5億円に対し0.73倍で、流動性はタイトであり、短期債務の返済・ロールオーバーには売掛金の回収や在庫の効率化が不可欠。投資活動面では詳細不明だが、総資産増加の主因が流動項目のため設備投資は大規模ではないと推定される。財務活動としては、配当120円(計算上配当性向約19.2%)を計画しており配当負担は軽く、現金創出力の維持が今後の流動性確保の鍵となる。
経常利益35.3億円に対し営業利益31.1億円で、営業外純増は約4.2億円。内訳は営業外収益5.6億円(うち受取配当金4.4億円が主軸)と営業外費用1.2億円で、金融収益や持分法投資利益等が利益を押し上げている。営業外収益は売上高の約0.5%を占め、受取配当金や有価証券関連収益の構成比が大きく、営業本業の利益率(2.5%)に対する金融収益依存度は相対的に小さいものの、包括利益43.5億円には評価差額金の増加が含まれており、時価変動の影響を受けやすい。特別利益6.6億円(投資有価証券売却益等)が税引前利益41.0億円を下支えしており、一時的要素の寄与度は高い。営業CF詳細がないため純利益に対する現金裏付けは直接評価できないが、売掛金・棚卸資産の増加が資金を滞留させている点は収益の質を低下させる要因となる。営業本業からの継続的キャッシュ創出力には改善余地があり、粗利率向上と販管費効率化が必要。
【業種内ポジション】(参考情報・当社調べ) 収益性: 純利益率2.3%は業種中央値1.8%を上回り、営業利益率2.5%は業種中央値2.8%をやや下回る。ROE 7.2%は業種中央値4.0%を大幅に上回り、収益性はレバレッジ効果で相対的に良好。 健全性: 自己資本比率37.7%は業種中央値47.3%を下回り、流動比率126.3%は業種中央値184%を下回る。短期借入の大幅増により健全性指標は業種内で下位圏と推定。 効率性: 総資産利益率(ROA)は約2.8%で業種中央値2.2%を上回る。売上高成長率+5.3%は業種中央値1.1%を大きく上回り、成長性では業種トップクラス。 総合: 増収力とROEの高さは評価できるが、自己資本比率と流動比率が業種内で低位であり、短期借入依存による財務レバレッジ拡大が健全性指標を押し下げている。業種内で成長性は優位だが財務安定性に改善余地がある。 (業種: 卸売業・trading、比較対象: 2025年度Q3、集計企業数14社、出所: 当社集計)
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。