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77692026 第3四半期プライムJGAAP

リズム(7769) 2026年度第3四半期決算 増収・営業益132%増

2026年度第3四半期の売上高は257.6億円(前年同期比+1.5%)、営業利益は15.3億円(同+132.3%)。以下、セグメント別の増減要因とキャッシュフローを確認します。

リズム株式会社

電機・精密/精密機器


クイックビュー

指標当期前年同期YoY
売上高¥257.6億¥253.9億+1.5%
営業利益¥15.2億¥6.6億+132.3%
経常利益¥17.7億¥9.6億+85.0%
純利益¥22.3億¥5.5億+306.0%
ROE6.8%1.8%-

Executive Summary

2026年3月期第3四半期累計は増収増益となったが、増益の質には固定資産売却益の寄与が大きい点に留意が必要である。売上高は257.6億円(前年比+1.5%)、営業利益は15.2億円(同+132.3%)、経常利益は17.7億円(同+85.0%)、純利益は22.3億円(同+306.0%)となった。営業利益率は5.9%と前年の2.6%から大幅に改善し、精密部品事業の高採算維持と生活用品事業の黒字転換が主因である。一方、純利益の急拡大は固定資産売却益5.9億円を中心とする特別利益7.8億円が押し上げた面が大きく、経常段階との水準差に表れている。

業績変動要因

【売上高】売上高は257.6億円で前年比+1.5%とほぼ横ばいの伸びにとどまった。主力の精密部品事業は193.5億円(構成比75.4%、同+0.2%)で成長が鈍く、生活用品事業は61.4億円(構成比23.9%、同+4.5%)と相対的に伸びた。全体の増収率は業種中央値3.3%を下回っており、トップライン成長は限定的である。

【損益】営業利益は15.2億円(同+132.3%)、営業利益率は5.9%へ334bp改善した。改善の中心は生活用品事業がセグメント損失6.6億円から利益1.3億円へ転じたことで、精密部品事業も利益率9.0%を維持し増益(17.4億円、同+5.8%)した。経常利益は17.7億円(同+85.0%)で、営業外収益5.2億円(受取配当金1.5億円等)が寄与した。純利益22.3億円は経常利益との乖離が大きく、固定資産売却益5.9億円を含む特別利益7.8億円が主因である。結論として増収増益であるが、純利益の伸び率は特別利益の影響を除いて評価する必要がある。

セグメント別分析

精密部品事業は売上高193.5億円(前年比+0.2%)、営業利益17.4億円(同+5.8%)、利益率9.0%(前年8.5%から改善)で、連結売上・利益ともに中核を担う。生活用品事業は売上高61.4億円(同+4.5%)、営業利益1.3億円(前年は6.6億円の損失)と黒字転換した。ただし同事業では事業環境悪化を理由に0.4億円の減損損失を計上しており、収益性低下への対応は道半ばである。連結営業利益の増加は両事業の改善が重なった結果だが、生活用品事業の黒字定着はなお検証を要する。

主要財務指標

【収益性】営業利益率5.9%(前年2.6%)、純利益率8.7%(前年2.2%)といずれも大幅改善したが、純利益率の伸びには特別利益の寄与が含まれる。【キャッシュ品質】棚卸資産は79.8億円で総資産の16.5%を占め、在庫水準はやや高めで推移している。【投資効率】ROEは6.8%で、純利益率・総資産回転率・財務レバレッジの掛け合わせで説明されるが、総資産回転率は0.5倍台にとどまり資本効率の改善余地がある。【財務健全性】自己資本比率68.2%、現金及び預金137.1億円で、流動資産294.8億円が流動負債73.8億円を大きく上回り、財務基盤は安定している。

キャッシュフロー分析

キャッシュフロー計算書の開示はないが、貸借対照表の推移から資金動向をみると、現金及び預金は137.1億円で前年の132.2億円から増加している。総資産は483.7億円(前年450.9億円)に拡大し、純資産も329.9億円(同313.1億円)へ増加した。利益剰余金は66.5億円と前年の50.2億円から積み増しており、当期利益の内部留保が進んでいる。棚卸資産は79.8億円で前年の74.4億円から増加しており、運転資金の観点では在庫増加が資金滞留要因となっている可能性がある。

収益の質

当期純利益22.3億円のうち、固定資産売却益5.9億円を中心とする特別利益7.8億円が税引前利益24.9億円の約28.9%を占めており、経常的な収益力とは区別して評価すべきである。営業外収益は5.2億円で売上高の2.0%にとどまり、受取配当金1.5億円や受取利息0.4億円など資産運用による安定的な収益が中心である。営業外費用には支払利息0.6億円、為替差損0.4億円が含まれるが、規模は限定的である。特別損失は0.6億円で減損損失0.4億円が主体であり、生活用品事業の資産の収益性低下を反映している。営業利益15.2億円と経常利益17.7億円の差は営業外損益の純額2.4億円で説明でき、経常利益と純利益の乖離は主に特別損益によるものである。

