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71732026 第3四半期プライムJGAAP

東京きらぼしフィナンシャルグル…(7173) 2026年度第3四半期決算

2026年度第3四半期の売上高は1,325億円(前年同期比+13.2%)、経常利益は398.2億円(同+30.4%)。以下、セグメント別の増減要因とキャッシュフローを確認します。

銀行/銀行業


クイックビュー

指標当期前年同期YoY
売上高¥1324.8億¥1170.2億+13.2%
営業利益---
経常利益¥398.2億¥305.1億+30.4%
純利益¥276.8億¥207.8億+33.2%
ROE(年換算)9.1%7.5%-

Executive Summary

金利上昇局面での資金利益・役務取引等利益の拡大を主因に増収増益となり、経費増加を上回る収益成長で営業レバレッジが働いた。経常収益は1,324.8億円(前年比+13.2%)、経常利益は398.2億円(同+30.4%)、親会社株主に帰属する純利益は276.8億円(同+33.2%)となった。銀行業セグメントの経常収益・利益拡大が連結業績を牽引した一方、NIMは1.26%、自己資本比率は5.5%と、収益性・資本面での確認事項も残る。

業績変動要因

【売上高】経常収益は1,324.8億円で前年比+13.2%増。銀行業が1,091.7億円(同+15.4%)と中核を占め、貸出金利息が634.0億円(同+20.5%)、有価証券利息配当金が166.7億円(同+27.3%)と資産運用収益が伸長した。リース業は115.5億円(同+9.4%)と増収したが、その他事業は119.6億円(同-2.6%)で減収した。

【損益】経常利益は398.2億円(同+30.4%)、純利益は276.8億円(同+33.2%)と増益幅が売上高の伸びを上回った。資金調達費用は190.5億円と前年の65.9億円から急増し、預金利息は158.9億円と約3.9倍に拡大したが、資金利益は650.6億円(同+7.0%)を確保し、役務取引等利益も170.5億円(同+16.6%)と伸びた。経費は510.7億円(同+5.2%)にとどまり、収益成長を下回ったことで利益率が改善した。特別損益の純寄与は3.8億円と小さく、増益は主に経常収益力の改善による。総括して増収増益であり、収益の質は経常項目主体で良好といえる。

セグメント別分析

銀行業は経常収益1,091.7億円(同+15.4%)、セグメント利益381.4億円(同+29.8%)で、連結セグメント利益合計459.2億円の83.1%を占める中核事業。利益率は31.0%から34.8%へ改善した。リース業は経常収益115.5億円(同+9.4%)に対しセグメント利益2.97億円(同-6.0%)で、利益率は2.4%にとどまる。その他事業(コンサルティング、カード業等)は経常収益119.6億円(同-2.6%)、セグメント利益74.8億円(同-32.1%)と利益率が40.4%から32.0%へ低下した。連結増益は銀行業が牽引しており、非銀行部門の収益性回復が今後の課題として観察される。

主要財務指標

【収益性】経常利益率は前年同期の26.1%から30.1%へ398bp拡大し、純利益率も17.8%から20.9%へ313bp上昇した。年換算ROEは9.1%である。【キャッシュ品質】貸出金利息、有価証券利息配当金、役務取引等利益といった経常項目の伸びが利益改善の中心であり、特別損益の純寄与は3.8億円と小さく、一時的要因への依存は限定的である。【投資効率】貸出金は5兆1,591.5億円(同+3.6%)、有価証券は9,299.7億円(同+11.4%)と運用資産が拡大し、資産運用収益の増加に寄与した。預貸率は貸出金5兆1,591.5億円を預金6兆4,229.3億円で除して80.3%となる。【財務健全性】自己資本比率は5.5%、純資産比率は5.6%であり、銀行としての一般的な財務レバレッジ構造を反映する。純資産は前年比+345.4億円(+9.3%)、利益剰余金は2,212.5億円(同+11.1%)に積み上がっている。

