- 売上高: 73.72億円
- 営業利益: 8.63億円
- 当期純利益: 6.27億円
- 1株当たり当期純利益: 199.22円
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減率 |
|---|
| 売上高 | 73.72億円 | 72.85億円 | +1.2% |
| 売上原価 | 36.23億円 | 36.18億円 | +0.1% |
| 売上総利益 | 37.50億円 | 36.67億円 | +2.2% |
| 販管費 | 28.86億円 | 27.87億円 | +3.6% |
| 営業利益 | 8.63億円 | 8.80億円 | -1.9% |
| 営業外収益 | 65百万円 | 49百万円 | +32.2% |
| 営業外費用 | 11百万円 | 4百万円 | +141.3% |
| 経常利益 | 9.17億円 | 9.24億円 | -0.8% |
| 税引前利益 | 9.16億円 | 9.25億円 | -1.0% |
| 法人税等 | 2.89億円 | 2.91億円 | -0.6% |
| 当期純利益 | 6.27億円 | 6.34億円 | -1.2% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 6.22億円 | 6.22億円 | +0.0% |
| 包括利益 | 8.60億円 | 7.91億円 | +8.7% |
| 減価償却費 | 4.51億円 | 4.07億円 | +10.9% |
| 支払利息 | 7百万円 | 2百万円 | +239.6% |
| 1株当たり当期純利益 | 199.22円 | 199.70円 | -0.2% |
| 1株当たり配当金 | 35.00円 | 35.00円 | +0.0% |
| 項目 | 当期末 | 前期末 | 増減 |
|---|
| 流動資産 | 136.86億円 | 137.83億円 | -97百万円 |
| 現金預金 | 107.93億円 | 106.26億円 | +1.68億円 |
| 売掛金 | 24.76億円 | 28.71億円 | -3.96億円 |
| 棚卸資産 | 2.44億円 | 1.79億円 | +65百万円 |
| 固定資産 | 117.03億円 | 108.07億円 | +8.96億円 |
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減 |
|---|
| 営業活動によるキャッシュフロー | 12.00億円 | 9.76億円 | +2.24億円 |
| 財務活動によるキャッシュフロー | -4.01億円 | -4.12億円 | +11百万円 |
| 項目 | 値 |
|---|
| 純利益率 | 8.4% |
| 粗利益率 | 50.9% |
| 流動比率 | 328.1% |
| 当座比率 | 322.3% |
| 負債資本倍率 | 0.30倍 |
| インタレストカバレッジ | 128.65倍 |
| EBITDAマージン | 17.8% |
| 実効税率 | 31.6% |
| 項目 | 前年同期比 |
|---|
| 売上高前年同期比 | +1.2% |
| 営業利益前年同期比 | -1.9% |
| 経常利益前年同期比 | -0.8% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益前年同期比 | -0.1% |
| 包括利益前年同期比 | +8.6% |
| 項目 | 値 |
|---|
| 発行済株式数(自己株式含む) | 3.42百万株 |
| 自己株式数 | 297千株 |
| 期中平均株式数 | 3.12百万株 |
| 1株当たり純資産 | 6,232.71円 |
| EBITDA | 13.14億円 |
| 項目 | 金額 |
|---|
| 第2四半期配当 | 35.00円 |
| 期末配当 | 35.00円 |
| セグメント | 売上高 | 営業利益 |
|---|
| CareWelfareRelated | 5.82億円 | 6万円 |
| HomeMedicalTreatmentRelated | 35.53億円 | 4.31億円 |
| MedicalGasEquipmentInstallationRelated | 37百万円 | 92百万円 |
| MedicalGasRelated | 19.37億円 | 2.83億円 |
| NursingHome | 1.76億円 | -2百万円 |
| 項目 | 予想値 |
|---|
