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70692026 第1四半期グロースJGAAP

サイバー・バズ(7069) 2026年度第1四半期決算 増収・営業益59%増

2026年度第1四半期の売上高は20.1億円(前年同期比+0.6%)、営業利益は1.8億円(同+59.1%)。以下、セグメント別の増減要因とキャッシュフローを確認します。

情報通信・サービスその他/サービス業


クイックビュー

指標当期前年同期YoY
売上高¥20.1億¥19.9億+0.6%
営業利益¥1.8億¥1.1億+59.1%
経常利益¥1.7億¥1.1億+49.8%
純利益¥1.0億¥0.7億+36.8%
ROE11.7%9.7%-

Executive Summary

2026年度第1四半期決算は、売上高20.1億円(前年同期比+0.2億円 +0.6%)、営業利益1.8億円(同+0.7億円 +59.1%)、経常利益1.7億円(同+0.6億円 +49.8%)、当期純利益1.0億円(同+0.3億円 +36.8%)。売上はほぼ横ばいながら営業利益が大幅増となり、利益体質の改善が顕著。営業利益率は8.8%(前年同期5.6%から+3.2pt)へ上昇。売上総利益は7.8億円で粗利率38.9%を維持し、販管費は6.0億円(販管費率30.1%)に抑制された。自己資本比率28.2%、ROE 11.7%(前年同期9.5%から改善)で、財務レバレッジは3.54倍と高水準。

業績変動要因

売上高は20.1億円で前年同期比+0.6%と微増。主力のSMM事業(ソーシャルメディアマーケティング)が18.6億円でほぼ横ばい(+0.05%)、ライブ配信プラットフォーム事業は1.2億円で+11.3%増。その他事業(HR・アフィリエイト・CVC)は0.3億円。セグメント利益はSMM事業が3.8億円(前年同期3.6億円から+3.8%増)、ライブ配信プラットフォーム事業が0.2億円(前年同期0.1億円から+109.6%増)へ改善。全社費用は2.2億円(前年同期2.7億円から△54.2億円減少)で、管理費の圧縮が営業利益増の主因。営業利益は1.8億円(+59.1%)となり、営業利益率は8.8%(前年同期5.6%から+3.2pt)へ改善。経常利益は1.7億円で営業利益とほぼ同水準となり、営業外損益の影響は軽微。純支払利息は0.04億円で金利負担係数は0.749となる。経常利益から当期純利益への変換率は58.8%(税引前利益から税効果と少数株主損益を経て純利益へ)で、前年同期の65.2%から低下したが、これは税率の変動によるもの。減損損失などの特別損失は発生していない。結論として増収増益だが、売上の伸びは限定的で、利益増は主に全社管理費の削減効果による。

セグメント別分析

SMM事業(ソーシャルメディアマーケティング)は売上高18.6億円、営業利益3.8億円で利益率20.2%。前年同期比で売上はほぼ横ばい、利益は+3.8%増と安定推移。構成比は全体の92.6%を占める主力事業。ライブ配信プラットフォーム事業は売上高1.2億円、営業利益0.2億円で利益率16.4%。前年同期比で売上+11.3%増、利益+109.6%増と成長性が顕著。構成比は6.0%だが、利益改善率が最も高い。その他事業(HR・アフィリエイト・CVC)は売上高0.3億円、営業損失0.02億円で赤字だが、前年同期の営業利益0.1億円から悪化。全社費用控除前のセグメント利益合計は4.0億円で、全社費用2.2億円を差し引き連結営業利益1.8億円。セグメント間の利益率差異はSMM事業とライブ配信プラットフォーム事業が概ね20%前後でほぼ同水準、その他事業は規模が小さく赤字のため収益貢献は限定的。

