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74092026 第2四半期グロースJGAAP

AeroEdge(7409) 2026年度第2四半期決算

2026年度第2四半期の売上高は24.7億円(前年同期比+46.0%)、営業利益は7.4億円(同+166.0%)。以下、セグメント別の増減要因とキャッシュフローを確認します。

自動車・輸送機/輸送用機器


クイックビュー

指標当期前年同期YoY
売上高¥24.7億¥16.9億+46.0%
営業利益¥7.4億¥2.8億+166.0%
経常利益¥7.1億¥2.4億+199.6%
純利益¥4.9億¥2.0億+141.6%
ROE(年換算)22.0%10.3%-

Executive Summary

航空機エンジン部品を中心とする製造事業の増収と高い営業レバレッジにより、大幅な増益となった決算である。売上高は24.7億円(前年16.9億円、YoY+46.0%)、営業利益は7.4億円(前年2.8億円、YoY+166.0%)、経常利益は7.1億円(前年2.4億円、YoY+199.6%)、純利益は4.9億円(前年2.0億円、YoY+141.6%)となった。売上増加額7.8億円に対し販管費増加はわずか0.1億円にとどまり、営業利益率は29.8%と前年同期16.4%から大幅に拡大した。通期予想に対するQ2進捗率は営業利益68.9%、純利益69.6%と標準的な50%を大きく上回っている。

業績変動要因

【売上高】売上高は24.7億円で前年比+46.0%増加した。セグメント情報の開示はないが、航空機エンジン部品需要の拡大が主因とみられる。通期予想50.5億円に対する進捗率は49.0%で、標準的なQ2進捗率とほぼ一致している。

【損益】売上原価率は前年の53.7%(909百万円/1,694百万円)から49.1%(1,214百万円/2,473百万円)に改善し、粗利率は50.9%まで上昇した。販管費は5.2億円で前年5.1億円から小幅増にとどまり、売上成長を大きく下回ったことで営業利益は7.4億円(YoY+166.0%)、営業利益率29.8%(前年16.4%から+1,340pt)となった。経常利益は営業外収支がほぼ相殺し7.1億円、純利益は法人税等2.3億円を計上し4.9億円(YoY+141.6%)となった。増収増益であり、増収率を大きく上回る増益率は原価率改善と販管費の抑制によるものである。

主要財務指標

【収益性】営業利益率29.8%は前年同期16.4%から大幅に改善し、純利益率も19.7%(前年11.9%)へ拡大した。粗利率50.9%と販管費率21.1%の差が高い営業利益率を形成している。【キャッシュ品質】営業CFは21.7億円で純利益4.9億円の4.45倍だが、補助金収入12.8億円を含むため、これを除いた概算営業CFは8.9億円、純利益比約1.82倍となり、補助金を除いても現金化は良好である。【投資効率】ROE(年換算)は22.0%と高水準で、総資産回転率0.5倍、財務レバレッジ2.2倍との組合せで構成されている。設備投資12.5億円は減価償却費1.9億円の6.45倍に達し、能力増強投資が先行している。【財務健全性】自己資本比率は45.1%(前年47.3%)、流動比率は402.9%と高く、短期の資金繰りに懸念は小さい。長期借入金は39.8億円で前年比+26.7%増加し、設備投資資金の調達を反映している。

キャッシュフロー分析

営業CFは21.7億円(前年比+342.0%)と大幅に増加したが、このうち補助金収入12.8億円が含まれており、これを除いた概算営業CFは8.9億円である。投資CFは-12.7億円で、うち設備投資が12.5億円を占め能力増強が進行中である。財務CFは8.5億円で、長期借入金13.0億円の調達が主因であり、返済4.1億円を上回った。フリーCFは報告値で9.0億円の黒字だが、補助金受取りを除いた概算FCFはマイナスとなる見込みで、投資局面における資金余力は営業収益だけでなく補助金と借入調達に支えられている。売掛金の増加2.6億円は運転資本の使用要因となっている。

収益の質

当期の利益は経常的な事業採算改善によるところが大きく、一時的要因としては営業外収益に含まれる為替差益0.1億円が挙げられるが、営業利益に対する影響は限定的である。営業外収益0.2億円、営業外費用0.4億円はいずれも小規模で、経常利益と純利益の差は主に法人税等2.3億円によるものであり、税負担係数は約0.68である。アクルーアルの観点では、営業CFが純利益を大きく上回っており会計上の利益より現金創出力が強いことを示すが、その差の主因は補助金収入12.8億円であり、これを除くと現金化の程度は純利益の約1.8倍にとどまる。売掛金は前年比64.4%増と売上成長率を上回るペースで増加しており、収益認識と資金回収のタイミングには留意が必要である。

