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74132026 第3四半期スタンダードJGAAP

創健社(7413) 2026年度第3四半期決算 減収・営業益59%減

2026年度第3四半期の売上高は36.6億円(前年同期比-3.8%)、営業利益は2,600万円(同-58.8%)。以下、セグメント別の増減要因とキャッシュフローを確認します。

株式会社 創健社

商社・卸売/卸売業


クイックビュー

指標当期前年同期YoY
売上高¥36.6億¥38.0億−3.8%
営業利益¥0.3億¥0.6億−58.8%
持分法投資損益---
経常利益¥0.3億¥0.7億−59.6%
純利益¥0.3億¥0.4億−19.5%
ROE(年換算)3.5%4.5%-

Executive Summary

2026年3月期第3四半期累計は、減収に加え販管費の硬直性から営業利益が大幅減益となり、増収増益/減収減益の区分では明確な減収減益局面にある。売上高は36.6億円(前年比-3.8%)、営業利益は0.3億円(同-58.8%)、経常利益は0.3億円(同-59.6%)、純利益は0.3億円(同-19.5%)となった。粗利率は25.2%と前年から小幅改善したものの、販管費が前年並みに高止まりしたため営業レバレッジが逆回転し、利益率は圧縮された。

業績変動要因

【売上高】売上高は36.6億円で前年同期比3.8%減となった。健康自然食品卸売の単一セグメント事業であり、需要・販売数量の伸び悩みが減収の主因とみられる。

【損益】売上総利益は9.2億円(粗利率25.2%、前年比+10bp)と原価面ではやや改善したが、販管費は8.96億円と前年比+0.7%増加し、販管費率は24.5%へ約1.1pt上昇した。この結果、営業利益は0.3億円(同-58.8%)、営業利益率は0.7%(前年1.7%)まで縮小した。経常利益も支払利息負担の増加により0.3億円(同-59.6%)となった。純利益は0.3億円(同-19.5%)と減益幅が縮小しているが、これは投資有価証券売却益0.1億円・固定資産売却益0.1億円を含む特別利益0.2億円と、実効税率4.6%という低い税負担によるもので、営業面の弱さを一時的要因が相殺した形である。結論として減収減益である。

セグメント別分析

当社グループは健康自然食品の卸売業として単一セグメントであり、セグメント別の開示は行われていない。

主要財務指標

【収益性】営業利益率0.7%(前年1.7%)、純利益率0.9%はいずれも前年から低下しており、粗利率25.2%の小幅改善を販管費増加が打ち消した構図である。【キャッシュ品質】売掛金は9.6億円と前年比+40.1%増加し、売上高減少下での増加であるため回収サイクルの長期化が懸念される一方、買掛金も7.9億円と+91.7%増加し運転資本の一部を相殺している。【投資効率】ROE(年換算)は3.5%にとどまり、純利益率0.8%程度と総資産回転率で構成される中、財務レバレッジ約2.9倍が低収益性を補う構図となっている。【財務健全性】自己資本比率は34.3%(前年39.4%)へ低下し、現金及び預金14.5億円は短期借入金6.5億円を上回るが、流動負債に占める短期借入・買掛金の比率上昇が確認される。

キャッシュフロー分析

キャッシュフロー計算書の開示はないため、貸借対照表の増減から資金動向を分析する。現金及び預金は14.5億円と前年同期の12.5億円から+16.2%増加した一方、売掛金は9.6億円(+40.1%)、買掛金は7.9億円(+91.7%)とともに大きく増加しており、仕入・販売取引の拡大あるいは決済タイミングの変化が運転資本に影響を与えている可能性がある。短期借入金は6.5億円と前年から+32.2%増加しており、現金増加の一部は借入による資金調達に依存している面がうかがえる。長期借入金も3.5億円へ増加し、有利子負債全体が拡大する中で現金残高が積み上がっている点は、営業活動によるキャッシュ創出よりも財務活動による資金確保が寄与している可能性を示唆する。

収益の質

純利益0.3億円のうち、特別利益0.2億円(投資有価証券売却益0.1億円、固定資産売却益0.1億円)と特別損失0.1億円を差し引いた特別損益の純額は約0.05億円のプラス寄与であり、加えて実効税率4.6%という低水準の税負担が純利益を押し上げている。営業利益は0.3億円と大幅に縮小しており、経常的な収益力は特別損益や税負担の軽さによって見た目以上に下支えされている点に留意が必要である。営業外収益0.1億円には受取配当金0.04億円が含まれるが、営業外費用の支払利息0.06億円がこれを上回り、営業外損益はネットで小幅なマイナスとなっている。以上から、利益の質を評価する際は特別損益や税効果を除いた営業利益0.3億円を中心に見る必要がある。

