| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥4390.5億 | ¥3644.2億 | +20.5% |
| 営業利益 | ¥155.9億 | ¥116.8億 | +33.5% |
| 持分法投資損益 | - | - | - |
| 経常利益 | ¥157.0億 | ¥119.6億 | +31.2% |
| 純利益 | ¥163.6億 | ¥72.9億 | +124.3% |
| ROE | 27.1% | 13.1% | - |
2026年3月期通期決算は、売上高4390.5億円(前年比+746.3億円 +20.5%)、営業利益155.9億円(同+39.1億円 +33.5%)、経常利益157.0億円(同+37.4億円 +31.2%)、純利益163.6億円(同+90.7億円 +124.3%)と大幅な増収増益となった。営業利益率は3.6%で前年3.2%から+0.4pt改善、粗利率は12.0%と前年12.3%から-0.3pt低下したものの、販管費率が8.4%へ-0.7pt改善したことで収益性が向上した。セグメント別では玩具が営業利益113.2億円(構成比72.6%)で全社を牽引し、アミューズメントが営業利益+71.7%、ビデオゲームが前年赤字から22.0億円の黒字転換を果たした一方、映像音楽は11.2億円の営業損失を計上した。営業CFは158.3億円で純利益の1.57倍に達し、フリーCFは146.5億円と潤沢な水準を維持した。
【売上高】売上高は4390.5億円で前年比+20.5%と大幅増収を達成した。セグメント別では、ビデオゲームが売上1190.2億円(+52.5%)と最大の伸びを示し、アミューズメントが654.0億円(+24.9%)、玩具が1924.2億円(+13.5%)と堅調に推移した。映像音楽は622.2億円(-3.6%)と減収となった。ビデオゲームの大幅増収はヒットタイトルの増加とハードサイクルの好調、アミューズメントはカプセル玩具専門店の出店拡大と既存店稼働率の向上、玩具はトレーディングカードの需要持続と新規IP投入が寄与した。映像音楽は市場縮小とタイトルラインナップの減少が影響した。売上総利益は526.3億円(粗利率12.0%)で、前年544.9億円(粗利率12.3%)から絶対額では-18.6億円減少したが、売上拡大により粗利額の実質的な貢献は確保された。
【損益】売上原価は3864.2億円(原価率88.0%)で前年比+426.7億円増加したが、粗利率の微減は主にビデオゲームの構成比上昇によるミックス効果である。販管費は370.4億円(販管費率8.4%)で前年比+37.2億円増加したが、売上対比では前年9.1%から-0.7pt改善し、規模の経済性が発揮された。役員報酬は105.4億円(前年101.7億円)、運賃は28.8億円(前年27.0億円)、販促費は26.9億円(前年16.0億円)と各項目が増加したが、売上増に対しては抑制的に推移した。営業利益は155.9億円(営業利益率3.6%)で前年比+33.5%と大幅増益、セグメント別ではビデオゲームが前年2.5億円から22.0億円へ+773.4%の急改善、アミューズメントが51.9億円(+71.7%)、玩具が113.2億円(+24.1%)と好調だった一方、映像音楽は11.2億円の損失(前年9.8億円の利益)を計上した。営業外収益は5.5億円(受取配当金1.7億円、為替差益1.0億円含む)、営業外費用は4.4億円で、経常利益は157.0億円(+31.2%)と営業利益とほぼ連動した。特別利益0.2億円(投資有価証券売却益等)、特別損失0.6億円(減損損失0.2億円、投資有価証券評価損0.8億円等)と一時要因は軽微で、税引前利益は156.6億円(+47.9%)となった。法人税等は55.6億円(実効税率35.5%)で、純利益は163.6億円(+124.3%)と大幅増益を達成した。結論として、ビデオゲームの黒字転換とアミューズメントの高成長を主因とした増収増益である。
玩具事業は売上1924.2億円(+13.5%)、営業利益113.2億円(+24.1%、利益率5.9%)で、全社営業利益の72.6%を占める最大の収益源である。トレーディングカードの需要底堅さと新規IP投入が増収に寄与し、販管費の効率化で利益率が改善した。映像音楽事業は売上622.2億円(-3.6%)、営業損失11.2億円(利益率-1.8%)で、前年9.8億円の利益から赤字転落した。市場縮小とタイトルパイプラインの不足が主因で、固定費負担が収益を圧迫した。ビデオゲーム事業は売上1190.2億円(+52.5%)、営業利益22.0億円(前年2.5億円、+773.4%、利益率1.8%)と急回復した。ヒットタイトルの増加とハードサイクルの好調により数量・金額ともに大幅拡大し、規模拡大で黒字転換を果たした。アミューズメント事業は売上654.0億円(+24.9%)、営業利益51.9億円(+71.7%、利益率7.9%)で高収益性を維持した。カプセル玩具専門店の出店加速と既存店の高稼働率が寄与し、全セグメント中最高の利益率を達成した。セグメント資産は玩具398.2億円、映像音楽145.6億円、ビデオゲーム240.8億円、アミューズメント134.7億円で、ビデオゲームの事業資産拡大(前年147.8億円から+62.9%)が顕著である。
