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73202026 第2四半期グロースJGAAP

Solvvy(7320) 2026年度第2四半期決算 増収・営業益17%減

2026年度第2四半期の売上高は32.8億円(前年同期比+9.9%)、営業利益は5.6億円(同-16.6%)。以下、セグメント別の増減要因とキャッシュフローを確認します。

Solvvy株式会社

金融(除く銀行)/その他金融業


クイックビュー

指標当期前年同期YoY
売上高¥32.8億¥29.8億+9.9%
営業利益¥5.6億¥6.7億−16.6%
経常利益¥10.4億¥8.6億+21.9%
純利益¥7.0億¥3.0億+132.3%
ROE14.0%7.2%-

Executive Summary

2026年度Q2決算は、売上高32.8億円(前年比+3.0億円 +9.9%)と堅調に増収を確保したものの、営業利益5.6億円(同-1.1億円 -16.6%)と減益に転じた。営業外収益の大幅増により、経常利益10.4億円(同+1.9億円 +21.9%)、親会社株主に帰属する中間純利益7.0億円(同+4.0億円 +132.3%)と増益を達成した。営業段階での収益性低下を営業外要因でカバーする構造であり、営業利益率は17.0%(前年22.4%から-5.4pt悪化)と、販管費や全社費用の増加が収益圧迫要因となっている。

業績変動要因

【売上高】トップラインは32.8億円で前年比+9.9%の増収。主力のHomeworthTech事業が19.6億円(全体の59.9%)で前年比+13.5%と二桁成長を維持し、売上拡大を牽引した。ExtendTech事業は9.9億円で同-12.2%と減収となり、LifeTech事業は3.1億円(外部顧客売上)で前年比+185.5%と大幅増収。LifeTech事業の急成長は、2024年11月の株式会社メディアシーク及び子会社2社の株式交換による連結化に伴うのれん計上と事業拡大が寄与している。売上総利益は23.3億円(粗利率71.0%)で、高い収益性を維持している。【損益】販管費は17.7億円で売上高比54.0%となり、セグメント利益調整前の各セグメント合計営業利益は15.2億円だが、全社費用△9.6億円の調整により営業利益は5.6億円にとどまった。全社費用は前年△7.7億円から△9.6億円へ拡大(+1.8億円増)しており、管理部門コスト増が営業減益の主因である。営業外収益は5.9億円(前年2.3億円から+3.6億円増)と大幅に増加し、内訳は受取利息0.5億円、受取配当金0.1億円、その他営業外収益1.2億円に加え、投資有価証券売却益等の影響が推定される。営業外費用は1.1億円で支払利息0.1億円を含むが軽微である。税引前利益10.4億円に対し法人税等3.4億円(実効税率33.0%)を控除し、親会社株主に帰属する中間純利益は7.0億円と前年比+132.3%の大幅増益を達成した。経常利益10.4億円と営業利益5.6億円の乖離は+4.8億円(+86.3%)と大きく、営業外収益への依存度が高い収益構造である。特別損益は0.0億円でほぼ中立的であり、一時的要因は営業外段階に集中している。包括利益は13.5億円で、その他有価証券評価差額金6.5億円の影響が加わり、親会社株主に帰属する包括利益も13.5億円となった。結論として、増収増益だが営業段階では減益であり、営業外収益主導の増益構造である。

セグメント別分析

HomeworthTech事業は売上高19.6億円(構成比59.9%)、営業利益7.8億円(利益率39.7%)で主力事業として全体を牽引している。前年比で売上高+13.5%増、営業利益+27.5%増と好調を維持し、最も高い利益率を示す。ExtendTech事業は売上高9.9億円(同30.2%)、営業利益6.3億円(利益率63.8%)で、利益率は全セグメント中最高だが、前年比で売上高-12.2%減、営業利益-23.6%減と減収減益に転じている。LifeTech事業は売上高3.1億円(外部顧客、全体の9.4%)、営業利益1.0億円(利益率26.1%)で、前年比で売上高+185.5%増、営業利益+905.3%増と急拡大しており、メディアシーク連結化による成長が寄与している。FinTech事業その他は売上高0.2億円、営業利益0.1億円で規模は限定的である。セグメント間で利益率差異が大きく、ExtendTechの63.8%に対しLifeTechは26.1%と、事業特性による差が顕著である。全社費用調整後の連結営業利益5.6億円に対し、セグメント合計営業利益は15.2億円であり、全社費用△9.6億円が約63.2%を占める点が収益性圧迫要因となっている。