| 売上高予想 | 152.60億円 |
| 営業利益予想 | 20.70億円 |
| 経常利益予想 | 21.40億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益予想 | 14.76億円 |
| 1株当たり当期純利益予想 | 472.57円 |
| 1株当たり配当金予想 | 45.00円 |
このデータはXBRLファイルから自動抽出されたものです。正確性については開示資料の原本をご確認ください。
2026年度Q2の星医療酸器は、売上の緩やかな増加にもかかわらず営業利益がわずかに減少し、全体としては横ばい基調の堅調決算でした。売上高は73.72億円で前年比+1.2%、営業利益は8.63億円で同-1.9%、経常利益は9.17億円で同-0.8%、当期純利益は6.22億円で同-0.1%でした。粗利益は37.50億円、粗利率は50.9%と高水準を維持し、価格転嫁とミックス維持が奏功したとみられます。一方で販管費は28.86億円、売上高販管費率は約39.1%と重く、営業レバレッジは限定的でした。営業外収益は0.65億円(受取配当金0.39億円、受取利息0.17億円等)で、営業外収入比率は10.4%と収益の下支え要因になりました。営業利益率は11.7%と推定され、前年同期の約12.1%から約37bp低下したと見積もられます。経常利益率は12.4%、純利益率は8.4%で、財務費用が軽微(支払利息0.07億円)なことが最終利益率の維持に寄与しました。ROEは3.2%と低位で、低い総資産回転率(0.290)と現金厚めのバランスシートに起因する財務レバレッジ抑制(1.30倍)が足かせです。ROICは6.8%と、一般的な目標レンジ7-8%に僅かに届かず、投下資本効率の一段の改善余地が示唆されます。運転資本は95.15億円、現金預金は107.93億円と潤沢で、流動比率328%・当座比率322%は非常に健全です。営業キャッシュフローは12.00億円で純利益6.22億円の1.93倍と高いキャッシュ創出力が確認され、利益の質は良好です。財務キャッシュフローは-4.01億円(配当や借入返済等)で、ネットキャッシュ体質の強化が進んでいるとみられます。設備投資は0.84億円と抑制的で、キャッシュの大半は維持・運転に充当され、自己資本の積み上がり(純資産194.66億円、自己資本比率は算出不可だが実質高水準)につながっています。営業CF対純利益に乖離はなくむしろ上振れで、利益の質に対する懸念は限定的です。今後は、低成長環境下での販管費効率化、現金・投資有価証券(38.53億円)の資本効率改善、ならびに非営業収益への依存度(10.4%)の適正化が、中期的なROIC・ROE改善の鍵になると考えます。
【デュポン分解】ROE(3.2%) = 純利益率(8.4%) × 総資産回転率(0.290) × 財務レバレッジ(1.30倍)。純利益率は高水準を維持している一方、総資産回転率が低位でROEを大きく抑制しています。財務レバレッジも1.30倍と抑制的で、ネットキャッシュ先行の保守的資本構成が要因です。最も影響が大きい要素は総資産回転率の低さで、現金・投資有価証券の厚み(合計約146億円規模、総資産の約57%)により分母が膨らみ、売上成長が限定的な中で効率性が伸び悩んでいます。ビジネス上の背景として、医療ガス・在宅医療関連は安全性・供給安定性重視で資金バッファを厚く持つ慣行、ならびにM&A・設備更新に備えた手元流動性確保が考えられます。持続性の評価としては、手元資金厚めの方針が続く限り資産回転率は構造的に低めにとどまりやすく、ROEは収益率や費用効率の改善、あるいは余剰資本活用なしには上がりにくいとみます。懸念すべきトレンドは、売上成長(+1.2%)に対して営業利益が減少(-1.9%)しており、販管費の伸び(詳細内訳は未記載)がコストプレッシャーとなっている可能性です。営業外収益(配当・利息)の寄与が営業減益を一部相殺している点も、コア利益のてこ入れ余地を示唆します。
売上は+1.2%と緩やかな伸びで、需要は底堅いが市場拡大は限定的とみられます。粗利率50.9%は高位安定で、価格・ミックスの管理が奏功していますが、営業利益は-1.9%とコストサイドの逆風がのしかかりました。営業外収益(0.65億円、受取配当金・利息中心)が経常段階を下支えし、純利益は-0.1%と実質横ばいを確保。今後の持続可能性は、(1) 医療・在宅酸素の安定需要、(2) コスト効率化(物流・人件費・賃借料等)の進展、(3) 金利環境に応じた受取利息の増減、(4) 投資有価証券からの受取配当の安定度に依存します。短期見通しは安定、しかしコア営業利益の伸び鈍化が継続する場合、非営業収益依存が高まり得る点は留意が必要です。ROICは6.8%と目標レンジ7-8%にわずかに届かず、手元資金の活用(成長投資・M&A・自己株式取得等)と費用効率化の両輪が改善のカタリストとなります。
