クイックビュー
| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥27.5億 | ¥26.1億 | +5.6% |
| 営業利益 | ¥1.2億 | ¥1.3億 | −4.4% |
| 経常利益 | ¥1.2億 | ¥1.2億 | −3.6% |
| 純利益 | ¥0.9億 | ¥1.1億 | −16.8% |
| ROE(年換算) | 10.1% | 12.8% | - |
Executive Summary
2026年3月期第3四半期累計は増収ながら販管費増加が利益を圧迫し、営業減益・純利益減益となった。売上高は27.5億円(前年比+5.6%)、営業利益は1.2億円(同-4.4%)、経常利益は1.2億円(同-3.6%)、純利益は0.9億円(同-16.8%)となった。粗利益率は47.8%と前年から改善したが、販管費が売上成長率を上回る8.1%増となり、営業利益率は4.4%へ低下した。
業績変動要因
【売上高】売上高は27.5億円、前年比+5.6%増収。セグメント別ではプロモーション支援事業が9.9億円(同+12.8%)、人財ソリューション事業が9.8億円(同+7.1%)と成長を牽引した一方、教育機関支援事業は9.0億円(同-2.2%)と減収。3事業中2事業が増収を確保する構図である。
【損益】営業利益は1.2億円、前年比-4.4%の減益。粗利益率は47.8%と前年比+54bp改善したが、販管費が11.9億円(同+8.1%)と売上成長率を上回るペースで拡大し、営業利益率は4.4%(前年4.9%)へ低下した。セグメント損益では、プロモーション支援事業が前年同期の赤字(-0.32億円)から0.73億円の黒字へ転換し最大の利益寄与となった一方、人財ソリューション事業は増収にもかかわらずセグメント利益が0.03億円へ急減(同-96.4%)した。経常利益は1.2億円(同-3.6%)、純利益は0.9億円(同-16.8%)で、純利益率は3.4%(前年4.3%)に低下した。増収減益に区分される。
セグメント別分析
プロモーション支援事業は売上高9.9億円(前年比+12.8%)、セグメント利益0.73億円(前年同期は0.32億円の損失)と黒字転換し、全社利益の最大の押し上げ要因となった。人財ソリューション事業は売上高9.8億円(同+7.1%)と伸長したが、セグメント利益は0.03億円(同-96.4%)に急減し、利益率は0.3%にとどまる。教育機関支援事業は売上高9.0億円(同-2.2%)、セグメント利益0.6億円(同-34.5%)と減収減益であった。3事業の利益率は0.3%〜7.3%と分散が大きく、人財ソリューション事業の採算低下が全社マージンを引き下げる主因となっている。
主要財務指標
【収益性】営業利益率は4.4%で前年同期4.9%から低下し、純利益率も3.4%(前年4.3%)へ低下した。粗利益率は47.8%で前年47.2%から改善しており、原価面ではなく販管費増加(前年比+8.1%)が収益性低下の主因である。【キャッシュ品質】営業利益率の低下にもかかわらず現金預金は14.9億円と厚く、税負担係数0.799、支払利息負担も限定的である。【投資効率】ROE(年換算)は10.1%で、純利益率3.4%と財務レバレッジの組み合わせにより二桁水準を維持している。【財務健全性】自己資本比率は52.3%、流動資産21.0億円に対し流動負債9.1億円で流動比率は約230%と厚みがあり、短期的な支払能力は良好である。
キャッシュフロー分析
キャッシュフロー計算書の開示は限定的だが、貸借対照表の推移から資金動向を分析する。現金及び預金は14.9億円と前年の14.2億円から増加し、総資産の62.5%を占める厚い手元流動性を維持している。運転資本面では、売掛金が3.8億円へ前年比27.6%減少し債権回収は進んだ一方、買掛金は3.5億円へ83.0%増加し、仕掛品も1.0億円へ大幅に増加した。仕掛品の積み上がりはプロモーション支援事業等の進行案件の増加を反映していると考えられ、案件の検収時期次第で今後の資金化タイミングに影響し得る。短期有利子負債(1年内償還社債・短期借入等)は現金預金の水準を大きく下回っており、当面の資金繰り余力は十分と評価できる。
収益の質
当期の利益はおおむね経常的な事業損益によって構成されており、特別損益的な一時要因は限定的である。営業外収益は0.02億円と小さく、受取配当金や投資有価証券売却益なども軽微であるため、経常利益と営業利益の乖離は小さい。一方、税引前利益1.2億円に対し法人税等は0.2億円で実効税率は約19.8%とやや低めであり、これは収益性悪化の主因ではない。アクルーアルの観点では、売掛金の減少(債権圧縮)はキャッシュ創出にプラスに働く一方、仕掛品と買掛金の同時増加は将来の案件進捗・支払サイトの変化を反映しており、会計利益とキャッシュフローの乖離要因として注視が必要である。包括利益は0.9億円で純利益とほぼ一致しており、その他有価証券評価差額等による大きな乖離は見られない。
業績予想・ガイダンス
通期予想に対する進捗率は、売上高68.0%、営業利益47.8%、経常利益48.8%、親会社株主帰属純利益57.5%(累計純利益0.94億円÷予想1.64億円)である。第3四半期累計の標準進捗目安75%と比較すると、営業利益・経常利益ともに大幅な未達水準にある。通期予想達成には第4四半期に売上高約12.96億円、営業利益約1.33億円が必要となり、これは営業利益率換算で約10.3%に相当し、当第3四半期累計実績(4.4%)を大きく上回る改善が求められる。会社は業績予想を修正していないが、配当予想は修正されており、達成には人財ソリューション事業の採算回復とプロモーション支援事業の黒字水準維持が焦点となる。
