| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥62.2億 | ¥56.0億 | +11.1% |
| 営業利益 | ¥9.6億 | ¥8.4億 | +13.9% |
| 経常利益 | ¥9.6億 | ¥8.4億 | +15.0% |
| 純利益 | ¥6.0億 | ¥5.7億 | +5.8% |
| ROE | 9.8% | 9.4% | - |
2026年度第1四半期決算は、売上高62.2億円(前年比+6.2億円 +11.1%)、営業利益9.6億円(同+1.2億円 +13.9%)、経常利益9.6億円(同+1.3億円 +15.0%)、親会社株主に帰属する当期純利益6.0億円(同+0.3億円 +5.8%)。増収増益で堅調な立ち上がりとなった。営業利益率は15.3%(前年比+0.3pt)と高水準を維持し、経常利益率も15.5%に達する。EPS38.11円(前年比+10.0%)は2桁成長。ROE9.8%、自己資本比率70.0%と収益性と財務安全性を両立。通期予想に対する進捗は売上24%、営業利益32%と利益面で標準を上回る。
【売上高】売上高62.2億円(前年比+11.1%)は、PMO/コンサルティング需要の底堅さと稼働率改善が主因。単一セグメント(コンサルティング事業)で事業が構成される。前年同期の56.0億円から6.2億円の増収を実現し、2桁成長が持続。期中採用のコンサルタントが下期にかけて売上に寄与する事業特性を考慮すると、下期への成長モメンタムは維持されやすい。
【損益】売上総利益25.3億円(粗利率40.7%、前年40.5%から+0.2pt改善)で、高付加価値案件の維持と稼働率改善が粗利率の微増に寄与。販管費は15.8億円(販管費率25.4%、前年27.4%から-2.0pt改善)で、売上成長に対する費用効率化が進み、正の営業レバレッジが発現。営業利益9.6億円(+13.9%)、営業利益率15.3%は売上成長を上回るペースで拡大。営業外では受取利息0.04億円、有価証券売却益0.06億円等で営業外収益0.13億円、営業外費用は支払利息0.03億円を含む0.05億円と軽微。経常利益9.6億円(+15.0%)は営業利益とほぼ同水準で推移。固定資産除却損0.12億円を計上するも規模は限定的で、税引前利益9.6億円(+14.96%)。法人税等3.6億円(実効税率37.4%)を控除し、当期純利益6.0億円(+5.8%)。実効税率の高さが純利益段階の伸びを相対的に抑制したが、結論として増収増益を達成。
【収益性】営業利益率15.3%(前年14.9%)、経常利益率15.5%(同14.9%)、純利益率9.7%(同10.1%)と高水準を維持。ROE9.8%は、純利益率9.7%、総資産回転率0.71回、財務レバレッジ1.43倍の組み合わせで構成され、利益率主導のリターン創出が確認される。【キャッシュ品質】営業外収益は売上高の0.2%と軽微で、経常的収益が主体。売掛金38.3億円が総資産の43.6%を占め、DSO(売掛金÷日商)は約225日と長期化傾向にあり、キャッシュ創出のペースを左右する潜在リスク。【投資効率】のれん2.6億円(純資産比4.2%)と小さく、M&A由来の減損リスクは限定的。無形資産7.3億円、有形固定資産4.8億円で軽資産型。【財務健全性】自己資本比率70.0%(前年69.2%)、流動比率285.9%、当座比率285.9%で流動性は非常に健全。現金29.5億円は短期負債24.5億円の1.2倍に達し、短期借入金5.0億円(前年2.0億円)の増加があっても支払余力は十分。長期借入金0.9億円、有利子負債計6.0億円に対しインタレストカバレッジは361.7倍(営業利益9.6億円÷支払利息0.03億円)と極めて高く、金利負担は軽微。
キャッシュフロー計算書の開示はないが、バランスシート推移から資金動向を分析すると、現金及び預金は29.5億円(前年31.1億円、-1.6億円)とやや減少。現金の減少は、売掛金の増加(前年36.1億円→38.3億円、+2.2億円)による運転資本の拡大が主因と推定される。売掛金回収サイトの長期化(DSO約225日)は、成長局面での売上先行に伴う一時的現象であれば許容範囲だが、恒常化すると営業キャッシュフローと純利益の乖離拡大、与信コストの増加につながりうる。買掛金は2.3億円(前年2.5億円、-0.2億円)と横ばい圏で、仕入決済への大きな変化は見られない。短期借入金は5.0億円(前年2.0億円、+3.0億円)と増加し、運転資金需要への機動的対応が示唆される。現金/短期負債は1.2倍、流動比率285.9%と潤沢な流動性で短期的な資金繰りリスクは低い。利益剰余金は65.3億円(前年64.3億円、+1.0億円)で内部留保が着実に積み上がり、成長投資・人材投資への原資は確保されている。
