- 売上高: 21,137.17億円
- 当期純利益: 1,159.86億円
- 1株当たり当期純利益: 34.21円
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減率 |
|---|
| 売上高 | 21,137.17億円 | 19,692.24億円 | +7.3% |
| 売上原価 | 16,682.88億円 | 15,574.47億円 | +7.1% |
| 売上総利益 | 4,454.28億円 | 4,117.76億円 | +8.2% |
| 販管費 | 2,983.49億円 | 2,815.48億円 | +6.0% |
| 持分法投資損益 | 149.89億円 | 115.29億円 | +30.0% |
| 税引前利益 | 1,737.20億円 | 1,506.73億円 | +15.3% |
| 法人税等 | 476.66億円 | 481.53億円 | -1.0% |
| 当期純利益 | 1,159.86億円 | 1,158.81億円 | +0.1% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 1,149.12億円 | 1,071.20億円 | +7.3% |
| 包括利益 | 1,792.53億円 | 561.28億円 | +219.4% |
| 1株当たり当期純利益 | 34.21円 | 31.86円 | +7.4% |
| 潜在株式調整後1株当たり当期純利益 | 34.20円 | 31.85円 | +7.4% |
| 1株当たり配当金 | 11.00円 | 11.00円 | +0.0% |
| 項目 | 当期末 | 前期末 | 増減 |
|---|
| 流動資産 | 44,831.35億円 | 39,116.32億円 | +5,715.03億円 |
| 売掛金 | 7,722.03億円 | 9,846.84億円 | -2,124.81億円 |
| 棚卸資産 | 10,702.68億円 | 10,625.32億円 | +77.36億円 |
| 固定資産 | 25,194.11億円 | 27,472.92億円 | -2,278.81億円 |
| 有形固定資産 | 7,658.14億円 | 9,350.96億円 | -1,692.82億円 |
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減 |
|---|
| 営業活動によるキャッシュフロー | 2,079.01億円 | -88.67億円 | +2,167.68億円 |
| 投資活動によるキャッシュフロー | -568.20億円 | -768.75億円 | +200.55億円 |
| 財務活動によるキャッシュフロー | -953.79億円 | 1,991.76億円 | -2,945.55億円 |
| 現金及び現金同等物 | 7,160.96億円 | 6,578.16億円 | +582.80億円 |
| フリーキャッシュフロー | 1,510.81億円 | - | - |
| 項目 | 値 |
|---|
| 純利益率 | 5.4% |
| 粗利益率 | 21.1% |
| 負債資本倍率 | 1.68倍 |
| 実効税率 | 27.4% |
| 項目 | 前年同期比 |
|---|
| 売上高前年同期比 | +7.3% |
| 税引前利益前年同期比 | +15.3% |
| 当期純利益前年同期比 | +0.1% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益前年同期比 | +7.3% |
| 包括利益前年同期比 | +219.4% |
| 項目 | 値 |
|---|
| 発行済株式数(自己株式含む) | 3.37十億株 |
| 自己株式数 | 13.53百万株 |
| 期中平均株式数 | 3.36十億株 |
| 1株当たり純資産 | 777.34円 |
| 項目 | 金額 |
|---|
| 第2四半期配当 | 11.00円 |
| 期末配当 | 12.00円 |
| 項目 | 予想値 |
|---|
| 売上高予想 | 48,000.00億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益予想 | 2,300.00億円 |
| 1株当たり当期純利益予想 | 68.49円 |
| 1株当たり配当金予想 | 12.00円 |
このデータはXBRLファイルから自動抽出されたものです。正確性については開示資料の原本をご確認ください。
