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70762026 第1四半期JGAAP

名南M&A(7076) 2026年度第1四半期決算 減収35%

2026年度第1四半期の売上高は1.6億円(前年同期比-35.3%)、営業損失は1.7億円。以下、セグメント別の増減要因とキャッシュフローを確認します。


クイックビュー

指標当期前年同期YoY
売上高¥1.6億¥2.5億−35.3%
営業利益−¥1.7億−¥0.7億−156.7%
経常利益−¥1.8億−¥0.7億−161.2%
純利益−¥1.7億−¥0.5億−210.9%
ROE(年換算)−41.7%−12.1%-

Executive Summary

当四半期はM&A仲介案件の成約・売上計上が低調に推移し、前年同期の赤字から損失が大幅に拡大した。売上高は1.6億円(前年比△35.3%)、営業利益は△1.7億円(前年△0.7億円から悪化)、経常利益は△1.8億円(同△0.7億円から悪化)、親会社株主に帰属する純利益は△1.7億円(同△0.5億円から悪化)となった。売上減少局面で販管費が増加したことで固定費負担が急速に顕在化し、粗利段階から赤字化した点が今期の最大の特徴である。

業績変動要因

【売上高】売上高は1.6億円で前年同期比35.3%減少した。事業はM&A仲介の単一セグメントであり、案件成約・クロージング時期への依存度が高いビジネスモデルのため、四半期売上は案件計上タイミングの影響を強く受ける。通期会社予想2065億円に対する進捗率は7.9%にとどまり、標準的なQ1進捗率25%を大きく下回る。

【損益】売上原価が1.8億円と売上高を上回り、売上総利益は△0.2億円(粗利率△12.1%)と赤字化した。販管費は1.5億円で前年同期比23.9%増加しており、売上減少下での固定費増加が営業損失を拡大させた。営業利益は△1.7億円(前年△0.7億円)、営業利益率は△105.5%(前年△26.6%)へ悪化。経常利益は△1.8億円、純利益は△1.7億円で、営業外・特別損益の影響は小さく、損失拡大の主因は本業の採算悪化である。結論として減収減益である。

セグメント別分析

当社はM&A仲介事業の単一セグメントであり、セグメント別の内訳開示はない。

主要財務指標

【収益性】営業利益率は△105.5%、純利益率は△102.5%、粗利率は△12.1%といずれも大幅なマイナスとなり、売上減少下での原価・販管費負担の増加が収益性を押し下げている。【キャッシュ品質】営業外収益は0.0億円と僅少で、損益は本業の採算に規定されており、営業外収益への依存はない。法人税等が0.1億円の還付超過となり税引前損失を一部緩和した。【投資効率】年換算ROEは△41.7%、総資産回転率は低水準にとどまり、資本を収益化できていない状況を示す。【財務健全性】自己資本比率は90.0%と極めて高く、流動資産10.8億円に対し流動負債1.8億円と流動性は厚い。現金及び預金は9.5億円で総資産の53.6%を占め、短期的な資金繰り耐性は強い。

キャッシュフロー分析

キャッシュフロー計算書の個別開示はないが、貸借対照表の変動から資金動向を確認できる。現金及び預金は前年同期の9.5億円弱から当期9.5億円へほぼ横ばいで推移し、純損失計上下でも大きな現金流出は見られない。買掛金は0.4億円から0.2億円へ減少し、負債合計も前年同期比28.0%減少しており、支払サイドの圧縮が進んでいる。利益剰余金は前年同期比15.3%減少しており、損失計上が内部留保を通じて純資産を目減りさせている点は、今後の資金余力にとって注視点となる。

収益の質

当期の損失は営業外・特別損益によるものではなく、本業の粗利赤字化と販管費増加という経常的要因に起因する。営業外収益は0.0億円、営業外費用も0.0億円と僅少であり、経常利益と純利益の乖離は法人税等の還付超過0.1億円にとどまる。特別損益項目の計上はなく、包括利益△1.7億円は純利益△1.7億円とほぼ一致しており、その他包括利益による乖離は生じていない。この点から当期損失の質は「一時的要因」によるものではなく、案件成約数の減少という事業の稼働状況を直接反映した構造的な結果と評価できる。

