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71302026 第3四半期プライムJGAAP

ヤマエグループホールディングス(7130) 2026年度第3四半期決算

2026年度第3四半期の売上高は7,992億円(前年同期比+6.3%)、営業利益は138.7億円(同+25.1%)。以下、セグメント別の増減要因とキャッシュフローを確認します。

商社・卸売/卸売業


クイックビュー

指標当期前年同期YoY
売上高¥7992.2億¥7516.5億+6.3%
営業利益¥138.7億¥110.9億+25.1%
持分法投資損益---
経常利益¥143.3億¥126.9億+12.9%
純利益¥82.3億¥74.3億+10.8%
ROE8.2%8.1%-

Executive Summary

2026年度第3四半期累計は、増収に加え営業利益が売上高の伸びを大きく上回る増益となり、収益性改善の兆しが見られる決算となった。売上高は7,992.2億円(前年比+6.3%)、営業利益は138.7億円(同+25.1%)、経常利益は143.3億円(同+12.9%)、親会社株主に帰属する純利益は82.3億円(同+11.8%)。営業利益率は1.74%と前年の1.48%から約26bp拡大した一方、経常利益・純利益の伸び率は営業増益率を下回っており、金融費用や税負担が増益効果を一部相殺した。

業績変動要因

【売上高】売上高は7,992.2億円で前年比+6.3%増収。セグメント別では、売上構成の約77%を占めるGroceryRelated(6,145.2億円)が主力事業として牽引し、PowderSugarAndFeedAndLivestockRelated(966.4億円)、HousingAndRealEstateRelated(750.1億円)が続く。通期計画に対する進捗率は75.4%で、季節性を織り込んだ標準的なペースと概ね整合する。

【損益】営業利益は138.7億円(同+25.1%)と増収率を上回る伸びを示し、粗利率12.5%、販管費率10.7%の構造下で費用吸収が進んだ。セグメント別営業利益率はPowderSugarAndFeedAndLivestockRelatedが3.4%と最も高く、GroceryRelatedは1.5%にとどまる。経常利益は143.3億円(同+12.9%)で営業増益率を下回り、支払利息9.7億円を含む金融費用の負担が要因。純利益は82.3億円(同+11.8%)で、税引前利益157.5億円に対し法人税等75.2億円(実効税率47.7%)が計上され、税負担が純利益の伸びを抑制した。なお、税引前利益には固定資産売却益2.3億円、負ののれん発生益4.8億円などを含む特別利益15.6億円(一時的要因)が寄与しており、経常的な収益力とは区別して評価する必要がある。総括すると、増収増益であり、特に営業段階での利益率改善が特徴的な決算といえる。

セグメント別分析

GroceryRelatedは売上高6,145.2億円(全体の76.9%)、営業利益93.1億円、利益率1.5%で最大セグメントながら低マージン。PowderSugarAndFeedAndLivestockRelatedは売上高966.4億円、営業利益33.1億円、利益率3.4%と全セグメント中で最も高い収益性を示す。HousingAndRealEstateRelatedは売上高750.1億円、営業利益20.7億円、利益率2.8%で、GroceryRelatedを上回る水準にある。売上規模と収益性が逆相関する構造であり、全社利益率はGroceryRelatedの動向に強く左右される。

主要財務指標

【収益性】営業利益率1.74%は前年同期の約1.48%から改善したが、粗利率12.5%に対し販管費率10.7%と、粗利の大半を販管費が吸収する構造は変わらず、収益バッファーは厚くない。純利益率は約1.0%にとどまる。【キャッシュ品質】特別利益純額14.2億円(固定資産売却益2.3億円、負ののれん発生益4.8億円等)が税引前利益を押し上げており、経常的な利益創出力は営業利益・経常利益の水準で評価すべきである。【投資効率】ROEは8.2%で、Q3累計の年換算ベースでは概ね10%前後の水準にあると見られる。【財務健全性】自己資本比率21.6%は前年の22.3%からやや低下。総資産4,621.0億円に対し純資産999.1億円で、負債依存度がやや高い財務構成となっている。

キャッシュフロー分析

CF計算書の開示はないため、貸借対照表の変化から資金動向を分析する。現金及び預金は564.5億円と前年の439.9億円から増加し、総資産の12.2%を占める。一方、売掛金・受取手形は1,216.0億円、棚卸資産は363.4億円へといずれも増加し、買掛金・支払手形も1,780.0億円へ拡大しており、売上拡大に伴う運転資金の膨張がうかがえる。買掛金が売掛金・棚卸資産の合計を上回る構成であり、仕入決済条件を活用した資金効率の面では一定の緩衝を有するが、流動資産2,661.4億円に対し流動負債2,740.6億円とやや上回っており、短期の資金繰りは引き続き注視が必要な状況にある。長期借入金は626.8億円へ減少する一方、短期借入金は257.0億円へ増加しており、調達構成にも変化がみられる。

