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71612026 第3四半期スタンダードJGAAP

じもとホールディングス(7161) 2026年度第3四半期決算

2026年度第3四半期の売上高は327.8億円(前年同期比+14.3%)、経常利益は27.7億円(同+0.9%)。以下、セグメント別の増減要因とキャッシュフローを確認します。

銀行/銀行業


クイックビュー

指標当期前年同期YoY
売上高¥327.8億¥286.7億+14.3%
営業利益---
経常利益¥27.7億¥27.5億+0.9%
純利益¥23.9億¥17.8億+34.2%
ROE(年換算)3.7%2.9%-

Executive Summary

増収に加え純利益が大幅増となったが、資本効率の低さは変わらず構造的課題として残る。売上高(経常収益)は327.8億円(前年同期比+14.3%)、経常利益は27.7億円(同+0.9%)とほぼ前年並みにとどまった一方、当期純利益は23.9億円(同+34.2%)と大きく伸長した。増収の主因は銀行業の貸出増加とそれに伴う資金運用収益の拡大であり、純利益の伸びは特別利益2.4億円の計上と法人税等負担の減少が押し上げ要因となっている。

業績変動要因

【売上高】売上高(経常収益)は327.8億円で前年同期比+14.3%の増収。セグメント別では銀行業が277.4億円(構成比84.7%、YoY+17.4%)と成長を牽引し、リース業は46.3億円(構成比14.1%、YoY-1.3%)でやや縮小、その他セグメントは5.2億円(YoY+16.8%)と拡大した。銀行業の伸びは貸出・預金残高の増加(貸出金1,936.4億円、預金2,229.1億円、いずれも前年から拡大)が背景にある。

【損益】経常利益は27.7億円で前年同期比+0.9%とほぼ横ばい。銀行業の利益は24.9億円(YoY+2.1%)で増収を確保したが、リース業の利益は2.2億円(YoY-26.6%)と減少し、全体の増益率を抑制した。税引前利益は29.6億円で経常利益を上回るが、これは特別利益2.4億円(うち固定資産処分益2.4億円)が特別損失0.6億円(うち減損損失0.5億円)を上回ったことによる。法人税等は5.7億円で前年5.5億円から小幅増だが、実効税率は前年の約31%から19%台に低下し、純利益23.9億円(+34.2%)を押し上げた。増収増益(純利益ベース)と結論できるが、経常利益ベースでは実質的にほぼ横ばいであり、増益の主因は税負担軽減と一時的な特別利益にある点に留意が必要である。

セグメント別分析

銀行業は経常収益277.4億円(構成比84.7%、YoY+17.4%)、セグメント利益24.9億円(YoY+2.1%、利益率9.0%)と主力事業として増収増益を確保した。リース業は経常収益46.3億円(構成比14.1%、YoY-1.3%)、セグメント利益2.2億円(YoY-26.6%、利益率4.8%)と減収減益であり、全社利益成長の抑制要因となっている。その他事業(クレジットカード業等)は経常収益5.2億円(YoY+16.8%)、利益0.6億円と小規模だが伸長している。全体として銀行業への収益依存度が高く、リース業の利益率低下が今後の収益構成に与える影響をモニタリングする余地がある。

主要財務指標

【収益性】純利益率は7.3%(純利益23.9億円÷売上高327.8億円)で、前年の同6.2%(17.8億円÷286.7億円)から改善した。経常利益率は8.5%で前年9.6%から低下しており、トップラインの拡大が経常段階の利益率には反映されていない。【キャッシュ品質】包括利益は41.2億円で純利益23.9億円を大きく上回り、その差異は有価証券評価差額金17.2億円の改善によるもので、評価益の増減が包括利益を左右しやすい構造である。【投資効率】ROE(年換算)は3.7%で、総資産に対する純資産比率(自己資本比率)は3.4%と低水準にとどまる。総資産は2,579.2億円に対し純資産は866.5億円で、資産の大部分を負債(預金2,229.1億円等)で構成する銀行業特有の高レバレッジ構造を反映している。【財務健全性】自己資本比率3.4%は銀行業として一定の水準を維持しているが、総資産の拡大ペース(YoY+4.1%)が純資産の拡大ペース(YoY+4.8%)とほぼ同程度であり、資本基盤の相対的な厚みは大きく変化していない。