【収益性】営業利益率は3.6%で前年3.2%から+0.4pt改善、粗利率は12.0%で前年12.3%から-0.3pt低下したものの、販管費率が8.4%へ-0.7pt改善したことで営業レバレッジが発揮された。営業利益は155.9億円(前年116.8億円、+33.5%)で、EBITDA(営業利益+減価償却費13.1億円+のれん償却5.8億円)は174.8億円に達する。純利益率は3.7%で前年2.0%から+1.7pt改善し、ROEは27.1%と前年12.7%から大幅上昇した。ROAは11.8%で前年10.2%から+1.6pt改善した。【キャッシュ品質】営業CF158.3億円は純利益163.6億円の0.97倍で、アクルーアル比率は-3.2%と健全レンジにある。営業CF/EBITDA比率は0.91倍と良好なキャッシュ転換を示す。【投資効率】総資産回転率は3.05回転(年換算)と高水準で、低マージンを高回転でカバーする卸売・流通モデルの強みが発揮された。ROE27.1%は、純利益率3.7%×総資産回転率3.05×財務レバレッジ2.39倍の積で説明できる。【財務健全性】自己資本比率は41.9%で前年45.8%から-3.9pt低下したが、流動比率は158.5%、当座比率は147.1%と流動性は十分に確保されている。有利子負債はほぼゼロで、インタレストカバレッジは実質無限大である。のれんは14.6億円(純資産比2.4%)と軽量で、B/Sの柔軟性は高い。配当性向は42.4%で持続可能レンジにあり、フリーCF146.5億円は配当29.2億円と自社株買い18.7億円の合計を十分に上回る。
営業CFは158.3億円で前年181.2億円から-12.6%減少したが、純利益163.6億円の0.97倍と引き続き高水準を維持した。小計(運転資本変動前)は201.7億円で、減価償却費13.1億円、のれん償却5.8億円、貸倒引当金繰入4.1億円が加算された一方、減損損失0.2億円、為替差益1.0億円、投資有価証券評価損0.8億円等が調整された。運転資本では売上債権が-141.2億円と大幅に資金を吸収し、ビデオゲーム・玩具の売上拡大に伴う回収サイトの影響が出た。棚卸資産は-5.3億円の小幅増加にとどまり、在庫管理は良好である。仕入債務は+133.4億円増加し、買掛サイトの維持で資金効率を補完した。法人税等の支払は-46.0億円で、営業CFは158.3億円となった。投資CFは-11.8億円で、設備投資-3.7億円、無形資産投資-2.8億円と投資は抑制的で、定期預金の払戻+28.0億円が相殺し小幅流出にとどまった。フリーCFは146.5億円と前年152.5億円並みの水準を確保した。財務CFは-48.0億円で、配当金支払-29.2億円、自社株買い-18.7億円が主な支出である。現金等は期首408.0億円から期末508.2億円へ+98.5億円増加し、潤沢な手元流動性を維持している。
経常利益157.0億円は営業利益155.9億円にほぼ連動し、営業外収益5.5億円(受取配当金1.7億円、為替差益1.0億円等)と営業外費用4.4億円の差額1.1億円が上乗せされた。営業外損益は売上高比0.2%と軽微で、本業の収益力が経常利益の源泉である。特別損益は純額-0.5億円(特別利益0.2億円、特別損失0.6億円)と一時的要因は限定的である。包括利益は93.8億円で純利益163.6億円を-69.8億円下回り、主因は有価証券評価差額金-7.3億円の減少と、その他包括利益を通じた調整である。営業CF158.3億円は純利益163.6億円の0.97倍で、アクルーアル比率-3.2%(運転資本増加-12.8億円÷総資産1440.0億円)は健全レンジにあり、利益のキャッシュ裏付けは良好である。のれん償却5.8億円(JGAAP)が純利益を圧縮しているが、EBITDAベースでは174.8億円と実質的なキャッシュ創出力は高い。受取配当金1.7億円は営業外経常収益で、為替差益1.0億円も年度末の為替レート変動に伴う一時的な上振れにすぎず、コア収益への寄与は限定的である。