収益の質

当期の税引前利益157.5億円には、特別利益15.6億円(固定資産売却益2.3億円、負ののれん発生益4.8億円等)と特別損失1.4億円(固定資産除売却損0.6億円、災害損失0.7億円)が含まれ、差引き14.2億円の一時的な押し上げ効果がある。この一時的要因を除いた経常的な収益力は、営業利益138.7億円・経常利益143.3億円の水準でみるのが妥当である。法人税等75.2億円は税引前利益に対し47.7%と高水準であり、営業利益の伸び(+25.1%)に比べ純利益の伸び(+11.8%)が抑制される要因となっている。包括利益は101.6億円と純利益82.3億円を上回り、有価証券評価差額金21.6億円のプラス寄与が主因である一方、為替換算調整額はマイナス0.9億円と小幅な下押しとなっている。

業績予想・ガイダンス

通期会社計画に対する進捗率は、売上高75.4%、営業利益73.0%、経常利益71.6%、純利益77.8%となっている。売上高は標準的な進捗率(75%目安)とほぼ一致するが、営業利益・経常利益はこれをやや下回り、Q4に前年を上回る利益率改善が求められる。通期営業利益計画190.0億円の達成には、Q4で約52.8億円の計上が必要で、営業利益率換算では約2.0%とQ3累計の1.74%を上回る水準が求められる。一方、純利益の進捗率は特別利益の寄与もあり相対的に高く、Q4に必要な追加純利益は約22.3億円にとどまる。

株主還元

会社予想の年間配当金は1株当たり70.00円で、前年実績の70円から据え置きの見込みである。期中平均株式数27,747千株および通期純利益予想100.0億円を用いると、配当性向は概算で約19.4%となり、利益水準に対して配当負担は相対的に低い。自己株式数は1千株と僅少で、自社株買いに関する具体的な開示はないため、本セクションの評価は配当性向に基づくものである。

リスク要因

  1. 低マージン構造リスク: 粗利率12.5%、営業利益率1.74%と収益バッファーが薄く、仕入価格・物流費・人件費の小幅な変動が営業利益に大きく影響する構造にある。

  2. 運転資本・流動性リスク: 流動資産2,661.4億円に対し流動負債2,740.6億円とやや上回り、売掛金1,216.0億円・棚卸資産363.4億円を抱える取引規模拡大が運転資金負担を増加させる可能性がある。

  3. のれん・一時的利益への依存リスク: のれん337.6億円は純資産999.1億円の33.8%を占め、税引前利益には特別利益純額14.2億円(負ののれん発生益等)が含まれるため、これを除いた経常的な利益成長の持続性を注視する必要がある。

業種ベンチマーク(参考・当社調べ)

業種ベンチマーク(trading)

収益性・リターン

指標自社中央値 (IQR)Delta
営業利益率1.7%3.3% (1.8%–5.0%)−1.6pt
純利益率1.0%3.1% (1.4%–6.3%)−2.1pt

収益性は業種中央値を下回っており、低マージン構造が業種内でも相対的に目立つ水準にある。

成長性・資本効率

指標自社中央値 (IQR)Delta
売上高成長率(前年比)6.3%5.2% (-4.1%–8.6%)+1.1pt

売上成長率は業種中央値をやや上回り、トップライン拡大は業種内で相対的に良好な部類に位置する。

※出所: 当社集計

決算上の注目ポイント

  1. 売上高+6.3%に対し営業利益+25.1%と、増収を上回る利益拡大を実現し、営業利益率は前年から約26bp改善した。この改善が販管費規律や粗利ミックスによる構造的なものか、一過性の要因かはQ4以降の推移確認が必要である。

  2. 経常利益・純利益の伸び率は営業利益の伸びを下回り、実効税率47.7%や特別利益純額14.2億円の存在が、報告純利益と経常的な収益力との乖離要因となっている。

  3. 通期計画に対し営業利益・経常利益の進捗率(73.0%・71.6%)は売上高(75.4%)を下回っており、Q4に一段の利益率改善が計画達成の前提となる。

理論株価(参考値)

シナリオ理論株価
bear(弱気)3,623円
base(基準)3,661円
bull(強気)3,730円
算出前提
1株純資産(BPS)3,598円
調整後予想EPS373.4円
株主資本コスト r9.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%)
残余利益の持続係数 ω / 明示予測0.62 / 5年
想定配当性向19.4%
予想EPSの信頼度調整×1.037(同業種のガイダンス達成率実績に基づく)
implied PBR / PER1.02倍 / 9.8倍

感応度: 株主資本コスト±1%で 3,558円〜3,770円、ω±0.1で 3,660円〜3,664円。

注記:

  • 税負担・買収関連費用・少数株主持分等により、営業利益に対して純利益が大きく圧縮されています(純利益÷営業利益 53%)。本値はその圧縮を額面どおり反映しており、要因が一時的であれば実力値はこれより高い可能性があります。
  • 純資産に対するのれんの比率が高く、減損が発生した場合は前提が大きく変わります。
  • 四半期末時点の純資産を使用しています(通期予想との間に期間のずれがあります)。
  • 純資産に非支配株主持分を含むため、理論値はやや高めに算出される可能性があります。

(算出モデル: 残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード) / 金利基準月: 2026-07 / 公表データのみからの機械算出値であり、市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません)


本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。