主要財務指標

【収益性】ROE 14.0%で前年実績との比較データは限定的だが、純利益率21.3%は高水準である。営業利益率17.0%は前年22.4%から-5.4pt悪化しており、全社費用増が主因である。売上総利益率71.0%は高収益型ビジネスモデルを反映している。【キャッシュ品質】現金及び預金34.0億円で、短期負債カバレッジは7.0倍と十分な流動性を確保している。営業CF 2.8億円に対し純利益7.0億円で営業CF/純利益比率0.40倍となり、収益の現金化に課題がある。売掛金回収日数(DSO)は約322日と極めて長く、運転資本管理の改善が必要である。【投資効率】総資産回転率0.105倍と低く、資本効率に改善余地がある。投資有価証券67.9億円を保有しており、総資産313.3億円の21.7%を占める金融資産運用が資本配分の特徴である。【財務健全性】自己資本比率15.9%と低水準で、負債資本倍率5.27倍は高レバレッジ構造を示す。流動比率214.2%で短期支払能力は良好である。有利子負債(長期借入金)は20.5億円で総資産比6.5%と限定的だが、固定負債215.0億円が大きく、負債構成の内訳把握が重要である。

キャッシュフロー分析

営業CFは2.8億円で、純利益7.0億円に対する比率は0.40倍となり、利益の現金裏付けが弱い。営業CF小計(運転資本変動前)は0.7億円にとどまり、売上債権の増加△4.0億円が運転資本を圧迫している。売掛金回収日数約322日と回収長期化が営業CFの弱さに直結しており、仕入債務の増加+0.3億円では相殺できていない。投資CFは3.8億円のプラスで、内訳は投資有価証券の売却収入が設備投資△0.1億円を大きく上回り、金融資産売却による資金回収が主因である。フリーCFは6.6億円(営業CF+投資CF)で、配当や自社株買いの原資を確保している。財務CFは△6.3億円で、自社株買い△3.9億円が主要な資金流出であり、配当支払も含め株主還元を実行している。現金及び現金同等物の増加は0.4億円で期末残高は34.0億円となり、流動性は維持されている。

収益の質

経常利益10.4億円に対し営業利益5.6億円で、非営業純増は約4.8億円である。内訳は営業外収益5.9億円から営業外費用1.1億円を差し引いた純額であり、受取利息0.5億円、受取配当金0.1億円に加え、その他営業外収益1.2億円が含まれる。営業外収益が売上高の18.0%を占め、その構成は金融収益と投資有価証券関連の実現益が中心と推定される。営業CFが純利益を下回っており(営業CF/純利益0.40倍)、収益の質は懸念がある。特に売掛金回収の遅延が営業CFを圧迫しており、アクルーアル(発生主義と現金の乖離)が拡大している点は注意を要する。包括利益13.5億円には有価証券評価差額金6.5億円が含まれており、金融資産の時価変動が総合的な収益に影響を与えている。

業績予想・ガイダンス

通期予想に対する進捗率は、売上高40.0%(標準進捗50%比-10pt)、営業利益26.5%(同-23.5pt)、経常利益41.8%(同-8.2pt)、純利益47.4%(同-2.6pt未達)となり、営業利益の進捗が特に遅れている。営業利益の進捗率の低さは、全社費用の増加傾向が通期でも継続する可能性を示唆している。会社は当四半期に業績予想の修正を行っておらず、下期での収益改善を前提としている。通期予想では売上高82.0億円(前年比+22.3%)、営業利益21.0億円(同+29.6%)、経常利益25.0億円(同+26.4%)と増収増益を見込んでいるが、中間期の営業減益を踏まえると下期の利益率改善が焦点となる。配当予想は年間10.0円(中間0円、期末10円)だが、別途期末28円の配当予定が開示されており、配当方針の整合性確認が必要である。受注残高や契約負債のデータは開示されていないため、将来の売上可視性は限定的である。