業績予想・ガイダンス

通期会社予想は売上高50.5億円(YoY+40.2%)、営業利益10.7億円(YoY+63.3%)、経常利益10.1億円(YoY+78.7%)、純利益7.0億円(YoY-4.7%)である。Q2累計の進捗率は売上高49.0%、営業利益68.9%、経常利益70.7%、純利益69.6%であり、利益項目は標準的な50%進捗を大きく上回っている。H1実績の営業利益率29.8%に対し、通期予想の営業利益率は約21.2%であり、下期に約860pt程度のマージン低下が計画上想定されている。一方、純利益はYoYで前期比-4.7%の計画であり、下期の税負担や営業外項目の前提を確認する必要がある。

株主還元

第2四半期配当は1株当たり0円、通期会社予想の配当も0円であり、配当性向は0%である。無配方針のもと、当期純利益4.9億円は全額内部留保され、利益剰余金は25.9億円へ+23.1%増加した。設備投資が減価償却の6.45倍に達する能力増強局面にあり、内部資金は設備投資や借入金の管理に優先配分される状況にある。

リスク要因

  1. 在庫・仕掛品滞留リスク: 仕掛品2.6億円は棚卸資産合計4.9億円の約52.1%を占め、一般的な警戒基準を上回る水準にある。工程の長期化や検収遅延、滞留・評価損の可能性についてモニタリングが必要である。

  2. 借入依存度の上昇: 長期借入金は39.8億円で前年比+26.7%増加した。Q2累計EBITDA基準ではDebt/EBITDAが高めとなるが、年換算EBITDAで見ると水準は緩和する。現時点ではインタレストカバレッジは高く、利払い余力に懸念は小さい。

  3. キャッシュフローの補助金依存: 営業CF21.7億円およびFCF9.0億円には補助金収入12.8億円が含まれており、これを除いた場合の現金創出力は相対的に小さくなる。恒常的な資金創出力の評価では補助金を除いた指標を併用する必要がある。

業種ベンチマーク(参考・当社調べ)

業種ベンチマーク(manufacturing)

収益性・リターン

指標自社中央値 (IQR)Delta
営業利益率29.8%9.7% (5.4%–23.7%)+20.1pt
純利益率19.7%5.4% (1.3%–20.1%)+14.3pt

業種中央値を大幅に上回り、収益性は業種内で高い位置づけにある。

成長性・資本効率

指標自社中央値 (IQR)Delta
売上高成長率(前年比)46.0%10.6% (-3.4%–25.4%)+35.4pt

売上高成長率も業種中央値を大きく上回り、成長性の面でも業種内上位に位置する。

※出所: 当社集計

決算上の注目ポイント

  1. 売上高+46.0%に対し営業利益は+166.0%増となり、営業利益率は前年同期比+1,340ptの29.8%まで拡大した。販管費の伸びが売上成長を大きく下回ったことによる営業レバレッジの発現が確認できる。

  2. 通期予想の営業利益進捗率は68.9%と高水準だが、通期予想の営業利益率(約21.2%)はH1実績(29.8%)を下回る計画であり、下期にマージン低下を見込む前提となっている点は決算データから読み取れる特徴である。

  3. 設備投資12.5億円(減価償却の6.45倍)と建設仮勘定7.3億円の増加は、能力増強投資が積極化している局面であることを示している。投資の稼働開始時期と、その後の粗利率・販管費率の維持が今後の収益構造を左右する。

理論株価(参考値)

シナリオ理論株価
bear(弱気)431円
base(基準)451円
bull(強気)471円
算出前提
1株純資産(BPS)373円
調整後予想EPS65.0円
株主資本コスト r10.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 2.00%)
残余利益の持続係数 ω / 明示予測0.62 / 5年
想定配当性向0.0%
予想EPSの信頼度調整×1.103(同業種のガイダンス達成率実績に基づく)
implied PBR / PER1.21倍 / 6.9倍

感応度: 株主資本コスト±1%で 438円〜465円、ω±0.1で 449円〜454円。

注記:

  • 四半期末時点の純資産を使用しています(通期予想との間に期間のずれがあります)。
  • 純資産に非支配株主持分を含むため、理論値はやや高めに算出される可能性があります。

(算出モデル: 残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード) / 金利基準月: 2026-07 / 公表データのみからの機械算出値であり、市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません)


本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。