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80082027 第1四半期プライムJGAAP

ヨンドシーホールディングス(8008) 2027年度第1四半期決算

2027年度第1四半期の売上高は199.6億円(前年同期比+27.5%)、営業利益は12.8億円(同+133.5%)。以下、セグメント別の増減要因とキャッシュフローを確認します。

小売/小売業


クイックビュー

指標当期前年同期YoY
売上高¥199.6億¥156.6億+27.5%
営業利益¥12.8億¥5.5億+133.5%
経常利益¥13.4億¥6.2億+115.3%
純利益¥7.7億¥4.2億+82.2%
ROE1.9%1.0%-

Executive Summary

ブランド事業の大幅増益を主因に、増収増益かつ営業利益率が大きく改善する好決算となった。売上高は199.6億円(前年比+27.5%)、営業利益は12.8億円(同+133.5%)、経常利益は13.4億円(同+115.3%)、純利益は7.7億円(同+82.2%)となった。増収率を上回る利益成長は、ブランド事業の売上拡大と収益性回復による営業レバレッジが主因である。

業績変動要因

【売上高】売上高は199.6億円、前年同期比+27.5%。セグメント別ではブランド事業が132.0億円(構成比66.1%、YoY+43.1%)と牽引役となり、アパレル事業は68.1億円(構成比33.9%、YoY+5.1%)にとどまった。ブランド事業の高成長が連結増収の中心である。

【損益】営業利益は12.8億円(YoY+133.5%)、営業利益率は6.4%で前年同期3.5%から290bp改善した。粗利率32.0%のもと、売上増加が販管費(51.0億円、販管費率25.5%)を吸収し営業レバレッジが働いた。セグメント利益ではブランド事業が11.6億円(同+192.9%、利益率8.8%)と大幅増益、一方アパレル事業は3.5億円(同-16.3%、利益率5.2%)と減益で、事業間の収益性格差が拡大した。経常利益は営業外収支(受取配当0.6億円等)を含め13.4億円(同+115.3%)。特別損失として減損損失0.2億円を計上したが税引前利益に対する影響は限定的である。実効税率は41.6%と高く、税引前利益13.2億円から純利益7.7億円への転換を抑制した。結論として増収増益であり、増益率が増収率を上回る質の高い決算内容である。

セグメント別分析

ブランド事業は売上高132.0億円(構成比66.1%、YoY+43.1%)、セグメント利益11.6億円(同+192.9%)、利益率8.8%(前年4.3%から+450bp)と連結増益の中心を担った。アパレル事業は売上高68.1億円(構成比33.9%、YoY+5.1%)と増収したものの、セグメント利益は3.5億円(同-16.3%)、利益率5.2%(前年6.5%から-130bp)と採算が悪化した。連結ベースではのれん償却2.5億円等の調整額△2.3億円を控除し、営業利益12.8億円となっている。ブランド事業の高収益化が連結利益率改善を主導する一方、アパレル事業の採算低下は今後の利益率改善余地を制約しうる。

主要財務指標

【収益性】営業利益率6.4%は前年同期3.5%から290bp改善し、純利益率3.9%も同2.7%から120bp改善した。粗利率は32.0%である。【キャッシュ品質】棚卸資産174.2億円は総資産の24.7%を占め、現金及び預金29.6億円は短期借入金86.0億円に対して0.34倍にとどまり、在庫への資金滞留が資金効率上の論点となる。【投資効率】ROE(累計)は1.9%で、Q1純利益を年換算し期末純資産で割った概算値は約7.7%となる。総資産705.8億円に対し純資産401.6億円と資産効率の観点では回転率の低さが利益率改善効果を一部相殺している。【財務健全性】自己資本比率56.9%、負債資本倍率0.76倍、インタレストカバレッジ約28倍と財務基盤は総じて安定的である一方、短期借入金86.0億円を含む短期負債への依存度は相対的に高い。

キャッシュフロー分析

本決算ではキャッシュフロー計算書の詳細開示がないため、貸借対照表の変動から資金動向を分析する。現金及び預金は前年同期の13.4億円から29.6億円へ増加した一方、棚卸資産は166.0億円から174.2億円へ、売掛金は34.6億円から43.6億円へ増加しており、増収に伴い運転資本が拡大している。短期借入金は49.0億円から86.0億円へ増加しており、運転資本の積み上がりを短期借入で賄っている構図がうかがえる。買掛金は22.9億円から27.3億円へ増加したが、売掛金・在庫の増加を十分に相殺する水準ではなく、増収局面での資金効率改善が今後の焦点となる。

