- 売上高: 56.53億円
- 営業利益: -1.16億円
- 当期純利益: -98百万円
- 1株当たり当期純利益: -20.86円
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減率 |
|---|
| 売上高 | 56.53億円 | 57.08億円 | -1.0% |
| 売上原価 | 16.60億円 | - | - |
| 売上総利益 | 40.49億円 | - | - |
| 販管費 | 41.09億円 | - | - |
| 営業利益 | -1.16億円 | -59百万円 | -96.6% |
| 営業外収益 | 5百万円 | - | - |
| 営業外費用 | 1百万円 | - | - |
| 経常利益 | -1.13億円 | -55百万円 | -105.5% |
| 法人税等 | 25百万円 | - | - |
| 当期純利益 | -98百万円 | -80百万円 | -22.5% |
| 減価償却費 | 34百万円 | - | - |
| 支払利息 | 97万円 | - | - |
| 1株当たり当期純利益 | -20.86円 | -17.16円 | -21.6% |
| 1株当たり配当金 | 12.50円 | 12.50円 | +0.0% |
| 項目 | 当期末 | 前期末 | 増減 |
|---|
| 流動資産 | 53.84億円 | - | - |
| 現金預金 | 30.30億円 | - | - |
| 売掛金 | 8.37億円 | - | - |
| 棚卸資産 | 14.41億円 | - | - |
| 固定資産 | 30.22億円 | - | - |
| 有形固定資産 |
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減 |
|---|
| 営業活動によるキャッシュフロー | -53百万円 | - | - |
| 財務活動によるキャッシュフロー | -93百万円 | - | - |
| 項目 | 値 |
|---|
| 純利益率 | -1.7% |
| 粗利益率 | 71.6% |
| 流動比率 | 421.1% |
| 当座比率 | 308.4% |
| 負債資本倍率 | 0.50倍 |
| インタレストカバレッジ | -119.71倍 |
| EBITDAマージン | -1.4% |
| 項目 | 前年同期比 |
|---|
| 売上高前年同期比 | -1.0% |
| 営業利益前年同期比 | +61.8% |
| 経常利益前年同期比 | +36.3% |
| 当期純利益前年同期比 | -43.1% |
| 項目 | 値 |
|---|
| 発行済株式数(自己株式含む) | 4.70百万株 |
| 自己株式数 | 633株 |
| 期中平均株式数 | 4.70百万株 |
| 1株当たり純資産 | 1,171.52円 |
| EBITDA | -82百万円 |
| 項目 | 金額 |
|---|
| 第2四半期配当 | 12.50円 |
| 期末配当 | 12.50円 |
| 項目 | 予想値 |
|---|
| 売上高予想 | 121.20億円 |
| 営業利益予想 | 2.00億円 |
| 経常利益予想 | 2.05億円 |
| 当期純利益予想 | 46百万円 |
| 1株当たり当期純利益予想 | 9.78円 |
| 1株当たり配当金予想 | 12.50円 |
このデータはXBRLファイルから自動抽出されたものです。正確性については開示資料の原本をご確認ください。
