- 売上高: 38.68億円
- 営業利益: -20百万円
- 当期純利益: 52百万円
- 1株当たり当期純利益: 38.72円
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減率 |
|---|
| 売上高 | 38.68億円 | 39.66億円 | -2.5% |
| 売上原価 | 22.46億円 | - | - |
| 売上総利益 | 17.21億円 | - | - |
| 販管費 | 17.06億円 | - | - |
| 営業利益 | -20百万円 | 15百万円 | -233.3% |
| 営業外収益 | 43百万円 | - | - |
| 営業外費用 | 50百万円 | - | - |
| 経常利益 | 58百万円 | 8百万円 | +625.0% |
| 法人税等 | 46百万円 | - | - |
| 当期純利益 | 52百万円 | - | - |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 31百万円 | 51百万円 | -39.2% |
| 包括利益 | 66百万円 | -2.44億円 | +127.0% |
| 支払利息 | 4百万円 | - | - |
| 1株当たり当期純利益 | 38.72円 | 63.03円 | -38.6% |
| 1株当たり配当金 | 30.00円 | 30.00円 | +0.0% |
| 項目 | 当期末 | 前期末 | 増減 |
|---|
| 流動資産 | 94.14億円 | - | - |
| 現金預金 | 46.89億円 | - | - |
| 売掛金 | 12.71億円 | - | - |
| 棚卸資産 | 11.42億円 | - | - |
| 固定資産 | 55.61億円 | - | - |
| 有形固定資産 |
| 項目 | 値 |
|---|
| 純利益率 | 0.8% |
| 粗利益率 | 44.5% |
| 流動比率 | 621.5% |
| 当座比率 | 546.2% |
| 負債資本倍率 | 0.18倍 |
| インタレストカバレッジ | -5.71倍 |
| 項目 | 前年同期比 |
|---|
| 売上高前年同期比 | -2.5% |
| 営業利益前年同期比 | -96.0% |
| 経常利益前年同期比 | +6.1% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益前年同期比 | -38.6% |
| 包括利益前年同期比 | -1.3% |
| 項目 | 値 |
|---|
| 発行済株式数(自己株式含む) | 843千株 |
| 自己株式数 | 20千株 |
| 期中平均株式数 | 823千株 |
| 1株当たり純資産 | 15,478.56円 |
| 項目 | 金額 |
|---|
| 第2四半期配当 | 30.00円 |
| 期末配当 | 40.00円 |
| 項目 | 予想値 |
|---|
| 売上高予想 | 83.00億円 |
| 営業利益予想 | 0円 |
| 経常利益予想 | 50百万円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益予想 | 0円 |
| 1株当たり当期純利益予想 | 0.00円 |
| 1株当たり配当金予想 | 40.00円 |
このデータはXBRLファイルから自動抽出されたものです。正確性については開示資料の原本をご確認ください。
NKKスイッチズ株式会社の2026年度第2四半期は、売上高が前年同期比-2.5%の38.68億円となり、マクロの需要鈍化や一部顧客の在庫調整の影響を示唆します。粗利益は17.21億円、粗利益率は44.5%と高水準を維持しており、製品ミックスや価格維持力は堅調とみられます。一方で販管費が推定174.08億円(売上比約45.0%)に達し、営業利益は▲0.2億円(営業利益率▲0.52%)と赤字転化しました。営業段階では赤字でしたが、経常利益は0.58億円(経常利益率1.50%)と黒字を確保し、金融収支や為替差損益・持分法等の非営業項目が寄与した可能性があります。当期純利益は0.31億円(純利益率0.80%)で、前年同期比▲38.6%と減益です。デュポン分解では、純利益率0.80%、総資産回転率0.260倍、財務レバレッジ1.17倍から、ROEは0.24%と低水準にとどまります。売上の伸び悩みと販管費負担の高止まりが、収益性のボトルネックです。資産効率は売上高/総資産が0.26倍と低く、在庫回転は良好に見える一方(棚卸資産は11.42億円と総資産比7.7%)、総資産に対する売上の創出力は限定的です。財務安全性は高く、負債資本倍率0.18倍、流動比率621.5%、当座比率546.2%と強固なバランスシートが下支えしています。支払利息は0.035億円と軽微で、利払い負担は無視できる水準です。営業キャッシュフローや減価償却費は未開示のため、キャッシュ創出力の精緻な評価は保留ですが、豊富な運転資本(78.99億円)と低負債構造が流動性リスクを大きく抑制しています。通期に向けては、売上の回復と販管費のコントロール(特に人件費・研究開発費・販促費の最適化)が営業利益の黒字回復に直結します。価格転嫁と高付加価値品比率の維持により粗利率を守りつつ、固定費の弾力化が鍵です。配当は年0円で、利益還元よりも内部留保・投資余力の確保を優先していると解されます。指標面では、ROE/ROAが低位である一方、財務の健全性は際立っており、今後は資産効率の改善(在庫・設備・遊休資産の見直し)と売上の持続可能な回復が全体の資本効率を押し上げる主要ドライバーになります。データ面ではキャッシュフローや減価償却、自己資本比率等の一部が未開示のため、収益の質と投資負担の評価には不確実性が残る点に留意が必要です。
