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76772026 第3四半期スタンダードJGAAP

ヤシマキザイ(7677) 2026年度第3四半期決算

2026年度第3四半期の売上高は252.5億円(前年同期比+23.3%)、営業利益は4.6億円(黒字転換)。以下、セグメント別の増減要因とキャッシュフローを確認します。

商社・卸売/卸売業


クイックビュー

指標当期前年同期YoY
売上高¥252.5億¥204.8億+23.3%
営業利益¥4.6億−¥1.9億+339.6%
持分法投資損益---
経常利益¥5.9億−¥1.9億+414.3%
純利益¥4.4億−¥1.3億+449.3%
ROE(年換算)5.9%−1.8%-

Executive Summary

鉄道事業の増収と収益性改善を主因に、前年同期の営業赤字から黒字転換したことが今回の決算の最大のポイントである。売上高は252.5億円で前年同期比+23.3%、営業利益は4.6億円で前年同期の△1.9億円から6.5億円改善した。経常利益は5.9億円、純利益は4.4億円となり、いずれも前年同期の赤字から黒字化した。増収に加え、粗利率改善と販管費率低下による営業レバレッジの発現が黒字転換を後押しした。

業績変動要因

【売上高】売上高は252.5億円で前年同期比+23.3%。主力の鉄道事業が235.0億円(構成比93.1%、前年同期比+26.0%)と増収を牽引した一方、一般事業は17.5億円で同△4.6%と減収した。

【損益】粗利率は13.3%で前年同期の12.3%から改善、販管費率は11.5%で同13.2%から低下し、営業利益率は1.8%(前年同期△0.9%)まで改善した。鉄道事業のセグメント利益は△1.1億円から5.3億円へ転じ、連結営業利益の改善を実質的に牽引した。一般事業は0.7億円の損失を継続しているが、前年同期の0.8億円から縮小した。営業外収益1.6億円(受取配当0.5億円等)と特別利益0.5億円が加わり、経常利益5.9億円、税引前利益6.5億円、純利益4.4億円となった。増収増益である。

セグメント別分析

鉄道事業は売上高235.0億円(前年同期186.5億円、+26.0%)、セグメント利益5.3億円(前年同期△1.1億円)と、増収と黒字化を同時に達成し、連結業績改善の主因となった。一般事業は売上高17.5億円(前年同期18.3億円、△4.6%)、セグメント損失0.7億円(前年同期△0.8億円)と、減収ながら損失幅は縮小した。売上構成比は鉄道事業93.1%、一般事業6.9%であり、連結業績は鉄道事業の案件進捗への依存度が高い。

主要財務指標

【収益性】営業利益率1.8%(前年同期△0.9%)、純利益率1.8%(同△0.6%)と、いずれも黒字転換を伴い改善した。粗利率は13.3%(前年同期12.3%)、販管費率は11.5%(同13.2%)で、増収に伴う固定費吸収が利益率改善に寄与した。【キャッシュ品質】包括利益8.3億円は純利益4.4億円を3.9億円上回り、投資有価証券の評価差額金4.4億円がその主因である。【投資効率】ROE(年換算)は5.9%で、前年同期の赤字局面からの回復局面にある。【財務健全性】自己資本比率は39.8%(前年33.6%)と改善し、流動比率は約147.3%、現金及び預金は102.0億円で流動負債の74.8%を占め、短期的な支払能力は良好といえる。

キャッシュフロー分析

CF計算書の個別項目は開示されていないため、BSの推移から資金動向を分析する。現金及び預金は102.0億円で前年同期の95.7億円から6.3億円増加しており、営業活動による資金創出が進んだことがうかがえる。一方、投資有価証券は40.3億円と前年同期の21.3億円から19.0億円増加しており、余資の一部が有価証券投資に振り向けられている。買掛金は97.6億円で前年同期の109.8億円から減少しており、仕入債務の圧縮が資金使途の一部となった可能性がある。純資産は101.3億円へ増加し、利益剰余金の積み上がりと評価・換算差額等の増加が資本基盤の強化に寄与している。

収益の質

営業利益の黒字転換は鉄道事業の増収と固定費吸収による本業改善に基づいており、経常的な収益力の回復として評価できる。営業外収益は1.6億円で売上高の0.6%にとどまり、受取配当金0.5億円、受取利息0.1億円が中心である一方、為替差損0.2億円を計上した。特別利益0.5億円を含むため税引前利益6.5億円は経常利益5.9億円を0.5億円上回っており、これは一時的要因として区別すべきである。包括利益8.3億円は純利益4.4億円を3.9億円上回り、その差は有価証券評価差額金4.4億円によるもので、当期の経常的な収益力とは区別して捉える必要がある。

