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73372026 第3四半期プライムJGAAP

ひろぎんホールディングス(7337) 2026年度第3四半期決算

2026年度第3四半期の売上高は1,736億円(前年同期比+16.4%)、経常利益は473.3億円(同+12.0%)。以下、セグメント別の増減要因とキャッシュフローを確認します。

銀行/銀行業


クイックビュー

指標当期前年同期YoY
売上高¥1735.6億¥1491.6億+16.4%
営業利益---
経常利益¥473.3億¥422.6億+12.0%
純利益¥329.4億¥290.0億+13.6%
ROE(年換算)7.8%7.7%-

Executive Summary

2026年度第3四半期累計は金利収益の拡大を主因に増収増益となり、通期計画に対する進捗も良好である。経常収益は前年同期比16.4%増の1,735.6億円、経常利益は同12.0%増の473.3億円、親会社株主に帰属する四半期純利益は同13.6%増の329.5億円となった。基本的EPSは109.72円で前年同期の95.79円から+14.5%増加した。経常利益の伸びが経常収益の伸びを下回ったのは、資金調達費用の増加が資金運用収益の拡大を一部相殺したためである。

業績変動要因

【売上高】経常収益は1,735.6億円、前年同期比+16.4%増収。銀行業セグメントが外部顧客向け経常収益1,467.5億円(同+18.6%)で全体を牽引し、連結収益の8割超を占める主力事業となった。リース業は174.3億円(同+2.5%)、その他事業(金融商品取引・債権管理回収・IT関連等)は93.9億円(同+10.7%)で、銀行業に比べ成長は緩やかである。貸出金残高8兆2,667億円(同+4.2%)、有価証券残高2兆1,463億円(同+12.0%)の拡大が資金運用収益の増加を支えた。

【損益】経常利益は473.3億円(同+12.0%)、純利益は329.5億円(同+13.6%)。銀行業のセグメント利益は439.6億円(同+11.8%)で増益を主導したが、資金調達費用が同+30.9%増の372.9億円と急拡大し、経常利益率は前年の28.3%から27.3%へ約100bp低下した。リース業はセグメント利益が同-0.8%とわずかに減益であり、収益性面で銀行業との差が広がっている。特別損失3.3億円(うち減損損失1.8億円)が特別利益0.3億円を上回り、税引前利益は経常利益をやや下回った。全体としては増収増益であり、資金運用収益の拡大が調達コスト上昇を上回る形で利益成長を維持している。

セグメント別分析

銀行業は外部顧客向け経常収益1,467.5億円(同+18.6%)、セグメント利益439.6億円(同+11.8%)で、セグメント利益率は30.0%。連結利益の主力であり、貸出金利息・有価証券利息配当金の増加が寄与した。リース業は経常収益174.3億円(同+2.5%)に対しセグメント利益11.98億円(同-0.8%)で減益となり、利益率6.9%は銀行業に比べ大きく低い。その他事業(金融商品取引・債権管理回収・IT関連等)は経常収益93.9億円(同+10.7%)、セグメント利益91.7億円(同+1.8%)と利益率97.7%の高収益セグメントだが、規模は連結全体に対し限定的である。銀行業の増収増益がリース業の停滞を補い、全体として増収増益を実現している。

主要財務指標

【収益性】純利益率は19.0%と高水準で、経常利益率は27.3%と前年同期の28.3%から約100bp低下した。年換算ROEは7.8%であり、高い純利益率と銀行業特有の高い財務レバレッジに支えられている。【キャッシュ品質】包括利益は751.7億円と純利益329.5億円を大きく上回り、有価証券評価差額金229.4億円・繰延ヘッジ損益193.7億円を含むその他包括利益422.3億円が純資産を押し上げている。特別損失3.3億円のうち減損損失1.8億円で、一時的要因の影響は限定的である。【投資効率】総資産回転率は低く、資産規模拡大によるレバレッジ効果でROEを補完する銀行モデルの特徴が表れている。無形固定資産は184.8億円と総資産比0.1%にとどまり、資産の大部分は貸出金・有価証券である。【財務健全性】自己資本比率は4.4%、純資産は5,596.4億円(前年5,046.4億円から+10.9%)に増加した。負債は総資産の95.6%を占め、預金9兆3,996億円を主たる調達源泉とする銀行業特有の高レバレッジ構造である。

