- 売上高: 211.00億円
- 営業利益: 8.72億円
- 当期純利益: 8.54億円
- 1株当たり当期純利益: 52.24円
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減率 |
|---|
| 売上高 | 211.00億円 | 223.36億円 | -5.5% |
| 売上原価 | 186.00億円 | - | - |
| 売上総利益 | 37.37億円 | - | - |
| 販管費 | 26.18億円 | - | - |
| 営業利益 | 8.72億円 | 11.19億円 | -22.1% |
| 営業外収益 | 1.24億円 | - | - |
| 営業外費用 | 4百万円 | - | - |
| 経常利益 | 9.96億円 | 12.38億円 | -19.5% |
| 法人税等 | 4.14億円 | - | - |
| 当期純利益 | 8.54億円 | - | - |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 7.32億円 | 8.53億円 | -14.2% |
| 包括利益 | 7.47億円 | 7.85億円 | -4.8% |
| 減価償却費 | 1.14億円 | - | - |
| 支払利息 | 3百万円 | - | - |
| 1株当たり当期純利益 | 52.24円 | 60.91円 | -14.2% |
| 1株当たり配当金 | 39.00円 | 39.00円 | +0.0% |
| 項目 | 当期末 | 前期末 | 増減 |
|---|
| 流動資産 | 233.70億円 | - | - |
| 現金預金 | 81.26億円 | - | - |
| 売掛金 | 74.67億円 | - | - |
| 棚卸資産 | 35.98億円 | - | - |
| 固定資産 | 57.35億円 | - | - |
| 有形固定資産 |
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減 |
|---|
| 営業活動によるキャッシュフロー | 20.66億円 | - | - |
| 財務活動によるキャッシュフロー | -11.76億円 | - | - |
| 項目 | 値 |
|---|
| 純利益率 | 3.5% |
| 粗利益率 | 17.7% |
| 流動比率 | 257.4% |
| 当座比率 | 217.7% |
| 負債資本倍率 | 0.64倍 |
| インタレストカバレッジ | 298.94倍 |
| EBITDAマージン | 4.7% |
| 項目 | 前年同期比 |
|---|
| 売上高前年同期比 | -5.5% |
| 営業利益前年同期比 | -22.0% |
| 経常利益前年同期比 | -19.5% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益前年同期比 | -14.2% |
| 包括利益前年同期比 | -4.7% |
| 項目 | 値 |
|---|
| 発行済株式数(自己株式含む) | 14.65百万株 |
| 自己株式数 | 1.98百万株 |
| 期中平均株式数 | 14.02百万株 |
| 1株当たり純資産 | 1,279.68円 |
| EBITDA | 9.86億円 |
| 項目 | 金額 |
|---|
| 第2四半期配当 | 39.00円 |
| 期末配当 | 64.00円 |
| 項目 | 予想値 |
|---|
| 売上高予想 | 469.00億円 |
| 営業利益予想 | 19.50億円 |
| 経常利益予想 | 22.00億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益予想 | 14.30億円 |
| 1株当たり当期純利益予想 | 101.97円 |
| 1株当たり配当金予想 | 46.00円 |
このデータはXBRLファイルから自動抽出されたものです。正確性については開示資料の原本をご確認ください。