収益の質

当四半期の増益は主に営業利益の伸長によるものであり、一時的要因は限定的である。特別損失として減損損失0.2億円を計上したが、税引前利益13.2億円に対する影響は軽微である。営業外収益1.0億円のうち受取配当金0.6億円が中心で、経常的な性質を持つ。一方、実効税率は41.6%と高く、税引前利益から純利益への転換率を押し下げている。包括利益はマイナス0.3億円で、純利益7.7億円との乖離が大きいが、これは主にその他有価証券評価差額金がマイナス8.1億円となったことによるものであり、事業の実態的な収益力とは区別して評価すべきである。総合的にみて、当期利益の源泉は本業の営業利益改善であり、収益の質は相対的に高いと評価できる。

業績予想・ガイダンス

通期会社予想は売上高750.0億円(YoY+7.2%)、営業利益43.0億円(同+53.4%)、経常利益46.0億円(同+45.4%)である。当第1四半期の進捗率は売上高26.6%、営業利益29.8%、経常利益29.1%となり、いずれも単純な四半期均等進捗の25%を上回っている。特に営業利益の進捗が良好であり、Q1の増益基調が続けば計画達成に向けて前向きな状況である。ただし通期計画の営業利益率は5.7%であり、Q1実績の6.4%を通年で維持するには、ブランド事業の高成長継続とアパレル事業の採算改善が課題となる。なお当四半期において業績予想の修正が行われている。

株主還元

通期配当予想は1株当たり85.0円であり、当四半期における配当予想の修正はない。期中平均株式数21,474,914株と通期純利益予想26.5億円を基に算定すると、配当性向は概算で約68.9%となる。利益剰余金300.2億円、株主資本401.6億円の蓄積を踏まえると、通期計画達成時の配当は利益でカバーされる見通しである。一方で配当性向約69%は利益変動に対する余裕が大きい水準ではなく、在庫水準や短期借入への依存を踏まえると、配当原資の安定性は今後の運転資本動向にも左右される。

リスク要因

  1. アパレル事業の採算悪化: 売上高は前年比+5.1%と増収したものの、セグメント利益は-16.3%、利益率は5.2%へ130bp低下した。値引きやコスト増が続けば連結利益率の改善を阻害しうる。

  2. 在庫・運転資本の効率: 棚卸資産は174.2億円で総資産の24.7%を占め、前年同期比でも増加している。在庫の滞留は将来的な値下げ・評価損リスクの先行指標となり得る。

  3. 短期資金への依存と流動性: 短期借入金86.0億円に対し現金及び預金は29.6億円(0.34倍)にとどまる。流動比率156.3%は健全な水準だが、即時流動性は限定的であり、借換環境の変化に対する感応度が相対的に高い。

業種ベンチマーク(参考・当社調べ)

業種ベンチマーク(retail)

収益性・リターン

指標自社中央値 (IQR)Delta
営業利益率6.4%3.2% (0.7%–7.3%)+3.2pt
純利益率3.9%2.1% (0.4%–5.9%)+1.7pt

営業利益率・純利益率とも業種中央値を上回り、収益性は業種内で相対的に高い水準にある。

成長性・資本効率

指標自社中央値 (IQR)Delta
売上高成長率(前年比)27.5%7.7% (1.4%–14.4%)+19.8pt

売上高成長率は業種中央値を大きく上回り、業種内でも高い成長性を示している。

※出所: 当社集計

決算上の注目ポイント

  1. ブランド事業のセグメント利益率は8.8%(前年4.3%)へ大幅改善し、連結営業利益率290bp改善の主因となっている。事業間の収益性格差が拡大しており、ブランド事業の成長持続性が連結業績を左右する構図が明確化している。

  2. 通期計画に対するQ1進捗率は営業利益29.8%、経常利益29.1%と均等進捗を上回っており、当四半期の好調が示された。一方で通期計画の営業利益率5.7%はQ1実績6.4%を下回っており、通年での利益率維持可否が今後の確認点となる。

  3. 棚卸資産174.2億円、短期借入金86.0億円に対する現金及び預金29.6億円という財務構成は、増収局面における運転資本の拡大と短期資金依存を示しており、在庫効率と資金繰りの動向がモニタリングポイントとなる。

理論株価(参考値)

シナリオ理論株価
bear(弱気)1,667円
base(基準)1,719円
bull(強気)1,747円
算出前提値
1株純資産(BPS)1,868円
調整後予想EPS126.8円
株主資本コスト r9.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%)
残余利益の持続係数 ω / 明示予測0.62 / 5年
想定配当性向68.9%
予想EPSの信頼度調整×1.028(同業種のガイダンス達成率実績に基づく)
implied PBR / PER0.92倍 / 13.6倍

感応度: 株主資本コスト±1%で 1,674円〜1,767円、ω±0.1で 1,714円〜1,722円。

注記:

  • 予想ROEが株主資本コストを下回るため、理論値は1株純資産を下回る水準になります。
  • 四半期末時点の純資産を使用しています(通期予想との間に期間のずれがあります)。

(算出モデル: 残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード) / 金利基準月: 2026-07 / 公表データのみからの機械算出値であり、市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません)


本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。