2026年度Q2の三菱重工(IFRS連結)は、売上・純利益ともに+7.3%の増収増益で、堅調な四半期決算を示しました。売上高は21,137.17億円、営業利益は1,470.79億円、当期純利益は1,149.12億円と、規模・利益ともに拡大しています。粗利率は21.1%、営業利益率は約7.0%(=1,470.79/21,137.17)で、プロジェクト採算の改善とコスト抑制が示唆されます。税引前利益は1,737.20億円、実効税率は27.4%で妥当な水準です。持分法投資利益は149.89億円で、利益貢献比率は8.6%と本業(営業利益)主導の利益構造が確認できます。ROEは4.4%(純利益率5.4%×総資産回転率0.302×レバレッジ2.68)と低位で、資本効率の改善余地が大きいです。ROICは4.1%と5%を下回り、品質アラート(資本効率警告)が点灯しています。営業CFは2,079.01億円と純利益の1.81倍でキャッシュ創出力は良好、FCFは1,510.81億円と潤沢です。投資CFは-568.20億円、設備投資は-949.58億円と、成長投資を続けつつもFCFを確保しています。財務CFは-953.79億円で、負債削減や株主還元(配当・自社株)に充当した可能性が高い一方、詳細は未記載のため確証はありません。自己資本比率は35.6%、負債資本倍率は1.68倍で、レバレッジはやや高めながら許容範囲です。棚卸資産は10,702.68億円と大きく、プロジェクト前倒し・受注計画に伴う運転資本の重さがうかがえます。なお、前年同期の営業利益率等の開示がなく、bp単位の改善・悪化は定量比較できません(データ制約)。配当性向(計算値)は67.5%で、FCFカバレッジ1.95倍から現金面の余力はあるものの、利益対比の配当負担はやや高めです。総じて、案件採算の平準化と運転資本効率の改善が今後のROIC/ROE引き上げの鍵となります。将来に向けては、受注積み上がりの転化(売上計上)進展、在庫圧縮、プロジェクト原価管理の徹底が資本効率と株主還元余力の改善に直結します。
ステップ1(ROE分解):ROE 4.4% = 純利益率 5.4% × 総資産回転率 0.302 × 財務レバレッジ 2.68倍。
ステップ2(変化の大きい要素):当期は総資産回転率が0.302と低位で、ROEの抑制要因。純利益率は約5%台で一定の収益性を確保。レバレッジは2.68倍とやや高めでROE下支え。
ステップ3(ビジネス上の理由):長期大型プロジェクトを多く抱える重工分野は在庫・仕掛の積み上がりで総資産が嵩みやすく、売上計上タイミングが平準化せず資産回転を押し下げやすい。粗利率21.1%と営業利益率約7%は、価格転嫁・ミックス改善や品質・再工事コストの抑制が寄与した可能性。持分法利益比率は8.6%と小さく、事業利益が中心。
ステップ4(持続性評価):価格転嫁とプロジェクト原価抑制が定着すれば純利益率は持続可能。一方、資産回転率は受注から検収までのリードタイムに左右されやすく、在庫圧縮・前受金の獲得など運転資本改善が進まない限り大幅な改善は一時的に留まりやすい。
ステップ5(懸念トレンド):データ不足で販管費成長率の比較は不可能だが、棚卸資産の大きさ(10,702.68億円)と売上債権7,722.03億円に対し、買掛金7,940.35億円のバランスから、運転資本の膨張が資本効率を圧迫する懸念がある。ROIC 4.1%(<5%)は警戒ラインで、資本効率改善の優先度が高い。
売上は21,137.17億円で前年比+7.3%と着実に拡大。エネルギー・防衛・社会インフラ等の大型案件が牽引した可能性が高いが、セグメント別の内訳は未記載。営業利益は1,470.79億円、営業利益率は約7.0%で、価格転嫁やミックス改善の手応えがうかがえる。純利益は1,149.12億円(+7.3%)で最終損益も伸長。持分法投資利益は149.89億円(構成比8.6%)に留まり、外部投資依存ではなく本業ベースの成長が主因。将来の持続可能性は、受注残の消化速度、供給網の安定、プロジェクト原価管理の徹底に依存。短期的には在庫圧縮・検収前倒しが資産回転の改善に寄与しうる。中期的には高付加価値領域(防衛、ガスタービン、原子力保守、低炭素ソリューション)の比率拡大が粗利率押し上げ要因。データ制約のため前年の営業・粗利率のbp比較は不可能だが、現行の営業CF強さ(純利益比1.81倍)は利益の質が高いことを示し、成長の持続可能性を補強する。
