記事一覧に戻る
74822026 第3四半期プライムJGAAP

シモジマ(7482) 2026年度第3四半期決算 増収・営業益22%増

2026年度第3四半期の売上高は495.3億円(前年同期比+6.2%)、営業利益は31.2億円(同+22.1%)。以下、セグメント別の増減要因とキャッシュフローを確認します。

商社・卸売/卸売業


クイックビュー

指標当期前年同期YoY
売上高¥495.3億¥466.5億+6.2%
営業利益¥31.2億¥25.5億+22.1%
持分法投資損益---
経常利益¥34.0億¥27.6億+23.2%
純利益¥22.9億¥18.8億+21.8%
ROE(年換算)8.4%7.1%-

Executive Summary

増収増益に加え利益率改善が進み、営業利益は増収率を大きく上回る伸びとなった。売上高は495.3億円(前年比+6.2%)、営業利益は31.2億円(同+22.1%)、経常利益は34.0億円(同+23.2%)、純利益は22.9億円(同+21.8%)となった。主力の化成品・包装資材の増収増益が牽引し、粗利率改善と販管費増加抑制による営業レバレッジが利益成長を後押しした。

業績変動要因

【売上高】売上高は495.3億円で前年同期比+6.2%増収。セグメント別では化成品・包装資材が302.7億円(構成比61.1%、前年比+7.3%)で全社増収の中心、紙製品80.8億円(同+5.3%)、店舗用品112.0億円(同+3.7%)といずれも増収を確保した。

【損益】営業利益は31.2億円(同+22.1%)、経常利益34.0億円(同+23.2%)、純利益22.9億円(同+21.8%)と、いずれも売上成長率を上回る伸びとなった。粗利率は32.6%(前年32.1%)へ改善し、販管費は+5.1%増と売上高成長率+6.2%を下回ったことで販管費率は26.6%から26.4%へ低下した。営業外損益は純額で+2.9億円の利益寄与にとどまり、経常利益と純利益の乖離は小さく、特別損益も僅少である。増収増益であり、収益性改善を伴う質の高い増益といえる。

セグメント別分析

化成品・包装資材は売上高302.7億円(構成比61.1%)、セグメント利益30.2億円(利益率10.0%、前年比+22.4%)と最大の利益貢献セグメントであり、全社増益を主導した。紙製品は売上高80.8億円、利益9.2億円(利益率11.3%、同+3.3%)とセグメント中最高の利益率を維持している。店舗用品は売上高112.0億円、利益5.2億円(利益率4.6%、同+10.9%)で相対的に利益率は低いが増益率は高い。全セグメントが黒字増益となっており、特定事業への依存が偏らない構造である。

主要財務指標

【収益性】営業利益率は6.3%(前年5.5%)、純利益率は4.6%(前年4.0%)と、粗利率32.6%の改善を起点にいずれも拡大した。【キャッシュ品質】売掛金は96.2億円(前年比+34.8%)、電子記録債権も増加しており、売上拡大に伴う運転資本の増加がみられる一方、買掛金も38.9億円(同+32.1%)へ増加し一部を相殺している。【投資効率】ROE(年換算)は8.4%、純利益率4.6%×総資産回転率約1.48回×財務レバレッジ約1.23倍で構成され、高レバレッジに依存しない資本効率となっている。【財務健全性】自己資本比率は81.3%、有利子負債は1.3億円と僅少で、現金及び預金73.5億円と厚い流動性を確保している。

キャッシュフロー分析

CF計算書の開示はないが、BS推移から資金動向を確認すると、現金及び預金は73.5億円で前年から7.3億円減少した一方、売掛金が24.8億円、電子記録債権が5.7億円それぞれ増加しており、増収に伴う運転資本の積み上がりが現金残高を圧迫した形である。買掛金も9.4億円増加し、仕入債務の拡大が資金繰りを一部下支えしている。有利子負債は1.3億円と極めて小さく、借入による資金調達には依存していない。利益剰余金は395.9億円まで積み上がっており、内部留保を通じた財務基盤の強化が継続している。

収益の質

営業外収益3.4億円のうち受取配当金は0.1億円、その他営業外収益1.6億円が中心で、受取利息など金融収益への依存度は低く、経常利益の伸び(+23.2%)は主に営業増益に基づく持続的な要因である。特別損益は僅少で一時的要因の影響は限定的であり、税引前利益34.0億円と純利益22.9億円の乖離は実効税率相応の水準にとどまる。包括利益は24.4億円で純利益22.9億円をやや上回り、繰延ヘッジ損益+1.5億円などその他有価証券評価等の影響が加わっているが、乖離幅は小さく利益の質を大きく歪めるものではない。売掛金・電子記録債権の増加は売上拡大に対応した動きであり、アクルーアルの急拡大による利益の水増しを示す兆候は確認されない。