業績予想・ガイダンス

通期会社予想は売上高20.6億円(前年比+38.8%)、営業利益2.1億円、経常利益2.1億円、EPS予想43.26円である。当第1四半期の売上進捗率は7.9%、営業利益は先行して1.7億円の損失を計上しており、通期予想達成にはQ2以降で売上高19.0億円、営業利益3.8億円程度の積み上げが必要となる。M&A仲介事業は案件成約時期の偏りにより四半期業績が変動しやすく、低進捗が直ちに通期未達を意味するものではないが、粗利率悪化と販管費増加が同時進行している点から、残り3四半期における収益構造の回復状況が今後の進捗確認における焦点となる。

株主還元

通期会社予想の1株当たり配当金は8.65円、予想EPSは43.26円であり、配当のみを分子とする予想配当性向は20.0%となる。一般的な持続可能性の目安である60%を下回る水準にある。ただし当第1四半期は1株当たり37.86円の純損失を計上しており、通期配当の実現可能性は残り3四半期の利益計画達成度に依存する。自己株式取得に関するデータはなく、ここでの配当性向は配当のみに基づくものであり、総還元性向ではない。

リスク要因

  1. 案件成約依存リスク: M&A仲介事業は案件成約・クロージング時期への依存度が高く、Q1売上高は前年同期比35.3%減、通期予想への進捗率も7.9%にとどまる。案件の後ずれや失注が四半期業績を大きく左右する。

  2. 原価・固定費吸収リスク: 売上原価率112.1%により粗利が赤字化し、販管費は前年同期比23.9%増加した一方で売上は減少しており、負の営業レバレッジが発生している。売上回復時に限界利益がどこまで改善するかが焦点となる。

  3. 利益剰余金の減少リスク: 純損失1.7億円により利益剰余金は前年同期比15.3%減少した。自己資本比率90.0%と財務余力は厚いものの、赤字が継続すれば資本効率と株主還元余力の双方に影響が及ぶ可能性がある。

業種ベンチマーク(参考・当社調べ)

収益性・リターン

指標自社中央値 (IQR)Delta
営業利益率−105.5%
純利益率−102.5%

業種中央値データが未整備のため直接比較はできないが、自社の利益率水準は絶対値として大幅なマイナスにある。

成長性・資本効率

指標自社中央値 (IQR)Delta
売上高成長率(前年比)−35.3%

同様に中央値との比較は限定的だが、前年比で大幅な減収となっている点が確認できる。

※出所: 当社調べ

決算上の注目ポイント

  1. Q1は売上減少、粗利赤字化、販管費増加が重なり、営業損失は前年同期比1.05億円拡大した。通期予想に対する売上進捗率は7.9%と標準的な水準を大きく下回っており、Q2以降の案件計上状況が業績評価の焦点となる。

  2. 現金及び預金9.5億円、自己資本比率90.0%、負債合計の前年比28.0%減少など、財務基盤は損失計上下でも保守的に維持されている。財務健全性ではなく、収益構造の回復力が今後の観察ポイントである。

  3. 予想配当性向は20.0%と低水準に設定されているが、Q1は1株当たり37.86円の純損失であり、配当の実現可能性は通期利益計画の進捗と連動する。

理論株価(参考値)

シナリオ理論株価
bear(弱気)475円
base(基準)483円
bull(強気)494円
算出前提
1株純資産(BPS)508円
調整後予想EPS46.0円
株主資本コスト r10.87%(10年国債 2.87% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 2.00%)
残余利益の持続係数 ω / 明示予測0.62 / 5年
想定配当性向20.0%
予想EPSの信頼度調整×1.064(全対象企業のガイダンス達成率実績に基づく)
implied PBR / PER0.95倍 / 10.5倍

感応度: 株主資本コスト±1%で 469円〜497円、ω±0.1で 482円〜483円。

注記:

  • 予想ROEが株主資本コストを下回るため、理論値は1株純資産を下回る水準になります。
  • 四半期末時点の純資産を使用しています(通期予想との間に期間のずれがあります)。
  • 純資産に非支配株主持分を含むため、理論値はやや高めに算出される可能性があります。

(算出モデル: 残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード) / 金利基準月: 2026-08 / 公表データのみからの機械算出値であり、市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません)


本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。