- 売上高: 149.07億円
- 営業利益: 19.59億円
- 当期純利益: 9.78億円
- 1株当たり当期純利益: 57.35円
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減率 |
|---|
| 売上高 | 149.07億円 | 117.02億円 | +27.4% |
| 売上原価 | 59.99億円 | 44.22億円 | +35.7% |
| 売上総利益 | 89.09億円 | 72.80億円 | +22.4% |
| 販管費 | 69.49億円 | 58.84億円 | +18.1% |
| 営業利益 | 19.59億円 | 13.96億円 | +40.3% |
| 営業外収益 | 16百万円 | 14百万円 | +18.5% |
| 営業外費用 | 1.30億円 | 2.41億円 | -46.1% |
| 経常利益 | 18.46億円 | 11.69億円 | +57.9% |
| 税引前利益 | 18.25億円 | 10.89億円 | +67.5% |
| 法人税等 | 8.47億円 | 6.49億円 | +30.5% |
| 当期純利益 | 9.78億円 | 4.40億円 | +122.2% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 9.86億円 | 4.33億円 | +127.7% |
| 包括利益 | 9.51億円 | 3.49億円 | +172.5% |
| 減価償却費 | 2.74億円 | 2.35億円 | +16.7% |
| 支払利息 | 1.19億円 | 1.09億円 | +9.0% |
| 1株当たり当期純利益 | 57.35円 | 27.76円 | +106.6% |
| 1株当たり配当金 | 0.00円 | 0.00円 | - |
| 項目 | 当期末 | 前期末 | 増減 |
|---|
| 流動資産 | 190.27億円 | 175.49億円 | +14.79億円 |
| 現金預金 | 19.33億円 | 13.53億円 | +5.79億円 |
| 売掛金 | 25.04億円 | 28.74億円 | -3.70億円 |
| 棚卸資産 | 92.28億円 | 83.06億円 | +9.22億円 |
| 固定資産 | 95.71億円 | 97.80億円 | -2.09億円 |
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減 |
|---|
| 営業活動によるキャッシュフロー | 14.44億円 | 13.92億円 | +52百万円 |
| 財務活動によるキャッシュフロー | -9.97億円 | 6.59億円 | -16.56億円 |
| 項目 | 値 |
|---|
| 純利益率 | 6.6% |
| 粗利益率 | 59.8% |
| 流動比率 | 151.2% |
| 当座比率 | 77.9% |
| 負債資本倍率 | 1.57倍 |
| インタレストカバレッジ | 16.52倍 |
| EBITDAマージン | 15.0% |
| 実効税率 | 46.4% |
| 項目 | 前年同期比 |
|---|
| 売上高前年同期比 | +27.4% |
| 営業利益前年同期比 | +40.4% |
| 経常利益前年同期比 | +57.9% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益前年同期比 | +127.4% |
| 包括利益前年同期比 | +172.3% |
| 項目 | 値 |
|---|
| 発行済株式数(自己株式含む) | 17.39百万株 |
| 自己株式数 | 230千株 |
| 期中平均株式数 | 17.20百万株 |
| 1株当たり純資産 | 649.46円 |
| EBITDA | 22.33億円 |
| 項目 | 金額 |
|---|
| 第2四半期配当 | 0.00円 |
| 期末配当 | 10.00円 |
| セグメント | 売上高 | 営業利益 |
|---|