業績予想・ガイダンス

通期会社予想は売上高635.0億円(前年比+4.6%)、営業利益35.8億円(同+19.7%)、経常利益38.0億円(同+15.0%)である。第3四半期累計の進捗率は売上高78.0%、営業利益87.2%、経常利益89.5%、純利益91.5%と、標準的な進捗率(75%)をいずれも上回る。利益進捗が売上進捗より顕著に高いことは、足元のマージン改善が会社計画を上回って進んでいることを示す。逆算すると第4四半期の想定営業利益は4.6億円、利益率換算で約3.3%となり、累計実績の6.3%を下回る保守的な前提が織り込まれている。

株主還元

第2四半期配当は1株当たり27.00円で、通期予想は年間54.00円である。予想EPS107.02円に対する予想配当性向は約50.5%であり、配当のみを分子とした配当性向として算定している。現金及び預金73.5億円、有利子負債1.3億円という財務基盤を踏まえると、配当の持続性を支える余力は大きい。利益剰余金395.9億円の蓄積も、配当継続の裏付けとなる。

リスク要因

  1. 原材料価格上昇リスク: 粗利率は32.6%へ改善したが、紙・樹脂・化成品原料の価格変動を販売価格に十分転嫁できない場合、マージンが圧迫される可能性がある。

  2. 主力セグメントへの利益集中: 化成品・包装資材がセグメント利益30.2億円と全社利益の中心を占め、同分野の需要・価格動向が全社業績に大きく波及する構造である。

  3. 運転資本の拡大: 売掛金は前年比+34.8%、電子記録債権も増加しており、買掛金増加による一部相殺はあるものの、与信管理と回収効率の推移が資金効率に影響する。

業種ベンチマーク(参考・当社調べ)

収益性・リターン

指標自社中央値 (IQR)Delta
営業利益率6.3%3.3% (1.8%–5.0%)+3.0pt
純利益率4.6%3.1% (1.4%–6.3%)+1.5pt

営業利益率・純利益率とも業種中央値を上回り、収益性は業種内で上位に位置する。

成長性・資本効率

指標自社中央値 (IQR)Delta
売上高成長率(前年比)6.2%5.2% (-4.1%–8.6%)+1.0pt

売上高成長率は業種中央値をやや上回るが、IQR上限(8.6%)には届かない水準である。

※出所: 当社集計

決算上の注目ポイント

  1. 売上高+6.2%に対し営業利益+22.1%と、粗利率改善と販管費抑制による営業レバレッジの発現が確認できる。営業利益率は6.3%へ約82bp拡大し、業種中央値を上回る水準にある。

  2. 通期予想に対する利益進捗率(営業利益87.2%、経常利益89.5%、純利益91.5%)は売上高進捗率78.0%を上回っており、会社計画に対して収益性改善が先行している点が特徴である。

  3. 自己資本比率81.3%、有利子負債1.3億円という財務構造は、業種内でも借入依存度が低い部類に入る。一方で売掛金・電子記録債権の増加傾向は、今後の運転資本管理の観点で継続的な確認が有用である。

理論株価(参考値)

シナリオ理論株価
bear(弱気)1,431円
base(基準)1,460円
bull(強気)1,460円
算出前提
1株純資産(BPS)1,553円
調整後予想EPS117.7円
株主資本コスト r9.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%)
残余利益の持続係数 ω / 明示予測0.62 / 5年
想定配当性向50.5%
予想EPSの信頼度調整×1.100(通期予想に対する進捗の先行に基づく)
implied PBR / PER0.94倍 / 12.4倍

感応度: 株主資本コスト±1%で 1,420円〜1,501円、ω±0.1で 1,457円〜1,462円。

注記:

  • 通期予想に対する純利益の進捗(92%)が標準(75%)を上回るため、予想EPSを上限+10%の範囲で上方調整しています(進捗が先行する企業は予想を上回る傾向があるため。季節性の強い事業では調整が過大になる場合があります)。
  • 予想ROEが株主資本コストを下回るため、理論値は1株純資産を下回る水準になります。
  • 四半期末時点の純資産を使用しています(通期予想との間に期間のずれがあります)。

(算出モデル: 残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード) / 金利基準月: 2026-07 / 公表データのみからの機械算出値であり、市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません)


本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。