株式会社ハウス オブ ローゼ(単体、JGAAP)の2026年度第2四半期累計は、売上高56.53億円(前年比▲1.0%)と小幅減収ながら、営業損失1.16億円(同損失縮小+61.8%)と赤字幅の改善が際立つ決算でした。粗利益は40.49億円、粗利益率は71.6%と高位を維持しており、製品ミックスや値上げ転嫁の一定の進展が示唆されます。一方で、販管費(推計)は41.65億円(売上比73.7%)と、粗利を上回るコスト構造が営業赤字の主因です。営業外損益は小幅で、経常損失は1.13億円、当期純損失は0.98億円(EPS▲20.86円)でした。デュポン分解によるROEは▲1.78%(純利益率▲1.73%、総資産回転率0.660回、財務レバレッジ1.56倍)で、主として利益率低下がROEの重しです。総資産は85.71億円、純資産は55.09億円と厚く、負債は27.61億円で、負債資本倍率0.50倍とレバレッジは低く財務余力は高い水準です。流動比率421.1%、当座比率308.4%と流動性は非常に高く、短期的な支払い能力に問題は見当たりません。営業キャッシュフローは▲0.53億円で、純損益(▲0.98億円)に対する営業CF/純利益比率は0.54倍と、損益のキャッシュ化は半分程度にとどまります。営業CFマイナスは、在庫や売掛の変動、前払・未払の季節性が影響した可能性があります。棚卸資産は14.41億円と総資産の約16.8%で、売上微減下での在庫水準の管理が今後のキャッシュフロー改善の鍵となります。投資CF、現金同等物、発行株式数、自己資本比率などに0の表記が見られますが、これは未開示・別科目開示の可能性が高く、実額ゼロを意味しない点には留意が必要です。インタレストカバレッジは▲119.7倍と算式上は悪化しているものの、有利子費用自体は0.10億円未満と小さく、財務リスクの示唆は限定的です。配当は無配(年間配当0円)で、赤字下の資本保全を優先する姿勢がうかがえます。総じて、収益構造は高粗利・高販管費のアンバランスが継続する一方、損失幅縮小やコストコントロールの兆しが確認できる決算です。今後は販管費の体質改善、既存店売上の回復、在庫回転の改善を通じて、営業CFの黒字化とROEの立て直しが焦点となります。データ面では特定勘定の未開示があり、キャッシュ残高や投資額、発行株式等の精緻な分析には制約がある点を前提に解釈が必要です。
・ROE分解:計算ROE▲1.78%=純利益率▲1.73%×総資産回転率0.660回×財務レバレッジ1.56倍。主因は純利益率のマイナスであり、売上総利益率71.6%の高さに対し販管費負担が重い。総資産回転率0.660回は小売・化粧品業としては中庸〜やや低い水準で、在庫・店舗資産の回転改善余地。財務レバレッジは1.56倍と低く、レバレッジによるROE押し上げは限定的。・マージンの質:粗利率71.6%と強固。一方、営業利益率は▲2.05%(営業損失1.16億円/売上56.53億円)で、販促・人件費・店舗賃料など固定費の高さが響く構図。経常利益率▲2.00%、純利益率▲1.73%と営業段階から純損益までほぼ一貫した赤字。・営業レバレッジ:減価償却費0.34億円、EBITDA▲0.82億円、EBITDAマージン▲1.4%。高粗利×高固定費のため、売上の僅かなマイナスでも利益が大きく変動する体質。売上が1〜2%回復するだけでも、販管費が横ばいなら損益分岐を超える可能性。・販管費水準(推計):41.65億円(売上比73.7%、粗利比102.9%)。コストコントロール進捗により、前年から営業赤字は約6割縮小とみられ、販管費効率化の手応え。・金利負担:支払利息0.097億円未満で影響軽微。
・売上持続性:売上は▲1.0%と微減。既存店動向やEC比率の把握は未開示だが、粗利率維持から値引き圧力は相対的に限定的。季節性(夏枯れ)や観光需要の回復度合いが下期の回復ドライバー。・利益の質:粗利率が高位で安定し、プロダクト力は堅調とみられる一方、固定費負担が重く利益創出力は弱い。営業赤字の縮小(+61.8%改善)はコスト施策や不採算の見直しの成果を示唆。・見通し:下期の繁忙期取り込み、在庫最適化、販促ROI改善が奏功すれば通期で損益分岐接近の可能性。総資産回転率改善(在庫回転・店舗効率)と販管費率の2〜3pt低下が実現すれば、営業黒字転換が視野。外部環境としてインバウンド需要、原材料・物流コストの落ち着きが追い風となり得る。
