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70952026 第3四半期プライムIFRS

Macbee Planet(7095) 2026年度第3四半期決算

2026年度第3四半期の売上高は376.9億円(前年同期比-1.8%)、営業利益は26.1億円(同-35.3%)。以下、セグメント別の増減要因とキャッシュフローを確認します。

情報通信・サービスその他/サービス業


クイックビュー

指標当期前年同期YoY
売上高¥376.9億¥383.8億−1.8%
営業利益¥26.1億¥40.3億−35.3%
税引前利益¥26.4億¥40.0億−34.0%
純利益¥17.5億¥26.8億−34.7%
ROE12.5%21.9%-

Executive Summary

2026年1月期第3四半期累計決算(2025年5月~2026年1月)は、売上高376.9億円(前年同期比-6.9億円 -1.8%)とほぼ横ばいで推移する一方、営業利益26.1億円(同-14.2億円 -35.3%)、経常利益26.4億円(同-11.9億円 -31.0%)、親会社株主に帰属する四半期純利益17.5億円(同-9.3億円 -34.6%)と大幅減益となった。売上横ばい局面での営業減益は、販管費の拡大(37.4億円、前年比+8.2億円 +28.2%)が主因である。

業績変動要因

【売上高】LTVマーケティング事業の売上高は368.2億円(前年比-2.4%)で微減。主力の成果報酬型売上は358.6億円(前年比-7.4億円)と減少した一方、固定報酬型は9.5億円(前年比-1.6億円)と縮小。その他事業は8.8億円(同+30.4%)と成長するものの、全体売上の2.3%に過ぎず影響は限定的。売上総利益は63.4億円(粗利率16.8%)で前年69.5億円(粗利率18.1%)から6.1億円減少し、粗利率が1.3pt悪化している。

【損益】販管費は37.4億円(販管費率9.9%)で前年29.2億円から8.2億円増(+28.2%)と急増。全社管理費用の配分増加が主因とみられ、セグメント外配分額が前年17.2億円から当期21.6億円へ4.4億円拡大している。この販管費増が営業利益を圧迫し、営業利益率は前年10.5%から6.9%へ3.6pt低下した。金融収支は金融収益0.8億円、金融費用0.5億円で純額0.3億円のプラスとなり、前年の純額0.4億円の費用負担から改善。税引前利益26.4億円に対し法人所得税8.8億円(実効税率33.6%)を計上し、純利益は17.5億円となった。

経常利益26.4億円と純利益17.5億円の乖離(9.0億円、34.0%)は主に法人税等の計上によるもので、特別損益の影響は限定的(その他の収益0.1億円、その他の費用0.0億円)。四半期包括利益は20.0億円で純利益17.5億円から2.5億円増加しているが、これはその他の包括利益(OCI)におけるその他の金融資産の公正価値評価益2.5億円の計上によるもの。

結論として、微減収・大幅減益の局面であり、売上横ばいでの販管費急増と粗利率悪化が同時進行したことが減益の主因である。

セグメント別分析

LTVマーケティング事業は売上高368.2億円(全体の97.7%)、営業利益44.0億円(セグメント利益率11.9%)を計上。前年比では売上高-2.4%、営業利益-20.3%と減収減益。同事業が主力事業であり、成果報酬型と固定報酬型の両方で売上減少が見られる。その他事業は売上高8.8億円(全体の2.3%)、営業利益3.6億円(セグメント利益率41.0%)で、前年比では売上高+30.4%、営業利益+52.1%と高成長を遂げているものの、規模が小さく全社業績への寄与は限定的。セグメント間の利益率差異は顕著で、その他事業の利益率41.0%はLTVマーケティング事業の11.9%を大幅に上回る。全社費用(セグメント外配分)が21.6億円計上されており、前年17.2億円から4.4億円増加した点が全社営業利益を圧迫している。

