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79912026 第3四半期スタンダードJGAAP

マミヤ・オーピー(7991) 2026年度第3四半期決算

2026年度第3四半期の売上高は171.9億円(前年同期比-39.7%)、営業利益は18.6億円(同-69.1%)。以下、セグメント別の増減要因とキャッシュフローを確認します。

機械


クイックビュー

指標当期前年同期YoY
売上高¥171.9億¥285.0億−39.7%
営業利益¥18.6億¥60.3億−69.1%
経常利益¥23.1億¥64.0億−63.9%
純利益¥16.5億¥43.8億−62.4%
ROE(年換算)8.4%23.3%-

Executive Summary

売上高の大幅縮小に対して固定費吸収力が低下し、増益率以上に営業利益が悪化した点が本決算の最重要ポイントである。売上高は171.9億円(前年比-39.7%)、営業利益は18.6億円(同-69.1%)、経常利益は23.1億円(同-63.9%)、純利益は16.5億円(同-62.4%)となった。主因は前年の高水準からの事業規模縮小であり、粗利率・営業利益率とも前年から大幅に低下する一方、販管費の削減が売上減少に追随せず負の営業レバレッジが顕在化した。

業績変動要因

【売上高】売上高は171.9億円で前年同期比39.7%減少した。セグメント別ではElectronicEnterpriseが134.4億円(全体の78.2%)と主力で、SportsEnterpriseが35.8億円、RealEstateが1.6億円となっている。減収は前年の高水準からの事業規模縮小が主因であり、主力セグメントの縮小が全体を押し下げた。

【損益】営業利益は18.6億円(同-69.1%)、営業利益率は10.8%で前年の21.2%から大幅に低下した。販管費は30.2億円で前年の30.7億円からわずか1.7%の減少にとどまり、売上高の減少率39.7%に対して費用削減が追いついていない。ElectronicEnterprise単独では利益率14.3%を確保しているが、RealEstate・SportsEnterpriseはともに営業損失となっている。経常利益23.1億円は受取配当金1.5億円等の営業外収益が補完した結果である。特別損益は僅少で、純利益16.5億円は概ね経常的な収益力を反映する。結論として減収減益である。

セグメント別分析

ElectronicEnterpriseは売上134.4億円・営業利益19.3億円(利益率14.3%)と全社利益の中核を担う。SportsEnterpriseは売上35.8億円に対し営業損失0.3億円(利益率-1.0%)、RealEstateは売上1.6億円に対し営業損失0.3億円(利益率-18.3%)と、両セグメントとも損失を計上しており、ElectronicEnterprise一本足の収益構造となっている。

主要財務指標

【収益性】営業利益率10.8%は前年同期の21.2%から大幅に低下し、純利益率も9.6%(前年15.4%)へ低下した。年換算ROEは8.4%で、前年の高収益局面から水準を下げている。【キャッシュ品質】営業外収益は5.4億円で売上高の3.1%にあたり、受取配当金1.5億円などが経常利益を補完しているが、依存度は過度ではない。棚卸資産は原材料35.7億円、製品16.4億円、仕掛品9.6億円で構成され、在庫水準の管理が今後の粗利率に影響し得る。【投資効率】総資産393.1億円に対し純資産262.4億円、自己資本比率66.8%と高水準である。有形固定資産は80.7億円で前年から大幅増加し、土地・建設仮勘定の積み上がりが目立つ。【財務健全性】流動資産218.8億円に対し流動負債53.6億円と流動性は厚く、現金及び預金は107.5億円である。長期借入金49.8億円・社債7.0億円を抱えるが、自己資本比率の高さから財務基盤は安定的である。

キャッシュフロー分析

CF計算書の詳細開示はないが、BS変動から資金動向を読み取ると、現金及び預金は前年の142.4億円から107.5億円へ34.9億円減少している。一方で有形固定資産が23.7億円増加し、土地・建設仮勘定への投資が現金減少の主因とみられる。売掛金は15.4億円減少、買掛金も4.8億円減少しており、売上縮小に伴う営業債権債務の圧縮が進んだ。短期借入金は1.1億円減少し短期調達依存は後退している。総じて、投資活動への資金配分が現金水準を押し下げつつも、自己資本比率66.8%と高い流動性が維持されており、資金繰りの安定性は保たれている。

