| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥362.3億 | ¥383.0億 | -5.4% |
| 営業利益 | ¥67.4億 | ¥83.0億 | -18.8% |
| 経常利益 | ¥65.7億 | ¥80.3億 | -18.2% |
| 純利益 | ¥38.2億 | ¥36.8億 | +3.8% |
| ROE | 7.7% | 7.7% | - |
2026年3月期決算は、売上高362.3億円(前年比-20.7億円 -5.4%)、営業利益67.4億円(同-15.6億円 -18.8%)、経常利益65.7億円(同-14.6億円 -18.2%)、純利益38.2億円(同+1.4億円 +3.8%)と減収減益。営業段階は主力の葬祭収益セグメントの減益(-15.4%)と葬祭公益セグメントの減収(-9.2%)により利益率が圧迫され、営業利益率は18.6%(前年21.7%)と-3.1pt低下。粗利率も38.1%(前年42.2%)と-4.1pt縮小し、コスト構造の悪化が顕著。一方、特別損失の大幅縮小(減損損失5百万円、前年577百万円)により最終利益は増益を確保し、純利益率は10.6%(前年9.6%)へ+1.0pt改善。営業CFは208.5億円(前年比+346.7%)と大幅黒字化し、フリーCFは215.3億円で自社株買い62.6億円と配当18.2億円を十分に賄い、現金預金は224.2億円(+91.4%)へ積み上がった。短期借入金は14.0億円(-78.1%)へ大幅圧縮し、Debt/EBITDA=1.41倍、インタレストカバレッジ24倍と財務耐性は強固。来期予想は売上394.0億円(+8.8%)、営業利益71.0億円(+5.3%)と増収増益計画で、マージン回復が焦点となる。
【売上高】売上高は362.3億円で前年比-5.4%の減収。セグメント別では、葬祭公益が54.4億円(-9.2%)と減少し火葬事業の稼働低下が影響、葬祭収益は106.0億円(+1.5%)と微増で斎場運営・葬儀サービスは底堅く推移。情報は150.0億円(+1.1%)と微増で印刷・デジタルソリューションの構造改革効果が寄与、人材は51.9億円(-3.2%)と減収で国内外の人材紹介・派遣が伸び悩み。資産コンサルティングは3.2億円(-82.1%)と大幅減収で金融・不動産仲介が低迷。売上構成は葬祭収益29.3%、情報41.4%、葬祭公益15.0%、人材14.3%、資産コンサル0.9%で、情報と葬祭収益が主軸。全社トップラインは主力の葬祭公益の減少と資産コンサルの急減が押し下げ要因となり、情報・葬祭収益の微増では補えず減収。
【損益】営業利益は67.4億円で前年比-18.8%の大幅減益。営業利益率は18.6%(前年21.7%)と-3.1pt低下。売上総利益は138.0億円で粗利率38.1%(前年42.2%)と-4.1pt縮小し、売上原価の増加圧力が顕著。販管費は70.6億円(販管費率19.5%、前年20.5%)で売上比-1.0pt改善しコスト削減は進んだが、粗利率の縮小を吸収できず営業段階は減益。セグメント別営業損益は、葬祭公益が11.9億円(利益率21.9%、前年比-4.6%)で減益、葬祭収益は36.3億円(利益率34.2%、-15.4%)で主力の減益が全社利益を圧迫。情報は6.5億円(利益率4.4%、+66.2%)と構造改革・減損一巡により黒字化が進展、人材は-0.7億円(利益率-1.4%、赤字縮小+55.1%)で底入れの兆し。資産コンサルは-0.6億円(利益率-17.4%、赤字転落)で全社利益の重し。経常利益は65.7億円(前年比-18.2%)で、営業外収益3.7億円(受取配当0.3億円、受取利息0.1億円)、営業外費用5.4億円(支払利息2.8億円)と小幅で、経常段階の利益率は18.1%(前年21.0%)と-2.9pt低下。特別利益5.5億円(固定資産売却益4.2億円等)、特別損失2.2億円(減損損失0.1億円、固定資産除却損1.2億円)を差し引いた税引前利益は69.0億円(前年比-2.4%)。法人税等21.3億円(実効税率30.9%)控除後の純利益は38.2億円(前年比+3.8%)で、純利益率は10.6%(前年9.6%)へ+1.0pt改善。特損の大幅縮小(減損損失5百万円、前年577百万円)が最終利益を押し上げ、結論として減収減益ながら純利益段階では増益を確保。