2026年度Q2のスズデン株式会社(連結、JGAAP)は、売上高2,110億円で前年同期比-5.5%と減収、営業利益は87.2億円で同-22.0%と減益となり、需要の鈍化とマージン圧力が示唆されます。粗利益は373.7億円、粗利率は17.7%と一定の水準を維持する一方、営業利益率は4.1%(=872百万円/売上)に低下しており、販管費の上昇または価格競争の影響がうかがえます。経常利益は99.6億円、当期純利益は73.2億円(-14.2%)で、純利益率は3.47%です。デュポン分解では、純利益率3.47%、総資産回転率0.820回、財務レバレッジ1.59倍からROEは4.52%と、資本効率は控えめながら安定的です。ROAは約2.84%(=73.2億円/2,574.5億円)で、同業ディストリビューターとしては中庸な水準です。営業CFは206.6億円と純利益を大きく上回り(営業CF/純利益2.82倍)、利益の現金創出力は良好です。流動資産2,336.9億円、流動負債908.0億円から流動比率257%・当座比率218%と高流動性を確保し、短期の支払余力は極めて堅固です。負債合計1,041.0億円、純資産1,621.2億円から負債資本倍率は0.64倍で、保守的な資本構成が確認できます。インタレストカバレッジは約299倍(EBIT/支払利息)と、金利上昇局面でも耐性が高い水準です。棚卸資産は359.8億円、売上原価18,599.8百万円ベースの在庫回転日数は約35日(半期182日換算)で、在庫水準は健全に管理されています。EBITDAは98.6億円、EBITDAマージン4.7%と営業キャッシュ創出力は確保されていますが、営業レバレッジの低下が利益成長の制約になっています。配当はゼロとされ、配当性向0%・FCFカバレッジ0倍の表示ですが、投資CF・現金残高が不記載のため、実際のフリーキャッシュフロー余力は営業CF水準からは十分と推測されます。売上の前年同期比減少(-5.5%)と営業利益の大幅減(-22.0%)の乖離は、価格ディスカウントや固定費の吸収悪化などによるマージン圧力を示唆します。設備投資・M&A・自己株取得等の投資・財務キャッシュフロー詳細が不記載のため、中期的な資本配分方針の評価には制約があります。総じて、堅固なバランスシートと高いキャッシュ創出を背景に財務耐性は強い一方、短期的には需要軟化とマージン圧力により収益性がやや低下している局面と評価します。データ上0と表示された項目は不記載・集計単位差の可能性があるため、開示されている非ゼロ情報を中心に分析しています。
ROEは4.52%(=純利益率3.47%×総資産回転率0.820×レバレッジ1.59)で、資本効率は控えめながら安定。純利益率3.47%はディストリビューターとして標準域、営業利益率4.1%、EBITDAマージン4.7%から、価格競争・ミックス変化・固定費負担の影響が示唆されます。粗利率17.7%は堅調だが、販管費は約286.5億円(=粗利373.7億円−営業利益87.2億円)と前年より比率上昇の可能性。営業レバレッジは低下傾向(売上-5.5%に対し営業利益-22.0%)で、固定費吸収の悪化が示唆されます。経常利益率4.7%は低利負担(支払利息2.9百万円)に支えられ、金融費用の影響は軽微です。ROAは2.84%と資産効率面は無難。営業外・特別要因の影響は軽微とみられる一方、税額表示に不自然さがあるため(詳細未開示)、純利益率の継続性判断には注意が必要です。
売上は-5.5%と減速、前年度上期を約2,234億円と推計すると、需要軟化(FA関連・一般産業の在庫調整等)が主因と推測されます。営業利益は-22.0%と落ち込みが大きく、価格ディスカウントやミックス悪化、販管費の相対的な上昇が寄与。粗利率17.7%は維持されているため、販売価格と仕入価格のスプレッドは大崩れしていない一方、固定費の硬直性が収益力のボトルネック。営業CFは+206.6億円で在庫・買掛・売掛の運転資本効率改善が寄与した可能性が高く、利益の質は良好。短期見通しは、需要回復の遅れと価格競争の継続で横ばい〜緩やかな回復シナリオが中心。中期的には自動化投資・再省エネ投資の構造需要が下支えし、売上の安定成長余地は残るものの、粗利率の維持と販管費の伸び抑制が利益回復の鍵。
