- 売上高: 19.50億円
- 営業利益: 53百万円
- 当期純利益: 48百万円
- 1株当たり当期純利益: 47.27円
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減率 |
|---|
| 売上高 | 19.50億円 | 20.05億円 | -2.7% |
| 売上原価 | 16.92億円 | 16.91億円 | +0.1% |
| 売上総利益 | 2.58億円 | 3.14億円 | -17.9% |
| 販管費 | 2.04億円 | 1.98億円 | +3.2% |
| 営業利益 | 53百万円 | 1.16億円 | -54.3% |
| 営業外収益 | 10百万円 | 15百万円 | -33.3% |
| 営業外費用 | 2百万円 | 98万円 | +151.3% |
| 経常利益 | 61百万円 | 1.30億円 | -53.1% |
| 税引前利益 | 61百万円 | 1.31億円 | -53.2% |
| 法人税等 | 13百万円 | 39百万円 | -67.5% |
| 当期純利益 | 48百万円 | 91百万円 | -47.3% |
| 支払利息 | 1百万円 | 82万円 | +39.1% |
| 1株当たり当期純利益 | 47.27円 | 89.90円 | -47.4% |
| 1株当たり配当金 | 0.00円 | 0.00円 | - |
| 項目 | 当期末 | 前期末 | 増減 |
|---|
| 流動資産 | 48.15億円 | 49.22億円 | -1.07億円 |
| 現金預金 | 17.85億円 | 18.74億円 | -89百万円 |
| 売掛金 | 10.66億円 | 12.03億円 | -1.37億円 |
| 棚卸資産 | 8.13億円 | 7.98億円 | +16百万円 |
| 固定資産 | 29.65億円 | 28.61億円 | +1.05億円 |
|
| 項目 | 値 |
|---|
| 純利益率 | 2.5% |
| 粗利益率 | 13.2% |
| 流動比率 | 335.1% |
| 当座比率 | 278.5% |
| 負債資本倍率 | 0.29倍 |
| インタレストカバレッジ | 46.29倍 |
| 実効税率 | 20.8% |
| 項目 | 前年同期比 |
|---|
| 売上高前年同期比 | -2.7% |
| 営業利益前年同期比 | -53.7% |
| 経常利益前年同期比 | -52.9% |
| 税引前利益前年同期比 | -53.2% |
| 当期純利益前年同期比 | -47.1% |
| 項目 | 値 |
|---|
| 発行済株式数(自己株式含む) | 1.24百万株 |
| 自己株式数 | 216千株 |
| 期中平均株式数 | 1.02百万株 |
| 1株当たり純資産 | 5,891.78円 |
| セグメント | 売上高 | 営業利益 |
|---|
| BurningAppliances | 81百万円 | 2百万円 |
| Filter | 18.69億円 | 1.37億円 |
| OperatingSegmentsNotIncludedInReportableSegmentsAndOtherRevenueGeneratingBusiness | 15万円 | -1百万円 |
| 項目 | 予想値 |
|---|
| 売上高予想 | 83.51億円 |
| 営業利益予想 | 4.08億円 |
| 経常利益予想 | 4.31億円 |
| 当期純利益予想 | 3.01億円 |
| 1株当たり当期純利益予想 | 294.07円 |
| 1株当たり配当金予想 | 0.00円 |
