- 売上高: 28.61億円
- 営業利益: -1.69億円
- 当期純利益: -1.75億円
- 1株当たり当期純利益: -21.31円
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減率 |
|---|
| 売上高 | 28.61億円 | 27.42億円 | +4.3% |
| 売上原価 | 23.56億円 | 20.90億円 | +12.7% |
| 売上総利益 | 5.06億円 | 6.52億円 | -22.5% |
| 販管費 | 6.75億円 | 6.98億円 | -3.2% |
| 営業利益 | -1.69億円 | -45百万円 | -275.6% |
| 営業外収益 | 30百万円 | 32百万円 | -6.3% |
| 営業外費用 | 41百万円 | 30百万円 | +33.7% |
| 経常利益 | -1.80億円 | -44百万円 | -309.1% |
| 税引前利益 | -1.09億円 | -44百万円 | -148.0% |
| 法人税等 | 66百万円 | -2百万円 | +2922.1% |
| 当期純利益 | -1.75億円 | -42百万円 | -321.1% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | -1.75億円 | -41百万円 | -326.8% |
| 包括利益 | -1.25億円 | 1.67億円 | -174.9% |
| 減価償却費 | 3.03億円 | 2.88億円 | +5.3% |
| 支払利息 | 29百万円 | 23百万円 | +27.6% |
| 1株当たり当期純利益 | -21.31円 | -5.06円 | -321.1% |
| 1株当たり配当金 | 5.00円 | 5.00円 | +0.0% |
| 項目 | 当期末 | 前期末 | 増減 |
|---|
| 流動資産 | 60.52億円 | 64.18億円 | -3.66億円 |
| 現金預金 | 27.52億円 | 28.49億円 | -98百万円 |
| 売掛金 | 11.14億円 | 12.41億円 | -1.27億円 |
| 棚卸資産 | 2.34億円 | 2.55億円 | -20百万円 |
| 固定資産 | 40.84億円 | 43.72億円 | -2.88億円 |
|
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減 |
|---|
| 営業活動によるキャッシュフロー | 3.93億円 | 55百万円 | +3.38億円 |
| 財務活動によるキャッシュフロー | -3.91億円 | 4.88億円 | -8.78億円 |
| 項目 | 値 |
|---|
| 純利益率 | -6.1% |
| 粗利益率 | 17.7% |
| 流動比率 | 242.8% |
| 当座比率 | 233.4% |
| 負債資本倍率 | 1.34倍 |
| インタレストカバレッジ | -5.85倍 |
| EBITDAマージン | 4.7% |
| 実効税率 | -60.7% |
| 項目 | 前年同期比 |
|---|
| 売上高前年同期比 | +4.3% |
| 包括利益前年同期比 | +485.2% |
| 項目 | 値 |
|---|
| 発行済株式数(自己株式含む) | 8.69百万株 |
| 自己株式数 | 463千株 |
| 期中平均株式数 | 8.23百万株 |
| 1株当たり純資産 | 526.25円 |
| EBITDA | 1.34億円 |
| 項目 | 金額 |
|---|
| 第2四半期配当 | 5.00円 |
| 期末配当 | 5.00円 |
| 項目 | 予想値 |
|---|
| 売上高予想 | 57.40億円 |
| 営業利益予想 | -2.24億円 |
| 経常利益予想 | -2.35億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益予想 | -2.66億円 |
| 1株当たり当期純利益予想 | -32.42円 |
| 1株当たり配当金予想 | 5.00円 |
このデータはXBRLファイルから自動抽出されたものです。正確性については開示資料の原本をご確認ください。
