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67982026 第3四半期プライムJGAAP

SMK(6798) 2026年度第3四半期決算 増収・営業益黒字転換

2026年度第3四半期の売上高は351.9億円(前年同期比+1.6%)、営業利益は4.7億円(黒字転換)。以下、セグメント別の増減要因とキャッシュフローを確認します。

SMK株式会社

電機・精密/電気機器


クイックビュー

指標当期前年同期YoY
売上高¥351.9億¥346.3億+1.6%
営業利益¥4.7億−¥0.8億+729.3%
経常利益¥11.2億¥11.8億−4.9%
純利益¥7.4億¥6.8億+8.5%
ROE2.4%2.3%-

Executive Summary

売上高は増収を確保したものの、営業利益率の低さと営業外損益への依存が今回決算の特徴である。売上高は351.9億円(前年比+1.6%)、営業利益は4.7億円と前年の営業赤字0.8億円から黒字転換した。一方、経常利益は11.2億円(同△4.9%)と減少し、純利益は7.4億円(同+8.5%)となった。経常利益の減少は営業外収益13.2億円の一部縮小によるもので、純利益の増加は特別損益や税負担の変動が影響しており、本業の増益を直接示すものではない。

業績変動要因

【売上高】売上高は351.9億円で前年比+1.6%の増収。セグメント別ではCSが169.0億円・営業利益10.3億円(利益率6.1%)と主力を担う一方、RDCenterは売上0.2億円に対し営業損失3.3億円を計上し、収益を圧迫している。

【損益】売上総利益は72.0億円(粗利率20.5%)に対し、販管費が67.2億円(販管費率19.1%)と粗利の大半を消化し、営業利益は4.7億円・営業利益率1.3%にとどまる。経常利益11.2億円は営業利益を6.5億円上回り、受取利息0.9億円・受取配当金0.6億円・為替差益0.3億円を含む営業外収益13.2億円が寄与している。経常利益は前年比△4.9%減少した一方、特別損益(特別利益0.1億円、特別損失0.5億円)と税負担の変化を経て純利益は+8.5%増の7.4億円となった。増収ながら本業利益率は低水準にとどまり、営業外損益に支えられた増収増益と評価できる。

セグメント別分析

セグメントはCSとRDCenterの2区分。CSは売上169.0億円・営業利益10.3億円(利益率6.1%)と収益の柱となっている一方、RDCenterは売上0.2億円に対し営業損失3.3億円を計上し、開発投資段階にあることがうかがえる。両セグメントの合計は連結売上高351.9億円の一部にとどまり、他事業区分の詳細は開示されていない。

主要財務指標

【収益性】営業利益率1.3%、純利益率2.1%、粗利率20.5%に対し販管費率19.1%と、粗利の大半が販管費に吸収され本業の稼ぐ力は弱い。【キャッシュ品質】売掛金93.4億円に電子記録債権を加えた営業債権は年換算DSOで73日相当となり、売上増加が運転資金の増加として先行しやすい構造にある。【投資効率】ROEは2.4%、総資産回転率は0.607倍にとどまり、財務レバレッジ1.90倍で補完される形となっている。【財務健全性】自己資本比率52.6%、流動比率206.9%(流動資産322.6億円/流動負債155.9億円)と短期の安全性は良好である一方、有利子負債138.1億円のうち短期借入金が61.4億円を占め、短期負債比率は44.5%と相対的に高い。

キャッシュフロー分析

キャッシュフロー計算書の数値は開示データに含まれないため、貸借対照表の推移から資金動向を確認する。現金及び預金は112.8億円と前年の104.8億円から増加しており、手元流動性は積み上がっている。一方、売掛金・受取手形は93.4億円で前年の112.2億円から減少したものの、電子記録債権を含めた営業債権は依然として大きく、回収サイクルは長めである。棚卸資産は32.0億円(製品)、原材料39.8億円、仕掛品6.7億円と前年からやや増加しており、在庫水準の管理が資金効率に影響する局面にある。短期借入金は61.4億円から70.4億円へ減少する一方、長期借入金は72.8億円から76.7億円へ増加しており、有利子負債構成は長期化の方向にある。

収益の質

経常利益11.2億円は営業利益4.7億円を6.5億円上回っており、利益の中心が営業外収益に依存している点に留意が必要である。営業外収益13.2億円は受取利息0.9億円、受取配当金0.6億円、為替差益0.3億円、その他営業外収益3.4億円から構成され、経常的な性質のものと市況連動の為替差益が混在する。特別利益0.1億円(投資有価証券売却益等)と特別損失0.5億円(固定資産除却損0.5億円)はいずれも小規模で一時的要因にとどまる。経常利益が前年比△4.9%となる一方で純利益が+8.5%増となっているのは、法人税等負担や特別損益の期間差によるものであり、本業収益力の改善を示すものではない点に注意が必要である。包括利益は21.5億円と純利益7.4億円を大きく上回り、為替換算調整額11.9億円や有価証券評価差額金4.8億円といった評価性の項目が押し上げており、実現損益との乖離がある。