業績予想・ガイダンス

通期会社予想は売上高338.4億円、営業利益3.8億円、経常利益5.4億円、純利益3.7億円である。第3四半期累計の売上高進捗率は74.6%と標準的な進捗(75%目安)にほぼ一致する一方、営業利益・経常利益・純利益は累計時点で既に通期予想を上回っている(それぞれ通期比121.7%、110.4%、118.9%)。この点は業績予想の修正(当四半期において有)を反映したものであり、期末にかけての採算・引当金・一時的項目の計上動向が通期着地を左右する要素となる。

株主還元

第2四半期配当は1株当たり0円であり、通期会社予想の年間配当は1株当たり25円である。期中平均株式数2,871,269株に基づく年間配当総額は約0.72億円と試算され、通期純利益予想3.74億円に対する予想配当性向は約19.2%となる。当四半期において配当予想の修正はなく、第3四半期累計の純利益4.4億円は通期予想配当額を十分に上回る水準にある。

リスク要因

  1. 事業集中リスク: 鉄道事業が売上高の93.1%を占めており、同事業の案件進捗や設備更新計画の変動が連結業績に大きく波及する構造にある。

  2. 低マージン構造: 粗利率13.3%、営業利益率1.8%と低水準であり、受注損失引当金3.70億円の存在は個別案件の採算悪化リスクが利益に与える影響の大きさを示す。

  3. 有価証券の評価変動リスク: 投資有価証券は40.3億円まで増加し純資産の39.8%を占めており、市場価格変動がその他の包括利益・自己資本に与える影響が大きい。

業種ベンチマーク(参考・当社調べ)

業種ベンチマーク(trading)

収益性・リターン

指標自社中央値 (IQR)Delta
営業利益率1.8%3.3% (1.8%–5.0%)−1.5pt
純利益率1.8%3.1% (1.4%–6.3%)−1.3pt

収益性は業種中央値を下回っており、営業利益率・純利益率ともに業種内で低位に位置する。

成長性・資本効率

指標自社中央値 (IQR)Delta
売上高成長率(前年比)23.3%5.2% (-4.1%–8.6%)+18.1pt

売上高成長率は業種中央値を大きく上回り、業種内で高い伸び率を示している。

※出所: 当社調べ

決算上の注目ポイント

  1. 鉄道事業の増収と販管費吸収により、前年同期の営業赤字から営業利益4.6億円へ転換した。第3四半期累計の利益は通期予想を上回る一方、売上進捗率は74.6%と標準的であり、期末にかけての採算・費用計上の動向が注目される。

  2. 営業利益率1.8%、粗利率13.3%はいずれも業種中央値を下回る水準にあり、増収基調の持続とともに案件採算の維持が利益の質を左右する構造にある。

  3. 投資有価証券が40.3億円まで積み上がり純資産の39.8%を占めていることは、市場価格変動が自己資本・包括利益に与える感応度を高めている点として留意される。

理論株価(参考値)

シナリオ理論株価
bear(弱気)2,851円
base(基準)2,884円
bull(強気)2,884円
算出前提
1株純資産(BPS)3,527円
調整後予想EPS143.2円
株主資本コスト r10.87%(10年国債 2.87% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 2.00%)
残余利益の持続係数 ω / 明示予測0.62 / 5年
想定配当性向19.2%
予想EPSの信頼度調整×1.100(通期予想に対する進捗の先行に基づく)
implied PBR / PER0.82倍 / 20.1倍

感応度: 株主資本コスト±1%で 2,805円〜2,966円、ω±0.1で 2,863円〜2,897円。

注記:

  • 通期予想に対する純利益の進捗(119%)が標準(75%)を上回るため、予想EPSを上限+10%の範囲で上方調整しています(進捗が先行する企業は予想を上回る傾向があるため。季節性の強い事業では調整が過大になる場合があります)。
  • 予想ROEが株主資本コストを下回るため、理論値は1株純資産を下回る水準になります。
  • 四半期末時点の純資産を使用しています(通期予想との間に期間のずれがあります)。
  • 純資産に非支配株主持分を含むため、理論値はやや高めに算出される可能性があります。

(算出モデル: 残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード) / 金利基準月: 2026-08 / 公表データのみからの機械算出値であり、市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません)


本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。