株主還元

年間配当は期末28円を予定しており、前年実績との比較データは限定的だが、通期予想では10円となっている点で開示に差異がある。配当性向は当中間期の純利益ベースで48.1%となり、配当単体では持続可能な水準である。自社株買いは当中間期に3.9億円を実行しており、期中平均株式数11,470千株に対して自己株式728千株(発行済株式数の6.1%)を保有している。配当と自社株買いを合計した総還元負担は約7.3億円(配当額推定3.4億円+自社株買い3.9億円)で、フリーCF 6.6億円に対するカバレッジは0.90倍と、現金創出力で概ねカバーされているが余裕は限定的である。株式分割(2025年7月1日付で1株→2株)が実施されており、配当基準日との関係で実際の配当金額の確認が必要である。

リスク要因

売掛金回収リスク: DSO約322日と極めて長く、売掛金28.9億円(売上高の88.1%)の回収遅延が継続すると、営業CFのさらなる悪化や貸倒リスクの顕在化が懸念される。定量的には、回収サイトが30日延長するごとに約2.7億円の運転資本負担増となる。全社費用の増加リスク: 全社費用9.6億円(前年比+1.8億円)が営業利益を圧迫しており、管理部門コストの固定化が続くと売上成長が利益に結びつかない構造が継続するリスクがある。営業利益率が前年比-5.4pt悪化しており、トレンドの反転が必要である。営業外収益依存リスク: 営業外収益5.9億円が経常利益の56.7%を占め、投資有価証券の売却益や評価益に依存する収益構造は持続性に不確実性がある。有価証券67.9億円の時価変動や売却タイミングにより業績が変動するリスクが大きい。

業種ベンチマーク(参考・当社調べ)

【業種内ポジション】(参考情報・当社調べ)当社の収益性は営業利益率17.0%、純利益率21.3%と高水準であり、高粗利型ビジネスモデルの特徴を示している。ただし営業利益率は前年22.4%から-5.4pt悪化しており、トレンドは改善余地がある。財務健全性では自己資本比率15.9%、負債資本倍率5.27倍と高レバレッジ構造であり、業種一般と比較して資本効率はレバレッジ主導型である。ROE 14.0%は財務レバレッジ6.27倍の寄与が大きく、純粋な事業収益力に基づくROAは2.23%と限定的である。総資産回転率0.105倍は低く、資本集約的な事業特性または金融資産保有による資産膨張を反映している。キャッシュ品質では営業CF/純利益0.40倍、DSO約322日と業種一般水準を大きく下回る可能性があり、運転資本管理の改善が業種内競争力向上の鍵となる。業種比較の詳細データは限定的だが、高収益・高レバレッジ・低資産回転・キャッシュ弱という特徴が観察される。(業種: 情報・通信業想定、比較対象: 過去決算期、出所: 当社集計)

決算上の注目ポイント

決算上の注目ポイントは以下の通りである。第一に、営業利益の減益転換と全社費用の増加トレンドである。営業利益率が前年22.4%から17.0%へ-5.4pt悪化しており、全社費用の拡大が収益性を圧迫している。下期での営業利益率の改善可否が通期予想達成の焦点となる。第二に、営業外収益主導の増益構造と収益の質である。経常利益以下は大幅増益だが、営業外収益5.9億円(売上高比18.0%)への依存度が高く、営業CFが純利益を下回る(0.40倍)点は収益の質に懸念がある。投資有価証券67.9億円の時価変動や売却タイミングにより業績が変動するリスクをモニタリングする必要がある。第三に、売掛金回収の長期化と運転資本管理である。DSO約322日は極めて長く、売掛金28.9億円の回収改善が営業CFと資本効率の両面で重要課題である。通期での運転資本動向と回収改善施策の進捗が投資判断の重要な観察項目となる。