主要財務指標

【収益性】ROE 11.7%(前年同期9.5%から+2.2pt改善)、営業利益率8.8%(前年同期5.6%から+3.2pt)、純利益率5.0%(前年同期3.6%から+1.4pt)。デュポン3因子ではROE 11.7% = 純利益率5.0% × 総資産回転率0.660 × 財務レバレッジ3.54で、レバレッジ効果が寄与。【キャッシュ品質】現金及び預金9.9億円で総資産の32.6%を占め、短期負債17.4億円に対するカバレッジは0.57倍。売掛金12.4億円で回収日数(DSO)は226日と長期。【投資効率】総資産回転率0.660倍(前年同期0.639倍から改善)。【財務健全性】自己資本比率28.2%、流動比率139.9%、負債資本倍率(D/E)2.54倍と高レバレッジ。有利子負債8.1億円(短期借入金3.9億円、長期借入金4.2億円)で金利負担は0.04億円。インタレストカバレッジは30.75倍で短期の金利支払能力は十分だが、財務レバレッジの高さが脆弱性要因。

キャッシュフロー分析

営業CFおよび投資CFの詳細開示がないため、BS推移から資金動向を分析する。現金預金は前年同期比+0.7億円増の9.9億円へ積み上がり、営業増益が資金積み上げに寄与したと推測される。一方、売掛金は12.4億円で前年同期比+0.4億円増となり、DSO 226日と長期化傾向が続き、運転資本効率には課題が残る。流動負債は17.4億円で前年同期比+1.0億円増、内訳では短期借入金3.9億円と買掛金等が含まれる。固定負債は4.4億円で長期借入金4.2億円(前年同期比+1.1億円 +36.5%増)が主因。長期借入金の増加は設備投資または運転資本ニーズへの対応と見られる。短期負債に対する現金カバレッジは0.57倍で、流動比率139.9%と併せて短期流動性は一定水準を確保。純資産は8.6億円(前年同期比+1.1億円増)で、四半期利益1.0億円の積み上がりにより利益剰余金が△2.5億円(累積欠損)へ改善した。

収益の質

経常利益1.7億円に対し営業利益1.8億円で、営業外純損は△0.1億円と軽微。営業外費用の主因は支払利息0.04億円で、営業外収益は持分法投資利益や為替差益などの開示がなく、営業外収支は中立的。営業外損益が売上高に占める比率は△0.5%と小さく、利益構造はほぼ本業由来。経常利益から当期純利益への変換率は58.8%で、税金費用および非支配株主損益調整を経た水準。減損損失や特別損益の計上はなく、一時的要因は確認されない。売掛金の大きさ(12.4億円、総資産の40.9%)とDSO 226日の長期化は、売上計上と現金回収の時間差が大きく、収益の質には注意が必要。営業CFの詳細開示がないため利益とキャッシュの乖離度は不明だが、売掛金水準から見てアクルーアル比率は高い可能性がある。

業績予想・ガイダンス

通期予想は売上高77.0億円(前期比+8.0%)、営業利益3.0億円(同△14.2%)、経常利益2.9億円(同△17.4%)。第1四半期の進捗率は売上高26.1%、営業利益59.0%、経常利益58.6%。売上進捗率は標準(25%)をやや上回り順調だが、営業利益進捗率59.0%は標準(25%)を大幅に上回る。これは第1四半期の利益改善(全社費用削減)が一時的要因の可能性を示唆し、通期では営業利益が前期比減益予想となっている。通期予想EPS 45.98円に対し、第1四半期実績EPS 24.93円で進捗率54.2%。通期の利益減少予想は、第2四半期以降のコスト増加または売上鈍化を織り込んでいる可能性がある。業績予想の前提条件に関する定性情報の開示はないが、第1四半期の高い利益進捗率と通期減益予想のギャップは、後半の費用構造や投資計画を注視する必要がある。

株主還元

年間配当は0円(前年同期0円)で無配方針を継続。配当性向は算出対象外。自社株買いの実績開示はなく、株主還元は現時点で実施されていない。利益剰余金は△2.5億円(累積欠損)で依然としてマイナスであり、配当可能利益の蓄積が不足している。今後、累積欠損の解消が進み、営業CFが安定化すれば配当政策の転換可能性があるが、短期的には無配継続が見込まれる。

リスク要因

売掛金回収の遅延リスク。DSO 226日と長期で、売掛金残高12.4億円は総資産の40.9%を占める。クライアントの支払遅延や貸倒れ発生時にキャッシュフローおよび収益認識に大きな影響を及ぼす。財務レバレッジの高さ。D/E 2.54倍、短期負債比率47.9%で、金利上昇や資金調達環境悪化時にリファイナンスリスクが顕在化。有利子負債8.1億円に対し現金9.9億円と短期的には余裕があるが、長期借入金の返済スケジュールと金利条件の管理が重要。事業集中リスク。SMM事業が売上の92.6%を占め、広告市場やプラットフォーム依存度が高い。景気後退やプラットフォーム規約変更により収益が大きく変動する可能性がある。

