- 売上高: 752.46億円
- 営業利益: 35.87億円
- 当期純利益: 22.72億円
- 1株当たり当期純利益: 133.35円
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減率 |
|---|
| 売上高 | 752.46億円 | 687.20億円 | +9.5% |
| 売上原価 | 608.09億円 | 558.49億円 | +8.9% |
| 売上総利益 | 144.37億円 | 128.71億円 | +12.2% |
| 販管費 | 108.49億円 | 95.60億円 | +13.5% |
| 営業利益 | 35.87億円 | 33.11億円 | +8.3% |
| 営業外収益 | 4.05億円 | 3.39億円 | +19.5% |
| 営業外費用 | 1.04億円 | 81百万円 | +28.4% |
| 経常利益 | 38.89億円 | 35.68億円 | +9.0% |
| 税引前利益 | 38.99億円 | 36.49億円 | +6.9% |
| 法人税等 | 11.93億円 | 11.44億円 | +4.3% |
| 当期純利益 | 22.72億円 | 22.81億円 | -0.4% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 26.92億円 | 24.97億円 | +7.8% |
| 包括利益 | 29.12億円 | 29.14億円 | -0.1% |
| 減価償却費 | 6.81億円 | 5.30億円 | +28.5% |
| 支払利息 | 64百万円 | 40百万円 | +60.0% |
| 1株当たり当期純利益 | 133.35円 | 123.97円 | +7.6% |
| 1株当たり配当金 | 73.00円 | 28.00円 | +160.7% |
| 年間配当総額 | 6.05億円 | 6.05億円 | +0.0% |
| 項目 | 当期末 | 前期末 | 増減 |
|---|
| 流動資産 | 375.27億円 | 342.96億円 | +32.31億円 |
| 現金預金 | 95.93億円 | 78.72億円 | +17.21億円 |
| 売掛金 | 102.23億円 | 116.56億円 | -14.33億円 |
| 棚卸資産 | 126.41億円 | 111.14億円 | +15.27億円 |
| 固定資産 | 102.70億円 | 98.76億円 | +3.94億円 |
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減 |
|---|
| 営業活動によるキャッシュフロー | 25.56億円 | 11.92億円 | +13.64億円 |
| 投資活動によるキャッシュフロー | -7.78億円 | -28.88億円 | +21.10億円 |
| 財務活動によるキャッシュフロー | -88百万円 | 24.90億円 | -25.78億円 |
| フリーキャッシュフロー | 17.78億円 | - | - |
| 項目 | 値 |
|---|
| 営業利益率 | 4.8% |
| 総資産経常利益率 | 8.5% |
| 配当性向 | 24.2% |
| 純資産配当率(DOE) | 2.3% |
| 1株当たり純資産 | 1,444.86円 |
| 純利益率 | 3.6% |
| 粗利益率 | 19.2% |
| 流動比率 | 250.4% |
| 当座比率 | 166.1% |
| 負債資本倍率 | 0.63倍 |
| 項目 | 前年同期比 |
|---|
| 売上高前年同期比 | +9.5% |
| 営業利益前年同期比 | +8.4% |
| 経常利益前年同期比 | +9.0% |
| 税引前利益前年同期比 | +6.9% |
| 当期純利益前年同期比 | -0.4% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益前年同期比 | +7.8% |
| 包括利益前年同期比 | -0.1% |
| 項目 | 値 |
|---|
| 発行済株式数(自己株式含む) | 20.91百万株 |
| 自己株式数 | 714千株 |
| 期中平均株式数 | 20.19百万株 |
| 1株当たり純資産 | 1,452.56円 |
| EBITDA | 42.68億円 |
| 項目 | 金額 |
|---|
| 第2四半期配当 | 33.00円 |
| 期末配当 | 40.00円 |
| セグメント | 売上高 |
|---|
| CUSPADivision | 72.24億円 |
| DomesticSalesDivision | 329.89億円 |
| InternationalTradeDivision | 280.03億円 |
| MachineryEquipmentDivision | 81.60億円 |
