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67852026 第2四半期プライムJGAAP

鈴木(6785) 2026年度第2四半期決算 増収・営業益19%増

2026年度第2四半期の売上高は192.7億円(前年同期比+18.6%)、営業利益は28.6億円(同+18.6%)。以下、セグメント別の増減要因とキャッシュフローを確認します。

株式会社鈴木

電機・精密/電気機器


クイックビュー

指標当期前年同期YoY
売上高¥192.7億¥162.5億+18.6%
営業利益¥28.6億¥24.1億+18.6%
経常利益¥30.3億¥23.4億+29.5%
純利益¥21.3億¥17.1億+24.5%
ROE(年換算)14.0%12.3%-

Executive Summary

上期は増収増益となり、増益率が増収率を上回るなど利益成長が売上成長を上回る良好な決算内容である。売上高は192.7億円(前年比+18.6%)、営業利益は28.6億円(同+18.6%)、経常利益は30.3億円(同+29.5%)、純利益(連結の当期純利益)は21.3億円(同+24.5%)となった。経常利益が営業利益を上回るペースで伸びた主因は、為替差益1.1億円を含む営業外収益の増加である。

業績変動要因

【売上高】売上高は192.7億円で前年比+18.6%増収。セグメント別では、売上の76.3%を占めるPartsが147.1億円(利益率20.5%)と最大の収益源であり、MachineryAndAppliancesが36.9億円(利益率11.2%)、Dieが10.7億円(利益率14.3%)、Rentalが1.8億円(利益率25.8%、率としては最高)と続く。全社利益の大半をPartsが牽引する構造である。

【損益】営業利益は28.6億円(同+18.6%)で、売上成長と同率の伸びとなり営業利益率は14.8%を維持した。粗利率は21.9%で前年から低下したが、販管費率が7.1%へ低下し固定費吸収が効いたことで営業利益率は保たれた。経常利益は30.3億円(同+29.5%)と営業利益を上回る伸びを示し、これは為替差益や受取配当金など営業外収益1.9億円の増加によるものである。特別損益はネットで概ね中立(特別利益0.2億円、特別損失0.2億円)であり、純利益への影響は限定的。結論として増収増益であり、利益成長の質は営業段階の固定費吸収と営業外の為替効果の両方に支えられている。

セグメント別分析

Parts事業が売上の76.3%、セグメント利益の大部分を占める中核事業であり、利益率20.5%と高水準である。MachineryAndAppliances(売上18.6%構成、利益率11.2%)とDie(同5.4%、利益率14.3%)は相対的に低収益であり、Rental(同0.9%、利益率25.8%)は小規模だが最も高い利益率を上げている。全社費用や棚卸資産調整等の調整額(△7.5億円)が各セグメント利益の合計から連結営業利益への橋渡しとなっている。

主要財務指標

【収益性】営業利益率は14.8%で前年同期からほぼ横ばい、粗利率21.9%は前年から低下したが販管費率7.1%への低下で相殺された。親会社株主帰属純利益率は9.8%で前年から改善。【キャッシュ品質】営業CFは31.3億円で親会社株主帰属純利益18.9億円の1.66倍と、利益の現金裏付けは良好である。売掛金8.8億円増、棚卸資産5.3億円増が資金吸収要因となった一方、買掛金8.0億円増がこれを一部相殺した。【投資効率】ROE(年換算)は14.0%(開示値)で良好な水準にある。設備投資8.0億円は減価償却12.2億円を下回り、投資水準は更新投資に対して低めである。【財務健全性】自己資本比率は70.0%と高水準を維持し、有利子負債は小規模である。流動資産216.4億円は流動負債106.9億円を大きく上回り、短期的な資金繰りに余裕がある。

キャッシュフロー分析

営業CFは31.3億円で前年同期比+4.9%増加し、純利益の伸び率をやや下回った。これは売掛金8.8億円増、棚卸資産5.3億円増という運転資本の資金吸収を、買掛金8.0億円増が部分的に相殺した結果である。投資CFは13.0億円の支出で、うち設備投資は8.0億円にとどまり、減価償却12.2億円を下回る水準である。営業CFから設備投資を控除したフリーCFは18.2億円の黒字を確保し、財務CF16.7億円の流出(配当支払い、借入金返済等)を内部資金で十分に賄える構造である。総じて利益の現金化は良好だが、売掛金・棚卸資産の増加傾向が続く場合はキャッシュ転換効率の低下に留意が必要である。