主要財務指標

【収益性】ROE 12.5%(前年同期データなし)、営業利益率6.9%(前年10.5%から-3.6pt)、純利益率4.6%(前年7.0%から-2.4pt)と収益性指標は全般的に悪化。粗利率16.8%(前年18.1%から-1.3pt)も低下し、販管費率9.9%(前年7.6%から+2.3pt)の上昇が利益率を圧迫。【キャッシュ品質】現金及び現金同等物57.1億円(前年75.1億円から-18.0億円)、営業CF/純利益比率-0.13倍と品質悪化を示す。売掛金96.0億円で売上高の25.5%を占め、売掛金回転日数は約93日と長期化。短期負債カバレッジ(現金/流動負債)は0.72倍で流動性に懸念。【投資効率】総資産回転率1.62倍(年換算)で前年1.66倍からやや低下。総資産利益率(ROA)は7.5%(年換算純利益/総資産)。【財務健全性】自己資本比率60.0%(前年53.0%から+7.0pt)と改善、流動比率197.1%(前年177.9%から+19.2pt)も改善。有利子負債23.7億円(短期借入金15.2億円、長期借入金8.5億円)、負債資本倍率0.66倍と低水準で財務レバレッジは保守的。

キャッシュフロー分析

営業CFは-2.3億円で純利益17.5億円に対して大幅なマイナスとなり、営業CF/純利益比率は-0.13倍と収益の現金化に重大な課題を示す。運転資本変動前の営業CF小計は13.9億円であったが、売掛金の増加12.6億円と法人税等の支払18.8億円がキャッシュを大きく圧迫した。買掛金は2.8億円減少し、支払サイト短縮による資金流出も影響。投資CFは-8.4億円で、内訳は子会社取得による支出5.9億円、その他金融資産取得2.2億円、貸付による支出0.7億円が主要項目。設備投資は0.2億円と抑制的。財務CFは-7.2億円で、配当支払2.5億円、長期借入金返済3.1億円、短期借入金純減0.2億円、リース負債返済1.4億円が含まれる。フリーCFは-10.8億円となり、現金創出力は極めて弱い。現金及び現金同等物は前年比18.0億円減の57.1億円へ減少したが、有利子負債に対する現金カバレッジは2.41倍で一定の余力は確保されている。

収益の質

税引前利益26.4億円に対し営業利益26.1億円で、営業外収支は純額0.3億円のプラス。金融収益は0.8億円(受取利息・受取配当金等と推定)、金融費用は0.5億円(支払利息)で、金融収支の影響は軽微。その他の収益0.1億円、その他の費用0.0億円と非経常項目も僅少であり、利益構造は主に本業の営業損益に依拠している。包括利益20.0億円は純利益17.5億円を2.5億円上回っており、差額はその他の包括利益(金融資産の公正価値評価益2.5億円)によるもので、未実現利益が含まれる。営業CFが純利益を大幅に下回る点は収益の質の懸念を示し、売掛金回収の長期化(DSO約93日)が主因。アクルーアル比率(純利益-営業CF/純資産)は約14.3%と中程度の発生主義リスクを示唆する。

業績予想・ガイダンス

通期予想(2026年4月期)は売上高510.0億円、営業利益37.0億円、純利益25.0億円。第3四半期累計の進捗率は売上高73.9%、営業利益70.5%、純利益70.0%で、標準進捗率75%をやや下回る。特に営業利益は前年同期比-35.3%と大幅減益となっており、通期予想との差分11.0億円(37.0億円-26.1億円)を第4四半期の3カ月で達成するには大幅な改善が必要。前提として、販管費の抑制と売掛金回収の加速による営業CFの改善が求められる。予想修正は当四半期では実施されていないが、進捗率の遅れと営業CF悪化を踏まえると、下期の回復シナリオの実現可能性は不確実性が高い。

株主還元

配当支払額は2.5億円(当期累計)で前年同期2.5億円と同水準。通期配当予想は55円/株で前年同期は未公表であるが、当期の配当性向(配当総額2.5億円÷純利益17.5億円)は約14.3%と低位に抑えられている。自社株買いは0.2億円(財務CFにて計上)と小規模で、総還元額は2.7億円、総還元性向は約15.4%となる。営業CFがマイナスでFCFも-10.8億円の状況下では、配当支払と自社株買いは手元現金の取り崩しまたは借入により実施されている形となり、配当持続性には注意が必要。

