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75102026 第3四半期プライムJGAAP

たけびし(7510) 2026年度第3四半期決算 増収・営業益32%増

2026年度第3四半期の売上高は819.8億円(前年同期比+13.5%)、営業利益は32.2億円(同+31.7%)。以下、セグメント別の増減要因とキャッシュフローを確認します。

株式会社たけびし

商社・卸売/卸売業


クイックビュー

指標当期前年同期YoY
売上高¥819.8億¥722.1億+13.5%
営業利益¥32.2億¥24.5億+31.7%
持分法投資損益---
経常利益¥35.5億¥27.9億+27.0%
純利益¥24.2億¥22.5億+7.9%
ROE5.7%5.5%-

Executive Summary

売上高の伸び以上に営業利益が拡大しており、増収に加えて採算改善を伴う増益決算となった。売上高は819.8億円(前年比+13.5%)、営業利益は32.2億円(同+31.7%)、経常利益は35.5億円(同+27.0%)、親会社株主に帰属する当期純利益は24.2億円(同+7.8%)となった。営業利益率は3.9%で前年同期の約3.4%から改善した一方、純利益は税負担(実効税率31.5%)の影響で増益率が相対的に鈍化している。

業績変動要因

【売上高】売上高は819.8億円で前年比+13.5%増加した。セグメント別では、FA・デバイス事業が569.4億円(構成比69.5%、営業利益率4.0%)、社会情報通信事業が250.3億円(構成比30.5%、営業利益率3.8%)となり、規模・利益率の両面でFA・デバイス事業が牽引役となっている。

【損益】営業利益は32.2億円(前年比+31.7%)と、売上高の伸び率を18.2pt上回って増加した。粗利率14.2%、販管費率10.3%であり、売上拡大に対して販管費が相対的に抑制されたことが営業レバレッジとして働いた。経常利益は営業外収益3.5億円(受取配当金1.7億円等)を加え35.5億円(同+27.0%)。特別損失は固定資産除売却損0.1億円と軽微で、税引前利益35.4億円から法人税等11.2億円を控除した純利益は24.2億円となった。増収増益の決算であり、増益率が増収率を上回る点で採算面の改善を伴う成長といえる。

セグメント別分析

FA・デバイス事業は売上高569.4億円(全体の69.5%)、営業利益22.6億円(営業利益率4.0%)で、利益額・利益率とも社会情報通信事業を上回り収益の中核を担う。社会情報通信事業は売上高250.3億円(全体の30.5%)、営業利益9.6億円(同3.8%)で、両セグメントとも3.8〜4.0%台の利益率にとどまり、商流・卸売型事業に特徴的な低マージン構造が共通して見られる。

主要財務指標

【収益性】営業利益率3.9%、経常利益率4.3%、純利益率3.0%はいずれも前年同期から改善または横ばいで、特に営業利益率は前年同期比で約0.5pt上昇した。ROEは5.7%で、純利益率の低さが主たる制約要因となっている。【キャッシュ品質】売掛金・受取手形は250.4億円と総資産の38.7%を占め、棚卸資産91.0億円と合わせて運転資本負担が大きい。【投資効率】総資産回転率は年換算で約1.27倍であり、資産効率は一定水準にあるが、低マージンをカバーするほどではない。【財務健全性】自己資本比率は66.2%(前年60.8%相当から改善)と高水準で、現金及び預金92.3億円は流動負債198.9億円に対して十分な厚みを持つ。

キャッシュフロー分析

キャッシュフロー計算書の開示はないが、貸借対照表の推移から資金動向を確認できる。現金及び預金は92.3億円と前年の89.6億円から増加し、純資産も428.1億円と前年の408.5億円から拡大しており、利益の積み上げが自己資本の増強につながっている。一方、売掛金・受取手形は250.4億円と総資産の38.7%を占め、資産規模に対して債権性資産の比率が高い。増収局面において売掛金や棚卸資産(91.0億円)が資金を吸収しやすい構造であり、利益成長が実際の資金創出にどの程度結びついているかは、今後の推移を確認する必要がある論点である。

収益の質

経常利益35.5億円に対し、営業外収益3.5億円(受取配当金1.7億円を含む)は売上高比0.4%と小さく、利益の源泉は主に営業利益にある点で経常的な収益構造といえる。特別損失は固定資産除売却損0.1億円のみで一時的要因の影響は軽微である。税引前利益35.4億円から法人税等11.2億円(実効税率31.5%)を控除した純利益は24.2億円となり、経常利益と純利益の差は主として税負担によるものである。包括利益は29.9億円で、純利益24.2億円との差は有価証券評価差額金+11.2億円と為替換算調整額△5.4億円の相殺によるもので、事業本体の収益力とは別の市況要因が含まれる。