| 項目 | 予想値 |
|---|
| 売上高予想 | 800.00億円 |
| 営業利益予想 | 37.00億円 |
| 経常利益予想 | 39.00億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益予想 | 27.30億円 |
| 1株当たり当期純利益予想 | 135.22円 |
| 1株当たり配当金予想 | 20.00円 |
2026年度のSPKは、売上高+9.5%増の拡大と営業・経常・純利益のそろい踏みの増益で、堅調な通期決算を着地させた。売上高は752.46億円、営業利益は35.87億円(+8.4%)、経常利益は38.89億円(+9.0%)、親会社株主に帰属する当期純利益は26.92億円(+7.8%)となった。粗利は144.37億円で粗利率は19.2%(前年18.7%相当)と約50bp改善、販管費は108.49億円で売上対比は14.4%と適切にコントロールされ、営業利益率は4.77%で前年からほぼ横ばい(+3bp)。セグメントでは国内営業本部とCUSPAが牽引し、国内は売上+5.1%、セグメント利益+2.6%の増益、CUSPAは売上+54.6%、セグメント利益+320%と高成長を示した。一方、海外営業本部は売上+10.4%ながらセグメント利益が-11.5%と減益で、収益性のばらつきが残る。経常段階では受取配当金1.38億円や為替差益0.59億円が寄与し、営業外収益の下支えが見られた。営業CFは25.56億円で純利益26.92億円に対し0.95倍、在庫積み増し(運転資本のマイナス寄与-13.93億円)が現金創出を抑制し、現金転換率(OCF/EBITDA)は0.60倍に低下している。フリーCFは17.78億円とプラスを確保し、キャッシュ・配当・設備投資を十分に賄った。バランスシートは流動比率250%と強固、Debt/EBITDA 1.43倍、インタレストカバレッジ56倍と保守的な信用プロファイルを維持するが、短期負債比率63%とリファイナンスの厚みは相対的に高い。短期借入金は前年5.55億円から38.64億円へと増加する一方、長期借入金は45.71億円から22.49億円に半減しており、満期構成の再最適化が今後の論点となる。JGAAP特有ののれん償却2.44億円を考慮すると、のれん/EBITDAは0.16倍、のれん/純資産は2.3%と低位で、減損・のれんリスクは限定的。配当は上期33円・期末40円で通期73円、配当性向は56.7%のレンジで、FCFカバレッジ1.16倍と概ね持続可能な水準。会社計画に対しては、売上進捗94%・営業利益97%・経常利益100%・純利益99%と、おおむね計画線に沿う着地である。今後は在庫回転の改善と海外本部の利益率回復がテーマで、CUSPAの高成長持続性と価格転嫁・ミックス改善の定着が中期的な利益率押し上げの鍵となる。
ROEは9.2%で、純利益率3.6%×総資産回転率1.574×財務レバレッジ1.63倍の積で説明できる。3因子のうち、期中で最もポジティブに変化したのは総資産回転率(売上高+9.5%に対し総資産+8.2%の伸び)で、資産効率の改善がROEを下支えした。純利益率は3.6%で小幅改善(営業利益率+3bp、税負担率は30.6%で安定)、営業外収益の受取配当・為替差益も経常段階の利益率改善に寄与した。一方、金利負担係数は1.087と良好で、財務費用の影響は限定的。ビジネス面では、CUSPAの高伸長と国内の安定がミックス改善に寄与し、海外本部はコスト上昇や価格競争でマージナルに低下したと推察される。これらの変化は、国内・CUSPAの構成比上昇が続く限りは持続的、一方で海外の収益性は為替・地域需給に左右されやすく変動要素を残す。費用面では販管費の増加率(+13.5%相当)が売上増をやや上回っており、スケールメリットの捕捉が課題で、在庫関連費用の上振れが影響した可能性がある。5因子分解では、EBITマージン4.8%が依然5%未満で営業効率の伸びしろが大きく、税負担係数0.690・金利負担係数1.087は良好と評価できる。
売上は+9.5%増、地域別では日本+10.0%、アジア・オセアニア+9.2%、中南米+5.5%、その他+9.8%と広範囲に拡大。セグメント別ではCUSPAが売上+54.6%と牽引、国内+5.1%、海外+10.4%、工機-0.9%と、成長エンジンの二極化(CUSPA・海外)が確認できる。利益面では営業利益+8.4%、経常利益+9.0%、純利益+7.8%と売上成長に見合う形で増益を確保した。営業外では受取配当増(0.16→1.38億円)と為替差益0.59億円が成長を補完した。EBITDAは42.68億円(のれん償却前45.12億円)で前期比増、価格転嫁と数量寄与の両面が示唆される。運転資本は棚卸資産の積み増しが続き(126.41億円、在庫回転日数76日)、トップラインに先行する在庫投資が成長の裏づけとなる一方、キャッシュ転換を圧迫。今後は在庫最適化と海外本部の利益率回復が持続成長の焦点。会社計画(売上800億円、営業益37億円、経常益39億円、純利益27.3億円)に対し、実績は売上-6%・営業益-3%・経常益横ばい・純利益-1%と概ね達成圏で、来期に向けた改善余地は営業効率と在庫回転の2点に集約される。