リスク要因

  1. セグメント集中リスク: LTVマーケティング事業が売上の97.7%を占める高度な集中構造。デジタル広告市場の環境変化や主要顧客の方針転換により、業績が大きく変動する可能性がある。

  2. 運転資本圧迫による流動性リスク: 売掛金回転日数約93日と長期化し、営業CFが-2.3億円とマイナス。短期負債に対する現金カバレッジが0.72倍と低位で、運転資本の悪化が続けば短期的な流動性危機に直面する可能性。

  3. のれん減損リスク: のれん39.3億円が総資産の16.9%を占める。子会社取得による積み上げが続く中、買収事業の業績不振が生じれば減損損失のリスクがある。前年33.1億円から当期39.3億円へ6.2億円増加しており、M&A積極化に伴う監視が必要。

業種ベンチマーク(参考・当社調べ)

(参考情報・当社調べ) IT・通信業種の2025年第3四半期中央値との比較では、営業利益率6.9%は業種中央値8.2%を1.3pt下回り、業種内では下位水準。純利益率4.6%も業種中央値6.0%を1.4pt下回る。ROE 12.5%は業種中央値8.3%を4.2pt上回り、良好な水準であるが、財務レバレッジ1.66倍が業種中央値1.66倍と同等であることから、ROEの高さは主に総資産回転率1.62倍(業種中央値0.67倍を大幅に上回る)に起因している。自己資本比率60.0%は業種中央値59.2%とほぼ同水準で標準的。売上高成長率-1.8%は業種中央値+10.4%を大きく下回り、業種内では停滞傾向。売掛金回転日数約93日は業種中央値61.3日を31.7日上回り、回収サイクルの長期化が顕著。営業運転資本回転日数も業種中央値45.2日を上回る水準と推定される。総資産回転率は業種トップクラスである一方、収益性指標(営業利益率・純利益率)は業種平均を下回る点が特徴的であり、高回転・低マージンのビジネスモデルを示唆する。(業種: IT・通信、比較対象: 2025年第3四半期、出所: 当社集計)

決算上の注目ポイント

決算上の注目ポイントとして以下2点が挙げられる。第一に、販管費の急増(前年比+28.2%)と粗利率の低下(-1.3pt)が同時進行し、営業利益率が前年10.5%から6.9%へ3.6pt悪化した点。販管費増の内訳(人件費・外注費・マーケティング投下等)の詳細開示がないため持続性は不明だが、全社管理費用の配分増(前年17.2億円→当期21.6億円)が一因である。第二に、営業CFの大幅なマイナス(-2.3億円)と純利益17.5億円の乖離が示す収益の質の低下。売掛金回転日数約93日は業種中央値61日を大幅に上回り、回収リスクと運転資本負担の増大を示す。セグメント別では主力のLTVマーケティング事業が減収減益(売上-2.4%、営業利益-20.3%)となった一方、その他事業は高成長(売上+30.4%、営業利益+52.1%)を続けており、事業ポートフォリオの分散が今後の課題となる。