本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。


AI財務分析

総括

2026年度Q2累計は、売上高が前年同期比9.9%増の32.76億円となった一方、営業利益は同16.6%減の5.57億円となり、本業の収益性は後退した。売上総利益は23.26億円で、粗利益率は71.0%と前年同期の71.6%から約58bp低下した。販管費は17.69億円と前年同期比20.8%増加し、売上成長率を約10.9pt上回った。これにより営業利益率は17.0%と、前年同期の22.4%から約540bp縮小した。反面、営業外収益は5.95億円へ拡大し、受取利息0.48億円、受取配当金0.05億円を含む金融・投資関連収益が経常利益を押し上げた。経常利益は10.44億円、前年同期比21.9%増となった。特別損失が0.01億円にとどまったこともあり、親会社株主に帰属する中間純利益は6.98億円、同132.3%増となった。純利益率は21.3%で、前年同期の約10.1%から約1,120bp改善した。包括利益は13.52億円であり、有価証券評価差額金を中心とするその他の包括利益6.54億円が純資産を補強した。もっとも、営業CFは2.80億円にとどまり、純利益6.98億円に対する比率は0.40倍である。営業CF/純利益が0.8倍を下回るため、会計上の利益の現金化には留意を要する。売掛金の増加4.00億円、前渡金の増加3.96億円が営業CFを圧迫しており、DSOは161日と警告水準にある。年換算ROEは28.0%と高いが、純利益率21.3%、総資産回転率0.209倍、財務レバレッジ6.27倍によるものであり、資本効率の高さはレバレッジの寄与が大きい。通期会社計画に対するQ2累計の売上進捗率は40.0%、営業利益進捗率は26.5%であり、営業利益の後半挽回が計画達成の主要条件となる。第2四半期配当10円は通期予想20円に対して順調な中間水準である一方、3.88億円の自己株式取得を含む資本還元は営業キャッシュ創出力とのバランスを継続して確認したい。

収益性分析

デュポン分解では、年換算ROE 28.0%は、純利益率21.3%×総資産回転率0.209倍×財務レバレッジ6.27倍で構成される。最も大きい構造要因は6.27倍の財務レバレッジであり、純利益率の改善と合わせて高ROEを形成している。純利益率の急改善は、営業利益が減少する一方で営業外収益5.95億円が営業利益5.57億円を上回ったこと、前年同期に計上された大きな特別損失が当期は0.01億円にとどまったことによる。5因子分解の金利負担係数は1.873であり、営業外収支が税引前利益を増幅していることを示す。税負担係数は0.669、実効税率は33.1%であり、税負担は純利益の増勢を一定程度抑制している。営業利益率17.0%は優良水準を維持するが、前年同期比では約540bpの悪化である。販管費率は54.0%と前年同期の49.2%から約485bp上昇しており、販管費の増加率20.8%が売上成長率9.9%を上回ったことが営業レバレッジの逆回転を招いた。EBITDAは7.25億円、EBITDAマージンは22.1%であり、償却負担を控除前でも営業利益率悪化の方向性は変わらない。JGAAP上ののれん償却額は0.02億円、のれん償却前EBITDAは7.27億円であり、のれん償却のEBITDAへの影響は軽微である。営業外収益は売上高の18.2%に相当しており、受取利息・受取配当金を含む非営業収益への利益依存度が高い。したがって、当期の純利益率上昇は本業マージン改善よりも営業外・特別損益の変動による部分が大きく、持続性の評価では営業利益率と販管費率の改善が重要となる。

成長性評価

売上成長はHomeworthTech事業とLifeTech事業が牽引した。主力事業は、セグメント利益7.79億円で最大寄与となるHomeworthTech事業であり、外部売上高は19.62億円、前年同期比13.5%増、セグメント利益は同27.5%増であった。同事業のセグメント利益率は39.7%と前年同期の35.4%から改善しており、成長と採算改善を両立している。ExtendTech事業は外部売上高9.89億円、前年同期比12.2%減、セグメント利益6.31億円、同23.6%減となったが、利益率は63.8%と依然として最も高い。LifeTech事業は外部売上高3.08億円、前年同期比185.4%増、セグメント利益1.00億円、同約10倍となり、利益率も6.8%から32.3%へ大幅に改善した。FinTech事業その他は売上高0.17億円、前年同期比7.4%減である一方、セグメント利益は0.06億円と前年同期の赤字から黒字化した。全セグメント合計の利益は15.15億円、前年同期比5.0%増であるが、全社費用は9.58億円と前年同期比23.6%増となり、連結営業利益の減少を招いた。通期売上高計画82.00億円に対する進捗率は40.0%で、標準的なQ2進捗率50%を約10.0pt下回る。通期営業利益計画21.00億円に対する進捗率は26.5%で、標準進捗を23.5pt下回る。通期計画は売上高22.3%増、営業利益29.6%増を前提としており、下期にはExtendTechの回復、LifeTechの成長継続、および全社費用の吸収が必要となる。