| HealthAndBeauty | 5百万円 | -94百万円 |
| JewelryArtBusinessAndAuction | 59万円 | 23.73億円 |
| 項目 | 予想値 |
|---|
| 売上高予想 | 300.00億円 |
| 営業利益予想 | 42.00億円 |
| 経常利益予想 | 38.00億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益予想 | 20.50億円 |
| 1株当たり当期純利益予想 | 117.98円 |
| 1株当たり配当金予想 | 45.00円 |
このデータはXBRLファイルから自動抽出されたものです。正確性については開示資料の原本をご確認ください。
2026年度Q2のNEW ART HOLDINGSは、売上・利益ともに力強い伸長を示し、収益性とキャッシュ創出の両面で改善が確認できる決算だった。売上高は149.07億円で前年同期比+27.4%、営業利益は19.59億円で同+40.4%、経常利益は18.46億円で同+57.9%、当期純利益は9.86億円で同+127.4%と大幅増益。粗利益率は59.8%と高水準を維持し、販管費は69.49億円に抑制され、営業利益率は13.1%まで上昇した。前期比で営業利益率は約+121bp、純利益率は約+291bpの改善と試算され、価格政策・ミックス改善・費用効率化が寄与した公算が高い。営業外は収益0.16億円に対し費用1.30億円でネット▲1.14億円と逆風だが、営業段階の改善がそれを十分吸収した。実効税率は46.4%と高めで、税負担が純利益の伸びに対する抑制要因である一方、基礎収益の拡大がそれを上回った。営業キャッシュフローは14.44億円で、純利益9.86億円に対し1.46倍と利益の質は良好。流動比率は151.2%と健全域にあるが、当座比率は77.9%と100%を下回り、高水準の棚卸資産(92.28億円)依存が短期流動性のボトルネック。有利子負債は短期借入金52.08億円・長期借入金23.54億円と総額75億円超で、Debt/EBITDAは3.39倍、インタレストカバレッジ16.5倍と返済能力は堅調。ROEは8.8%(純利益率6.6%、総資産回転率0.521、財務レバレッジ2.57倍)で、レバレッジの活用とマージン改善が牽引。ROICは6.3%と社外ベンチマーク目線ではまだ改善余地が残る。自社株買い3.0億円を実施しつつ、財務CFは▲9.97億円とやや資金流出だが、営業CFがそれを一定程度カバーしている。事業特性上、在庫の積み増しは成長投資の側面もあるが、当座比率の水準を踏まえると在庫回転期間のモニタリングは重要。投資CFの詳細、配当総額やFCFの開示が不足しており、資本配分の持続可能性評価には限定的な不確実性が残る。総じて、上期時点での収益モメンタムとキャッシュ創出力は良好で、下期に向けた在庫回転・税負担のコントロールがカギとなる。
要約: ROE=8.8%は、純利益率6.6%×総資産回転率0.521×財務レバレッジ2.57によって構成され、今期は主に利益率改善がROEを押し上げた。変化点: 営業利益率は約+121bp、純利益率は約+291bp改善(前年営業利益約13.96億円、売上約117.0億円と逆算)。背景: 粗利率が59.8%と高水準を維持する一方、販管費の伸びが売上成長を下回った可能性が高く(営業外費用は増加も軽微)、オペレーティングレバレッジが発現。持続性: 価格・製品ミックス・生産性起因のマージン改善は一定の持続性が見込めるが、需要環境や販促強度に左右されやすい。警戒点: 在庫水準の高さは将来の値引きリスクをはらみ、販管費の増勢が売上成長率を上回る局面ではマージン圧迫に注意が必要。
売上は+27.4%と高成長で、期中の需要回復・製品ミックス改善・出店/販路強化などが背景と推察されるが、具体的ドライバーの内訳開示が限定的。営業利益は+40.4%で、粗利率の維持と販管費の吸収により利益成長が売上を上回る良好なパターン。営業外はネットで▲1.14億円と利益成長の足かせだが、影響は限定的。実効税率46.4%は高く、通期の純利益成長率を鈍化させる可能性。期初からの在庫積み上がり(棚卸資産92.28億円)は上期の売上拡大に整合的だが、下期の回転が成長の持続性を左右。営業CFが純利益を上回り、利益の裏付けは強い。短期的には販売効率と在庫回転が成長持続の鍵、中期的にはROIC>7–8%への引き上げが価値創出の焦点。