流動比率257.4%、当座比率217.7%と潤沢な流動性を確保。運転資本は1,428.95億円(=流動資産2,336.96億円−流動負債908.01億円)で、短期資金繰りの余裕が大きい。総資産2,574.5億円、負債1,041.0億円、純資産1,621.2億円からレバレッジは低く、負債資本倍率0.64倍と保守的。インタレストカバレッジ約299倍で金利耐性は非常に高い。長期債務の内訳は未開示だが、流動負債の水準から短期借入依存は限定的と推察。自己資本比率は算定表示が不記載であるものの、負債/資産比率から見て実質的には高水準と見られ、支払能力は強固。
営業CFは206.6億円で純利益73.2億円の約2.82倍と、利益の現金裏付けが強い。減価償却費11.4億円と非現金費用の寄与に加え、運転資本の改善が営業CFを押し上げた可能性。投資CFは不記載(0表示)で、資本的支出の水準が把握できないため、厳密なFCF算定は困難。公開のFCF指標は0円だが、これは投資CF不記載に起因すると考えられ、実勢ベースのFCFは営業CFから概算投資額を控除したプラス圏の可能性が高い。棚卸資産は359.8億円で在庫回転日数は約35日(=359.8/18,599.8×182日)と効率的。売上債権・仕入債務の推移は未開示のため、DSO/DPOは評価不能。全体としてキャッシュ創出は良好で、利益の質は高いと判断。
当期の年間配当は0円(配当性向0%)とされ、還元は抑制的。営業CFが純利益を大幅に上回る一方、投資CF・資本的支出が不記載のため、FCFベースの余力判定は保守的にみる必要あり。ただし、負債資本倍率0.64倍、インタレストカバレッジ約299倍という強固な財務体質を踏まえると、将来的な利益水準の回復と資本配分方針次第で配当再開余力は十分とみられる。現段階では、安定配当よりも内部留保・投資優先の方針を示唆する形。今後は、通期利益の着地、投資キャッシュフロー実績、自己資本政策(自己株含む)の開示で配当持続可能性の評価精度が高まる。
ビジネスリスク:
- 需要サイクル(FA・一般産業)の調整長期化による売上・粗利の圧迫
- 価格競争・仕入価格上昇による粗利率低下リスク
- 固定費の硬直性による営業レバレッジ悪化
- 特定顧客・特定サプライヤへの依存度上昇
- 為替変動による仕入コスト・在庫評価への影響
- サプライチェーン混乱による納期遅延・在庫積み上がり
財務リスク:
- 運転資本の変動によるキャッシュフローの振れ幅
- 投資CF不記載に伴う実質FCFの不確実性
- 金利上昇局面での借入増加時の資本コスト上昇(現状耐性は高い)
- 税負担の変動(実効税率の見かけ上の歪み)
主な懸念事項:
- 売上-5.5%に対し営業利益-22.0%とマージンの弾力性低下
- 販管費比率の上昇示唆と営業レバレッジの悪化
- 投資・財務キャッシュフローの開示不足により資本配分の可視性が限定的
重要ポイント:
- 収益性は短期的に軟化するも、粗利率17.7%とキャッシュ創出力は維持
- ROE4.52%、ROA2.84%と資本効率は中庸、財務レバレッジは低位で健全
- 流動性・支払能力は極めて強く、マクロ悪化局面でも耐性が高い
注視すべき指標:
- 粗利率と販管費率の推移(営業利益率の回復度合い)
- 受注動向・ブックトゥビル比率(需要底入れのシグナル)
- 在庫回転日数・在庫水準(約35日からの改善/悪化)
- 営業CFと投資CF(FCFの実勢、配当・自己株の余力)
- 為替と仕入価格、価格転嫁の進捗
セクター内ポジション:
同業ディストリビューターと比較して、財務の健全性(低レバレッジ・高流動性)は上位、収益性(営業利益率・ROE)は中位、成長トレンドは足元でやや劣後。景気循環の回復局面ではキャッシュとバランスシートの強さが攻勢材料となり得る一方、固定費効率とマージン管理の改善が相対的な競争力向上の鍵。
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