2026年度Q2のリバーエレテックは、売上が前年同期比+4.3%と増収ながら、営業赤字継続で損益は悪化基調を脱していない四半期でした。売上高は28.61億円、売上総利益5.06億円、販管費6.75億円で営業損失は-1.69億円に拡大し、粗利で販管費をカバーできない構造が続いています。営業外では受取利息0.19億円・受取配当0.02億円を得たものの、営業外費用0.41億円(うち支払利息0.29億円)が響き、経常損失は-1.80億円に拡大しました。税前損失-1.09億円に対して法人税等0.66億円の計上により当期純損失は-1.75億円となり、実効税率は-60.7%と損失期特有の歪みを示しています。粗利益率は17.7%にとどまり、営業利益率は-5.9%(推計)で、利益率の低さが赤字の主因です。販管費率は約23.6%(6.75/28.61)と高止まりし、売上増を利益に転化できていません。前年とのbp比較は開示不足で算出困難ですが、少なくとも今期の粗利率・営業利益率は利益創出に十分な水準ではありません。キャッシュ面では営業CFが3.93億円と黒字で、純損失-1.75億円を大きく上回り、営業CF/純利益は-2.25倍と逆転しています。これは減価償却3.03億円など非現金費用や運転資本の解放が営業CFを押し上げた可能性が高い一方、利益の質の観点では注意シグナル(<0.8倍)に該当します。流動性は流動比率242.8%、当座比率233.4%と盤石で、現金預金27.52億円により短期資金繰りの安全余裕は大きいです。もっとも、EBITDAは1.34億円にとどまり、Debt/EBITDAは約22.8倍と高水準で、金利負担(インタレストカバレッジ-5.85倍)も重く、収益力に対して負債が重い構図です。総資産101.36億円・純資産43.31億円で財務レバレッジは2.34倍、デュポン分解によるROEは-4.0%と自己資本効率は低迷しています。ROICは-3.6%と資本コストを大幅に下回り、投下資本から価値が創出できていない状態です。短期的には受注回復と粗利率のテコ入れ、および販管費の絶対額削減が損益分岐の鍵です。足元の粗利率(17.7%)前提では、営業黒字化に向けて概算で約9.6億円の売上上積み(もしくは同等の粗利改善)が必要です。キャッシュは潤沢で当面の流動性リスクは限定的ですが、金利負担と低EBITDAが継続すれば、再投資余力や将来の借換条件に負荷がかかる恐れがあります。総じて、増収は確認できたものの、利益率・ROIC・インタレストカバレッジの改善が最重要課題で、粗利改善と固定費最適化の進捗が今後の評価軸となります。
[
"ステップ1(ROE分解): ROE(-4.0%) = 純利益率(-6.1%) × 総資産回転率(0.282) × 財務レバレッジ(2.34倍)。",
"ステップ2(変化の大きい要素): 今期のマイナスROEの主因は純利益率の低さ(営業赤字・税負担発生)で、資産回転率とレバレッジは大きなドライバーではない。",
"ステップ3(ビジネス上の理由): 粗利率17.7%に対し販管費率23.6%と固定費負担が重く、価格改定や製品ミックス改善が不十分な中で、金利負担0.29億円とその他営業外費用も純損失を拡大。",
"ステップ4(持続性評価): 粗利率の低さと販管費の高さは構造要因で持続的になりやすいが、減価償却3.03億円の大きさや生産性改善、ミックス是正が進めば改善余地はある。一方、金利上昇局面では支払利息増加が継続的な逆風となりうる。",
"ステップ5(懸念トレンド): 売上成長率(+4.3%)に対し販管費は絶対額で粗利を上回り、営業レバレッジが効いていない。インタレストカバレッジがマイナスで、営業利益の改善なしに金融費用が吸収できない構図が続く。"
]
[
"売上高は28.61億円で前年同期比+4.3%と小幅な増収。数量・価格の内訳やセグメント別は未開示のため、成長の持続性評価には限界がある。",
"粗利率は17.7%と低位で、価格競争やミックス(汎用品比率高め)を示唆。為替追い風が弱まると伸長維持は難しい可能性。",
"営業外収益(受取利息0.19億円等)への依存は限定的だが、営業外費用0.41億円が経常段階の重石。",
"損益分岐: 現行の粗利率前提では営業黒字化に約1.69億円の粗利上積みが必要で、売上換算で約9.6億円の追加が必要(単純試算)。",
"見通しの焦点: 1) 価格改定・高付加価値シフトによる粗利率改善、2) 固定費最適化、3) 稼働率改善による歩留まり・原価率低下、4) 金利負担の抑制(借換やデレバ)。",
"非連続な収益改善には、製品ポートフォリオ転換(車載・産機・5G/Timing向け高機能水晶)の比率引上げが鍵となる。"
]
[
"流動性: 流動比率242.8%、当座比率233.4%と強固。現金預金27.52億円は流動負債24.93億円を上回り、短期資金繰りは良好。",