エイケン工業の2026年度Q1単体決算は、売上高19.50億円(前年同期比-2.7%)に対し営業利益0.53億円(-53.7%)と利益面で大きく悪化している。売上総利益は2.58億円、粗利益率は13.2%であり、前年同期の水準から低下傾向にある点が確認される。販管費は2.04億円で、営業利益率は約2.7%(EBITマージン報告値)と業界ベンチマークを下回っている。営業外収益は0.10億円で受取配当金0.05億円、受取利息0.01億円が含まれる。経常利益は0.61億円(-52.9%)で税引前利益とほぼ一致し、当期純利益は0.48億円(-47.1%)でEPS(基本)は47.27円である。総資産は77.80億円、純資産は60.36億円と財務基盤は堅固であるが、短期借入金4.60億円が短期負債の中心となっている。流動比率335.1%、当座比率278.5%と流動性指標は良好で、現金預金は17.85億円と短期負債を十分にカバーしている(現金/短期負債は約3.88倍)。デュポン三因子でのROEは0.8%にとどまり、純利益率2.5%、総資産回転率0.251、財務レバレッジ1.29倍が寄与している。営業効率(EBITマージン2.7%)やROIC(0.9%)は業界ベンチマークを大きく下回り品質アラートが複数出ている。製造業指標では在庫(製品8.13億円)や電子記録債権が相対的に大きく、品質アラートで在庫回転日数/DSO/CCCの深刻な遅延が指摘されている。セグメント別ではFilter事業が売上の95.8%を占める高い集中度リスクが存在し、事業構成の偏りが収益感応度を高めている。会社は通期予想を提示しており、通期売上83.51億円、営業利益4.08億円(ただし期中進捗から見るとQ1は通期目標に対して慎重な滑り出しとなっている)。短期的には在庫・債権の回収効率改善と販管費管理で利益率回復が必要である。中長期では製品ミックスの多様化、Filter以外の成長軸構築、及び在庫最適化が重要となる。流動性は良好だが短期負債比率100%という指標はリファイナンスや流動性管理に注視が必要である。営業CFやフリーCFといったキャッシュフロー明細が開示されていないため、キャッシュ生成力の詳細な評価は限定的である。品質アラート(営業効率・在庫・債権回収・ROIC等)は投資判断上の重要リスクであり、四半期以降の改善シグナルに注目すべきである。
methodology_chain_of_thought: ROE(報告値)0.8%をデュポン三因子で分解すると、ROE = 純利益率 × 総資産回転率 × 財務レバレッジ。, 与えられた構成は純利益率2.5%、総資産回転率0.251、財務レバレッジ1.29であり、掛け合わせると約0.008(0.8%)となる。, 各要素の寄与を見ると、最も下押ししているのは総資産回転率(0.251)であり、資本効率の低さがROE抑制の主要因である。, 純利益率2.5%も業界ベンチマーク(>5〜10%)を下回り、粗利率13.2%と販管費負担による営業利益圧迫が見られるため、利益率側もマイナス要因である。, 財務レバレッジは1.29倍と保守的であり、レバレッジ効果によるROE押上げは限定的である。, 総資産回転率低下のビジネス上の理由として、在庫の滞留(在庫回転日数が長い)、売掛金回収遅延(DSOが長期化)により資産が効率的に回転していない点が挙げられる。, 純利益率低下は売上減少に加え粗利率低下(低価格競争やミックス悪化)および販管費の固定費負担が重くのしかかっていることが想定される。, これらの変化は短期的には在庫・債権管理の改善や価格改定で是正可能な部分があるが、Filter事業の高集中と構造的低マージンが続く場合は持続的な改善は困難である。, 懸念トレンドとして、販管費成長率が売上成長を上回る動きや在庫・債権の悪化が継続すると、営業レバレッジの負の影響で利益率がさらに圧迫される点を指摘する。
key_findings:
- ROE: 0.8%
- 主要要因: {'純利益率': '2.5%(低い)', '総資産回転率': '0.251(低く資本効率が悪い)', '財務レバレッジ': '1.29倍(保守的)'}
- most_changed_element: 総資産回転率(資本効率の悪化)
- sustainability_assessment: 在庫・債権回収改善により短中期で改善余地はあるが、Filter集中と低粗利構造が続く限りROE改善は限定的。
sales_sustainability: 売上は19.50億円で前年同期比-2.7%。セグメント依存度が高く(Filterが95.8%)、顧客・製品集中による景気感応度が高い。通期見通しは売上83.51億円で前年比+3.1%の計画だが、Q1進捗からは慎重に見るべきである。