業績予想・ガイダンス

通期会社予想は売上高51.2億円(前年比+3.4%)、営業利益0.3億円(同-54.5%)、経常利益0.3億円(同-54.0%)であり、当四半期累計での予想修正はない。売上高の進捗率は71.5%と、第3四半期時点の標準的な進捗率75%をやや下回る。一方、営業利益進捗率は86.7%、経常利益進捗率は84.8%と標準を上回っているが、これは通期予想自体が低水準であることが背景にある。純利益は累計0.3億円に対し通期予想0.16億円と、進捗率が193.8%に達しているが、これは低税負担と特別損益を含む累計実績によるものであり、第4四半期の売上回復と費用管理が残る焦点となる。

株主還元

第2四半期配当は1株当たり0円で、通期の年間配当予想は1株当たり20円である。予想EPS22.87円に対する予想配当性向は約87.5%となり、一般的な持続可能性の目安とされる60%を上回る水準にある。第3四半期累計EPSは45.11円で、累計利益ベースでは年間配当をカバーしているが、この累計利益には低税負担と特別損益が含まれるため、配当の持続性は第4四半期以降の経常的な営業利益の確保に左右される。自社株買いに関する開示はなく、本レポートでは配当性向のみを評価している。

リスク要因

  1. 収益構造の脆弱性: 売上高が前年比3.8%減少する中、販管費は同0.7%増加し、営業利益は同58.8%減となった。営業利益率0.7%という薄いマージンの下では、今後の減収局面が利益に増幅して波及するリスクがある。

  2. 運転資本・資金滞留リスク: 売掛金は前年比+40.1%増の9.6億円となり、売上減少にもかかわらず増加している。買掛金も+91.7%増の7.9億円と大きく伸びており、仕入・回収条件の変化が資金効率に与える影響を継続的に確認する必要がある。

  3. 短期資金調達への依存: 短期借入金は前年比+32.2%増の6.5億円となり、流動負債に占める短期性資金の比重が高い。現金及び預金14.5億円が短期借入金を上回り当面の資金繰り余力は確保されているが、金利動向や金融機関の融資姿勢の変化への感応度は相対的に高い。

業種ベンチマーク(参考・当社調べ)

業種ベンチマーク(trading)

収益性・リターン

指標自社中央値 (IQR)Delta
営業利益率0.7%3.3% (1.8%–5.0%)−2.6pt
純利益率0.9%3.1% (1.4%–6.3%)−2.2pt

営業利益率・純利益率ともに業種中央値を下回り、収益性は業種内で相対的に低い水準にある。

成長性・資本効率

指標自社中央値 (IQR)Delta
売上高成長率(前年比)−3.8%5.2% (-4.1%–8.6%)−9.0pt

売上高成長率も業種中央値を大きく下回り、業種内では減収組に位置づけられる。

※出所: 当社集計

決算上の注目ポイント

  1. 粗利率は25.2%へ小幅改善したものの、販管費の増加により営業利益率は0.7%へ低下しており、コスト構造の変動費化が今後の収益性回復の焦点となる。

  2. 純利益には投資有価証券売却益・固定資産売却益を含む特別利益と低い実効税率が寄与しており、営業利益ベースでみた経常的な収益力は純利益の水準よりも弱い点に留意が必要である。

  3. 売掛金の増加と短期借入金比率の高さは運転資本・資金調達構造の変化を示しており、通期予想における売上進捗率71.5%(標準75%)とあわせて、第4四半期の売上回復動向が注目される。

理論株価(参考値)

シナリオ理論株価
bear(弱気)1,297円
base(基準)1,303円
bull(強気)1,303円
算出前提
1株純資産(BPS)1,708円
調整後予想EPS25.2円
株主資本コスト r10.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 2.00%)
残余利益の持続係数 ω / 明示予測0.62 / 5年
想定配当性向87.5%
予想EPSの信頼度調整×1.100(通期予想に対する進捗の先行に基づく)
implied PBR / PER0.76倍 / 51.8倍

感応度: 株主資本コスト±1%で 1,269円〜1,338円、ω±0.1で 1,292円〜1,311円。

注記:

  • 通期予想に対する純利益の進捗(194%)が標準(75%)を上回るため、予想EPSを上限+10%の範囲で上方調整しています(進捗が先行する企業は予想を上回る傾向があるため。季節性の強い事業では調整が過大になる場合があります)。
  • 税負担・買収関連費用・少数株主持分等により、営業利益に対して純利益が大きく圧縮されています(純利益÷営業利益 53%)。本値はその圧縮を額面どおり反映しており、要因が一時的であれば実力値はこれより高い可能性があります。
  • 予想ROEが株主資本コストを下回るため、理論値は1株純資産を下回る水準になります。
  • 四半期末時点の純資産を使用しています(通期予想との間に期間のずれがあります)。

(算出モデル: 残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード) / 金利基準月: 2026-07 / 公表データのみからの機械算出値であり、市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません)


本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。