キャッシュフロー分析

本決算においてキャッシュフロー計算書の開示は確認できないため、バランスシートの変動から資金動向を分析する。貸出金は8兆2,667億円と前年同期比+3,322億円(+4.2%)増加し、有価証券も2兆1,463億円と+2,296億円(+12.0%)拡大した一方、預金は9兆3,996億円と+1,226億円(+1.3%)の増加にとどまり、貸出の伸びを預金増加が下回っている。借用金は1兆1,734億円と前年同期比-2,702億円(-18.7%)減少し借入依存度が低下した一方、債券貸借取引受入担保金は5,524億円と+2,415億円(+77.7%)増加し、市場性資金への依存度がやや高まっている。現金預け金は1兆5,428億円で前年同期の1兆7,270億円から減少しており、運用資産(貸出・証券)への資金シフトが進んでいることがうかがえる。

収益の質

利益の中心は銀行業の資金運用収益であり、貸出金利息は前年同期比+14.4%、有価証券利息配当金は同+36.2%と、いずれも経常的な収益として拡大している。一方で資金調達費用も同+30.9%増と急拡大しており、経常収益の伸び16.4%を経常費用の伸び18.1%が上回った結果、経常利益率は前年比で低下している。特別損益は特別利益0.3億円に対し特別損失3.3億円(減損損失1.8億円を含む)と小規模で、税引前利益への影響は限定的であり一時的要因が業績を大きく左右した形跡はない。ただし包括利益751.7億円は純利益329.5億円を大幅に上回り、この差の大部分は有価証券評価差額金229.4億円と繰延ヘッジ損益193.7億円によるものである。これらは市場価格変動に伴う未実現の評価要素であり、純利益に比べて再現性・持続性の観点でのモニタリングが必要である。

業績予想・ガイダンス

通期経常利益予想は570.0億円(前年比+9.2%)で、第3四半期累計実績473.3億円の進捗率は83.0%となり、標準的な75%目安を上回る。純利益は通期予想400.0億円に対し累計329.5億円で進捗率82.4%であり、いずれも計画達成に向けて堅調な進捗である。当四半期において業績予想・配当予想の修正はなく、会社側は当初計画の範囲内で進行していると見込んでいる。EPS予想133.58円に対し累計EPSは109.72円であり、進捗率は約82.1%である。

株主還元

第2四半期(中間)配当は1株当たり27.00円であり、通期配当予想は54.00円で中間と同額の期末配当を前提としている。前年同期の配当23.5円との比較はないが、通期予想ベースでは増配方向にある。通期純利益予想400.0億円と配当予想54.00円・期中平均株式数から算出される予想配当性向は約40.5%であり、60%未満の持続可能性目安の範囲内にある。第3四半期累計純利益の進捗率82.4%は、通期配当予想の利益面での裏付けを強めている。自社株買いに関する開示はなく、還元は配当のみであるため配当性向で評価している。

リスク要因

  1. 利鞘(NIM)圧縮リスク: 貸出金利息が前年同期比+14.4%増加した一方、預金利息は同+145.0%増の162.0億円と急拡大しており、調達コストの上昇速度が運用利回りの改善を上回る局面では利鞘が圧迫される可能性がある。

  2. 財務レバレッジと自己資本比率: 報告自己資本比率は4.4%であり、負債は総資産の95.6%を占める高レバレッジ構造である。預金を主たる調達源泉とする銀行業特有の構造であるが、預金流出や市場性調達環境の変化時には資本・流動性面での感応度が高まる。

  3. 有価証券評価・セグメント収益性の分散: 有価証券残高は2兆1,463億円(前年同期比+2,296億円)に拡大しており、金利・株価変動が評価差額や包括利益に影響を与える。またリース業はセグメント利益が同-0.8%と減益であり、銀行業(利益率30.0%)との収益性の差が拡大している。

業種ベンチマーク(参考・当社調べ)

業種ベンチマーク(bank)

収益性・リターン

指標自社中央値 (IQR)Delta
純利益率19.0%

純利益率19.0%は比較データが限定的であり、業種内での相対位置づけは判断材料が不足している。

成長性・資本効率

指標自社中央値 (IQR)Delta
売上高成長率(前年比)16.4%

売上高成長率16.4%も同様に比較データが限定的であり、絶対水準としては相対的に高い増収率である。

※出所: 当社集計

決算上の注目ポイント

  1. 経常利益・純利益ともに二桁増益を確保し、通期計画に対する進捗率は経常利益83.0%、純利益82.4%と標準進捗を上回っている。銀行業の資金運用収益拡大が成長の中心である。

  2. 経常利益率は前年同期の28.3%から27.3%へ約100bp低下しており、資金調達費用の増加速度が資金運用収益の伸びをやや上回っている点は、金利環境変化への感応度を示す構造的な変化として注目される。

  3. 包括利益751.7億円は純利益の2倍以上に達し、有価証券評価差額・繰延ヘッジ損益による純資産の押し上げが確認できる。この増加は市場価格変動に伴う評価要素を含むため、純利益との質的な違いを踏まえた理解が有用である。


本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。