業種ベンチマーク(参考・当社調べ)

【業種内ポジション】(参考情報・当社調べ)業種はIT・通信業。2025年Q1の業種中央値と比較すると、収益性では営業利益率8.8%(業種中央値5.3%)を上回り、業種内では上位に位置。純利益率5.0%(業種中央値0.6%)も大幅に上回る。ROE 11.7%は業種中央値0.2%を大きく上回り、高収益体質が確認できる。効率性では総資産回転率0.660(業種中央値0.18)と業種平均を大幅に上回り、資産効率は高い。健全性では自己資本比率28.2%(業種中央値68.9%)を大きく下回り、財務レバレッジ3.54倍(業種中央値1.45倍)は業種内で最も高い水準。成長性では売上高成長率+0.6%(業種中央値+25.5%)を大幅に下回り、業種内では低成長。EPS成長率+36.8%は業種中央値+3%を上回る。ルール・オブ・40は0.09(売上成長率+営業利益率=0.6%+8.8%)で業種中央値0.31を下回り、成長と収益性のバランスは業種平均以下。(業種: IT・通信業、比較対象: 2025年Q1、n=3社、出所: 当社集計)

決算上の注目ポイント

全社管理費の大幅削減が第1四半期の利益改善を牽引したが、通期では営業利益減益予想となっており、費用構造の持続性に注目。第1四半期の営業利益進捗率59.0%と通期減益予想のギャップから、後半のコスト増または投資計画を慎重に見極める必要がある。売掛金回収の長期化(DSO 226日)と運転資本効率の改善余地。売掛金12.4億円は総資産の40.9%を占め、回収サイクルの短縮が資金効率とキャッシュフロー安定化に寄与する。財務レバレッジの高さ(D/E 2.54倍、短期負債比率47.9%)と金利負担の管理。長期借入金が前年同期比+36.5%増加しており、返済計画と金利条件が中長期の財務健全性に影響。


本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。


AI財務分析

総括

2026年度Q1は、売上高が前年同期比0.6%増の20.06億円にとどまる一方、営業利益は同59.1%増の1.76億円となり、収益性主導で大幅な増益を達成した。売上総利益は7.80億円で、前年同期の7.47億円から0.33億円増加した。粗利益率は38.9%となり、前年同期の37.5%から約140bp改善した。販管費は6.03億円と前年同期の6.36億円から約0.33億円減少し、限定的な増収下でも営業レバレッジが強く働いた。営業利益率は8.8%で、前年同期の5.6%から約325bp拡大した。経常利益は1.70億円、経常利益率は8.5%で、前年同期の5.7%から約281bp改善した。当期純利益は1.00億円、純利益率は5.0%となり、前年同期の3.7%から約132bp上昇した。税引前利益は1.32億円で前年同期比11.0%増にとどまったが、前年同期に計上された0.05億円の特別利益がなく、当期には0.38億円の特別損失を計上したことを踏まえると、本業収益の改善は表面上の税引前利益の伸び以上に強い。実効税率は23.9%と前年同期より低下し、純利益の増加率36.8%を支えた。SMM事業は売上高18.57億円、セグメント利益3.76億円であり、売上構成比92.6%を占める主力事業として連結利益を牽引した。ライブ配信プラットフォーム事業は売上高1.21億円、セグメント利益0.20億円となり、前年同期比で売上高11.3%増、利益は2.1倍へ拡大した。その他事業は売上高0.28億円、セグメント損失0.02億円であり、前年同期のセグメント利益0.11億円から赤字へ転じた。全社費用は2.17億円で前年同期の2.71億円から0.54億円減少しており、連結営業増益の主要因である。通期会社予想に対するQ1進捗率は売上高26.1%、営業利益59.0%、経常利益59.6%、親会社株主に帰属する当期純利益54.2%であり、利益進捗は標準的な25%を大きく上回る。もっとも、通期予想は営業利益3.00億円で前期比14.2%減を見込んでいるため、会社計画にはQ2以降の費用増加、案件ミックスの変動、または保守的な前提が織り込まれている可能性がある。年換算ROEは46.6%と高水準であるが、純資産規模が8.58億円と小さく、財務レバレッジ3.54倍がリターンを増幅している点を割り引いて評価する必要がある。短期的には粗利率改善と全社費用抑制が利益の上振れ余地を支える一方、売上の低成長、特別損失、レバレッジおよび借換え構造が今後の注目点となる。

