- 売上高: 737.13億円
- 営業利益: 23.78億円
- 当期純利益: 11.27億円
- 1口当たり当期純利益 (EPU): 40.84円
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減率 |
|---|
| 売上高 | 737.13億円 | 682.65億円 | +8.0% |
| 売上原価 | 348.91億円 | 323.12億円 | +8.0% |
| 売上総利益 | 388.21億円 | 359.53億円 | +8.0% |
| 販管費 | 364.43億円 | 329.99億円 | +10.4% |
| 営業利益 | 23.78億円 | 29.53億円 | -19.5% |
| 営業外収益 | 1.87億円 | 5.66億円 | -67.0% |
| 営業外費用 | 57百万円 | 1.21億円 | -52.9% |
| 経常利益 | 25.08億円 | 33.97億円 | -26.2% |
| 税引前利益 | 19.49億円 | 30.09億円 | -35.2% |
| 法人税等 | 8.21億円 | 11.10億円 | -26.0% |
| 当期純利益 | 11.27億円 | 18.98億円 | -40.6% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 11.27億円 | 18.98億円 | -40.6% |
| 包括利益 | 10.61億円 | 19.26億円 | -44.9% |
| 減価償却費 | 8.46億円 | 5.65億円 | +49.7% |
| 支払利息 | 15百万円 | 5百万円 | +200.0% |
| 1口当たり当期純利益 (EPU) | 40.84円 | 68.77円 | -40.6% |
| 1口当たり分配金 (DPU) | 17.00円 | 17.00円 | +0.0% |
| 項目 | 当期末 | 前期末 | 増減 |
|---|
| 流動資産 | 456.85億円 | 448.16億円 | +8.69億円 |
| 現金預金 | 29.44億円 | 66.65億円 | -37.21億円 |
| 売掛金 | 1.87億円 | 1.85億円 | +2百万円 |
| 固定資産 | 263.06億円 | 253.25億円 | +9.81億円 |
| 有形固定資産 | 104.16億円 | 82.05億円 | +22.11億円 |
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減 |
|---|
| 営業活動によるキャッシュフロー | -4.67億円 | 33.08億円 | -37.75億円 |
| 財務活動によるキャッシュフロー | 15.97億円 | 16.45億円 | -48百万円 |
| 項目 | 値 |
|---|
| 1株当たり純資産 | 1,362.57円 |
| 純利益率 | 1.5% |
| 粗利益率 | 52.7% |
| 流動比率 | 154.6% |
| 当座比率 | 154.6% |
| 負債資本倍率 | 0.91倍 |
| インタレストカバレッジ | 158.53倍 |
| EBITDAマージン | 4.4% |
| 実効税率 | 42.1% |
| 項目 | 前年同期比 |
|---|
| 売上高前年同期比 | +8.0% |
| 営業利益前年同期比 | -19.5% |
| 経常利益前年同期比 | -26.2% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益前年同期比 | -40.6% |
| 包括利益前年同期比 | -44.9% |
| 項目 | 値 |
|---|
| 発行済投資口数(自己投資口含む) | 30.21百万株 |
| 自己投資口数 | 2.59百万株 |
| 期中平均投資口数 | 27.61百万株 |
| 1口当たり純資産 (NAV) | 1,362.55円 |
| EBITDA | 32.24億円 |
| 項目 | 金額 |
|---|
| 第2四半期分配金 | 17.00円 |
| 期末分配金 | 46.00円 |
| 項目 | 予想値 |
|---|