自己資本比率は35.6%で、重工業としては標準的な資本構成。負債資本倍率は1.68倍で、当社ベンチマーク(<1.5倍)をやや上回るものの、極端なレバレッジではない。流動比率・当座比率・有利子負債・短期借入の詳細は未記載のため、満期ミスマッチ(短期負債の割合が高いか)を定量評価できない。売掛金7,722.03億円、棚卸資産10,702.68億円、買掛金7,940.35億円の水準から、運転資本負担が大きく、キャッシュ拘束が発生しやすい構造。現金同等物は7,160.96億円と厚く、短期的な流動性は良好と判断。オフバランス債務の開示はないが、重工業特有の保証債務・性能保証・プロジェクト関連の偶発債務が存在する可能性には留意が必要(IFRS16適用下でも一部保証は表外に残りうる)。警告条件(流動比率<1.0またはD/E>2.0)には該当せず、当面の財務健全性は中立〜やや良好と評価。
営業CFは2,079.01億円で純利益1,149.12億円の1.81倍と高品質。運転資本の取り崩しまたは前受金の獲得、請求・回収の改善が寄与した可能性。投資CFは-568.20億円、設備投資は-949.58億円で、戦略投資を継続しつつもFCF 1,510.81億円を確保。営業CF/純利益が>1.0倍であり、利益の現金裏付けは十分。配当・自社株の詳細は未記載だが、FCFカバレッジ1.95倍から、通常水準の株主還元と負債削減を同時に賄える余力が示唆される。期ズレの大きいプロジェクト業態ゆえ、特定四半期の営業CFは運転資本の振れで変動しやすい点には注意。運転資本操作の兆候は定量的に特定できないが、棚卸資産水準が高いことから、在庫の回転改善(需要予測精度向上・部材共通化)が次期のCF安定化に重要。
配当性向(計算値)は67.5%で、当社ベンチマーク60%を上回りやや高め。一方でFCFカバレッジ1.95倍と現金面の余裕は高く、短期的な配当継続性は良好。営業CFが純利益を大幅に上回っており、原資の安定性も確認できる。中期的にはROIC 4.1%(<5%)という資本効率の低さが、過度な還元拡大の制約要因となりうる。配当金総額・自社株買いは未記載のため、総還元性向の全体像は不明。方針面では、投資(成長・維持)と財務健全性のバランスを取りつつ、FCFレンジ内での累進的または安定配当が当面の合理的シナリオ。
ビジネスリスク:
- 大型プロジェクトの採算・工期遅延リスク(再工事・違約金・原価増)
- 原材料・部材価格の高止まりによる粗利圧迫
- サプライチェーン逼迫・物流制約による納入遅延
- 受注から検収までの長期化による資産回転率低下
- エネルギー・防衛・航空等の需要変動(政策・景気連動)
財務リスク:
- ROIC 4.1%と低位で、WACC下回りの可能性(価値創造リスク)
- 負債資本倍率1.68倍とやや高めのレバレッジ
- 棚卸資産・売掛金の高水準による運転資本負担とCF変動
- 金利上昇時の利払い負担増(インタレストカバレッジ未把握)
- 為替変動による評価・取引損益のブレ(ヘッジ前後の不透明性)
主な懸念事項:
- 資本効率の改善が未達(ROIC<5%)で、中期価値創造に課題
- 流動指標(流動比率・当座比率・短期負債構造)の未開示により満期ミスマッチの把握が不十分
- 配当性向がやや高く、景気後退時の利益縮小局面では柔軟性低下の懸念
- オフバランスの保証・偶発債務の潜在性(重工プロジェクト慣行)
- 業界固有:防衛・エネルギー案件の政策・規制変更リスク、技術認証・品質保証要件の高度化
重要ポイント:
- 増収増益に加え、営業CF/純利益1.81倍・FCF1,510.81億円でキャッシュ創出は堅調
- 営業利益率約7%・粗利率21.1%と採算は改善基調とみられる一方、資本効率(ROIC 4.1%)は警戒水準
- 持分法利益比率8.6%と本業ドリブンの利益構造
- 負債資本倍率1.68倍でレバレッジはやや高め、流動指標未開示がリスク評価のボトルネック
- 在庫高水準が資産回転を圧迫、運転資本最適化がROE/ROIC改善の鍵
注視すべき指標:
- 受注残とブック・トゥ・ビル(受注/売上)
- 営業利益率・粗利率の推移(bp変化)
- ROICとセグメント別投下資本回転
- 在庫回転日数・売上債権回転日数・前受金動向
- 為替感応度とヘッジ方針
- 設備投資額とFCFのバランス
- インタレストカバレッジ(利払い能力)
- 持分法利益の増減(資源/非資源の内訳)
セクター内ポジション:
国内重工業の中でスケールと案件多様性は強み。一方で、資本効率(ROIC・総資産回転)は業態特性により伸び悩み、中位〜やや劣後。CF創出は良好で、運転資本効率改善が進めば相対的地位の改善余地。
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