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74382026 第3四半期プライムJGAAP

コンドーテック(7438) 2026年度第3四半期決算 増収・営業益1%増

2026年度第3四半期の売上高は623.9億円(前年同期比+4.2%)、営業利益は34.8億円(同+1.1%)。以下、セグメント別の増減要因とキャッシュフローを確認します。

商社・卸売/卸売業


クイックビュー

指標当期前年同期YoY
売上高¥623.9億¥598.8億+4.2%
営業利益¥34.8億¥34.5億+1.1%
持分法投資損益---
経常利益¥36.5億¥36.2億+0.8%
純利益¥25.2億¥24.9億+1.2%
ROE6.3%6.5%-

Executive Summary

2026年3月期第3四半期累計は増収・小幅増益となったが、売上成長に対して利益成長が鈍く、営業利益率はわずかに低下した。売上高は623.9億円(前年比+4.2%)、営業利益は34.8億円(同+1.1%)、経常利益は36.5億円(同+0.8%)、純利益は25.2億円(同+1.2%)となった。産業資材・電設資材の増益が全体を牽引した一方、鉄構資材と足場工事の採算悪化が利益率を圧迫した構図である。

業績変動要因

【売上高】売上高は623.9億円で前年同期比+4.2%増収。セグメント別では産業資材が293.8億円(構成比47.1%、前年比+3.2%)、鉄構資材166.3億円(同+0.6%)、電設資材99.5億円(同+12.9%)、足場工事73.3億円(同+6.2%)となり、電設資材の二桁増収が寄与した。

【損益】営業利益は34.8億円(同+1.1%)にとどまり、営業利益率は5.6%と前年同期の約5.8%から縮小した。産業資材の利益率は7.1%へ改善し利益20.9億円(前年比+12.2%)と全社利益の約6割を占める主力事業となった一方、鉄構資材は利益10.3億円(同-12.7%)、足場工事は利益0.1億円(同-94.6%)へ急減し、増収が利益に転化していない。特別利益には鈴東株式会社の連結子会社化に伴う負ののれん発生益1.6億円を含み、税引前利益38.1億円の一部は一時的要因である。経常利益から純利益への差は主に法人税等12.9億円によるもので、実効税率は33.9%。総じて増収増益だが、増収率に比べ利益成長は緩やかであり、セグメント間の採算格差が利益の質を左右している。

セグメント別分析

産業資材(売上293.8億円、営業利益20.9億円、利益率7.1%)は増収増益で全社利益の中心的存在。電設資材(売上99.5億円、営業利益3.8億円、利益率3.9%)は二桁増収かつ利益率改善が進む成長セグメント。鉄構資材(売上166.3億円、営業利益10.3億円、利益率6.2%)は売上横ばいながら利益率が前年の約7.2%から6.2%へ低下した。足場工事(売上73.3億円、営業利益0.1億円、利益率0.1%)は増収にもかかわらず利益がほぼ消失しており、施工コストや案件採算の悪化が示唆される。産業資材・電設資材の増益と、鉄構資材・足場工事の採算悪化が相殺し合う構造となっている。

主要財務指標

【収益性】営業利益率5.6%、純利益率4.0%であり、売上総利益率22.4%から販管費率16.8%を控除した水準にとどまる。年換算ROEは6.3%で、純利益率4.0%・総資産回転率0.9倍・財務レバレッジ1.73倍の掛け合わせに分解され、レバレッジよりも収益性・資産効率がROE水準を規定している。【キャッシュ品質】税引前利益38.1億円には負ののれん発生益1.6億円という一時的要因が含まれ、経常的な収益力は営業利益・経常利益の伸びで評価するのが適切である。【投資効率】固定資産207.9億円を含む総資産687.7億円に対し総資産回転率は0.9倍にとどまり、資産効率の改善余地がある。のれんは23.2億円で総資産の3.4%、純資産の5.8%と限定的。【財務健全性】自己資本比率57.8%、流動比率172.8%、現金及び預金136.7億円に対し有利子負債48.7億円とネットキャッシュの状態にあり、財務基盤は安定している。

キャッシュフロー分析

キャッシュフロー計算書の開示はないが、貸借対照表の推移から資金動向を確認できる。現金及び預金は136.7億円で前年同期の154.8億円から減少した一方、売掛金123.8億円、棚卸資産70.4億円、電子記録債権68.5億円を含む運転資本は前年から増加しており、増収に伴う資金滞留が生じている。買掛金54.5億円、電子記録債務102.8億円は仕入債務側の資金調達機能を果たしているが、売上債権・棚卸資産の増加ペースがこれを上回っている可能性がある。短期借入金は30.4億円へ減少し長期借入金は18.4億円へ増加しており、有利子負債構成は短期から長期へ一部シフトした。総じて、増収局面における運転資本の積み上がりが手元現金の減少要因となっている。

