クイックビュー
| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥618.9億 | ¥546.8億 | +13.2% |
| 営業利益 | ¥44.3億 | ¥34.7億 | +27.8% |
| 経常利益 | ¥58.9億 | ¥14.8億 | +297.9% |
| 純利益 | ¥45.8億 | ¥9.7億 | +374.4% |
| ROE | 3.9% | 0.9% | - |
Executive Summary
増収増益に加え、営業利益の伸びが売上高の伸びを上回る増収増益局面にあり、収益性の改善が確認できる。売上高は618.9億円(前年比+13.2%)、営業利益は44.3億円(同+27.8%)となった。経常利益は58.9億円(同+297.9%)、純利益は45.8億円(同+374.4%)と急拡大したが、これは為替差益15.1億円の計上が主因であり、本業の伸びと切り分けて評価する必要がある。電子部品・電機部品の増収増益が牽引役となった一方、金型・工作機械は減収減益であった。
業績変動要因
【売上高】売上高は618.9億円で前年比+13.2%増収。セグメント別では電機部品が431.1億円(構成比69.7%、YoY+8.7%)と最大の柱を維持し、電子部品が179.1億円(構成比28.9%、YoY+26.6%)と最も高い成長率を示した。金型・工作機械は8.6億円(YoY-1.7%)と小幅減収である。
【損益】営業利益は44.3億円(YoY+27.8%)、営業利益率7.2%(前年6.3%から+0.9pt改善)。電子部品のセグメント利益は16.7億円(YoY+86.6%)、電機部品は35.6億円(YoY+22.0%)と大幅増益し、営業レバレッジが確認できる。一方、金型・工作機械は0.1億円(YoY-72.0%)にとどまり、全社調整額(一般管理費)も△8.1億円と前年の△3.7億円から拡大した。経常利益は営業利益を14.6億円上回るが、これは為替差益15.1億円の寄与が大きく、営業外要因による押し上げである。特別損益は差引1.1億円の利益で純利益への影響は軽微。結論として増収増益であり、本業の改善は電子部品・電機部品が牽引している。
セグメント別分析
電機部品は売上高431.1億円(構成比69.7%、YoY+8.7%)、セグメント利益35.6億円(YoY+22.0%、利益率8.3%)と主力事業として増収増益を継続。電子部品は売上高179.1億円(構成比28.9%、YoY+26.6%)、セグメント利益16.7億円(YoY+86.6%、利益率9.3%)と3事業中最高の利益率を示し、成長率・採算性ともに最も改善が顕著である。金型・工作機械は売上高8.6億円(YoY-1.7%)、セグメント利益0.1億円(YoY-72.0%、利益率0.8%)と低採算にとどまり、全社利益への寄与は限定的である。
主要財務指標
【収益性】営業利益率は7.2%で前年同期6.3%から改善し、売上総利益率は16.3%にとどまる。売上高成長率13.2%を営業利益成長率27.8%が上回り、営業レバレッジが働いている。【キャッシュ品質】経常利益は営業利益を14.6億円上回るが、この差の大半は為替差益15.1億円によるもので、営業外収益は売上高の2.8%だが営業利益比では34.0%に達し、利益の質を評価する上での留意点となる。【投資効率】ROEは3.9%(Q1累計の非年換算値)、自己資本比率は47.6%で前年から概ね横ばい。EPSは25.09円(前年5.30円)と大幅増加した。【財務健全性】流動資産1,118.8億円に対し流動負債568.3億円と流動性は良好で、長期借入金693.2億円は総資産の28.0%、自己資本比率47.6%は資本構成の均衡を示す。
キャッシュフロー分析
キャッシュフロー計算書の開示はないが、貸借対照表の推移から資金動向を確認すると、現金及び預金は466.0億円で前年同期の480.4億円からやや減少している。売掛金・受取手形は320.5億円(前年301.3億円)、棚卸資産は86.7億円(前年82.1億円)と増加しており、増収に伴う運転資本の積み増しがみられる。固定資産側では建設仮勘定が248.6億円と有形固定資産の19.4%を占め、設備投資が継続していることが資金使途の中心とみられる。一年内返済予定の長期借入金194.5億円を含め、長期借入金は693.2億円で前年からわずかに増加しており、設備投資を借入で一部賄う構図がうかがえる。
収益の質
経常利益58.9億円は営業利益44.3億円を14.6億円上回るが、この差の主因は為替差益15.1億円であり、本業以外の営業外要因が経常利益・純利益の急増を大きく押し上げている点に留意が必要である。特別損益は特別利益1.5億円、特別損失0.5億円で差引1.1億円と純利益への影響は軽微であり、一時的要因としての歪みは限定的である。実効税率は法人税等14.2億円÷税引前利益60.0億円で約23.6%と正常な水準にある。包括利益は65.4億円で純利益45.8億円を19.5億円上回り、この差は為替換算調整額19.5億円によるもので、海外子会社の円換算差益が包括利益を押し上げている。総じて、営業利益の改善は電子部品・電機部品の実需に基づく本業の改善である一方、経常利益・純利益の伸び率の大部分は為替という非経常的要因に依存しており、収益の質を評価する際は両者を区別する必要がある。
業績予想・ガイダンス