本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。


AI財務分析

総括

2026年度Q3累計は、売上高が前年同期比1.8%減の376.91億円、営業利益が同35.3%減の26.06億円となり、減収以上に利益が悪化した。売上原価は313.48億円と前年同期の314.27億円から0.8%減にとどまり、売上減少を十分に吸収できなかった。売上総利益は63.42億円で同8.8%減少した。粗利益率は前年同期の18.1%から16.8%へ129bp低下し、品質アラートの20%未満に該当する。販管費は37.41億円と前年同期比28.2%増加し、販管費率は7.6%から9.9%へ233bp上昇した。結果として営業利益率は10.5%から6.9%へ359bp縮小し、一般的な8%超の良好水準からは低下した。親会社所有者帰属利益は17.51億円、純利益率は4.7%であり、前年同期の7.0%から233bp低下した。金融収支は金融収益0.80億円が金融費用0.49億円を上回り、税引前利益は営業利益を0.31億円上回った。従って、純利益の減益は主として本業の粗利率低下と販管費増加に起因している。営業CFはマイナス2.31億円で、純利益17.51億円に対する比率はマイナス0.13倍である。営業債権の増加12.56億円、営業債務の減少2.76億円、法人税等の純支払15.99億円が営業CFを圧迫した。特にDSO 70日は60日超の品質アラートに該当し、売掛金95.97億円は総資産の41.3%を占めるため、回収効率が短期的な資金創出力を左右する。投資CFでは子会社取得5.90億円を中心に8.45億円を支出し、フリーキャッシュフローはマイナス10.76億円となった。通期会社予想に対するQ3累計の進捗率は売上高73.9%、営業利益70.4%、親会社所有者帰属利益70.0%で、標準的な75%をそれぞれ1.1pt、4.6pt、5.0pt下回る。会社予想は据え置かれているが、通期達成にはQ4で利益率の回復と運転資本の現金化が重要となる。

収益性分析

年換算済みのデュポン分析では、ROE 16.6%は純利益率4.7%×総資産回転率2.160倍×財務レバレッジ1.66倍で構成される。ROE自体は15%超の水準である一方、その源泉は高い資産回転率であり、利益率は5%未満に低下している。最も大きな収益性の変化は営業利益率の359bp縮小であり、粗利益率の129bp低下に加え、販管費率が233bp上昇したことが主因である。販管費は売上高が1.8%減少する局面で28.2%増加しており、負の営業レバレッジが明確である。LTVマーケティング事業のセグメント利益率も14.6%から11.9%へ269bp低下しており、全社費用の増加も営業利益率を押し下げた。税負担係数は0.664で、実効税率は33.6%となり、税引前利益から純利益への転換も利益率を抑制した。金利負担係数は1.012で、金融収益が金融費用を上回るため、現時点で金利コストが収益性を大きく毀損している状況ではない。利益率悪化が一時的か否かはQ4の販管費の増勢、成果報酬売上の回復、および粗利率の改善で判断する必要がある。

成長性評価

売上高は前年同期比1.8%減であり、主力のLTVマーケティング事業の外部顧客売上高が368.16億円、同2.4%減となったことが全体減収の主因である。同事業では成果報酬売上が358.61億円と同2.0%減、固定報酬売上が9.54億円と同14.0%減であり、固定報酬の縮小も成長性の課題である。一方、その他事業の売上高は8.75億円で同30.4%増と伸長したが、連結売上高に占める比率は2.3%にとどまる。LTVマーケティングは成果連動型報酬を中心とするため、広告主の獲得効率要求、広告媒体の価格・アルゴリズム変更、顧客業界の広告需要が売上成長の変動要因となる。通期売上高予想510.00億円に対して73.9%の進捗であり、売上面では標準進捗75%に概ね近い。対して営業利益の進捗は70.4%であり、売上の進捗差以上に利益の回復が必要である。子会社取得に5.90億円を支出しており、今後は取得事業の売上寄与だけでなく、粗利率・販管費を含む統合後の収益寄与が成長の質を決める。

