| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥1282.6億 | ¥1289.7億 | -0.6% |
| 営業利益 | ¥629.9億 | ¥636.6億 | -1.1% |
| 経常利益 | ¥651.3億 | ¥624.4億 | +4.3% |
| 純利益 | ¥457.4億 | ¥433.2億 | +560.0% |
| ROE | 20.3% | 20.6% | - |
2026年度Q2決算は、売上高1,282.6億円(前年比-7.1億円 -0.6%)と微減したが、経常利益651.3億円(同+26.9億円 +4.3%)、純利益457.4億円(同+24.2億円 +5.6%)と増益を達成した。営業利益は629.9億円(同-6.7億円 -1.1%)とほぼ横ばいながら、為替差益17.8億円や有価証券売却益2.2億円の貢献で非営業段階の収益が改善し、純利益率は35.7%へ+2.1pt拡大した。粗利率59.6%(前年57.7%から+1.9pt)の改善がコスト最適化と製品ミックス良化を示す一方、販管費率10.5%(前年8.3%から+2.2pt)の上昇が営業利益率49.1%(前年49.4%から-0.3pt)を小幅抑制した。営業CFは248.3億円で純利益比0.54倍と現金転換が弱含み、前受金368.2億円への減少(前年643.9億円から-42.8%)が主因である。
【収益性】ROE 20.3%(純利益率35.7%×総資産回転率0.414×財務レバレッジ1.37倍)で優良水準を維持。純利益率35.7%は前年33.6%から+2.1pt改善、営業利益率49.1%は前年49.4%から-0.3ptと微減。粗利率59.6%は前年57.7%から+1.9pt拡大、販管費率10.5%は前年8.3%から+2.2pt上昇。EBITDAマージン50.9%(前年51.5%から-0.6pt)、EBITDA653.1億円。【キャッシュ品質】現金預金805.0億円、短期負債カバレッジ0.98倍。営業CF/純利益比率0.54倍と低調、営業CF/EBITDA比率0.38倍。FCF243.6億円でFCF/純利益比率0.53倍。総還元3,130.2億円に対するFCFカバレッジ0.78倍で手元資金を活用。【投資効率】総資産回転率0.414倍(年換算0.828倍相当)、在庫回転率1.82倍。設備投資5.4億円で減価償却23.2億円に対する比率0.23倍と抑制的。【財務健全性】自己資本比率72.8%、流動比率328.1%、当座比率328.1%、負債資本倍率0.37倍。インタレストカバレッジ5,249倍と支払能力は極めて強固。
営業CFは248.3億円で純利益457.4億円の0.54倍にとどまり、現金転換の弱含みが確認される。営業CF小計4,969.2億円に対し税金支払249.3億円が控除され、前受金の減少(前年643.9億円から368.2億円へ-275.7億円)が運転資本の逆回転を引き起こした主因である。一方、在庫の減少(+740.5億円相当の資金還流)と売上債権の回収(+573.1億円相当)が下支えとなり、運転資本全体では営業CFを部分的に補完した。投資CFは-4.7億円と軽微で、設備投資5.4億円が主体、投資有価証券の売却益も一部寄与した。FCFは243.6億円を確保したが、配当支払と自己株買いの総還元3,130.2億円に対しFCFカバレッジは0.78倍で不足し、差額は期首からの潤沢な現金(805.0億円)で補完する構造となっている。現金預金は前年比-55.9億円減少したが、短期負債818.5億円に対するカバレッジは0.98倍で流動性は十分に確保されている。
経常利益651.3億円に対し営業利益629.9億円で、非営業段階の純増益は約21.4億円となる。内訳は為替差益17.8億円、有価証券売却益2.2億円が主体で、営業外収益21.6億円が売上高の1.7%を占める。為替や金融収益の寄与は外部環境の変動に左右される一時的要素を含むため、営業段階の安定性を補完するものの持続性には留意が必要である。営業CFが純利益を大きく下回る0.54倍の比率は、利益の現金化タイミングにブレが生じていることを示し、前受金の減少と税金支払の増加が主因となっている。ただし、在庫減による資金還流と売上債権の改善が一定の品質担保要因として働いており、営業活動から創出される小計段階では4,969.2億円と強固な基盤は維持されている。粗利率の改善と非営業損益の追い風で純利益率は拡大したが、販管費の伸び(前年比+25.9%相当)が売上の伸び(-0.6%)を大幅に上回る点は固定費化の兆候として注視が必要である。
【業種内ポジション】(参考情報・当社調べ) 自社過去推移との比較では、営業利益率49.1%は前年49.4%から-0.3ptと微減したが、2022年以降の水準(40~50%台)を維持し、半導体製造装置業種内でも屈指の高収益体質を継続している。純利益率35.7%は過去最高水準圏にあり、粗利率59.6%の改善と非営業損益の寄与が牽引した。売上成長率-0.6%は前年の+35.8%から大幅に減速し、半導体投資サイクルの調整局面と前受金取り崩しフェーズの影響を反映している。自己資本比率72.8%は前年63.7%から+9.1ptと大幅に改善し、内部留保の積み上がりと保守的な資本構成が強化された。ROE20.3%は高利益率に支えられ、業種内でも総資産回転率が低い中で資本効率を実現する特徴的な構造を示す。営業CF/純利益比率0.54倍は過去5期で最低水準であり、前受金変動の振れが顕著に表れた一過性の弱含みと評価される。通期計画の保守性(下期売上・営業利益の大幅減速前提)を踏まえると、業種内での相対的な収益力の高さは維持しつつも、短期的な成長モメンタムは慎重姿勢を反映したポジションにある。(業種: 半導体製造装置、比較対象: 自社過去5期、出所: 当社集計)
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。