収益性分析

デュポン3因子では、年換算ROE 46.6%は純利益率5.0%×総資産回転率2.640倍×財務レバレッジ3.54倍で構成される。収益性は純利益率5.0%で業界ベンチマーク上「良好」の下限に位置し、総資産回転率2.640倍は広告・マーケティング支援を主力とするアセットライトな事業モデルを反映する。ROEを最も大きく押し上げている要素は財務レバレッジ3.54倍であり、収益力だけでなく純資産に対して大きい負債利用が株主資本利益率を増幅している。営業利益率は前年同期比約325bp改善して8.8%となり、粗利益率の約140bp上昇に加え、販管費が前年同期比5.2%減少したことが寄与した。売上高が0.6%増にとどまる中で営業利益が59.1%増加しているため、Q1の利益改善は価格・案件構成、原価効率、全社費用の抑制が主因である。SMM事業のセグメント利益率は20.2%で前年同期の19.5%から改善し、主力事業の採算は堅調である。ライブ配信プラットフォーム事業のセグメント利益率は16.4%で前年同期の8.7%から大きく上昇しており、規模拡大に伴う固定費吸収が示唆される。その他事業はセグメント損失へ転じており、収益源の多角化という面では採算安定化が課題となる。連結営業利益率8.8%が各事業のセグメント利益率を大きく下回るのは、2.17億円の全社費用を控除しているためである。デュポン5因子では税負担係数0.758は正常域である一方、金利負担係数0.749は低い。ただし、この係数の低下には支払利息0.06億円に加え、特別損失0.38億円が税引前利益を圧迫した影響が含まれるため、金利負担のみを表す指標として解釈することは適切ではない。実際のインタレストカバレッジは30.75倍と高く、Q1時点の営業利益による利払い余力は確保されている。収益性改善の持続性は、売上成長の再加速と、全社費用削減が一過性でなく組織効率化として継続するかに依存する。

成長性評価

売上高は前年同期比0.6%増とほぼ横ばいであり、Q1の増益はトップライン成長よりもマージン改善に依存している。主力のSMM事業は売上高18.57億円で前年同期比0.1%増と安定しているが、高成長ではない。ライブ配信プラットフォーム事業は売上高1.21億円で同11.3%増、セグメント利益は0.10億円から0.20億円へ増加しており、成長と採算改善を両立した。その他事業は売上高0.28億円で前年同期比5.3%減、セグメント損失0.02億円となったため、周辺事業の収益化はなお途上にある。通期売上高予想77.00億円に対するQ1進捗率は26.1%で、標準的な25%を約1.1pt上回る。通期営業利益予想3.00億円に対する進捗率は59.0%、経常利益予想2.85億円に対して59.6%、親会社株主に帰属する当期純利益予想1.85億円に対して54.2%であり、いずれも標準進捗を約29~35pt上回る。会社計画は売上高8.0%増に対し営業利益14.2%減、経常利益17.4%減を見込んでいるため、Q1の収益性を単純に通期へ外挿することはできない。持続的成長の評価では、SMM事業における顧客予算の拡大、ライブ配信領域の成長持続、ならびにその他事業の赤字縮小が重要となる。