流動性は流動比率151.2%で健全だが、当座比率77.9%と100%未満で、棚卸資産依存による短期支払能力のクッションは薄い。満期ミスマッチは、短期借入金52.08億円に対し現金19.33億円・売掛金25.04億円でカバー不十分な側面があり、在庫の現金化が前提。負債資本倍率1.57倍とやや積極的なレバレッジだが、インタレストカバレッジ16.5倍、Debt/EBITDA3.39倍と返済余力は良好。長期借入金23.54億円の存在は金利上昇局面での負担増リスクを内包。のれん10.34億円・無形資産10.69億円は資産の約7.4%を占め、減損リスクのモニタリングは必要。オフバランス債務の開示はなく、特段の簿外リスクは把握できない。
営業CF/純利益=1.46倍で利益の現金裏付けは高品質。設備投資は0.92億円と軽量で、営業CFから十分賄える水準。投資CFの詳細開示がなく、正確なフリーキャッシュフローの算定は困難だが、設備投資ベースでの簡便FCFは約+13.5億円と推測され、財務CF(▲9.97億円)と自己株買い3.0億円を概ね吸収できる余力がある。運転資本は在庫増が示唆される一方で営業CFはプラス確保、在庫回転に大きな毀損は現時点で観測されない。もっとも、当座比率が低いため、在庫の現金化タイミング次第で四半期ごとのCF変動は大きくなり得る。
配当総額・四半期配当は未開示だが、計算上の配当性向は17.6%と低く、利益水準からみた配当余力は大きい。営業CFが強く、設備投資負担が軽い点から、配当と自己株買いの両立余地はある。FCFカバレッジは正確には算出不能だが、簡便FCFがプラスである限り、現行の株主還元は持続可能性が高いと評価。今後は在庫回転・税負担・金利負担の動向がキャッシュ・アロケーションの制約要因となり得る。
ビジネスリスク:
- 在庫水準の高さに伴う値引き・陳腐化リスク(棚卸資産92.28億円)
- 需要変動による売上感応度の高さ(嗜好品・ブライダル関連の景気感応)
- 商品ミックス・価格戦略の変化による粗利率ブレ(粗利率59.8%の維持リスク)
- 高い実効税率の継続が純利益成長を抑制
財務リスク:
- 当座比率77.9%と在庫依存の高い短期流動性
- 短期借入金52.08億円のリファイナンス・金利上昇リスク
- 有形・無形資産の減損リスク(のれん10.34億円、無形10.69億円)
- 営業外費用(支払利息1.19億円)による利益の目減り
主な懸念事項:
- ROIC6.3%と資本コスト想定に対するマージンが限定的
- 実効税率46.4%の高さがEPS拡大の阻害要因
- 投資CF・配当総額未開示に伴うFCFと株主還元の持続性評価の不確実性
- 在庫回転低下時のキャッシュフロー変動拡大
重要ポイント:
- 売上+27.4%、営業利益+40.4%、純利益+127.4%で上期のモメンタムは強い
- 営業利益率は約+121bp改善し13.1%へ、オペレーティングレバレッジが確認できる
- 営業CF/純利益=1.46倍で利益の質は高い
- 当座比率77.9%と在庫依存が高く、短期流動性の監視が必要
- ROE8.8%、ROIC6.3%で、さらなる資本効率改善余地がある
注視すべき指標:
- 在庫回転日数と当座比率のトレンド
- 税率の正常化進捗(実効税率の低下)
- 営業外費用(利払い)とDebt/EBITDAの推移
- 販管費率と売上成長率のバランス
- 簡便FCF(営業CF−設備投資)と還元(配当+自社株買い)のカバレッジ
セクター内ポジション:
同業の小売・ラグジュアリー関連と比べ、粗利率は高水準、レバレッジはやや積極、キャッシュ創出は良好だが、在庫依存による当座比率の低さとROIC水準が相対的な課題。
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