収益の質

経常利益の増益率(+29.5%)が営業利益の増益率(+18.6%)を上回った要因は、為替差益1.1億円を含む営業外収益1.9億円の増加であり、これは営業活動そのものの構造的改善とは区別すべき性質を持つ。特別損益はネットでほぼ中立(特別利益0.2億円、特別損失0.2億円)であり、純利益への一時的な押し上げ・押し下げ効果は小さい。包括利益は35.1億円と純利益21.3億円を上回り、主因は投資有価証券の評価差額13.5億円の拡大である。この評価差額は市場価格の変動に左右されるため、純利益と包括利益の乖離は資産価値の市場変動を反映したものであり、事業本体の収益力とは別軸で捉える必要がある。

業績予想・ガイダンス

通期予想は売上高374.6億円(前年比+12.4%)、営業利益48.0億円(同+11.7%)、経常利益49.7億円(同+18.1%)である。上期実績の売上高進捗率は約51.4%、営業利益進捗率は約59.6%、経常利益進捗率は約61.0%となり、いずれも上期の標準進捗率50%を上回っている。上期の利益進捗が先行しているため、下期は前年並みかそれ以下の増益ペースでも通期予想達成が見込める計算となる。ただし上期の経常増益には為替差益の寄与があり、下期の進捗評価では営業利益と営業外損益を区別して確認する必要がある。

株主還元

第2四半期(中間)配当は1株当たり45.00円で、前年同期の40.00円から12.5%増配された。中間純利益(親会社株主帰属)18.9億円に対する配当性向は概ね34%程度であり、キャッシュ創出力に対して無理のない水準にある。自社株買いは実質的に行われておらず、還元は配当が中心である。通期予想配当は1株当たり95.00円、通期予想EPS217.07円から算出される予想配当性向は上期実績より上昇するが、フリーCF18.2億円という上期の現金創出力を踏まえると、当面の配当原資は確保されているとみられる。

リスク要因

  1. 売上債権の増加: 売掛金は前年同期末比で増加しており、売上成長に対する回収サイトの動向は今後の営業CFに影響を与える要因である。

  2. 棚卸資産(仕掛品)の増加: 仕掛品は24.1億円で在庫全体に占める比率が高く、生産工程の滞留や需要変化による評価損発生の余地に留意が必要である。

  3. 粗利率の低下: 粗利率は21.9%で前年同期から低下しており、販管費率の低下による相殺が続かない場合、営業利益率の維持が難しくなる可能性がある。

業種ベンチマーク(参考・当社調べ)

決算上の注目ポイント

  1. 上期は売上高+18.6%、営業利益+18.6%、純利益+24.5%と増収増益であり、利益成長が売上成長と同水準以上で進んでいる点が特徴である。

  2. 営業CFは純利益の1.66倍と現金裏付けは良好だが、売掛金・棚卸資産の増加が資金吸収要因となっており、下期のキャッシュ転換効率が観察点となる。

  3. 自己資本比率70.0%、流動資産が流動負債を大きく上回る構造など財務基盤は安定しており、通期予想に対する上期進捗率も高水準(営業利益進捗率約59.6%)である。

理論株価(参考値)

シナリオ理論株価
bear(弱気)2,151円
base(基準)2,213円
bull(強気)2,262円
算出前提
1株純資産(BPS)2,125円
調整後予想EPS238.8円
株主資本コスト r9.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%)
残余利益の持続係数 ω / 明示予測0.62 / 5年
想定配当性向43.8%
予想EPSの信頼度調整×1.100(通期予想に対する進捗の先行に基づく)
implied PBR / PER1.04倍 / 9.3倍

感応度: 株主資本コスト±1%で 2,152円〜2,276円、ω±0.1で 2,211円〜2,216円。

注記:

  • 通期予想に対する純利益の進捗(61%)が標準(50%)を上回るため、予想EPSを上限+10%の範囲で上方調整しています(進捗が先行する企業は予想を上回る傾向があるため。季節性の強い事業では調整が過大になる場合があります)。
  • 四半期末時点の純資産を使用しています(通期予想との間に期間のずれがあります)。
  • 純資産に非支配株主持分を含むため、理論値はやや高めに算出される可能性があります。

(算出モデル: 残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード) / 金利基準月: 2026-07 / 公表データのみからの機械算出値であり、市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません)


本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。