財務健全性

流動比率は139.9%、当座比率も139.9%であり、流動負債17.42億円に対して流動資産24.37億円、運転資本6.96億円を有するため、短期流動性は維持されている。現金預金は9.90億円で、短期負債に対する現金比率は2.56倍である。売掛金は12.44億円と総資産の40.9%を占め、現金預金を上回る最大の資産項目であるため、広告取引の回収条件や主要顧客の支払動向が流動性を左右する。買掛金は8.43億円であり、売掛金と買掛金の規模が大きいビジネスモデルでは、運転資本の回収・支払サイクルの変動を継続的に注視する必要がある。負債合計は21.81億円、純資産は8.58億円で、D/E比率は2.54倍と2.0倍の警戒水準を上回る。これは純資産に対する積極的な負債利用を示し、高ROEの一部はレバレッジによって形成されている。もっとも、有利子負債は8.07億円で、Debt/Capital比率48.5%は投資適格の目安である40%を上回る一方、注意水準の60%は下回る。長期借入金は前年同期の3.08億円から4.20億円へ1.12億円、36.5%増加しており、借入期間の長期化は短期資金依存を一定程度緩和する一方、将来の返済・金利負担を増加させる。短期借入金は前年同期の5.00億円から3.87億円へ減少したが、流動負債は17.42億円と負債全体の大きな部分を占める。品質アラートで示された短期負債比率47.9%は40%を上回っており、短期資金への依存度と借換えリスクが重要な監視項目である。現金預金9.90億円および流動資産24.37億円はこのリスクの緩衝材となるが、売掛金の回収遅延が生じた場合には余裕度が低下しうる。インタレストカバレッジは30.75倍と強固であり、現時点の利払い能力に直接的な懸念は小さい。のれんは1.08億円で純資産の12.5%、総資産の3.5%にとどまり、のれんへの過度な依存やM&A由来の減損リスクは現時点で限定的である。無形資産は総資産の5.6%であり、資産構成上の集中リスクは低い。利益剰余金はマイナス2.53億円ながら前年同期のマイナス3.53億円から1.00億円改善しており、Q1利益の積み上げによる財務基盤の回復が確認できる。

B/S変動のポイント

長期借入金: +1.12億円(前年同期比+36.5%)- 4.20億円へ増加。短期借入金は減少しているため借入期間の長期化を通じた資金繰り安定化の側面がある一方、将来の返済負担と金利負担を監視する必要がある。利益剰余金: +1.00億円(前年同期比+28.4%)- マイナス3.53億円からマイナス2.53億円へ改善。Q1純利益1.00億円の積み上げが主因で、財務基盤は回復方向にあるが、なお欠損状態である。売掛金: +2.15億円(前年同期比+20.9%)- 12.44億円となり総資産の40.9%を占める。売上高が前年同期比0.6%増にとどまる中での増加であり、広告取引の請求・回収サイクルが資金効率に与える影響を注視する必要がある。現金預金: -2.87億円(前年同期比-22.5%)- 9.90億円へ減少したが、現金/短期負債は2.56倍であり、足元の短期支払余力は維持されている。

キャッシュフロー品質

Q1の営業利益1.76億円に対して当期純利益は1.00億円であり、特別損失0.38億円が会計利益を押し下げている。売掛金は12.44億円と総資産の40.9%を占め、買掛金8.43億円とともに運転資本の変動が資金創出力へ与える影響は大きい。現金預金9.90億円は流動負債17.42億円に対する支払余力を補完する。Q1のキャッシュフローに関する評価では、売掛金の回収速度、買掛金の支払条件、および借入金返済との整合性が重要となる。

配当持続性

通期の1株当たり配当予想は0円であり、当期純利益予想1.85億円に対する配当性向は0%である。自己株式は0.33億円計上されているが、当期の自己株式取得額は示されていないため、総還元性向は算定対象としない。無配方針は、利益剰余金がマイナス2.53億円であること、有利子負債8.07億円を有すること、ならびに長期借入金が増加していることと整合的である。今後の株主還元余力は、利益剰余金の黒字化、安定した利益計上、借入金の圧縮および運転資本の管理状況に左右される。

