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73762026 第1四半期グロースJGAAP

BCC(7376) 2026年度第1四半期決算

2026年度第1四半期の売上高は4.4億円、営業損失は4,300万円。以下、セグメント別の増減要因とキャッシュフローを確認します。

BCC株式会社

情報通信・サービスその他/サービス業


クイックビュー

指標当期前年同期YoY
売上高¥4.4億--
営業利益−¥0.4億--
経常利益−¥0.5億--
純利益−¥0.5億--
ROE(年換算)−19.2%--

Executive Summary

主力のIT営業アウトソーシング事業が黒字を確保する一方、全社費用負担により連結は営業赤字となった点が本決算の要点である。売上高は4.4億円、営業利益は△0.4億円、経常利益は△0.5億円、親会社株主に帰属する四半期純利益は△0.5億円となった。粗利益率34.1%に対し販管費率が43.9%と上回り、営業損失の直接要因となっている。

業績変動要因

【売上高】売上高4.4億円のうち、IT営業アウトソーシング事業が3.9億円(構成比87.9%)を占め、営業アウトソーシング事業2.8億円、ソリューション事業0.6億円、エンジニアリング事業0.5億円で構成される。ヘルスケアビジネス事業は0.5億円で、ヘルスケア支援事業とレクリエーション事業から成る。通期予想18.5億円に対する進捗率は23.7%で、標準的な四半期進捗25%をやや下回る。

【損益】IT営業アウトソーシング事業はセグメント利益0.4億円(利益率9.9%)と黒字だが、ヘルスケアビジネス事業は△0.04億円、その他は△0.17億円の損失を計上した。セグメント合計利益0.16億円に対し、全社費用0.62億円が控除され、連結営業損失0.43億円に転じている。営業外費用0.1億円(主に支払手数料)が加わり経常損失は0.52億円に拡大、法人税等0.01億円を差し引いた純損失は0.53億円となった。経常損失と純損失の乖離は小さく、一時的な特別損益による歪みは見られない。減収ではないが本業の採算不足による減益局面であり、増収減益(営業赤字継続)の構図である。

セグメント別分析

IT営業アウトソーシング事業は売上高3.9億円、セグメント利益0.4億円、利益率9.9%と連結収益の中核を担う。ヘルスケアビジネス事業は売上高0.5億円、セグメント損失0.04億円、利益率△8.4%であり、規模拡大が利益転換に至っていない。その他セグメントは売上高0.04億円に対し損失0.17億円で、小規模売上に対する固定費負担が重い。セグメント合計利益0.16億円に対し、各セグメントに配分されない全社費用0.62億円が控除された結果、連結営業損失0.43億円となっており、間接費の吸収不足が連結赤字の主因である。なお、当第1四半期にグッドデジタル株式会社とロボタスネット株式会社を新規連結し、合計0.86億円ののれんが発生している。

主要財務指標

【収益性】営業利益率は△9.8%、純利益率は△12.1%で、いずれも赤字である。粗利益率34.1%に対し販管費率43.9%と上回り、収益性悪化の主因は費用構造にある。【キャッシュ品質】経常損失0.52億円と純損失0.53億円の乖離は小さく、特別損益による大きな歪みは見られない。売掛金2.0億円、棚卸資産0.2億円を保有し、回収・回転状況が今後の運転資本動向を左右する。【投資効率】ROEは△19.2%であり、純資産11.0億円に対して損失が発生している状態である。総資産回転率は年換算で1.079回、財務レバレッジは1.47倍と過度な水準ではなく、収益性低下がROE低迷の主因である。【財務健全性】自己資本比率は68.0%、流動比率は371.6%相当と高水準である。長期借入金は1.5億円にとどまり、Debt/Capital比率は低く、財務構造は保守的である。

キャッシュフロー分析

キャッシュフロー計算書のデータは開示されていないため、貸借対照表の状況から資金動向を確認する。現金及び預金は10.8億円で総資産の66.5%を占め、流動負債3.7億円を大きく上回る規模の現金を保有している。純損失0.53億円を計上する一方、売掛金2.0億円、棚卸資産0.2億円という運転資本項目があり、これらの回収・回転速度が今後の資金創出に影響する。長期借入金は1.5億円で、うち1年内返済予定額は0.5億円にとどまり、現預金水準との比較では返済負担は限定的である。赤字が継続する局面では、事業運営やのれん取得先の統合コストを通じた現金消費の推移を注視する必要がある。