キャッシュフロー分析

本決算ではキャッシュフロー計算書の詳細開示がないため、貸借対照表の資金動向から資金フローを分析する。預金は6兆4,229.3億円と前年比+3,153.1億円(+5.2%)増加し、貸出金の伸び(+1,774.7億円、+3.6%)を上回るペースで資金流入が生じた。この結果、現金預け金は863.9億円と前年比-116.9億円(-11.9%)減少し、増加した預金資金の一部が貸出金と有価証券(+952.0億円、+11.4%)に配分されたとみられる。一方、譲渡性預金は1,740.3億円と前年比-1,541.7億円(-47.0%)減少しており、調達構成が通常預金等へシフトした可能性がある。全体として、預金基盤の拡大を運用資産の積み増しに充てる資金配分が観察される。

収益の質

当期利益の増加は主として経常項目に基づいており、収益の質は良好とみられる。特別利益5.0億円、特別損失1.2億円で純寄与は3.8億円にとどまり、税引前利益402.0億円に対する影響は限定的である。営業外的な位置づけとなる資金調達費用は190.5億円と前年の65.9億円から急増し、預金利息の急拡大(同+285.1%)がコスト面での構造変化を示す。それでも資金利益は同+7.0%増を確保しており、資産側の利回り改善が調達コスト増を上回っている。包括利益は399.5億円と前年の68.6億円から大幅に拡大し、有価証券評価差額金(+74.3億円)や繰延ヘッジ損益(+56.8億円)の改善が寄与した。純利益276.8億円との乖離は主に市場性資産の評価変動によるもので、アクルーアル要因としては資産の評価差額に留意が必要である。

業績予想・ガイダンス

通期経常利益予想470.0億円に対する第3四半期累計の進捗率は84.7%、純利益予想330.0億円に対しては83.9%で、いずれも標準的な進捗率75%を上回る水準にある。業績予想・配当予想ともに修正はなく、第4四半期に経常利益71.8億円、純利益53.2億円を計上すれば通期計画に到達する計算であり、現時点の累計実績は計画達成に必要な水準を上回っている。

株主還元

普通株式の第2四半期配当は1株当たり85円で、通期配当予想は170円(修正なし)である。通期純利益予想330.0億円に対する予想配当性向は約15.6%で、利益に対する配当負担は低い水準にある。利益剰余金は2,212.5億円まで積み上がっており、配当の原資面での余力は厚い。なお、第一種・第二種優先株式にはTIBOR連動の配当条件があり、2026年3月期の年間予想配当はそれぞれ1株当たり386.00円、165.636円と、金利上昇に伴い前期実績(280.00円、59.090円)から増加する見込みである。

リスク要因

  1. 金利再設定リスク: 預金利息は前年同期比+285.1%増加し、資金調達費用は190.5億円に拡大した。NIMは1.26%と警戒水準とされる1.5%を下回っており、預金金利上昇が資産利回り改善を上回れば資金利益の伸びが鈍化する可能性がある。

  2. 自己資本充実度: 自己資本比率は5.5%であり、一般的な基準値8%を下回る水準にある。利益剰余金の積み上げ(前年比+11.1%)による内部留保はあるが、資本の厚みは継続的な確認事項である。

  3. 非銀行事業の収益性低下: リース業のセグメント利益は前年比-6.0%、その他事業は同-32.1%となり、利益率もそれぞれ低下した。連結利益の83.1%を銀行業が占める中、非銀行部門の収益回復が課題である。

業種ベンチマーク(参考・当社調べ)

収益性・リターン

指標自社中央値 (IQR)Delta
純利益率20.9%
中央値データが未整備のため、業種内における相対位置づけの評価は限定的である。

成長性・資本効率

指標自社中央値 (IQR)Delta
売上高成長率(前年比)13.2%
中央値データが未整備のため、業種内における相対位置づけの評価は限定的である。

※出所: 当社集計

決算上の注目ポイント

  1. 経常利益+30.4%、純利益+33.2%と収益成長が経費増加率(+5.2%)を上回り、良好な営業レバレッジが確認できる。通期進捗率も経常利益84.7%、純利益83.9%と標準を上回っており、計画達成に向けた進捗は順調である。

  2. NIM 1.26%と自己資本比率5.5%は、増益基調と並行して確認すべき収益性・資本面の指標である。預金利息の急増(同+285.1%)は今後の資金利益の伸び持続性に影響しうる構造変化として注目される。

  3. 銀行業がセグメント利益合計の83.1%を占める一方、リース業・その他事業の利益は減少しており、非銀行部門の収益構造の変化が中期的な注目点となる。


本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。