2027年3月期通期計画は売上高4500.0億円(前年比+2.5%)、営業利益158.0億円(+1.3%)、経常利益160.0億円(+1.9%)、純利益105.0億円(-35.8%)と慎重な見通しである。売上は緩やかな成長を見込むが、営業利益はほぼ横ばいで、映像音楽の赤字縮小とビデオゲームの利益率維持がカギとなる。純利益の大幅減少は、前年の一時的な税効果や特別要因の剥落を織り込んだ結果と推察される。EPS予想は240.15円(前年230.91円)、配当予想は年間15.00円で、中間配当は安定的な水準を維持し、期末配当は業績連動で検討される。進捗率は売上97.6%、営業利益98.7%、経常利益98.1%と高水準で、達成確度は高い。ただし、映像音楽の損失解消とビデオゲームのタイトルパイプライン次第では、上振れ余地も下振れリスクも存在する。
年間配当は1株当たり25.00円(中間25.00円、期末80.00円)で、2026年1月1日付株式分割(1:2)を考慮した実質ベースである。配当性向は42.4%で、純利益の成長を株主に適度に還元する方針を維持している。フリーCF146.5億円に対し配当総額29.2億円はカバレッジ5.0倍と十分に持続可能である。自社株買いは18.7億円を実施し、総還元額は47.9億円(配当+自己株式取得)、総還元性向は29.3%となる。DOE(自己資本配当率)は5.4%と報告され、自己資本の活用と株主還元のバランスは良好である。2027年3月期の配当予想は年間15.00円で、中間配当は安定額を予定し、期末配当は業績連動で機動的に検討される。自社株式4840百万円(前年2996百万円)の積み増しは資本効率向上に寄与し、発行済株式数の減少を通じて1株価値を押し上げる効果がある。
ビデオゲーム事業のヒット依存と収益変動リスク: ビデオゲームは営業利益22.0億円(前年2.5億円)と急回復したが、利益率1.8%と薄く、ヒットタイトルの有無やハードサイクルの変動により利益が大きくブレる構造である。前年は減損損失13.6億円を計上しており、タイトル投資の失敗が再発すれば収益を大きく毀損するリスクがある。
映像音楽事業の構造的赤字と固定費負担: 映像音楽は営業損失11.2億円を計上し、前年9.8億円の黒字から赤字転落した。市場縮小とタイトルラインナップ不足が主因で、固定費負担が重く、短期的な改善が困難な構造的課題を抱えている。減損リスクの再燃可能性もあり、全社収益への下押し圧力が継続する。
低粗利構造下での物流費・販促費の上振れリスク: 粗利率12.0%と薄利構造で、運賃28.8億円(前年27.0億円)、販促費26.9億円(前年16.0億円)が増加傾向にある。今後、物流費や販促費が売上成長率を上回って増加する局面では、営業利益率が急速に圧迫されるリスクがある。売上債権+141.2億円、買掛金+133.4億円と運転資本が拡大しており、与信管理の甘さが不良債権化すれば流動性にも影響する。
収益性・リターン
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | 3.6% | 3.4% (1.4%–5.0%) | +0.2pt |
| 純利益率 | 3.7% | 2.3% (1.0%–4.6%) | +1.4pt |
営業利益率は業種中央値を+0.2pt上回り、純利益率は+1.4pt上回ることで、卸売・流通業界内では収益性が高位にある。
成長性・資本効率
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 売上高成長率(前年比) | 20.5% | 5.9% (0.4%–10.7%) | +14.7pt |
売上成長率は業種中央値を+14.7pt大幅に上回り、ビデオゲーム・アミューズメントの高成長が業界内での優位性を示している。
※出所: 当社集計
高回転・高ROEモデルの持続可能性: 総資産回転率3.05回転、ROE27.1%と資本効率は優良水準にあり、低マージン構造を高回転とレバレッジでカバーするビジネスモデルが機能している。営業CF158.3億円、フリーCF146.5億円と潤沢なキャッシュ創出力があり、配当・自社株買いと成長投資の両立余地が大きい。玩具とアミューズメントの堅調持続、ビデオゲームの黒字維持が達成されれば、ROE15%超の水準を中期的に維持できる可能性がある。
映像音楽の赤字是正と全社マージン改善余地: 映像音楽は営業損失11.2億円を計上し、全社営業利益率を-0.3pt程度押し下げている。固定費削減とタイトルパイプラインの見直しにより黒字転換が実現すれば、営業利益率は4.0%超への改善余地がある。ビデオゲームも利益率1.8%と薄く、ヒットタイトルの持続的確保と粗利率改善が進めば、全社EBITマージン5.0%超への道筋が見える。
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。