通期業績予想は売上高2,540.0億円(前年比+16.3%)、営業利益145.0億円(同+14.6%)、経常利益145.0億円(同+5.0%)で、当四半期に業績予想の修正が行われている。Q1累計の進捗率は売上高24.4%、営業利益30.6%、経常利益40.6%となり、いずれも単純進捗基準の25%を上回るか同水準である。ただし経常利益の高進捗は為替差益に支えられた面が大きく、通期の残り期間で本業ベースの電子部品・電機部品の増収増益が持続するかが計画達成の鍵となる。
株主還元
通期予想の1株当たり配当金は19.00円で、当四半期の配当予想修正はない。予想EPS54.72円に基づく配当性向は約34.7%であり、年換算純利益水準に対しては保守的な水準に位置する。前年配当は6.00円であったため、大幅な増配計画となっている。
リスク要因
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為替差益への依存: 為替差益15.1億円は営業利益44.3億円の34.0%に相当し、経常利益・純利益の急増の主因となっている。為替動向が反転した場合、経常利益・純利益の伸び率は大きく鈍化しうる。
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低粗利率と原価変動: 売上総利益率は16.3%にとどまり、材料費・製造原価の変動に対する利益耐性は相対的に高くない。電子部品・電機部品ともに価格転嫁力やコスト管理の巧拙が営業利益率を左右する。
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事業ポートフォリオの偏在: 電機部品が売上高の69.7%、セグメント利益の68.0%を占める一方、金型・工作機械はセグメント利益率0.8%かつ前年比減益であり、事業間の収益性格差が全社利益率の押し下げ要因となりうる。
業種ベンチマーク(参考・当社調べ)
業種ベンチマーク(manufacturing)
収益性・リターン
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | 7.2% | 8.7% (4.2%–14.3%) | −1.5pt |
| 純利益率 | 7.4% | 7.1% (3.2%–10.6%) | +0.3pt |
営業利益率は業種中央値をやや下回るが、純利益率は中央値を上回り、収益構造は業種内で概ね標準的な位置づけにある。
成長性・資本効率
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 売上高成長率(前年比) | 13.2% | 6.2% (-1.1%–14.6%) | +7.0pt |
売上高成長率は業種中央値を大きく上回り、IQR上限に近い水準にある。
※出所: 当社集計
決算上の注目ポイント
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営業利益率は前年同期比で改善し、電子部品・電機部品の増収増益が本業の収益力向上を牽引している点は決算上の注目点である。
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経常利益・純利益の大幅増加は為替差益15.1億円の寄与が大きく、通期進捗率の高さをそのまま本業の上振れとして解釈することには留意が必要である。
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建設仮勘定が有形固定資産の19.4%を占めており、今後の稼働開始時期と収益貢献、減価償却負担への移行が構造的なモニタリングポイントとなる。
理論株価(参考値)
| シナリオ | 理論株価 |
|---|---|
| bear(弱気) | 622円 |
| base(基準) | 637円 |
| bull(強気) | 650円 |
| 算出前提 | 値 |
|---|---|
| 1株純資産(BPS) | 645円 |
| 調整後予想EPS | 60.2円 |
| 株主資本コスト r | 9.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%) |
| 残余利益の持続係数 ω / 明示予測 | 0.62 / 5年 |
| 想定配当性向 | 34.7% |
| 予想EPSの信頼度調整 | ×1.100(通期予想に対する進捗の先行に基づく) |
| implied PBR / PER | 0.99倍 / 10.6倍 |
感応度: 株主資本コスト±1%で 620円〜656円、ω±0.1で 637円〜637円。
注記:
- 通期予想に対する純利益の進捗(46%)が標準(25%)を上回るため、予想EPSを上限+10%の範囲で上方調整しています(進捗が先行する企業は予想を上回る傾向があるため。季節性の強い事業では調整が過大になる場合があります)。
- 予想ROEが株主資本コストを下回るため、理論値は1株純資産を下回る水準になります。
- 四半期末時点の純資産を使用しています(通期予想との間に期間のずれがあります)。
- 純資産に非支配株主持分を含むため、理論値はやや高めに算出される可能性があります。
(算出モデル: 残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード) / 金利基準月: 2026-07 / 公表データのみからの機械算出値であり、市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません)
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。