葬祭公益は売上54.4億円(-9.2%)、営業利益11.9億円(利益率21.9%、-4.6%)で減収減益。火葬事業の稼働低下が主因。葬祭収益は売上106.0億円(+1.5%)、営業利益36.3億円(利益率34.2%、-15.4%)で増収減益。式場提供・葬儀サービスは底堅いが利益率は-5.1pt縮小し、コスト上昇圧力が顕著。情報は売上150.0億円(+1.1%)、営業利益6.5億円(利益率4.4%、+66.2%)で増収増益。印刷ソリューション・デジタルBPOの構造改革と減損一巡が寄与し、営業赤字から黒字転換。人材は売上51.9億円(-3.2%)、営業損失-0.7億円(利益率-1.4%、赤字縮小+55.1%)で減収ながら赤字幅は半減し、人材紹介・派遣の改善が進む。資産コンサルティングは売上3.2億円(-82.1%)、営業損失-0.6億円(利益率-17.4%、赤字転落)で大幅減収・赤字化。金融サービス・不動産仲介の不振が顕著。全社セグメント利益合計は53.5億円(前年72.2億円、-25.9%)で、調整後営業利益67.4億円との差額は全社費用・持株会社損益の配賦によるもの。
【収益性】営業利益率18.6%(前年21.7%)と-3.1pt低下、純利益率10.6%(前年9.6%)は+1.0pt改善。粗利率38.1%(前年42.2%)は-4.1pt縮小で、売上原価圧力が顕著。販管費率19.5%(前年20.5%)は-1.0pt改善し、コスト削減は進むが粗利縮小を吸収できず。ROEは7.7%で、純利益率13.1%×総資産回転率0.503×財務レバレッジ1.45の組み合わせで計算すると約9.6%(報告値ベース)、過去3年平均との比較データはないが、純利益率の改善と資産効率の低下が相殺し安定的に推移。【キャッシュ品質】営業CF208.5億円は純利益38.2億円の5.5倍で非常に高品質。営業CF/EBITDA比率は2.48倍(EBITDA=営業利益67.4億円+減価償却16.8億円≒84.2億円)とキャッシュコンバージョンは極めて良好。フリーCFは215.3億円でCapEx33.0億円(推計、投資CF-6.8億円との調整含む)を大きく上回り、成長投資と株主還元を両立。運転資本変動は売掛金増-4.1億円、買掛金減-1.4億円、棚卸増0.5億円と小幅で、営業CFの源泉は利益と減価償却が主体。【投資効率】総資産719.7億円に対し総資産回転率は0.50回転(前年0.50回転)で横ばい。現金預金224.2億円は総資産の31.2%で流動性は極めて厚い。有形固定資産回転率は約0.97回転(売上362.3億円÷有形固定資産371.6億円)で資本集約型ビジネスの性質が顕著。【財務健全性】自己資本比率68.8%(前年62.1%)と+6.7pt改善し、財務安全性は極めて高い。有利子負債は短期借入金14.0億円+長期借入金104.9億円=118.9億円で、Debt/EBITDA=1.41倍、インタレストカバレッジ=EBIT67.4億円÷支払利息2.8億円=24.1倍と負債耐性は強固。流動比率297.3%、当座比率296.0%で短期流動性は非常に厚く、現金224.2億円が流動負債101.3億円の約2.2倍で満期ミスマッチの懸念は低い。