収益の質

純利益16.5億円のうち、特別損益は特別利益0.02億円・特別損失0.01億円と僅少であり、収益は概ね経常的な要因で構成されている。営業外収益5.4億円は受取配当金1.5億円、持分法投資利益1.1億円、受取利息0.5億円などから成り、これらは一定の継続性を持つが、事業本体の収益力である営業利益率が前年から1,036bp低下している点は収益の質を判断する上で重要である。販管費が売上減少に対して十分に縮小しなかったことで負の営業レバレッジが生じており、営業外収益による補完が経常利益・純利益を支える構図となっている。包括利益は21.5億円で純利益16.5億円を上回り、有価証券評価差額金5.6億円の押し上げが寄与しているが、これは事業収益力とは別の要因である。

業績予想・ガイダンス

通期会社予想は売上高210.0億円(前年比-37.7%)、営業利益20.0億円(同-68.7%)、経常利益26.0億円(同-61.7%)である。Q3累計の進捗率は売上高81.8%、営業利益93.1%、経常利益89.0%、純利益82.5%(対通期純利益20.0億円)となっており、営業利益・経常利益は標準的な75%進捗を上回っている。これはQ4に売上高38.1億円・営業利益1.4億円という低採算な計画を織り込んでいるためで、通期予想が保守的な前提を含んでいる可能性がある。

株主還元

第2四半期配当は1株当たり0円で、通期会社予想の年間配当金は50円である。予想EPS193.64円に対する配当性向は25.8%となる。配当予想の実現には通期純利益20.0億円の達成が前提となるが、現金及び預金107.5億円、自己資本比率66.8%という財務基盤は配当の支払い能力を支える水準にある。

リスク要因

  1. 減収に伴う負の営業レバレッジ: 売上高が前年比39.7%減少する一方、販管費は1.7%減にとどまり、販管費率は10.8%から17.6%へ上昇した。需要回復が遅れれば追加的な利益率低下につながり得る。

  2. 在庫・在庫関連セグメントの損失: RealEstate(利益率-18.3%)、SportsEnterprise(利益率-1.0%)が損失を計上しており、ElectronicEnterprise一本足の収益構造となっている。主力セグメントの需要変動が全社収益に直結しやすい。

  3. 固定資産投資の収益化リスク: 有形固定資産が前年比41.6%増加し、土地・建設仮勘定への投資が進んでいる。投資の稼働・収益化が遅れる場合、資産効率の改善が遅延する可能性がある。

業種ベンチマーク(参考・当社調べ)

業種ベンチマーク(manufacturing)

収益性・リターン

指標自社中央値 (IQR)Delta
営業利益率10.8%8.6% (4.3%–12.7%)+2.2pt
純利益率9.6%6.4% (2.8%–10.3%)+3.2pt

営業利益率・純利益率とも業種中央値を上回り、収益性は業種内で相対的に優位な水準にある。

成長性・資本効率

指標自社中央値 (IQR)Delta
売上高成長率(前年比)−39.7%3.3% (-2.1%–8.9%)−43.0pt

売上高成長率は業種中央値を大きく下回り、業種内で唯一の大幅減収局面にある。

※出所: 当社調べ

決算上の注目ポイント

  1. 営業利益率10.8%・純利益率9.6%は業種中央値を上回るものの、前年同期からは大幅に低下しており、売上縮小に対する固定費吸収力の低下が構造的な注目点である。

  2. 通期進捗率は営業利益93.1%、純利益82.5%と標準を上回るが、これはQ4計画の利益率を低く見積もった結果であり、Q4の実際の採算が一過性か構造的要因かを確認する必要がある。

  3. 自己資本比率66.8%、現金及び預金107.5億円という財務基盤は、業績変動局面での耐性を示す一方、有形固定資産投資の増加が今後の資産効率にどう寄与するかが継続的な観察点となる。

理論株価(参考値)

シナリオ理論株価
bear(弱気)2,307円
base(基準)2,353円
bull(強気)2,421円
算出前提
1株純資産(BPS)2,534円
調整後予想EPS207.5円
株主資本コスト r10.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 2.00%)
残余利益の持続係数 ω / 明示予測0.62 / 5年
想定配当性向25.8%
予想EPSの信頼度調整×1.071(同業種のガイダンス達成率実績に基づく)
implied PBR / PER0.93倍 / 11.3倍

感応度: 株主資本コスト±1%で 2,288円〜2,421円、ω±0.1で 2,347円〜2,357円。

注記:

  • 予想ROEが株主資本コストを下回るため、理論値は1株純資産を下回る水準になります。
  • 四半期末時点の純資産を使用しています(通期予想との間に期間のずれがあります)。

(算出モデル: 残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード) / 金利基準月: 2026-07 / 公表データのみからの機械算出値であり、市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません)


本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。