| 売上高予想 | 1,656.77億円 |
| 営業利益予想 | 90.00億円 |
| 経常利益予想 | 90.34億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益予想 | 50.84億円 |
| 1口当たり当期純利益予想 (EPU) | 184.11円 |
| 1口当たり分配金予想 (DPU) | 54.00円 |
このデータはXBRLファイルから自動抽出されたものです。正確性については開示資料の原本をご確認ください。
2026年度Q2のユナイテッドアローズは売上が堅調に伸びた一方、利益は減益となり、利益率とキャッシュフローの質に課題が浮き彫りになった四半期でした。売上高は737.13億円で前年比+8.0%と拡大し、粗利率も52.7%と高水準を維持しましたが、販管費が364.43億円まで増加し、営業利益は23.78億円と前年比-19.5%に減少しました。営業外損益を加味した経常利益は25.08億円(-26.2%)にとどまり、当期純利益は11.27億円(-40.6%)と大幅な減益です。営業利益率は3.23%と試算され、前年の約4.33%から約110bpの縮小となりました。純利益率も1.53%(前年2.78%程度)へ低下し、約125bpの縮小と見られます。経常利益率も3.40%と前年約4.98%から約158bp縮小しています。デュポン分解ベースのROEは3.0%(純利益率1.5%、総資産回転率1.024、レバレッジ1.91倍)で、資本効率は明確に低下圧力がかかっています。実効税率が42.1%と高く、税負担の増加が純利益の落ち込みを一段と強めた可能性があります。営業キャッシュフローは-4.67億円とマイナスで、純利益11.27億円に対して営業CF/純利益は-0.41倍と低く、収益の現金化に課題が見られます。短期借入金は39.00億円、買掛金は154.67億円と運転資本負担が重く、季節要因に加えて在庫の積み増し等が営業CFを圧迫した可能性があります。設備投資は-41.01億円と積極的で、営業・投資活動の合計は資金流出超過、財務CFは+15.97億円で補填された構図です。流動比率154.6%、負債資本倍率0.91倍、インタレストカバレッジ158.5倍と、短期的な流動性・支払余力は確保されています。もっとも、ROICは3.6%と資本コストを下回る水準と推定され、投下資本効率の改善が中期課題です。配当性向は計算値で168.9%と高く、当期水準の利益・キャッシュフローでは持続可能性に懸念が生じます。総合商社のような持分法投資利益への依存は見られず(未記載)、本業の粗利創出と販管費コントロールが業績ドライバーです。今後は販管費の伸び抑制、在庫・買掛を含む運転資本効率の改善、出店投資の収益化スピード向上がカギとなります。
ステップ1: ROEは純利益率(1.5%)×総資産回転率(1.024)×財務レバレッジ(1.91倍)=約3.0%で整合します。ステップ2: 期中の変動寄与が大きいのは純利益率の低下で、売上+8.0%にもかかわらず営業利益-19.5%、純利益-40.6%となり、利益率低下がROEを押し下げました。ステップ3: 利益率低下の主因は販管費の増加(364.43億円)による営業レバレッジの剥落に加え、実効税率の上昇(42.1%)や営業外費用の発生が純利益段階での下押し圧力となったことです。ステップ4: 販管費の上昇は人件費・賃借料・販促費などの固定・準固定費の増勢が示唆され、構造的なコスト高や店舗投資の先行負担が含まれるなら短期での反転は限定的で、在庫適正化と売上効率の改善が進まない限り改善は漸進的と評価します。ステップ5: 売上成長率(+8.0%)に対して営業利益成長率(-19.5%)と販管費の伸びが相対的に高いトレンドが懸念で、前年の営業利益率約4.33%から今期3.23%へ約110bp縮小、純利益率も約125bp縮小と、営業レバレッジが逆回転しています。