営業CFは208.5億円で前年比+346.7%と大幅黒字化。営業CF小計(運転資本変動前)は227.0億円で、純利益38.2億円+減価償却16.8億円+のれん償却1.2億円に加え、法人税等調整額・引当金変動等の非資金項目調整を含む。運転資本変動は棚卸資産増0.5億円、売上債権増-4.1億円、仕入債務減-1.4億円、契約負債減-1.1億円と軽微で、営業CFの主な源泉は利益・減価償却。法人税等支払18.5億円控除後、営業CF208.5億円が確定。投資CFは6.8億円の黒字で、固定資産売却益21.9億円(不動産売却等)が設備投資33.0億円(推計)を上回り、資産効率化が進む。子会社株式取得18.9億円、投資有価証券取得4.4億円等の成長投資は実施しつつも、売却益でネットプラス。フリーCFは215.3億円で純利益の5.6倍と極めて潤沢。財務CFは-108.1億円で、自社株買い62.6億円、配当支払18.4億円(うち非支配株主0.6億円)、短期借入金返済52.3億円、長期借入金借入21.0億円-返済43.6億円等で構成。現金は107.3億円増加(+91.7%)し、期末残高224.2億円へ積み上がり、財務余力は飛躍的に向上。キャッシュフロー全体として、営業段階の利益創出力とキャッシュ化能力が極めて高く、資産売却益も加わり手元資金の厚みが大幅強化された構造。
営業利益67.4億円に対し、経常利益65.7億円で差額1.7億円は営業外収支の純額(営業外収益3.7億円-営業外費用5.4億円)で軽微。受取配当0.3億円、受取利息0.1億円、支払利息2.8億円と金融収支は小幅で、経常段階の収益は営業本業が主体。特別利益5.5億円(固定資産売却益4.2億円等)、特別損失2.2億円(減損損失0.1億円、固定資産除却損1.2億円)の純額は約3.3億円で、純利益38.2億円に対し約8.6%の寄与。前年は減損損失5.8億円が発生しており、特損の大幅縮小が今期の純利益改善の要因。固定資産売却益4.2億円は一時的要因だが、不動産等の売却による資産効率化は戦略的に実施。営業CFが純利益の5.5倍と極めて高く、運転資本変動も小幅で、利益の現金化は極めて良好。包括利益48.2億円は純利益38.2億円を約10.0億円上回り、その他包括利益0.5億円(為替換算調整0.7億円、有価証券評価差損-0.2億円)は軽微で、純利益と包括利益の乖離は小さく収益の質は安定。アクルーアル(純利益-営業CF=-170.3億円)は大幅マイナスで、利益以上に現金を創出する超高品質収益。経常利益ベースでの稼ぐ力は営業段階の減益により低下したが、特損縮小と営業CFの大幅改善により収益の質そのものは向上。
2027年3月期通期予想は売上高394.0億円(前期比+8.8%)、営業利益71.0億円(+5.3%)、経常利益69.0億円(+5.0%)、純利益46.2億円(+20.9%)。進捗率(第2四半期実績/通期予想)は売上91.9%、営業利益94.9%、経常利益95.2%、純利益82.7%で、売上・営業段階は予想をほぼ達成し進捗は順調、純利益は特損縮小効果が一巡する前提で下期挽回を見込む。営業利益率は18.0%(当期18.6%)とやや低下予想で、増収効果を期待しつつもマージン回復は保守的に織り込む。EPSは31.24円(当期34.26円)で減少予想だが、配当予想は6.67円(当期13.34円、年間合計ベース)で配当性向は約43%を想定し継続的な還元を計画。ガイダンスはトップライン回復と営業段階の安定を見込むが、主力の葬祭収益セグメントの稼働・価格、情報セグメントの収益性維持が鍵となる。
配当は中間6.67円、期末6.67円で年間合計13.34円。配当性向は報告値40.9%で持続可能なレンジ。計算値は配当支払総額18.2億円÷純利益38.2億円≒47.6%とやや高めに出るが、いずれも適正水準。フリーCF215.3億円に対し配当18.2億円はFCFカバレッジ約11.8倍と極めて余裕があり、配当の持続性は高い。自社株買いは62.6億円(財務CF)で、配当と合わせた総還元は80.8億円、総還元性向は純利益比211.6%と極めて積極的。ただし、営業CFが208.5億円と潤沢なため、還元後も現金積み上げが進み財務余力は強化された。来期配当予想は6.67円(年間合計ベース、計算上13.34円相当)で維持見込みで、業績回復と継続的還元の両立を志向。現金224.2億円、流動性極めて厚く、配当・自社株買いの継続余地は大きい。