株主還元
通期配当予想は1株当たり17円(株式分割後ベース)であり、予想期中平均株式数を基にした年間配当総額は約0.55億円となる。通期純利益予想1.64億円に対する配当性向は約33.4%で、配当のみの還元として一般的な持続可能性目安を下回る水準にある。前期(2025年3月期)末配当は分割前ベースで30円、配当総額0.48億円であり、資本剰余金を原資とする部分を含む点に留意が必要である。現金預金14.9億円、純資産12.5億円の規模に対し予想配当総額は小さく、短期的な支払余力は十分である。
リスク要因
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人財ソリューション事業の採算悪化: 売上高9.8億円(前年比+7.1%)に対し、セグメント利益は0.03億円(同-96.4%)へ急減した。増収が利益に結びついておらず、コスト構造の改善が見られなければ全社マージンの重石となる。
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通期計画の未達リスク: 営業利益の進捗率は47.8%で標準進捗75%を大きく下回る。第4四半期に約10.3%の営業利益率が必要となり、当第3四半期累計実績4.4%からの大幅な改善が前提となる。
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運転資本の変化: 買掛金が前年比83.0%増の3.5億円、仕掛品も1.0億円へ増加している。支払条件の変化や進行案件の検収遅延が生じた場合、資金繰りや採算に影響する可能性がある。ただし現金預金14.9億円が短期有利子負債を大きく上回っており、当面の耐性は確保されている。
業種ベンチマーク(参考・当社調べ)
収益性・リターン
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | 4.4% | 8.3% (3.6%–18.6%) | −3.9pt |
| 純利益率 | 3.4% | 6.1% (2.3%–12.8%) | −2.7pt |
収益性は業種中央値を下回り、IT・通信業種の中でも低マージン水準に位置する。
成長性・資本効率
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 売上高成長率(前年比) | 5.6% | 10.4% (-0.9%–19.9%) | −4.9pt |
売上成長率も業種中央値を下回り、IQR内ではあるが平均的な成長ペースには達していない。
※出所: 当社集計
決算上の注目ポイント
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増収ながら販管費増加(+8.1%)が粗利益改善(+54bp)を相殺し、営業利益率は4.4%へ低下した。プロモーション支援事業の黒字転換が利益を下支えする一方、人財ソリューション事業の増収不採算化が全社収益性の構造的な課題として観察される。
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通期営業利益進捗率47.8%は標準進捗75%を下回り、計画達成には第4四半期に大幅な利益率改善(約10.3%水準)が必要となる。決算データ上、下期偏重の業績計画であることが読み取れる。
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財務面では自己資本比率52.3%、流動比率約230%、現金預金14.9億円と流動性・健全性は厚い。短期有利子負債比率が高い点はリファイナンス動向の確認材料となるが、現金保有水準による緩衝は大きい。
理論株価(参考値)
| シナリオ | 理論株価 |
|---|---|
| bear(弱気) | 409円 |
| base(基準) | 420円 |
| bull(強気) | 433円 |
| 算出前提 | 値 |
|---|---|
| 1株純資産(BPS) | 386円 |
| 調整後予想EPS | 53.4円 |
| 株主資本コスト r | 10.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 2.00%) |
| 残余利益の持続係数 ω / 明示予測 | 0.62 / 5年 |
| 想定配当性向 | 33.4% |
| 予想EPSの信頼度調整 | ×1.049(同業種のガイダンス達成率実績に基づく) |
| implied PBR / PER | 1.09倍 / 7.9倍 |
感応度: 株主資本コスト±1%で 408円〜432円、ω±0.1で 419円〜421円。
注記:
- 四半期末時点の純資産を使用しています(通期予想との間に期間のずれがあります)。
- 純資産に非支配株主持分を含むため、理論値はやや高めに算出される可能性があります。
(算出モデル: 残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード) / 金利基準月: 2026-07 / 公表データのみからの機械算出値であり、市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません)
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。