財務健全性

流動比率・当座比率はいずれも214.2%であり、流動資産103.52億円が流動負債48.33億円を大きく上回る。運転資本は55.19億円で、短期債務に対する資産カバーは十分であり、満期ミスマッチの短期的リスクは低い。現金預金33.98億円に加え、売掛金28.87億円、投資有価証券67.86億円を保有する。インタレストカバレッジは44.87倍、EBITDAインタレストカバレッジは58.40倍であり、支払利息0.12億円に対する利益返済余力は強い。Debt/Capital比率は29.2%で投資適格の目安である40%を下回る一方、Debt/EBITDAは2.83倍と2.5倍の目安をやや上回る。品質アラートのD/E比率5.27倍は警告水準の2.0倍を大きく超え、負債総額263.34億円が純資産49.93億円を大幅に上回る資本構成を示す。もっとも、長期借入金は20.54億円であり、利払い能力は高いため、当面の資金繰りよりも資本バッファーの薄さと負債構成の継続監視が焦点となる。利益剰余金は前年同期比5.37億円増の24.28億円、同28.4%増となり、収益蓄積は自己資本の下支えとなった。自己株式は10.89億円へ3.88億円増加し、前年同期比55.4%拡大している。自己株買いは1株当たり指標を支え得る一方、純資産に対する控除額を増やし、レバレッジを高める方向に作用する。のれんは0.14億円、純資産比0.3%、EBITDA比0.02倍であり、M&A由来ののれんおよび将来減損への財務的な依存度は低い。無形資産は総資産比2.2%であり、資産構成に占める集中度は限定的である。

B/S変動のポイント

自己株式: -7.01億円から-10.89億円へ3.88億円増加(控除額は前年同期比55.4%拡大)- 自己株買い3.88億円による純資産の減少要因であり、1株当たり価値を支える一方でD/E比率を高める方向に作用。利益剰余金: 18.91億円から24.28億円へ5.37億円増加(前年同期比28.4%増)- 中間純利益の積み上げが資本蓄積を支え、自己株式取得による純資産圧縮を一部相殺。

キャッシュフロー品質

営業CFは2.80億円で、純利益6.98億円に対する営業CF/純利益は0.40倍となった。これは品質警告の基準である0.8倍を下回り、当期純利益の現金転換には課題がある。営業CFが利益を下回る主因は、売掛金が4.00億円増加し、前渡金も3.96億円増加したことである。DSOは161日と60日超の警告水準にあり、売上拡大に伴う債権滞留または回収サイト長期化が運転資本リスクとして優先度が高い。アクルーアル比率は1.3%と5%未満で低く、発生主義利益の積み上げ自体は過大ではない。もっとも、OCF/EBITDAは0.39倍と0.7倍を下回っており、EBITDAから営業キャッシュへの変換効率が弱い。投資CFは3.80億円の収入であり、有価証券の売却・償還5.29億円が投資有価証券購入0.41億円および無形固定資産取得2.17億円を上回った。構造化指標上のフリーキャッシュフローは6.60億円で、配当のカバー余力は確保されている。設備投資額は0.12億円、減価償却費は1.68億円で、CapEx/減価償却は0.07倍にとどまる。これは品質アラートが示す投資不足警告に該当し、有形設備の更新・拡張投資が償却費を下回る状態である。一方、無形固定資産取得は2.17億円であり、投資活動は有形設備投資だけでは捉えきれない。設備投資/減価償却0.07倍という警告は、資産維持・成長投資の持続性を確認すべきシグナルであり、今後は無形投資が収益成長へ転換するかを重視したい。