収益の質

営業損失0.43億円に対し、営業外収益は0.0億円とごく小さく、営業外費用0.1億円(支払手数料が主)が加わり経常損失は0.52億円に拡大している。税引前損失0.53億円と純損失0.53億円の差は法人税等0.01億円のみであり、特別損益による大幅な歪みは確認されない。包括利益は△0.53億円で純利益とほぼ一致しており、その他の包括利益要素による乖離も小さい。したがって収益の質を評価する上での焦点は一時的要因ではなく、営業段階における粗利益率と販管費率のギャップという構造的な課題にある。

業績予想・ガイダンス

通期売上高予想18.5億円に対しQ1売上高4.4億円の進捗率は23.7%で、標準的な25%をやや下回る。通期営業損失予想1.9億円に対しQ1営業損失0.4億円の進捗率は22.2%で標準比2.8pt低く、損失の進行はやや緩やかである。一方、通期純損失予想1.35億円に対するQ1純損失0.53億円の進捗率は39.3%と標準比14.3pt高く、営業外収支や税負担を含めた下振れ余地が残る。売上・営業損益は概ね会社計画に沿う進捗である一方、純損益ベースでは残り期間での改善確認が必要となる。

株主還元

会社予想の年間配当は1株当たり0円であり、前年同期の配当実績も0円である。通期純損失が予想されていることから配当性向は算定対象とならない。無配方針により、現金は事業運営や新規連結子会社の統合、収益性改善施策に充当される見通しである。

リスク要因

  1. 全社費用負担による固定費吸収不足: 全社費用は0.62億円で売上高の14.1%を占め、セグメント合計利益0.16億円を上回る。主力事業の黒字が連結利益へ転換するには、間接費の圧縮または増収が必要である。

  2. ヘルスケア・その他事業の採算改善遅延: ヘルスケアビジネス事業は0.04億円、その他は0.17億円の損失を計上している。特にその他は小規模売上に対する損失負担が大きく、事業規模拡大や費用最適化の遅れが連結収益を圧迫し得る。

  3. 買収先(グッドデジタル、ロボタスネット)の統合とのれん価値: 両社の連結化により合計0.86億円ののれんが発生した。取得原価配分は暫定的であり、統合効果や利益貢献が計画未達となった場合、将来的な減損の可能性がある。

業種ベンチマーク(参考・当社調べ)

業種ベンチマーク(it_telecom)

収益性・リターン

指標自社中央値 (IQR)Delta
営業利益率−9.8%12.1% (6.7%–26.0%)−21.9pt
純利益率−12.1%9.9% (3.9%–17.0%)−22.0pt

営業利益率・純利益率とも業種中央値を大きく下回っており、収益性は業種内で低位に位置する。

※出所: 当社集計

決算上の注目ポイント

  1. IT営業アウトソーシング事業は売上高3.9億円、セグメント利益0.4億円、利益率9.9%を確保し連結収益の中核となっている一方、全社費用0.62億円がこの利益を上回り連結赤字の要因となっている。

  2. 流動比率相当371.6%、自己資本比率68.0%という財務健全性は、営業利益率△9.8%という収益性の弱さに対する緩衝材となっている。

  3. Q1中に新規連結した2社に伴い合計0.86億円ののれんが発生しており、統合進捗と利益貢献の顕在化が今後の収益構造を左右する。

理論株価(参考値)

シナリオ理論株価
bear(弱気)481円
base(基準)491円
bull(強気)502円
算出前提
1株純資産(BPS)782円
調整後予想EPS−33.5円
株主資本コスト r10.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 2.00%)
残余利益の持続係数 ω / 明示予測0.62 / 5年
想定配当性向30.0%
予想EPSの信頼度調整×1.000(同業種のガイダンス達成率実績に基づく)

感応度: 株主資本コスト±1%で 478円〜505円、ω±0.1で 483円〜497円。

注記:

  • 予想ROEが株主資本コストを下回るため、理論値は1株純資産を下回る水準になります。
  • 四半期末時点の純資産を使用しています(通期予想との間に期間のずれがあります)。
  • 純資産に非支配株主持分を含むため、理論値はやや高めに算出される可能性があります。

(算出モデル: 残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード) / 金利基準月: 2026-07 / 公表データのみからの機械算出値であり、市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません)


本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。