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75272026 第1四半期スタンダードJGAAP

システムソフト(7527) 2026年度第1四半期決算 減収17%

2026年度第1四半期の売上高は3.3億円(前年同期比-16.6%)、営業損失は5,800万円。以下、セグメント別の増減要因とキャッシュフローを確認します。

システムソフト

情報通信・サービスその他/情報・通信業


クイックビュー

指標当期前年同期YoY
売上高¥3.3億¥4.0億−16.6%
営業利益−¥0.6億−¥0.3億−65.7%
経常利益−¥0.6億−¥0.3億−65.7%
純利益−¥0.7億¥0.9億−175.3%
ROE(年換算)−6.7%8.7%-

Executive Summary

2026年9月期第1四半期は、売上減少と全社費用の急増が重なり、営業損益は前年同期から損失幅が拡大した。売上高は3.3億円(前年同期4.0億円、前年比-16.6%)、営業損益は-0.6億円(前年同期-0.3億円、前年比-65.7%悪化)、経常損益も同額の-0.6億円となった。親会社株主に帰属する純損益は-0.7億円で、前年同期の+0.9億円から赤字転落した(前年比-175.3%)。前年同期の純利益には投資有価証券売却益1.3億円という一時的要因が含まれており、実質的な収益構造の悪化はより大きい。売上減少はオープンイノベーション事業の急減が主因で、テクノロジー事業は増収・黒字化した一方、全社費用の増加が連結損益を圧迫した。

業績変動要因

【売上高】売上高は3.3億円で前年同期比-16.6%の減収。セグメント別ではテクノロジー事業が3.1億円(連結売上の93.9%)で前年同期比+42.8%と拡大した一方、オープンイノソベーション事業は0.1億円と前年同期比-95.0%と急減し、連結減収の主因となった。

【損益】営業損益は-0.6億円、営業利益率は-17.5%(前年同期-8.9%)で悪化。粗利率は47.3%と前年同期25.3%から大幅改善したが、販管費が前年同期比+58.2%増加し、販管費率は64.9%(前年同期34.2%)まで悪化した。セグメント合計利益は0.2億円の黒字だが、全社費用0.7億円がこれを相殺し連結営業損失に至った。経常損益も営業損益と同水準で、営業外収支は損益改善に寄与していない。純損益は-0.7億円で、前年同期の純利益+0.9億円には投資有価証券売却益1.3億円の一時的要因が含まれていたため、実質的な最終損益の悪化幅は数値上の変化率以上に大きい。増収要因のあるテクノロジー事業に対し、全社的な費用構造が損益を悪化させており、結論としては減収減益である。

セグメント別分析

テクノロジー事業は売上3.1億円(構成比93.9%)、セグメント利益0.05億円、利益率1.5%で、前年同期の損失(-0.15億円)から黒字転換した。株式会社わさびおよび株式会社Green&Digital Partnersの連結子会社化が売上拡大に寄与し、これに伴いのれん0.54億円が暫定計上された。オープンイノベーション事業は売上0.1億円(構成比2.7%)、セグメント利益0.01億円、利益率7.1%だが、前年同期の1.8億円から95.0%の急減となった。セグメント利益合計0.2億円に対し、全社費用は0.7億円(前年同期0.25億円から約2.9倍に拡大)で、これが連結営業損失の主因となっている。

主要財務指標

【収益性】営業利益率は-17.5%(前年同期-8.9%)と悪化し、純利益率も-21.6%相当まで低下した。粗利率は47.3%(前年同期25.3%)と改善したが、販管費率が64.9%(前年同期34.2%)に上昇し、営業レバレッジが逆回転している。年換算ROEは-6.7%、ROICもマイナス水準にあり、投下資本・株主資本を毀損する収益状況が続いている。【キャッシュ品質】現金及び預金は21.5億円で総資産の44.9%を占めるが、前年同期の32.4億円から10.9億円(-33.7%)減少した。売掛金は7.0億円で、回収サイクルの長期化が指摘されている。【投資効率】無形固定資産2.3億円、のれん2.2億円はいずれもM&Aに伴う増加で、総資産・純資産に対する比率は限定的(無形資産は総資産比4.7%、のれんは純資産比5.2%)だが、統合効果の実現が今後の焦点となる。【財務健全性】自己資本比率は89.7%と極めて高く、総資産47.8億円に対し純資産42.9億円、流動資産36.2億円は流動負債4.5億円を大きく上回る。社債0.2億円を除けばネットキャッシュはプラスであり、資本構成は保守的である。

キャッシュフロー分析

CF計算書の個別データは限定的だが、BS推移から資金動向を分析すると、現金及び預金は21.5億円で前年同期の32.4億円から10.9億円減少した(-33.7%)。一方、投資その他の資産は9.4億円で前年同期の2.7億円から6.7億円増加しており、資産配分が現金から投資・その他資産へシフトしている。買掛金は1.2億円で前年同期の2.0億円から0.8億円減少しており、仕入債務の圧縮が現金減少の一因となっている可能性がある。営業損失が継続している状況で、のれん・無形資産の増加を伴うM&A関連投資が現金を消費しており、今後は営業損益の改善と投資回収のバランスが資金動向を左右する。