"資本構成: 負債資本倍率1.34倍で過度なレバレッジではないが、EBITDAに対する負債負担は重い(Debt/EBITDA約22.8倍)。自己資本比率は未記載だが、総資産101.36億円・純資産43.31億円から概算で約42.7%。",
"債務構造・満期ミスマッチ: 長期借入金27.34億円が多く、短期借入金3.30億円は現金で十分カバー可能。短期の満期ミスマッチリスクは低いが、長期的には収益力の回復が借換条件に影響しうる。",
"支払能力: インタレストカバレッジ-5.85倍は警戒水準(警告基準<2.0)。営業損失と低EBITDAが続く場合、金利負担が財務の制約要因となる。",
"オフバランス: リース債務や保証等は未開示のため把握できず、潜在的なオフバランス債務の有無は不明。"
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[
"営業CFは3.93億円で純損失-1.75億円を上回り、営業CF/純利益は-2.25倍と品質警告域(<0.8)。",
"プラス乖離の主因は、減価償却3.03億円など非現金費用の存在と、運転資本の解放(詳細内訳未開示)と推定。",
"設備投資は-2.47億円で、推計FCF(営業CF-設備投資)は約+1.46億円と黒字。ただし投資CFの全体内訳未開示のため精緻なFCFは算定不可。",
"運転資本: 売掛金11.14億円・棚卸2.34億円・買掛金2.01億円の水準から在庫圧縮余地は限定的、売掛金回収の効率化がCF改善レバーとなる可能性。",
"持続性評価: 非現金費用や一時的な運転資本の解放に依存したCFは再現性が低く、利益の黒字転換が伴わない限りCFの安定性は担保されない。"
]
[
"配当関連の定量開示は未記載で、実績・方針ともに把握不可。",
"EPSは-21.31円で純損失のため、理論的な配当余力は限定的。計算上の配当性向-49.7%は意味を持たない(赤字期)。",
"推計FCFは約+1.46億円で現金残高も潤沢だが、金利負担・事業再投資・デレバレッジの優先順位を踏まえると、高い配当維持・増配の持続可能性は低いと評価。",
"結論: 今後の配当は業績(営業黒字化とEBITDA改善)および負債削減の進捗に連動しやすい。具体的評価には年間配当金総額の開示が必要。"
]
ビジネスリスク:
- 需要変動リスク: スマホ・車載・産機向け水晶デバイスの市況変動に伴う稼働率・価格の悪化
- 価格競争リスク: 汎用品比率が高い場合のマージン圧迫
- 技術・歩留まりリスク: 新製品立上げや微細加工の良品率低下による原価率悪化
- サプライチェーンリスク: 原材料・部材の逼迫や物流コスト上昇
- 為替リスク: 円高局面での輸出採算悪化
財務リスク:
- 金利負担リスク: インタレストカバレッジ-5.85倍、金利上昇時の費用増加
- 再資金調達リスク: EBITDA低迷下での借換条件悪化の可能性(長期借入金27.34億円)
- 資本効率リスク: ROIC-3.6%と資本コスト乖離、投資回収の遅延
- キャッシュフローの再現性: 営業CF/純利益-2.25倍で、非再現的要因への依存懸念
主な懸念事項:
- 粗利率17.7%と販管費率23.6%のミスマッチ継続による営業赤字定着リスク
- Debt/EBITDA約22.8倍と高水準のレバレッジ(EBITDA低迷由来)
- 損失期における税負担計上による純損失拡大(実効税率-60.7%)
- 営業外費用>営業外収益で経常段階の改善が遅れる構図
重要ポイント:
- 増収(+4.3%)にもかかわらず営業赤字-1.69億円で、粗利率17.7%と販管費6.75億円のギャップが主因。
- 営業CFは3.93億円と黒字だが、非現金費用および運転資本解放の寄与が大きく、利益の質に懸念(営業CF/純利益-2.25)。
- 流動性は強い一方、EBITDA基準のレバレッジは高く、インタレストカバレッジは警戒域。
- ROE-4.0%、ROIC-3.6%と資本効率は低迷、価値創出には粗利率改善と固定費最適化が必須。
注視すべき指標:
- 粗利益率と製品ミックス(高付加価値比率)
- 販管費の絶対額と売上対比(固定費削減の進捗)
- EBITDAとインタレストカバレッジの改善度合い
- 受注/在庫動向と売掛金回収期間(運転資本効率)
- 借入金の平均金利・満期プロファイル(借換リスク)
セクター内ポジション:
国内電子部品小型株の中では、流動性は良好だが収益性・ROIC・EBITDAレバレッジの点で劣後。短期的な財務余力はあるものの、利益率とキャッシュ創出力の持続的回復が競合比較での評価改善に不可欠。
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