キャッシュフロー分析

本決算データにはキャッシュフロー計算書の詳細は含まれていないため、バランスシートの変動から資金動向を確認する。総資産は前年の2,476.6億円から2,579.2億円へ+4.1%増加し、主因は貸出金の増加(1,923.1億円→1,936.4億円)および現金・預け金の増加(168.2億円→252.9億円)である。負債側では預金が2,129.9億円から2,229.1億円へ+4.7%増加し、借入金も829.3億円から1,016.6億円へ拡大しており、資金調達面では預金・借入の双方が資産拡大を支えている。純資産は826.7億円から866.5億円へ+4.8%増加し、有価証券評価差額の改善(評価差損-232.8億円から-235.6億円へほぼ横ばい)を伴いつつ、利益剰余金の改善が資本の内部蓄積に寄与している。

収益の質

当期純利益23.9億円の内訳を見ると、経常利益27.7億円に対して特別利益2.4億円(主に固定資産処分益)が特別損失0.6億円(うち減損損失0.5億円)を上回り、税引前利益は29.6億円に押し上げられている。さらに法人税等が5.7億円と前年5.5億円からほぼ横ばいながら実効税率が低下したことで、純利益の伸び(+34.2%)は経常利益の伸び(+0.9%)を大きく上回る結果となった。この差異は一時的な特別損益と税効果によるものであり、経常的な収益力の改善というより、非経常項目の押し上げ効果が純利益成長の主因である点は収益の質を評価する上で留意点となる。一方、包括利益41.2億円は純利益を17.3億円上回り、有価証券評価差額金の改善(前年-22.3億円から+17.2億円の変動)が主因であり、評価益の振れが業績の見え方に影響を与えやすい構造にある。

業績予想・ガイダンス

通期の経常利益予想は22.0億円(前年比+4.7%)、EPS予想は63.25円、期末配当予想は5.00円で、いずれも直近の修正はない。第3四半期累計の経常利益は27.7億円であり、通期予想22.0億円を四半期累計時点で上回っているが、この予想値は本決算期(前期)の実績値と定義の異なる可能性があるため、進捗率の単純比較には留意が必要である。EPS実績(基本)89.60円は通期予想63.25円を四半期累計時点で上回っている。

株主還元

期末配当予想は5.00円で、直近の配当予想修正はない。当期純利益23.9億円(親会社株主帰属分23.97億円)を基準とすると、配当総額(普通株式26,753千株×5.00円)は約1.3億円相当となり、配当性向は一桁台の低水準にとどまる。なお、普通株式に加えB種・C種・D種・E種の優先株式にもそれぞれ年間配当(予想)が設定されており、優先株式配当を含めた全体の還元額は本文記載の普通株式配当のみでは捉えきれない点に留意する。自社株買いに関する情報は開示されていない。

リスク要因

  1. 財務レバレッジの高さ: 総資産2,579.2億円に対し純資産は866.5億円で、自己資本比率は3.4%にとどまる。銀行業特有の構造ではあるが、資産に対する資本の薄さは金利変動や与信コスト増加時の耐久力に影響しうる。

  2. セグメント収益の集中: 銀行業が経常収益の84.7%、経常利益の約90%を占め、リース業は経常利益YoY-26.6%と減益となっている。銀行業への依存度が高く、単一事業の変動が全体業績に与える影響が大きい構造である。

  3. 評価益に依存した包括利益の変動性: 包括利益41.2億円のうち有価証券評価差額金の改善が17.2億円を占め、評価差額は市場環境により逆方向に振れる可能性がある。純利益と包括利益の乖離が大きい点は、利益の一部が市場変動要因に左右されていることを示す。

業種ベンチマーク(参考・当社調べ)

業種ベンチマーク(bank)

収益性・リターン

指標自社中央値 (IQR)Delta
純利益率7.3%

自社の純利益率7.3%は業種中央値との比較データが不足しており、位置づけの評価は限定的である。

成長性・資本効率

指標自社中央値 (IQR)Delta
売上高成長率(前年比)14.3%

自社の売上高成長率14.3%は業種中央値との比較データが不足しており、位置づけの評価は限定的である。

※出所: 当社集計

決算上の注目ポイント

  1. 純利益は前年比+34.2%と大きく伸びたが、その主因は特別利益2.4億円の計上と実効税率の低下であり、経常利益の伸び(+0.9%)とのギャップが大きい。経常的な収益力の変化は限定的である点が読み取れる。

  2. 銀行業の増収(+17.4%)がセグメント利益(+2.1%)に十分反映されておらず、リース業の利益がYoY-26.6%と縮小していることから、事業構成上の利益率変化が今後のセグメント別業績のポイントとなる。

  3. 包括利益(41.2億円)が純利益(23.9億円)を大きく上回っており、有価証券評価差額の改善が寄与している。この評価益は市況変動により逆転しうる性質であり、包括利益と純利益の関係性は継続的に確認すべき事実である。


本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。