売上は737.13億円で前年比+8.0%と堅調。既存店動向は未記載だが、粗利率52.7%を維持していることから、値引き圧力の急激な悪化は限定的と推察される一方、販促・人件費や賃料等のコスト上昇が利益成長を阻害。営業利益は23.78億円(-19.5%)、経常25.08億円(-26.2%)、当期純利益11.27億円(-40.6%)と、下位段階ほど落ち込みが大きい。実効税率42.1%の高さが純利益の伸びを一段と抑制。営業外収入比率16.6%と非営業要素の寄与が一定あるが、利益成長の持続可能性は本業のコスト構造改善に依存。投資は設備投資-41.01億円と積極的で、中期の売上・効率改善に向けた布石だが、短期的には減益圧力となる可能性。今後は在庫回転と買掛金の健全化、販売単価と仕入条件の最適化により、粗利維持と販管費効率の両立を図れるかが焦点。見通しは、売上は堅調も営業利益率の回復速度は緩慢、投下資本の収益化(ROIC改善)が鍵となる。
流動資産456.85億円、流動負債295.55億円で流動比率154.6%(健全域)。当座比率154.6%(算出指標上)も良好。負債合計343.57億円、純資産376.34億円で負債資本倍率0.91倍と保守的。短期借入金39.00億円に対して現金29.44億円だが、運転資本は161.30億円と厚みがあり、短期支払余力は高い。インタレストカバレッジは158.5倍と極めて強固。満期ミスマッチは、買掛金154.67億円や短期借入の比重が高く、在庫(未記載)・売掛(1.87億円と小さい)とのバランスに注意が必要だが、現状の流動性指標は良好。オフバランス債務は未記載のため評価保留。
営業CFは-4.67億円で、純利益11.27億円に対する営業CF/純利益は-0.41倍と低水準で、収益の現金化に問題がある可能性。要因は在庫増加や買掛金の変動など運転資本要因の悪化が想定される(棚卸資産未記載のため詳細不明)。設備投資は-41.01億円と大きく、営業CFと合わせると単純合算のFCFは概ね-45億円規模の赤字と推定(投資CFのその他科目未記載)。財務CFは+15.97億円で資金の補填を実施。運転資本操作の兆候として、買掛金154.67億円の水準は高く、仕入条件の調整や支払サイトの変動が期中CFに影響した可能性がある。今後は在庫回転改善と店舗投資の収益化により営業CFの黒字転換が焦点。
配当性向(計算値)は168.9%と高く、当期の利益水準・営業CFのマイナスを踏まえると持続可能性に懸念。FCFや配当金総額は未記載のため精緻評価は不可だが、営業CF-4.67億円、設備投資-41.01億円からみる限り当期は内部資金のみでの十分な配当原資確保は難しい。今後の配当方針は、利益回復と営業CFの正常化、併せて投資水準の見直し・平準化が前提となる可能性が高い。
ビジネスリスク:
- 販管費の構造的上昇(人件費・賃料・販促費)による営業利益率の低下
- 在庫回転の悪化による値引き増加・粗利率の毀損(棚卸資産未記載で可視性低い)
- 実効税率の高止まり(42.1%)による純利益の圧迫
- 出店・リニューアル投資の収益化遅延によるROIC低迷(3.6%)
財務リスク:
- 営業CFのマイナス継続による外部資金依存度上昇
- 短期借入金39.00億円と買掛金154.67億円の負担に伴う資金繰り変動リスク
- 高配当性向(168.9%)の継続によるバランスシート毀損リスク
主な懸念事項:
- 営業CF/純利益が-0.41倍と収益の現金化が弱い
- 営業利益率が前年比約110bp縮小、純利益率も約125bp縮小
- ROICが3.6%と資本コストを下回る水準での投資継続
重要ポイント:
- 売上は+8.0%と堅調だが、販管費増で営業利益-19.5%、マージン約110bp悪化
- 営業CFがマイナスで収益の現金化に課題、短期は投資と運転資本が資金需要
- ROE3.0%、ROIC3.6%と資本効率が低下、改善には在庫・コスト・投資の見直しが必要
- 配当性向が高く持続性に懸念、内部資金創出力の回復が重要
注視すべき指標:
- 在庫回転日数と在庫評価損・値引率
- 販管費率(特に人件費・賃借料・販促費の伸び)
- 既存店売上高・客単価・客数のトレンド
- 営業CFと運転資本(買掛・前払・在庫)の変動
- ROIC(NOPATと投下資本効率)の四半期推移
- 実効税率の正常化動向
セクター内ポジション:
同業アパレル専門小売の中で売上回復は標準的だが、販管費の伸びと営業CFの弱さ、ROICの低さが相対的な弱点。財務レバレッジは低位で流動性は良好な点は相対的な強み。
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