収益の質

税引前利益38.1億円には、鈴東株式会社の連結子会社化に伴う負ののれん発生益1.6億円という一時的な特別利益が含まれ、これは税引前利益の4.2%に相当する。この一時益を除いた経常的な税引前利益は概算36.5億円であり、経常利益36.5億円とほぼ整合的である。営業外収益2.1億円は売上高の0.3%にとどまり、受取配当金0.1億円など小規模項目で構成され、営業外収益への依存度は限定的である。特別損失はごく僅少で、固定資産除却損等が0.04億円程度にとどまる。以上より、当期純利益の伸び(+1.2%)には買収会計に起因する一時的な押上げが一定程度含まれており、事業本体の収益力は営業利益・経常利益の伸び(それぞれ+1.1%、+0.8%)で捉える方が実態に近い。

業績予想・ガイダンス

通期会社予想は売上高850.0億円(前年比+7.4%)、営業利益46.0億円(同+3.0%)、経常利益48.0億円(同+2.6%)である。第3四半期累計の進捗率は売上高73.4%、営業利益75.7%、経常利益76.0%、純利益75.0%となり、売上高がやや標準進捗(75%目安)を下回る一方、利益指標は標準線近辺で推移している。通期計画自体も売上成長率に比して利益成長率を低く見込んでおり、通期営業利益率は5.4%と第3四半期累計の5.6%からの改善を前提としていない。第4四半期には売上高226.2億円、営業利益11.2億円程度の積み上げが必要となる。

株主還元

会社予想の年間配当は1株52.00円で、第2四半期配当26.00円に対し期末配当も26.00円を見込む。通期予想純利益33.5億円と期中平均株式数を用いた年間配当性向は約39.8%であり、60%を下回る水準にとどまる。第3四半期累計時点の親会社株主帰属純利益は通期予想の75.0%まで進捗しており、利益面からの年間配当のカバーは概ね妥当な水準にある。利益剰余金342.3億円、現金及び預金136.7億円、ネットキャッシュの財務構造は配当継続を支える基盤となっている。

リスク要因

  1. セグメント採算の悪化: 足場工事は売上高が前年同期比+6.2%増収であるにもかかわらず、セグメント利益が同-94.6%減の0.1億円まで縮小し、利益率は0.1%に低下した。鉄構資材も売上高+0.6%に対し利益は-12.7%で、利益率は前年の約7.2%から6.2%へ低下している。

  2. 事業集中リスク: 産業資材が全社セグメント利益の約6割を占めており、同事業の需要変動やマージン低下が全社利益に与える影響が相対的に大きい。

  3. 買収統合リスク: 鈴東株式会社の連結子会社化に伴いのれん23.2億円(総資産の3.4%)を計上しており、統合が計画通り進まない場合や業績が想定を下回る場合、シナジー実現の遅延やのれん減損の可能性がモニタリング対象となる。

業種ベンチマーク(参考・当社調べ)

収益性・リターン

指標自社中央値 (IQR)Delta
営業利益率5.6%3.3% (1.8%–5.0%)+2.3pt
純利益率4.0%3.1% (1.4%–6.3%)+0.9pt

自社の営業利益率・純利益率はいずれも業種中央値を上回り、収益性は業種内で相対的に高い水準にある。

成長性・資本効率

指標自社中央値 (IQR)Delta
売上高成長率(前年比)4.2%5.2% (-4.1%–8.6%)−1.0pt

売上高成長率は業種中央値をやや下回り、成長性の面では業種内で中位程度の位置づけとなる。

※出所: 当社集計

決算上の注目ポイント

  1. 増収率+4.2%に対し営業利益は+1.1%増にとどまり、営業利益率は前年同期の約5.8%から5.6%へ縮小した。売上成長が利益成長に十分転化していない点が当期の構造的特徴である。

  2. セグメント間の採算格差が拡大しており、産業資材・電設資材の増益と、鉄構資材・足場工事の利益急減が相殺し合う構図が確認できる。特に足場工事の利益率0.1%は増収下での採算悪化を示す。

  3. 税引前利益には買収に伴う負ののれん発生益1.6億円という一時的要因が含まれており、純利益の伸び率(+1.2%)を評価する際は、この一時益を除いた営業利益・経常利益の進捗(それぞれ通期予想比75.7%、76.0%)を併せて確認することが有用である。

理論株価(参考値)

シナリオ理論株価
bear(弱気)1,492円
base(基準)1,505円
bull(強気)1,529円
算出前提
1株純資産(BPS)1,550円
調整後予想EPS135.6円
株主資本コスト r9.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%)
残余利益の持続係数 ω / 明示予測0.62 / 5年
想定配当性向39.8%
予想EPSの信頼度調整×1.037(同業種のガイダンス達成率実績に基づく)
implied PBR / PER0.97倍 / 11.1倍

感応度: 株主資本コスト±1%で 1,464円〜1,549円、ω±0.1で 1,504円〜1,506円。

注記:

  • 予想ROEが株主資本コストを下回るため、理論値は1株純資産を下回る水準になります。
  • 四半期末時点の純資産を使用しています(通期予想との間に期間のずれがあります)。
  • 純資産に非支配株主持分を含むため、理論値はやや高めに算出される可能性があります。

(算出モデル: 残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード) / 金利基準月: 2026-07 / 公表データのみからの機械算出値であり、市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません)


本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。