流動比率250%・当座比率166%と流動性は強固で、短期支払能力に懸念はない。Debt/EBITDA 1.43倍、Debt/Capital 17.2%、インタレストカバレッジ56倍と、レバレッジ・金利耐性ともに投資適格レンジの保守的水準。自己資本は293.32億円、D/E 0.63倍でバッファーは厚い。満期ミスマッチの観点では、短期負債比率が63%と高く、短期借入金38.64億円が長期借入金22.49億円を上回る構造だが、現金95.93億円と十分な運転資本(225.41億円)によりリファイナンスリスクは相当程度緩和されている。現金/短期負債2.48倍が安全余力を示す。オフバランスの保証・リース等の負債性リスクは注記事項からは顕在化していない。
短期借入金: +33.09億円(+596.2%)- 運転資金需要対応。満期構成の短期偏重が進み金利感応度が上昇。投資有価証券: +4.36億円(+101.4%)- 余裕資金の運用・戦略投資の積み増しの可能性。長期借入金: -23.22億円(-50.8%)- 長期債務の圧縮で財務負担軽減、ただし短期化により再調達リスクはやや上昇。のれん: -2.51億円(-27.4%)- のれん償却進行(当期償却2.44億円)に伴う減少。減損リスクは低位(のれん/純資産2.3%)。
営業CFは25.56億円で純利益26.92億円に対し0.95倍と妥当な水準だが、現金転換率(OCF/EBITDA)は0.60倍と低下し、在庫増(-13.93億円)と買掛金減(-3.90億円)が主因。アクルーアル比率0.3%は良好で、利益の現金裏付けは概ね確保。投資CFは-7.78億円で、設備投資-2.28億円、無形-2.73億円が中心、前期に続く子会社株式取得支出(-20.35億円)が計上される一方、年内の投資額は売上比で軽量。フリーCFは17.78億円で、配当・設備投資をカバー(FCFカバレッジ1.16倍)。運転資本では棚卸資産積み増しが継続し、在庫回転日数76日が示すとおりキャッシュ拘束が残るため、来期は在庫圧縮によるOCF改善が重要な改善ドライバーとなる。
通期配当は73円(中間33円、期末40円)で、配当性向は56.7%と持続可能レンジに収まる。キャッシュベースでは当期配当支払6.56億円に対しフリーCF17.78億円で1.16倍カバー、内部留保と合わせて安定性は高い。方針面では、のれん/純資産2.3%・Debt/EBITDA 1.43倍の保守的財務余力が継続的な株主還元の下支え。成長投資ペース(CapEx/減価償却0.33倍)はやや抑制的で、投資拡大余地を残す。今後は在庫回転の正常化でOCFが回復すれば、配当の安定継続に加え、余剰キャッシュの機動的活用(戦略投資/自己株含む)の選択肢が広がる。
ビジネスリスクとして、海外営業本部の収益性低下(セグメント利益-11.5%)によるポートフォリオ収益の変動リスク、在庫回転日数76日への伸長に伴う陳腐化・値下げリスクとキャッシュ拘束、粗利率19.2%の低粗利ビジネス特性に起因する価格競争・コスト上振れ耐性の脆弱性、CUSPAの高成長の反動・需要循環によるボラティリティが挙げられます。
財務リスクとしては、短期負債比率63%の高水準に伴うリファイナンス・金利上昇耐性の相対的低下、在庫積み増し継続に伴う運転資本需要の増大とOCFボラティリティ、投資配分の抑制(CapEx/減価償却0.33倍)により中長期の競争力低下を招く可能性が挙げられます。
主な懸念事項としては、現金転換率0.60倍と在庫回転の鈍化が利益の現金化を阻害、海外営業本部のマージン低下による全社営業利益率の頭打ち、販管費増(+13.5%相当)が売上成長を上回り、営業レバレッジの希薄化を招く兆しが挙げられます。
重要ポイントとして、売上・利益とも計画線に沿う着地、ROE9.2%を維持、国内・CUSPAが成長牽引、海外本部は収益性テコ入れが必要、在庫回転悪化で現金転換率0.60倍、運転資本の正常化が次期のカタリスト、財務体質は保守的(Debt/EBITDA 1.43倍、流動比率250%)、短期負債偏重はモニタリング要、配当性向~57%、FCFで十分賄える水準が挙げられます。
注視すべき指標は、在庫回転日数(目標: <=60日)、営業利益率・EBITDAマージン(5%超の定着)、海外営業本部のセグメント利益率(>4%への回復)、OCF/EBITDA(>0.9倍への改善)、短期/長期借入金ミックス(短期負債比率<50%)です。
セクター内ポジションについては、自動車アフターマーケット系の中堅卸として、収益性は業界中央値近辺(営業利益率~4.8%)だが、財務健全性は上位水準。在庫効率と海外セグメントの利益率が改善すれば、同業他社比でROEとキャッシュ創出の相対優位を取れる余地がある。