・流動性:流動比率421.1%、当座比率308.4%と極めて良好。運転資本は41.05億円で、短期債務超過の懸念は小さい。・支払能力:負債合計27.61億円、純資産55.09億円、負債資本倍率0.50倍と保守的な資本構成。インタレストカバレッジは営業損失のため算式上▲119.7倍だが、支払利息は0.10億円未満と軽微。・資本構成:自己資本比率は0%表記だが未開示/別項目の可能性が高い。実質的には純資産55.09億円を有し、債務耐性は高い。・総資産85.71億円、棚卸資産14.41億円(資産の約16.8%)と在庫比重が相応に高く、回転効率改善の余地。
・利益の質:営業CF▲0.53億円に対し純損失▲0.98億円で、営業CF/純利益0.54倍。非現金費用(減価償却0.34億円)を加味しても運転資本の流出が残存。・フリーキャッシュフロー:開示上は0円表記で、投資CF0円も含め未開示・小口の可能性。実際の設備投資・更新投資の把握に制約があり、厳密なFCF水準の評価は困難。・運転資本:棚卸資産14.41億円は売上微減下で負担増の可能性。売掛・買掛の明細は未開示だが、期中の在庫調整と買掛サイト短縮が営業CFを圧迫した公算。今後は在庫回転日数の短縮、SKU最適化、需要予測精度向上がCF改善の主導因。・減価償却:0.34億円と資産規模に対し軽量で、資産の老朽化や今後の更新投資需要には留意。
・配当性向:当期は赤字(EPS▲20.86円)で年間配当0円。配当性向は0%表記。・FCFカバレッジ:FCFは未開示(0円表記)で厳密なカバレッジ評価は不可。営業CFが赤字である以上、短期的な安定配当余力は限定的。・方針見通し:資本の健全性は厚いものの、まずは営業黒字化と営業CF安定化を優先する局面。黒字転換・FCF黒字定着後に復配検討の余地。
ビジネスリスク:
- 高固定費構造による営業レバレッジの高さ(売上微減で損益が悪化しやすい)
- 在庫依存度の高さと需要変動時の在庫評価損・廃棄リスク
- 店舗賃料・人件費の上昇圧力による販管費率の上振れ
- 競争環境(ドラッグストア・EC・海外ブランド)による価格・販促圧力
- 原材料・包材・物流コストの変動と為替の影響
財務リスク:
- 営業CFの不安定化(在庫・売掛の変動による資金流出)
- 赤字継続時の自己資本毀損と将来的な投資余力の制約
- 投資CF・現金残高の未開示に伴う短期資金ポジションの把握難
- 金利上昇局面での借入コスト上昇(現状は負担軽微)
主な懸念事項:
- 販管費率が粗利を上回る構造(粗利率71.6%に対し販管費率73.7%)
- 営業CFが純損益を十分にカバーできていない(営業CF/純利益0.54倍)
- 売上微減下での棚卸資産14.41億円の水準と回転効率
- ROE▲1.78%と資本効率の低下
重要ポイント:
- 収益源は高粗利で健在だが、販管費の高止まりが損益を圧迫
- 営業損失は前年から大幅縮小し、黒字化に向けた改善余地が拡大
- 財務基盤は厚く、短期流動性に懸念は限定的
- 営業CFはマイナスで、在庫・運転資本管理が最重要課題
- 配当は無配で資本保全を優先、まずはCF黒字化の定着が必要
注視すべき指標:
- 既存店売上高成長率とEC比率の推移
- 販管費率(売上比・粗利比)と固定費の絶対額
- 在庫回転日数・在庫水準(棚卸資産/売上高)
- 営業CFと運転資本の変動(特に売掛・在庫・買掛)
- EBITDAマージンの改善幅とブレークイーブン売上水準
- 総資産回転率と店舗生産性KPI
セクター内ポジション:
同業小売・化粧品小売の中で、粗利率は高位だが販管費率が相対的に高く、営業レバレッジの高さがボラティリティを増幅。財務安全性は上位だが、収益性・資本効率はセクター平均を下回る局面。運転資本効率の改善ができれば、中位水準への収斂余地。
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