ROE分解:
- 純利益率: 0.80%
- 総資産回転率: 0.260倍
- 財務レバレッジ: 1.17倍
- ROE: 0.24%
- コメント: 利益率が低下し、資産回転が低位、レバレッジも控えめなためROEは伸び悩み。短期的には販管費削減と売上回復が主因変数。
利益率の質:
- 粗利益率: 44.5%
- 営業利益率: -0.52%
- 経常利益率: 1.50%
- 当期純利益率: 0.80%
- 販管費率(推定): 約45.0%
- 所見: 粗利は高水準だが販管費高止まりで営業赤字。非営業益で下支えされる構図は持続性に課題。
営業レバレッジ:
- 固定費感応度: 販管費が売上の約45%と高く、売上の小幅変動でも営業損益が大きく振れやすい構造。
- ブレークイーブン感度: 粗利率44.5%前提では、販管費の約174.1億円を賄うために売上の確保・固定費抑制の双方が必要。粗利率維持を前提に売上+1〜2%でも赤字解消余地。
売上持続可能性: 売上は▲2.5%と小幅減。エンド市場の在庫調整長期化や産業機器の装置投資サイクル鈍化の影響を示唆。国内外ともに高付加価値スイッチへのシフトを継続できれば、通期下期での緩やかな回復余地。
利益の質: 粗利率は堅調で、価格競争激化の影響は限定的。非営業項目への依存度が上がっており、営業利益からの利益創出への回帰が課題。
見通し: 短期:販管費の厳格管理と在庫回転の改善で営業黒字への転換を目指す。中期:新製品寄与と海外展開拡大により売上成長率の底上げ、資産効率向上でROE改善。
流動性:
- 流動比率: 621.5%
- 当座比率: 546.2%
- 運転資本: 78.99億円
- 評価: 非常に厚い流動性クッション。短期資金繰りリスクは低い。
支払能力:
- 負債資本倍率: 0.18倍
- 支払利息: 0.035億円
- インタレストカバレッジ: -5.7倍(営業赤字ベース)
- 評価: 利払い負担は軽微。営業赤字によりカバレッジは形式上低いが、実質的な債務負担は限定的。
資本構成:
- 総資産: 148.58億円
- 負債合計: 22.72億円
- 純資産: 127.35億円
- 自己資本比率: 未開示項目の可能性(0.0%表記)
- 評価: 実態としては高自己資本体質と推定。レバレッジは保守的で健全。
利益の質: 営業赤字でありながら純利益を確保しているため、非営業項目の寄与が相対的に大きい構図。営業キャッシュフロー未開示のため、損益とキャッシュの連動性は評価保留。
FCF分析: 営業CF・投資CF未開示(0表記)につき、フリーキャッシュフローの定量評価は不可。粗利の厚さと低債務から、中期的なキャッシュ創出潜在力はあるが、固定費水準次第。
運転資本: 棚卸資産114.16億円、総資産比7.7%。在庫回転改善(需要の回復と連動)によりキャッシュ化が進めばキャッシュフローの弾力性が高まる。
配当性向評価: 年間配当0円、配当性向0%。利益還元より内部留保重視の方針とみられる。
FCFカバレッジ: FCF未開示のため定量的カバレッジ評価は不可。現状無配のためキャッシュ流出負担はなし。
配当方針見通し: 通期での営業黒字化・安定的な営業CF回復が確認されるまでは、慎重な株主還元スタンスの継続が基本線。
ビジネスリスク:
- 主要顧客の在庫調整長期化による売上の下押し
- 部材コスト・物流費の変動による粗利率の圧迫
- 為替変動による採算・評価影響(輸出入・外注比率次第)
- 競合の価格攻勢・仕様変更によるシェア変動
- 固定費(人件費・販促費)の硬直性による営業レバレッジの負の影響
財務リスク:
- 営業赤字の継続によるインタレストカバレッジ悪化(形式面)
- 資産回転率低位の固定化によるROE低迷
- 在庫積み上がり時の減損・評価損リスク
主な懸念事項:
- 販管費率の高止まりで営業利益が毀損
- 営業CF・減価償却費未開示によりキャッシュ創出力の把握が難しい
- 売上成長のモメンタム鈍化
重要ポイント:
- 粗利益率44.5%と価格維持力は良好だが、販管費比率高で営業赤字
- ROE0.24%と資本効率は低位、改善には売上回復と資産効率向上が必要
- 財務体質は堅固(負債資本倍率0.18倍、流動比率621.5%)で下方耐性あり
注視すべき指標:
- 販管費率(四半期推移)と営業利益率の黒字化タイミング
- 総資産回転率と在庫回転(棚卸資産の絶対水準)
- 受注・バックログ動向(売上回復の先行指標)
- 為替レート感応度(粗利率への影響)
- 営業キャッシュフローと設備投資額(開示後)
セクター内ポジション:
国内中小型の電気・電子部品(スイッチ・操作デバイス)セクター内で、財務健全性は上位、成長性・資本効率は中位〜下位。粗利の厚さは同業比で良好だが、販管費の高さと資産回転の低さが相対的な弱点。
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