業績予想・ガイダンス

通期予想(売上高1040.0億円、営業利益37.0億円、経常利益40.2億円)に対するQ3累計の進捗率は、売上高78.8%、営業利益87.1%、経常利益88.2%と、一般的な進捗目安75%を大きく上回る。特に利益面の進捗が先行しており、通期予想が前提とする増益率(営業利益+8.0%)を足元の実績(+31.7%)が上回っている状況である。通期予想の営業利益率は3.6%程度とQ3累計の3.9%より低い水準が織り込まれており、期末にかけて費用増や商材ミックスの変化を保守的に見込んでいる可能性がある。

株主還元

通期の配当予想は1株当たり68.00円(前年30円台から増配)で、第2四半期配当は33.00円であった。通期予想の親会社株主帰属純利益26.80億円と期中平均株式数を用いた予想配当性向は約40.6%であり、Q3累計の利益進捗(90.2%)を踏まえると、現行の配当計画は利益面で裏付けのある水準にある。自己株式は1,010株と僅少であり、自社株買いを含む総還元性向ではなく配当性向で評価するのが妥当である。

リスク要因

  1. 低マージン構造リスク: 粗利率14.2%、営業利益率3.9%と収益クッションが薄く、仕入価格上昇や価格競争が生じた場合、利益への影響が相対的に大きくなりやすい。

  2. 売掛金回収リスク: 売掛金・受取手形が250.4億円と総資産の38.7%を占め、電子記録債権52.7億円を含む債権性資産への資金滞留が大きい。回収期間が長期化した場合、運転資本負担が増す可能性がある。

  3. 在庫・仕掛品リスク: 棚卸資産は91.0億円で総資産の14.1%を占め、需要変動や案件進捗の遅延が生じた場合、在庫回転や評価に影響し得る。

業種ベンチマーク(参考・当社調べ)

収益性・リターン

指標自社中央値 (IQR)Delta
営業利益率3.9%3.3% (1.8%–5.0%)+0.6pt
純利益率3.0%3.1% (1.4%–6.3%)−0.1pt

営業利益率は業種中央値をやや上回るが、純利益率はほぼ同水準で税負担の影響を受けている。

成長性・資本効率

指標自社中央値 (IQR)Delta
売上高成長率(前年比)13.5%5.2% (-4.1%–8.6%)+8.3pt

売上高成長率は業種中央値を大きく上回り、業種内でも高い伸びを示している。

※出所: 当社集計

決算上の注目ポイント

  1. 売上高13.5%増に対し営業利益は31.7%増となり、増収を上回る増益で採算改善を伴う成長が確認できる。通期予想に対する利益進捗率は87〜90%台と高水準にある。

  2. 営業利益率は3.9%まで改善したものの、粗利率14.2%とあわせて業種内でも低マージン構造にあり、費用吸収力の持続性が今後の焦点となる。

  3. 売掛金・受取手形が総資産の38.7%を占め、増収局面での運転資本の膨張が利益の現金化にどう影響するかが、決算の質を評価する上での継続的な確認ポイントとなる。

理論株価(参考値)

シナリオ理論株価
bear(弱気)2,414円
base(基準)2,459円
bull(強気)2,460円
算出前提
1株純資産(BPS)2,671円
調整後予想EPS184.0円
株主資本コスト r9.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%)
残余利益の持続係数 ω / 明示予測0.62 / 5年
想定配当性向40.7%
予想EPSの信頼度調整×1.100(通期予想に対する進捗の先行に基づく)
implied PBR / PER0.92倍 / 13.4倍

感応度: 株主資本コスト±1%で 2,392円〜2,529円、ω±0.1で 2,452円〜2,464円。

注記:

  • 通期予想に対する純利益の進捗(90%)が標準(75%)を上回るため、予想EPSを上限+10%の範囲で上方調整しています(進捗が先行する企業は予想を上回る傾向があるため。季節性の強い事業では調整が過大になる場合があります)。
  • 予想ROEが株主資本コストを下回るため、理論値は1株純資産を下回る水準になります。
  • 四半期末時点の純資産を使用しています(通期予想との間に期間のずれがあります)。
  • 純資産に非支配株主持分を含むため、理論値はやや高めに算出される可能性があります。

(算出モデル: 残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード) / 金利基準月: 2026-07 / 公表データのみからの機械算出値であり、市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません)


本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。