配当持続性

第2四半期配当は1株当たり10円であり、期末配当を含めない配当性向は17.2%である。配当金のみでみた配当性向は60%未満であり、純利益に対する配当負担は低い。フリーキャッシュフロー6.60億円に対する配当のFCFカバレッジは5.50倍であり、配当単独の持続可能性は高い。通期配当予想20円に対して中間配当10円を実施しており、年間配当計画の進捗は50%である。一方、自己株買い3.88億円と現金配当0.16億円を合計した株主還元額は約4.04億円となる。この総還元額は中間純利益6.98億円の約57.9%に相当し、配当性向17.2%とは区別して評価すべき総還元性向である。総還元額は営業CF2.80億円を上回るため、当期の資本還元は営業キャッシュフローだけでなく、投資キャッシュフローの資金流入および手元流動性にも支えられている。配当の継続性は高い一方、自己株買いを含む還元ペースの持続性は、売掛金回収の改善と営業CF/純利益比率の回復に左右される。

リスク評価

ビジネスリスクとして、高優先度:ExtendTech事業は売上高が前年同期比12.2%減、セグメント利益が同23.6%減であり、高利益率事業の減収が連結利益計画の達成を左右する。、高優先度:全社費用は9.58億円と前年同期比23.6%増加し、売上成長率を上回る固定的コスト増が営業利益率を約540bp押し下げた。、中優先度:住宅関連・住宅設備関連サービスでは、住宅着工、リフォーム需要、消費者マインドおよび住宅ローン金利の変動が顧客需要と取扱量に波及し得る。、中優先度:LifeTech事業は高成長・高採算化を示す一方、急拡大後の収益性維持と事業統合の実行が下期成長の重要な検証点となる。、中優先度:営業外収益5.95億円が営業利益5.57億円を上回っており、投資・金融関連損益の変動が経常利益および純利益を大きく変動させる。が挙げられます。

財務リスクとしては、高優先度:D/E比率5.27倍は2.0倍の警告水準を大幅に超える。短期流動性は健全で利払い能力も高いが、純資産規模に対する負債負担は資本構成上の脆弱性となる。、高優先度:営業CF/純利益0.40倍およびOCF/EBITDA0.39倍は、利益からキャッシュへの転換が弱いことを示す。、高優先度:DSO 161日は60日の警告水準を大幅に超え、売掛金28.87億円の回収期間長期化が運転資本・信用リスクを高める。、中優先度:Debt/EBITDA 2.83倍は2.5倍の投資適格目安を上回るため、利益減速局面では債務負担指標の悪化余地がある。、中優先度:自己株式の取得3.88億円は純資産を押し下げ、レバレッジを高める方向に作用する。が挙げられます。

主な懸念事項としては、最優先の確認指標は、下期の営業利益率回復、全社費用の伸び、ならびにExtendTech事業の売上・利益の底入れである。、売掛金回収の改善を通じ、DSOおよび営業CF/純利益比率が改善するかを確認する必要がある。、設備投資/減価償却0.07倍は投資不足警告に該当するため、有形資産の更新・拡張余力と無形投資2.17億円の収益化を注視したい。、投資有価証券67.86億円および有価証券評価差額金を含む包括利益の変動は、純資産と非営業損益の変動要因となる。が挙げられます。

投資示唆

重要ポイントとして、売上は9.9%成長したが、販管費増により営業利益は16.6%減少し、本業採算は悪化した。、純利益は132.3%増となったが、営業外収益の寄与が大きく、本業ベースの利益改善とは区別を要する。、HomeworthTechの増収増益とLifeTechの急成長はポジティブである一方、ExtendTechの減収減益と全社費用増が利益の抑制要因である。、流動性と利払い能力は良好である一方、D/E比率5.27倍、営業CF/純利益0.40倍、DSO161日が主要な財務・収益品質上の警戒点である。、配当性向17.2%とFCFカバレッジ5.50倍は配当単独の余力を示すが、自己株買いを含む総還元は営業CFを上回る。が挙げられます。

注視すべき指標は、営業利益率および販管費率、ExtendTech事業の売上高・セグメント利益率、HomeworthTech事業およびLifeTech事業の成長持続性、DSO、売掛金残高、営業CF/純利益比率、Debt/EBITDA、D/E比率、自己株式取得額、通期営業利益計画21.00億円に対する下期進捗です。

セクター内ポジションについては、営業利益率17.0%、純利益率21.3%、年換算ROE28.0%は収益性ベンチマーク上で高水準である。ただし、ROEは6.27倍の財務レバレッジと大きな営業外収益によって押し上げられており、キャッシュ転換率0.39倍、D/E比率5.27倍、DSO161日は同業比較でも慎重な評価を要する構成である。