経常的収益が主体で、営業外収益0.13億円(売上高の0.2%)は受取利息0.04億円、有価証券売却益0.06億円等で構成され、反復性は限定的だが規模は軽微。特別損失は固定資産除却損0.12億円のみで一時的要因の影響は小さい。営業利益9.6億円と経常利益9.6億円がほぼ一致し、本業の収益力が利益の源泉。経常利益9.6億円に対し当期純利益6.0億円(親会社株主帰属分)で、実効税率37.4%が純利益段階の落ち幅をやや大きくするが、会計上の一過性要因ではなく税負担によるもの。包括利益6.1億円(親会社株主分)と当期純利益6.0億円の差は為替換算調整勘定0.08億円のプラスで、純利益とのかい離はほぼない。経常的収益の安定性は高く、利益の質は良好と評価できる。
通期予想は売上高260.0億円(前年比+12.7%)、営業利益30.0億円(同+9.4%)、経常利益30.0億円(同+9.4%)、親会社株主に帰属する当期純利益20.4億円、EPS129.75円を据え置き。第1四半期の進捗率は売上24%、営業利益32%、経常利益32%、純利益29%で、利益面で標準進捗(25%)を+4~+7pt上回る前倒し。業績予想の注記によれば、期中採用のコンサルタントの売上高が在籍期間とともに積み上がるため、売上・利益は下期以降に貢献する構造。第1四半期の利益進捗超過は粗利率改善と販管費効率化による営業レバレッジが寄与。売上進捗24%は下期偏重の事業特性と整合し、下期への成長モメンタムが維持されれば通期達成は視野に入る。
当期の配当予想は0円で、配当性向0%。利益剰余金65.3億円と厚く、配当余力は十分にあるが、現状の資本政策は内部留保による成長投資・人材投資を優先する姿勢と整合。キャッシュフロー面では売掛金回収の改善が進めば将来的な株主還元余地は拡大しうるが、短期的には運転資本の最適化が優先課題と推察される。
売掛金回収リスク: 売掛金38.3億円(総資産比43.6%)、DSO約225日と長期化傾向にあり、回収遅延が営業キャッシュフローの安定性を損ない、与信コストや割引負担の増加につながる可能性。成長局面での一時的な売上先行であれば許容範囲だが、恒常化すると資本効率とフリーキャッシュフロー創出を抑制する要因となる。
人材採用・定着リスク: 採用計画未達や離職率上昇は稼働率と売上成長に直結。期中採用のコンサルタントが下期以降に売上に寄与する構造であり、採用の遅れや生産性立ち上げの停滞がマージン圧迫を招く。人件費・採用費の増加は販管費を押し上げ、営業レバレッジの逆回転リスクがある。
単価・稼働率低下リスク: 価格競争激化や案件ミックスの悪化により粗利率40.7%が低下する場合、営業利益率15.3%の維持が困難となる。IT投資抑制局面での需要鈍化、大口顧客の契約縮小・更新失敗は売上のボラティリティを高める。
収益性・リターン
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | 15.3% | 6.2% (4.2%–17.2%) | +9.1pt |
| 純利益率 | 9.7% | 2.8% (0.6%–11.9%) | +6.9pt |
収益性は業種中央値を大きく上回り、上位レンジに位置する。
成長性・資本効率
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 売上高成長率(前年比) | 11.1% | 20.9% (12.5%–25.8%) | -9.8pt |
売上成長率は業種中央値を下回るが、安定的な2桁成長を維持。
※出所: 当社集計
営業利益率15.3%と業種中央値を+9.1pt上回る高収益性を背景に、営業利益32%、純利益29%と通期予想に対する利益進捗が前倒しで推移。下期への成長モメンタムが維持されれば通期ガイダンス達成は視野に入る。粗利率40.7%の維持と販管費効率化が持続するか、稼働率と単価動向が注目点。
売掛金38.3億円(総資産比43.6%)、DSO約225日の長期化は営業キャッシュフローのボラティリティ要因。回収サイトの平準化と運転資本効率の改善が、フリーキャッシュフロー創出と資本効率の上振れ余地を左右する。現金/短期負債1.2倍、流動比率286%と短期的な流動性は十分だが、継続的な成長投資と将来的な株主還元余地の拡大には、キャッシュ創出ペースの改善が鍵となる。
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。