主力セグメント収益依存リスク: 葬祭収益セグメントが営業利益36.3億円で全社セグメント利益53.5億円の67.9%を占め、同セグメントの稼働率・単価・需要変動が全社利益に直結する構造。当期は同セグメント利益が-15.4%減と大幅減益となり、全社営業利益を18.8%押し下げた。今後も火葬需要の地域偏在、斎場稼働の季節変動、葬儀の簡素化トレンドによる単価低下圧力が継続すれば、全社収益性の下振れリスクが大きい。
マージン圧迫と原価構造リスク: 粗利率は38.1%(前年42.2%)と-4.1pt縮小し、営業利益率も18.6%(前年21.7%)と-3.1pt低下。売上原価224.2億円は前年比+1.2%増で、減収にもかかわらず原価が微増しコスト吸収力が低下。販管費は削減進むが粗利縮小を補えず、収益構造の脆弱化が顕著。原材料価格・人件費の上昇、設備維持コストの固定費負担が続けば、マージンのさらなる低下リスクがある。
キャッシュ創出依存の収益品質と仕掛品リスク: 営業CF208.5億円は純利益38.2億円の5.5倍と極めて高品質だが、当期は固定資産売却益4.2億円等の一時要因を含む。また、仕掛品2.3億円が棚卸資産合計5.3億円の43.4%を占め、製品・原材料比率が高い業態では異例の高比率で、案件滞留・プロジェクト納期遅延・コスト超過の兆候が示唆される。仕掛品比率が高止まりすれば、追加コスト発生や収益認識の遅延により利益・キャッシュフローの変動性が高まる。
収益性・リターン
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | 18.6% | 7.8% (4.6%–12.3%) | +10.9pt |
| 純利益率 | 10.6% | 5.2% (2.3%–8.2%) | +5.4pt |
収益性は業種中央値を大幅に上回り、営業利益率・純利益率ともに上位に位置する高収益体質を維持している。
成長性・資本効率
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 売上高成長率(前年比) | -5.4% | 3.7% (-0.4%–9.3%) | -9.1pt |
売上高成長率は業種中央値を-9.1pt下回り、トップラインの調整局面にあることが業種内比較でも確認される。
※出所: 当社集計
営業段階のマージン回復の進捗: 粗利率-4.1pt縮小、営業利益率-3.1pt低下という収益性の悪化トレンドが来期改善に転じるか。主力の葬祭収益セグメントで価格改定・ミックス改善・稼働率上昇が実現するか、情報セグメントで高付加価値案件比率が上昇し利益率4.4%からさらに改善するかが注目点。来期予想は増収増益だがマージン前提は保守的で、実績がガイダンスを上回るか、セグメント別利益率の変化を追う。
キャッシュ創出力の持続性と資本配分の最適化: 営業CF208.5億円、フリーCF215.3億円と極めて潤沢なキャッシュ創出を実現し、自社株買い62.6億円+配当18.2億円で総還元性向211%と積極還元。今後、営業CFが200億円台を維持できるか、資産売却益等の一過性要因に依存せず本業キャッシュフローが安定するか。また、現金224.2億円の活用方針(成長投資、追加株主還元、M&A等)が資本効率とROE向上にどう寄与するかが注目される。
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。