収益の質

当期の営業損益・経常損益はいずれも-0.6億円で、一時的な特別損益(特別損失0.05億円)の影響は小さく、損失は事業構造そのものに起因する経常的な要因である。これに対し前年同期の純利益0.9億円には投資有価証券売却益1.3億円という一時的要因が含まれており、実質的な事業収益力は前年同期時点でも弱かったことが示唆される。営業外収支は収益・費用ともに0.1億円程度で連結損益への影響は軽微である。粗利率の改善(47.3%)は原価管理の成果を示す一方、販管費率の急上昇(64.9%)は全社費用の増加によるもので、アクルーアルの観点からは持続的な収益力の評価にあたり、全社費用の一過性・恒常性を見極める必要がある。

業績予想・ガイダンス

通期会社予想は売上高18.0億円(前期比+31.1%)、営業利益0.5億円、経常利益0.4億円、EPS予想0.26円である。Q1売上高3.3億円の通期進捗率は18.4%で、単純な四分の一進捗率25%を下回る。営業利益・経常利益はQ1時点でいずれも赤字であり、通期予想に対する進捗率は営業利益で-116.7%、経常利益で-145.0%、純利益で-322.7%となる。通期予想の達成には、残る3四半期でテクノロジー事業の増収継続、全社費用の圧縮、オープンイノベーション事業の売上回復が必要となる。なお、当四半期時点で業績予想・配当予想の修正は行われていない。

株主還元

2026年9月期の配当は現時点で未定とされている。Q1の親会社株主に帰属する四半期純損失は0.71億円であり、当期利益を原資とする配当余力は乏しい。通期会社予想の親会社株主帰属純利益は0.22億円であり、配当実施の可否は通期の黒字化とその後の資金配分方針に依存する。前年同期の配当実績は0円であり、現時点で連続増配等の実績は確認されない。

リスク要因

  1. 全社費用の急増: 全社費用は前年同期0.25億円から0.74億円へ約2.9倍に拡大し、セグメント合計利益0.2億円を相殺して連結営業損失を招いた。Q2以降の費用吸収・削減計画が損益回復の鍵となる。

  2. オープンイノベーション事業の急減収: 同事業の売上は前年同期1.8億円から0.1億円へ95.0%減少し、連結減収の主因となった。案件進捗や収益基盤の変動が今後の連結売上を左右する。

  3. 買収に伴うのれんの統合リスク: 株式会社わさびおよび株式会社Green&Digital Partnersの子会社化に伴いのれん0.54億円が暫定計上されている。取得原価の配分が未了であり、統合が想定どおり進まない場合は減損リスクが生じ得る。

業種ベンチマーク(参考・当社調べ)

決算上の注目ポイント

  1. 粗利率は前年同期比で大幅改善(25.3%→47.3%)した一方、販管費率は34.2%から64.9%へ悪化しており、収益改善の論点は原価構造ではなく全社費用の水準にある。

  2. テクノロジー事業は増収(+42.8%)かつ黒字転換しているが、利益率は1.5%にとどまり、全社費用を吸収するには至っていない。同事業の利益率向上が連結損益回復の前提となる。

  3. 自己資本比率89.7%、流動資産が流動負債を大きく上回る資本構成は保守的であり、営業損失が継続する中でも当面の資金基盤には一定の耐性がある。ただし現金及び預金は前年同期比-33.7%減少しており、投資拡大と統合費用による現金消費の継続がモニタリングポイントとなる。

理論株価(参考値)

シナリオ理論株価
bear(弱気)38円
base(基準)38円
bull(強気)38円
算出前提
1株純資産(BPS)51円
調整後予想EPS0.3円
株主資本コスト r9.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%)
残余利益の持続係数 ω / 明示予測0.62 / 5年
想定配当性向30.0%
予想EPSの信頼度調整×1.049(同業種のガイダンス達成率実績に基づく)
implied PBR / PER0.76倍 / 141.6倍

感応度: 株主資本コスト±1%で 37円〜39円、ω±0.1で 38円〜38円。

注記:

  • 税負担・買収関連費用・少数株主持分等により、営業利益に対して純利益が大きく圧縮されています(純利益÷営業利益 44%)。本値はその圧縮を額面どおり反映しており、要因が一時的であれば実力値はこれより高い可能性があります。
  • 予想ROEが株主資本コストを下回るため、理論値は1株純資産を下回る水準になります。
  • 四半期末時点の純資産を使用しています(通期予想との間に期間のずれがあります)。
  • 純資産に非支配株主持分を含むため、理論値はやや高めに算出される可能性があります。

(算出モデル: 残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード) / 金利基準月: 2026-07 / 公表データのみからの機械算出値であり、市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません)


本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。