リスク評価

ビジネスリスクとして、SMM事業への集中:高:中:高:SMM事業は売上高の92.6%を占める主力事業である。同事業の売上成長は前年同期比0.1%増にとどまっており、広告主のマーケティング予算、SNSプラットフォームの仕様・アルゴリズム変更、インフルエンサーマーケティングの競争環境が連結成長を大きく左右する。、ライブ配信プラットフォーム市場の競争・技術変化:中:中:中:ライブ配信プラットフォーム事業は売上高11.3%増、セグメント利益2.1倍と成長している一方、プラットフォーム間の競争、配信者・クリエイターの獲得、機能開発やコンテンツ安全性への投資負担が収益性に影響しうる。、その他事業の採算悪化:中:中:中:HR、アフィリエイト、CVCを含むその他事業はセグメント損失0.02億円となり、前年同期の0.11億円の利益から悪化した。新規・周辺事業への投資が継続する場合、全社利益への希薄化要因となる。、売掛金回収・広告取引の運転資本変動:高:中:高:売掛金12.44億円は総資産の40.9%を占める。広告取引における顧客回収の遅れや取引条件の変化は、利益計上と資金回収のタイミングを乖離させる可能性がある。が挙げられます。

財務リスクとしては、レバレッジ警告:高:中:高:D/E比率2.54倍は2.0倍の警戒水準を超える。純資産8.58億円に対して負債21.81億円を有する資本構成は、利益変動時にROEと損失の双方を増幅させる。業界のアセットライト性は一定の負債利用を許容しうるが、利益剰余金が依然マイナスであるため保守的な資本管理が重要である。、金利負担係数の低さ:中:中:中:品質アラートの金利負担係数0.749は0.80未満であり、EBITから税引前利益への減衰が大きいことを示す。ただし当期は支払利息0.06億円に加えて特別損失0.38億円があり、同係数の低さを金利のみへ帰属させることはできない。インタレストカバレッジ30.75倍は足元の利払い耐性を示すが、有利子負債8.07億円と長期借入金増加により金利上昇局面では負担増加の可能性がある。、リファイナンスリスク:高:中:高:短期負債比率47.9%は40%の警戒基準を上回る。現金預金9.90億円、流動比率139.9%、現金/短期負債2.56倍は緩衝材であるが、売掛金回収の悪化と資金調達環境の悪化が重なる場合、借換え条件が厳しくなる可能性がある。が挙げられます。

主な懸念事項としては、売上高成長率0.6%に対し営業利益が59.1%増であり、Q1の大幅増益が継続的な売上拡大より費用抑制に依存している点。、通期営業利益計画3.00億円に対するQ1進捗率が59.0%である一方、通期計画は減益前提であり、Q2以降の利益率低下を織り込む事業環境または費用要因。、売掛金12.44億円への資産集中と、短期負債比率47.9%を組み合わせた運転資本・流動性リスク。、特別損失0.38億円により、営業利益から税引前利益への利益変換が低下している点。、利益剰余金がマイナス2.53億円であり、Q1の黒字計上で改善したものの、内部留保の回復途上にある点。が挙げられます。

投資示唆

重要ポイントとして、粗利益率38.9%(前年同期比約140bp改善)と営業利益率8.8%(同約325bp改善)が、Q1の増益を牽引した。、全社費用は前年同期比約0.54億円減少し、売上高が横ばい圏でも営業利益を1.76億円へ押し上げた。、SMM事業は売上構成比92.6%の主力であり、同事業の成長再加速が中期的なトップライン拡大の主要条件となる。、通期営業利益予想に対するQ1進捗率は59.0%と高く、会社計画の費用・利益率前提が重要となる。、流動性は確保されている一方、D/E比率2.54倍と短期負債比率47.9%は資本構成面の制約となる。が挙げられます。

注視すべき指標は、SMM事業の売上高成長率およびセグメント利益率、ライブ配信プラットフォーム事業の売上成長率、セグメント利益率、収益拡大の持続性、その他事業のセグメント損益と赤字縮小の進捗、連結営業利益率と全社費用の売上高比率、売掛金残高、売掛金回収状況、買掛金との運転資本バランス、有利子負債8.07億円、長期借入金4.20億円、および短期負債比率、利益剰余金の回復とD/E比率の推移、通期営業利益3.00億円および当期純利益1.85億円に対する四半期進捗です。

セクター内ポジションについては、営業利益率8.8%と純利益率5.0%は収益性ベンチマーク上で「良好」圏に位置し、年換算ROE46.6%は高水準である。ただし、高ROEには財務レバレッジ3.54倍が大きく寄与しており、低レバレッジで安定的なリカーリング収益を持つIT・マーケティング支援企業と比較する際は、資本効率の高さと財務リスクを分けて評価する必要がある。