業績予想・ガイダンス

通期会社予想は売上高460.0億円(前年比△4.3%)、営業利益5.0億円、経常利益10.0億円(同+82.0%)である。第3四半期累計の進捗率は売上高76.5%、営業利益94.4%、経常利益112.2%、純利益123.0%と、利益項目はすでに通期予想を上回るか高水準にある。この進捗を前提とすると、第4四半期は売上高が前年に比べ減速し、利益項目も低水準ないし赤字を織り込む計算となる。会社側が保守的な予想を置いているか、第4四半期に季節的な採算悪化や営業外収益の反動を見込んでいる可能性がある。

株主還元

第2四半期配当は1株当たり50.00円で、通期配当予想は100.00円である。会社予想EPS94.70円に対する予想配当性向は約105.6%となり、通期純利益予想6.0億円を前提とすれば配当総額が予想純利益を上回る計算となる。一方、第3四半期累計の純利益7.4億円を基準とすると配当総額(100円×期中平均株式数ベース)は純利益の範囲内に収まる水準であり、実際の年間配当性向は第4四半期の損益確定を待つ必要がある。配当の持続性は、営業利益率の改善や手元現金112.8億円の水準を踏まえた総合的な評価が求められる。

リスク要因

  1. 営業利益率の低さ: 営業利益率1.3%、粗利率20.5%に対し販管費率19.1%と粗利の大半を消化しており、原材料価格や販売数量のわずかな変動が営業損益を大きく左右する構造にある。

  2. 売上債権回収の長期化: 年換算DSOは73日相当であり、売掛金93.4億円と電子記録債権を合わせた営業債権が大きい。回収サイクルの長さは、売上増加が運転資金負担の増加に転化しやすい点に留意が必要である。

  3. 営業外収益への依存と支払利息負担: 経常利益11.2億円のうち6.5億円分は営業利益を上回る営業外収支に依存しており、支払利息1.8億円に対し営業利益が小さいため、金利上昇局面では収益変動が大きくなりやすい。

業種ベンチマーク(参考・当社調べ)

業種ベンチマーク(manufacturing)

収益性・リターン

指標自社中央値 (IQR)Delta
営業利益率1.3%8.6% (4.3%–12.7%)−7.2pt
純利益率2.1%6.4% (2.8%–10.3%)−4.3pt

収益性は営業利益率・純利益率とも業種中央値を大きく下回り、製造業内では下位に位置する。

成長性・資本効率

指標自社中央値 (IQR)Delta
売上高成長率(前年比)1.6%3.3% (-2.1%–8.9%)−1.7pt

売上成長率は業種中央値をやや下回るが、IQRレンジ内には収まっている。

※出所: 当社集計

決算上の注目ポイント

  1. 売上高は前年比+1.6%の増収だが、営業利益率1.3%・ROE2.4%は業種中央値を下回り、本業の収益力と資本効率の低さが構造的な特徴となっている。

  2. 経常利益11.2億円は営業利益4.7億円を大きく上回り、利益構造は営業外収益への依存度が高い。経常利益が前年比△4.9%である一方、純利益が+8.5%増となっている点は、特別損益や税負担の期間差によるもので、本業の改善とは区別して捉える必要がある。

  3. 通期予想に対する累計進捗率は営業利益94.4%、経常利益112.2%、純利益123.0%と高水準にあり、第4四半期の採算や営業外損益の反動、および年換算DSO73日で示される売掛金回収の動向が、今後の決算内容を評価する上での確認点となる。

理論株価(参考値)

シナリオ理論株価
bear(弱気)3,841円
base(基準)3,866円
bull(強気)3,885円
算出前提
1株純資産(BPS)4,816円
調整後予想EPS104.2円
株主資本コスト r9.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%)
残余利益の持続係数 ω / 明示予測0.62 / 5年
想定配当性向100.0%
予想EPSの信頼度調整×1.100(通期予想に対する進捗の先行に基づく)
implied PBR / PER0.80倍 / 37.1倍

感応度: 株主資本コスト±1%で 3,765円〜3,971円、ω±0.1で 3,838円〜3,884円。

注記:

  • 通期予想に対する純利益の進捗(123%)が標準(75%)を上回るため、予想EPSを上限+10%の範囲で上方調整しています(進捗が先行する企業は予想を上回る傾向があるため。季節性の強い事業では調整が過大になる場合があります)。
  • 予想ROEが株主資本コストを下回るため、理論値は1株純資産を下回る水準になります。
  • 四半期末時点の純資産を使用しています(通期予想との間に期間のずれがあります)。
  • 純資産に非支配株主持分を含むため、理論値はやや高めに算出される可能性があります。

(算出モデル: 残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード) / 金利基準月: 2026-07 / 公表データのみからの機械算出値であり、市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません)


本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。