業績予想・ガイダンス

通期会社予想は売上高335.0億円(前年比+2.6%)、営業利益15.5億円(同+89.5%)、経常利益18.0億円(同+55.1%)であり、業績予想の修正は行われていない。第3四半期累計の進捗率は売上高76.9%、営業利益98.4%、経常利益98.4%、純利益111.5%(通期純利益予想20.0億円に対し22.3億円)であり、利益進捗は標準的な75%水準を大きく上回っている。この進捗状況は、通期予想を据え置く前提では第4四半期に営業利益・純利益が減少局面に入ることを意味しており、在庫水準や生活用品事業の採算動向、特別利益の反動が今後の焦点となる。

株主還元

第2四半期配当は1株当たり0円で、通期配当予想は151.75円である。通期純利益予想20.0億円と期中平均株式数804.96万株を基準とすると、配当性向は約61.1%となる。第3四半期累計の実績純利益22.3億円を分母とした場合は約54.8%となるが、実績純利益には特別利益の寄与が含まれるため、配当の持続性は通期予想利益や本業の収益力を踏まえて評価する必要がある。自己株式取得の実績は開示データに含まれていない。

リスク要因

  1. 在庫水準の高止まり: 棚卸資産は79.8億円で総資産の16.5%を占め、前年の74.4億円から増加している。売上高成長率が+1.5%にとどまる中での在庫増加であり、需要動向とのミスマッチや評価損リスクを注視する必要がある。

  2. 生活用品事業の収益性: 同事業は前年のセグメント損失6.6億円から利益1.3億円へ改善したが、事業環境悪化を理由に0.4億円の減損損失を計上している。黒字化の持続性は今後の四半期で検証を要する。

  3. 通期予想との進捗乖離: 営業利益・経常利益の進捗率は98.4%、純利益は111.5%に達しており、通期予想を据え置く前提では第4四半期の採算が前年並みに大きく低下する計算となる。第4四半期の費用動向や特別損益の有無が業績着地に影響する。

業種ベンチマーク(参考・当社調べ)

業種ベンチマーク(manufacturing)

収益性・リターン

指標自社中央値 (IQR)Delta
営業利益率5.9%8.6% (4.3%–12.7%)−2.7pt
純利益率8.7%6.4% (2.8%–10.3%)+2.2pt

営業利益率は業種中央値を下回るが、純利益率は特別利益の寄与もあり中央値を上回っている。

成長性・資本効率

指標自社中央値 (IQR)Delta
売上高成長率(前年比)1.5%3.3% (-2.1%–8.9%)−1.8pt

売上高成長率は業種中央値を下回り、トップラインの拡大ペースは相対的に緩やかである。

※出所: 当社集計

決算上の注目ポイント

  1. 営業利益率は5.9%へ334bp改善し、生活用品事業の黒字転換と精密部品事業の高採算維持が本業改善の中心である。一方、純利益の大幅増は固定資産売却益による特別利益の寄与が大きく、恒常的な収益力とは切り分けて捉える必要がある。

  2. 通期予想に対する営業利益・経常利益の進捗率は98.4%に達しており、予想を据え置く前提では第4四半期の採算が前年同期比で大きく縮小する計算となる。第4四半期の費用・在庫動向が通期着地を左右する。

  3. 棚卸資産は前年から増加し総資産の16.5%を占めており、在庫の圧縮動向は今後のキャッシュ創出力と利益率の両面で注視すべき項目である。

理論株価(参考値)

シナリオ理論株価
bear(弱気)3,630円
base(基準)3,695円
bull(強気)3,746円
算出前提
1株純資産(BPS)4,143円
調整後予想EPS276.3円
株主資本コスト r10.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 2.00%)
残余利益の持続係数 ω / 明示予測0.62 / 5年
想定配当性向60.4%
予想EPSの信頼度調整×1.100(通期予想に対する進捗の先行に基づく)
implied PBR / PER0.89倍 / 13.4倍

感応度: 株主資本コスト±1%で 3,597円〜3,796円、ω±0.1で 3,681円〜3,704円。

注記:

  • 通期予想に対する純利益の進捗(111%)が標準(75%)を上回るため、予想EPSを上限+10%の範囲で上方調整しています(進捗が先行する企業は予想を上回る傾向があるため。季節性の強い事業では調整が過大になる場合があります)。
  • 予想ROEが株主資本コストを下回るため、理論値は1株純資産を下回る水準になります。
  • 四半期末時点の純資産を使用しています(通期予想との間に期間のずれがあります)。
  • 純資産に非支配株主持分を含むため、理論値はやや高めに算出される可能性があります。

(算出モデル: 残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード) / 金利基準月: 2026-07 / 公表データのみからの機械算出値であり、市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません)


本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。