財務健全性

自己資本比率は60.0%で、前年同期の52.7%から改善している。総負債92.20億円に対し純資産は140.44億円で、負債資本倍率は0.66倍、Debt/Capital比率は14.4%と、資本構成は保守的である。有利子負債は23.68億円で、短期借入金15.22億円、長期借入金8.46億円から構成される。流動資産157.34億円に対し流動負債は79.85億円であり、流動比率は約197%と100%を大きく上回る。現金及び現金同等物57.06億円に加え、売掛金95.97億円を保有しており、通常の運転資金対応力は維持されている。もっとも、品質アラートである短期負債比率64.3%は、有利子負債の返済負担が短期側に偏っていることを示し、借換条件および営業CFの回復を注視する必要がある。品質アラートの現金/短期負債0.00倍は短期流動性ストレスを示すシグナルとして扱うべきであり、営業CFが赤字である局面では現金残高の減少が継続しないことが重要である。実際に現金は期首75.06億円から57.06億円へ18.00億円減少した。有形固定資産は前年同期比1.46億円減の4.35億円、同25.1%減となったが、設備投資額0.18億円に対して減価償却・償却費は2.24億円であり、既存資産の償却進行を反映している。のれんは39.30億円で純資産の28.0%、総資産の16.9%を占め、のれん/純資産は30%未満に収まるものの、子会社取得を継続しているため投資先の収益達成と減損兆候を監視する必要がある。リース負債は流動1.64億円、非流動1.94億円であり、借入金と合わせた固定的な資金負担として管理が必要である。

B/S変動のポイント

有形固定資産: 前年同期比1.46億円減(-25.1%)の4.35億円。設備投資0.18億円が減価償却・償却費2.24億円を下回っており、保有資産の償却進行を反映する。のれん: 前年同期比6.18億円増(+18.7%)の39.30億円。子会社取得を背景とする増加とみられ、純資産に対する比率は28.0%に収まるが、取得事業の統合・収益化と減損兆候の監視が必要である。その他の金融資産(非流動): 期首比6.50億円増(+36.2%)の24.47億円。総資産の10.5%を占めるため、保有目的、公正価値変動、資金流動性への影響を注視する。利益剰余金: 前年同期比14.76億円増(+16.0%)の107.25億円。Q3累計利益17.51億円が配当2.49億円を上回ったことが資本蓄積を支え、自己資本比率60.0%の改善に寄与した。

キャッシュフロー品質

営業CFはマイナス2.31億円で、純利益17.51億円に対する営業CF/純利益比率はマイナス0.13倍となり、0.8倍未満の収益品質アラートに該当する。営業CF小計は13.88億円のプラスであるが、売上債権の増加12.56億円、仕入債務の減少2.76億円、法人税等の支払18.80億円が資金流出をもたらした。税金還付2.81億円を加味しても、法人税等の純支払は15.99億円に達した。前年同期の営業CFマイナス18.31億円からは改善したが、累計純利益を現金化できていない点は継続課題である。アクルーアル比率8.5%は10%超の警戒水準には達していないものの、営業CFの赤字および債権増加と合わせると、利益の現金転換を慎重に評価すべき水準である。DSO 70日は回収期間の長期化を示すため、売上成長を伴わない債権増加が続く場合には信用リスクと資金繰りリスクの双方が高まる。設備投資は0.18億円と限定的である一方、子会社取得5.90億円、その他金融資産の取得2.20億円などにより投資CFはマイナス8.45億円となった。フリーキャッシュフローはマイナス10.76億円であり、配当支払2.49億円および自己株式取得0.24億円を当期の内部創出資金だけで賄う構図ではない。したがって、短期的なキャッシュフロー品質の改善には、売掛金回収、仕入債務の安定化、税金支払いの平準化、および買収後投資の収益化が重要である。

配当持続性

Q3累計の配当支払額は2.49億円で、親会社所有者帰属利益17.51億円に対する配当性向は14.2%である。通期予想の年間配当55.0円と予想EPS179.78円に基づく予想配当性向は30.6%であり、60%未満の持続可能性の目安に収まる。第2四半期配当は無配であり、Q3累計の配当支払は前年度の配当支払いに対応する可能性を含むため、通期の還元評価では会社予想の年間配当を重視する。自己株式取得はQ3累計0.24億円にとどまり、配当と合計した株主還元額は2.73億円、純利益に対する総還元性向は15.6%である。ただし、フリーキャッシュフローがマイナス10.76億円であるため、当期累計の現金創出に基づく配当カバレッジは不足している。現金57.06億円、低いDebt/Capital比率、30.6%の予想配当性向は配当継続の財務的な余地を支えるが、M&A支出と運転資本の資金流出が継続する場合は配当原資の現金面での余裕を圧迫し得る。