profit_quality_and_outlook: 粗利率13.2%・EBITマージン2.7%は低水準で、在庫滞留と売掛金回収遅延が利益の質を低下させている可能性が高い。販管費管理と在庫圧縮が回復の鍵。短期的には改善努力で一時的な利益率回復が見込める一方、事業構成の多様化がない限り持続的高収益は難しい。
drivers_to_watch: Filter事業の受注・価格動向, 在庫回転(DIO)ならびに売掛金回収(DSO)改善の進捗, 販管費コントロール(固定費削減や変動費化), 通期ガイダンスに対するQ2以降の実績トレンド
liquidity:
- 流動比率: 335.1%(良好)
- 当座比率: 278.5%(良好)
- 現金/短期負債: 約3.88倍(短期支払能力は十分)
solvency_and_capital_structure:
- 負債資本倍率: 0.29倍(保守的)
- Debt/Capital比率: 7.1%(低い)
- 有利子負債: 4.60億円(短期借入のみ)
- 短期負債比率: 100.0%(短期負債が全負債の中心)
maturity_mismatch_and_warnings: 短期借入金が有利子負債の全額を占めており短期資金のリファイナンスリスクに注意(品質アラート参照)。, ただし現金預金が短期負債を上回っており直近の支払能力は問題ない。
off_balance_sheet: 開示データにオフバランス債務の記載はないため言及せず。
operating_cf_vs_net_income: 営業CFの開示がないため営業CF/純利益比率は算出不可。キャッシュ生成力の詳細評価はできない。
fcf_and_capex: 設備投資額・投資CFの開示がないため、配当+設備投資に対するFCF持続可能性は判断不可。
working_capital_signs: 在庫(製品8.13億円)と電子記録債権(6.67億円)が大きく、運転資本が資産に固定されていることが示唆される。運転資本操作(売上債権・在庫の増減)による利益の変動リスクに注視が必要。
dividend_policy_and_coverage: 配当関連の金額は開示されておらず(配当金支払額、配当性向未記載)、配当性向やFCFカバレッジは算出不可。通期予想では1株配当0.0円とされているため、当面の現金配当は期待されていない模様である。
implication: 配当政策が現状では明確な現金還元を示していないため、配当持続性の評価は保守的に行うべきである。
ビジネスリスクとして、セグメント集中リスク(Filterが売上の95.8%)、需要変動・価格競争による粗利悪化リスク、製造業特有の在庫陳腐化リスクが挙げられます。
財務リスクとしては、短期負債集中によるリファイナンスリスク(短期負債比率100%)、低ROIC・低収益性による資本効率リスク、売掛金回収遅延による運転資金圧迫が挙げられます。
主な懸念事項としては、在庫回転日数・DSO・CCCの著しい悪化(品質アラート)によりキャッシュ化が遅延し、利益が現金に結びつかない可能性、営業効率の低さ(EBITマージン2.7%)が利益成長を抑制、Filter事業依存による外部ショック時の業績変動幅が大きい点が挙げられます。
重要ポイントとして、短期的流動性は良好だが、稼ぐ力(ROE/ROIC/EBITマージン)が低く収益力改善が必要。、在庫・売掛金の過剰滞留が資本効率を大きく損ねており、改善が最重要課題。、Filter事業への依存度が非常に高く、事業多角化や製品ミックス改善が中長期の安定に重要。、短期負債比率の高さはモニタリング対象だが、現金保有により即時の流動性危機は限定的。、開示の欠落(CF関連やCapEx等)によりキャッシュフローの質評価は制約されているため、次回開示でのCF明細確認が必要。が挙げられます。
注視すべき指標は、営業キャッシュフロー(OCF)と営業CF/純利益比率、在庫回転日数(DIO)、売掛金回収日数(DSO)、CCCのQ次推移、Filter事業の売上構成・受注見通しおよび非Filter売上の増減、販管費の推移(固定費削減の有無)、ROIC・EBITマージンの四半期推移です。
セクター内ポジションについては、財務基盤は保守的で安全圏にある一方、事業収益性と運転資本効率で業界ベンチマークを下回っている。短期的には安全性優先だが成長・収益性の改善が確認できない限り投資魅力は限定的である。