流動性は極めて健全(流動比率328%、当座比率322%)で、短期支払能力に懸念はありません。負債資本倍率0.30倍と保守的な資本構成で、D/E>2.0の警告水準から大きく乖離しています。満期ミスマッチは限定的で、流動負債41.71億円に対して現金預金107.93億円、売掛金24.76億円が潤沢です。インタレストカバレッジ128.65倍と金利耐性も極めて高いです。投資有価証券38.53億円を含む金融資産が厚く、時価変動リスクはある一方で、資金クッションとして信用力を補強しています。オフバランス債務の開示はなく、現時点で特記すべき懸念は確認できません(未記載のため完全な把握は不可)。
営業CFは12.00億円で純利益6.22億円の1.93倍と高品質で、減価償却費4.51億円や運転資本の管理が寄与したとみられます。設備投資は0.84億円と抑制的で、営業CFから十分に賄えます。投資CFの詳細(M&A、証券売買等)は未記載のため、厳密なフリーキャッシュフローは算出不能ですが、便宜的には営業CF−設備投資で約11.2億円の実質FCF余力があると推定されます。運転資本では、売掛金24.76億円と買掛金24.52億円が概ねバランスしており、棚卸資産も2.44億円と軽量で、キャッシュコンバージョンサイクルの負担は小さい構造です。営業CF/純利益が>1.0であることから、利益の質に問題は見当たりません。なお、有価証券関連のキャッシュフローが未記載であるため、投資収支のボラティリティは把握不十分です。
配当性向は計算値で38.5%と保守的なレンジにあり、利益水準が横ばいでも維持可能性は高いとみられます。営業CFに対する配当のカバレッジは未記載のため厳密評価は不可ですが、営業CF対純利益が1.93倍である点、実質的FCF(営業CF−設備投資)がプラスと推定される点から、短期的な配当原資の確保は十分と判断します。ネットキャッシュ体質と低D/Eも配当の下支え要因です。今後の増配余地は、(1) コア営業利益の成長、(2) 余剰資金の活用方針(自己株式取得や戦略投資との配分)、(3) 非営業収益の安定度に依存します。
ビジネスリスク:
- 売上成長の鈍化に伴う営業レバレッジの低下(売上+1.2%に対し営業利益-1.9%)
- 販管費インフレ(人件費・物流費・賃借料等)による利益圧迫
- 非営業収益(受取配当・利息)への依存度上昇リスク(営業外収入比率10.4%)
- 在宅医療・医療ガス需要の地域・政策依存性(診療報酬・価格制度変更)
財務リスク:
- 投資有価証券(38.53億円)に関する時価変動・減損リスク
- 金利変動による受取利息の変動(受取利息0.17億円)
- 株式市場環境悪化に伴う受取配当金(0.39億円)の減配リスク
- 資産回転率の低さ(0.290)に伴うROE抑制と資本効率悪化
主な懸念事項:
- ROICが6.8%と目標レンジ(7-8%)を下回る点
- 営業利益率の微減(推定で約-37bp)とコア収益力の伸び悩み
- 投資CF・配当総額等の未記載によりFCFの全体像が把握困難
重要ポイント:
- コア収益は横ばい基調、営業利益率はわずかに悪化(約-37bp)
- 営業CF/純利益1.93倍で利益の質は高い
- ROE3.2%は低位、資産回転率0.290とレバレッジ1.30倍が制約
- ROIC6.8%は目標レンジ未達、資本効率改善がテーマ
- 流動性・財務体質は極めて健全(流動比率328%、D/E0.30倍、ICR128倍)
- 非営業収益(受取配当・利息)が経常利益を下支え(営業外収入比率10.4%)
注視すべき指標:
- 販管費率とその内訳(人件費・物流費・賃借料)
- 総資産回転率と手元流動性・投資有価証券の水準変化
- ROIC(投下資本の回収力)とコア営業利益の成長率
- 受取配当・受取利息の推移(非営業収益依存度)
- 設備投資・M&A・自己株式取得など余剰資本の使途
- 診療報酬・価格制度の変更動向
セクター内ポジション:
財務安全性は同業内でもトップクラスの水準と評価できる一方、成長性・資本効率(ROE/ROIC)は保守的資本構成と低い資産回転率により見劣り。非営業収益で安定性を補完するディフェンシブなプロファイル。
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