リスク評価

ビジネスリスクとして、高:主力LTVマーケティング事業の売上高は前年同期比2.4%減、セグメント利益は20.3%減である。成果報酬型広告では広告主の予算、顧客の獲得効率、媒体・ASPの条件変更が取扱高と利益率に直接影響する。、高:粗利益率は16.8%へ129bp低下しており、広告媒体への支払条件や案件ミックスの悪化を十分に価格転嫁できなければ、営業利益率の回復は遅れる。、中:販管費が前年同期比28.2%増加している。売上回復より先行して人材・システム・全社費用が増加する場合、負の営業レバレッジが継続する。、中:子会社取得に5.90億円を投じており、買収先の顧客・人材・サービスの統合遅延、想定シナジー未達、のれん減損がリスクとなる。、中:デジタルマーケティング業界では、広告プラットフォームの仕様・アルゴリズム変更、個人情報保護規制、Cookie等の識別子利用制約、サイバーセキュリティ事故が運用効率と顧客維持に影響する。が挙げられます。

財務リスクとしては、高:営業CF/純利益はマイナス0.13倍であり、利益計上に対する現金転換が弱い。売上債権の12.56億円増加とDSO 70日が、資金化の遅れを示す。、中:短期借入金15.22億円は有利子負債23.68億円の64.3%を占める。借換金利の上昇または信用環境の悪化時には、短期資金調達への依存が負担となる。、中:現金及び現金同等物は期首から18.00億円減少して57.06億円となった。営業CF赤字、投資CF赤字、財務CF赤字が同時に続く場合、流動性の余裕は縮小する。、中:のれん39.30億円は純資産の28.0%を占める。現状は警告水準の50%未満だが、買収先の収益性悪化は将来の減損損失につながり得る。が挙げられます。

主な懸念事項としては、最優先は、Q4における売掛金回収と営業CFの黒字化である。利益進捗70.0%に対し現金創出が伴わない場合、業績の質に対する評価が弱まる。、次点は、粗利益率および販管費率の反転である。通期営業利益予想37.00億円の達成には、Q4で10.94億円の営業利益が必要となる。、品質アラートの低粗利率16.8%、DSO 70日、短期負債比率64.3%、営業CF/純利益マイナス0.13倍は、収益性・運転資本・資金調達を横断する監視項目である。、開示されているセグメントはLTVマーケティング事業とその他に大別されているため、顧客別集中度、ARR・解約率、広告媒体別採算、取得子会社別の収益寄与などの詳細指標は評価範囲に含めていない。が挙げられます。

投資示唆

重要ポイントとして、年換算済みROEは16.6%と高いが、純利益率4.7%への低下を高資産回転率で補う構造であり、マージン回復が評価上の主要論点である。、営業利益率は6.9%で前年同期比359bp低下し、粗利率低下と販管費増加が同時に発生している。、財務レバレッジは1.66倍、Debt/Capitalは14.4%、自己資本比率は60.0%で、過大な負債依存は現時点で確認されない。、一方、営業CFマイナス2.31億円、フリーキャッシュフローマイナス10.76億円、DSO 70日は、利益の現金化を最優先の検証事項とする。、通期予想は据え置きだが、Q3時点の営業利益進捗70.4%は標準進捗を4.6pt下回る。が挙げられます。

注視すべき指標は、粗利益率および営業利益率、販管費の前年比増減率と売上高成長率との差、売上債権残高、DSO、営業CF/純利益比率、Q4営業利益10.94億円の達成状況、短期借入金の借換条件と現金及び現金同等物残高、子会社取得後の売上・利益寄与、のれん39.30億円の減損兆候です。

セクター内ポジションについては、ROE、自己資本比率、Debt/Capitalでは良好な位置にある一方、営業利益率は一般的な良好水準の8%を下回り、粗利益率16.8%、営業CF/純利益マイナス0.13倍、DSO 70日は収益性とキャッシュコンバージョンの面で相対的な弱点である。