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66202026 通期プライムJGAAP

宮越ホールディングス(6620) 2026年度通期決算 営業益赤字転落

2026年度通期の売上高は20億円、営業損失は3.3億円(赤字転落)。以下、セグメント別の増減要因とキャッシュフローを確認します。

不動産/不動産業


クイックビュー

指標当期前年同期YoY
売上高¥3.9億¥10.3億−62.0%
営業利益−¥3.3億¥2.8億−217.2%
経常利益−¥8.4億¥5.5億−252.0%
純利益−¥20.7億¥4.0億−611.4%
ROE−7.9%1.4%-

Executive Summary

当期は不動産開発及び賃貸管理事業の売上急減と減損損失計上により、営業赤字・大幅最終赤字に転落した決算である。売上高は3.9億円(前年10.3億円、YoY -62.0%)、営業利益は-3.3億円(前年2.8億円、YoY -217.2%)、経常利益は-8.4億円(前年5.5億円、YoY -252.0%)、純利益は-20.7億円(前年4.0億円、YoY -611.4%)となった。売上規模縮小に対して販管費の削減が追いつかず固定費が重荷となったほか、減損損失8.5億円を含む特別損失9.4億円が最終損益を大きく押し下げた。

業績変動要因

【売上高】売上高は3.9億円で前年同期比62.0%減となった。単一報告セグメント(不動産開発及び賃貸管理事業)の案件進捗・収益認識の縮小が主因であり、売上原価の減少は4.3%にとどまったため、売上総利益率は79.8%から49.4%へ大幅に低下した。

【損益】営業利益は-3.3億円(前年2.8億円)に転落し、営業利益率は27.6%から-85.2%へ悪化した。販管費は5.3億円で前年比2.2%減にとどまり、売上急減に固定費調整が追随できなかった。経常利益は-8.4億円で、営業外収益4.4億円(受取利息3.3億円、為替差益1.1億円)が損失を一部緩和したものの、営業外費用9.4億円が重荷となった。特別損失9.4億円(うち減損損失8.5億円)が加わり税引前損益は-17.8億円、純利益は-20.7億円となった。売上・利益ともに悪化した減収減益であり、加えて一時的要因である減損が最終損失を拡大させている。

セグメント別分析

当社グループの報告セグメントは「不動産開発及び賃貸管理事業」の単一セグメントであり、セグメント別の業績記載は省略されている。

主要財務指標

【収益性】営業利益率は-85.2%(前年27.6%)、純利益率は-528.4%と、いずれも大幅に悪化した。EBITDAはおよそ-2.8億円で、減価償却前でも本業は赤字である。ROEは-7.9%(年換算ベースでは-7.4%)、ROICも年換算で-2.3%となり、投下資本が収益を生んでいない状況が確認できる。【キャッシュ品質】営業CFは-9.1億円で、純損失に対する営業CF比率は0.47倍と1倍を下回り、当期損益の現金裏付けは弱い。ただし損失には非資金項目である減損損失8.5億円が含まれる点は留意が必要である。【投資効率】総資産回転率は0.015倍と低く、265.1億円の資産規模に対して売上高3.9億円は稼働率の低さを示す。有形固定資産のうち建設仮勘定が10.5億円で99.6%を占め、開発資産の収益化状況が今後の資本効率を左右する。【財務健全性】自己資本比率は98.4%(財務指標ベース、詳細指標では92.5%)と極めて高く、負債総額は4.1億円にとどまる。流動資産123.5億円は流動負債1.9億円を大きく上回り、短期的な資金繰りに懸念はない。

キャッシュフロー分析

営業CFは-9.1億円で前年の4.7億円のプラスから悪化し、貸倒引当金の増減や運転資本の変動が影響している。投資CFは28.2億円のプラスで、設備投資-3.7億円を差し引いても定期預金の払戻し等による資金回収が寄与し、表示上のフリーキャッシュフローは19.1億円のプラスとなった。しかしこれは事業からの現金創出ではなく投資活動による一時的な資金流入を含むため、実質的な資金状況を評価する際は営業CFのマイナスと設備投資による資金流出を重視すべきである。財務CFはゼロで、配当や自己株式取得による資金流出は発生していない。現金及び預金は113.6億円と厚く、当面の資金繰りへの懸念は限定的である。

収益の質

当期損失には経常的な収益力低下と一時的要因が混在する。営業損失-3.3億円は本業の採算悪化を示す経常的な要素であるのに対し、特別損失9.4億円(うち減損損失8.5億円)は一時的項目であり、親会社株主帰属損失の相当部分を占める。営業外収益4.4億円のうち受取利息3.3億円は売上高の8割超に相当する規模で、本業の収益力を代替するものではない。営業CFは-9.1億円で純損失に対する比率は0.47倍にとどまり、当期利益(損失)の現金裏付けは弱いが、減損という非資金費用の影響も含まれるため、この比率のみで収益品質を断定することには限界がある。

業績予想・ガイダンス

通期業績予想は売上高20.0億円(前年比+410.4%)、営業利益-7.0億円、経常利益-3.6億円、EPS-8.62円、無配を計画している。当期実績の売上高3.9億円は通期予想の19.6%にとどまり、親会社株主帰属損失19.4億円は通期予想の損失3.5億円を大きく上回っている。今後の進捗は、不動産開発案件の売上計上タイミングと建設仮勘定の事業化状況に大きく依存すると考えられる。

株主還元

第2四半期・期末配当ともに0円で、年間配当は無配である。純利益が損失であるため配当性向は算定されない。自己株式取得も実施されておらず、総還元による資金流出は発生していない。無配方針は営業CFのマイナスおよび大幅な最終損失と整合的であり、配当再開の判断には本業の収益・キャッシュフローの改善が前提となる。

リスク要因

  1. 収益規模縮小の継続リスク: 売上高が前年同期比62.0%減、営業利益率が-85.2%となっており、不動産開発・賃貸管理事業における案件進捗・売上計上の遅延または収益規模縮小が長期化するリスクがある。

  2. 資産評価・減損の再発リスク: 当期に減損損失8.5億円を計上しており、開発案件・保有資産の採算性や回収可能性について継続的な見直しが必要となる可能性がある。

  3. 建設仮勘定の資産化遅延リスク: 建設仮勘定10.5億円が有形固定資産の99.6%を占め、警戒水準とされる20%を大幅に超える。工期遅延や竣工後の賃貸・売却条件の変化により、資産の収益化が遅延するリスクがある。

業種ベンチマーク(参考・当社調べ)

収益性・リターン

指標自社中央値 (IQR)Delta
営業利益率−85.2%10.6% (6.6%–18.5%)−95.8pt
純利益率−528.4%6.8% (3.9%–11.6%)−535.2pt

自社の収益性は業種中央値を大幅に下回り、業種内で最も低い水準にある。

成長性・資本効率

指標自社中央値 (IQR)Delta
売上高成長率(前年比)−62.0%13.0% (4.1%–29.7%)−75.0pt

売上高成長率も業種中央値を大きく下回り、業種内の増収傾向とは対照的な結果となっている。

※出所: 当社調べ

決算上の注目ポイント

  1. 営業赤字化と減損損失により親会社株主帰属損失は19.4億円に達し、年換算ROEは-7.4%、年換算ROICは-2.3%となった。一方で自己資本比率92.5%、負債資本倍率0.02倍、現金預金113.6億円という財務基盤は損失の吸収力を支えている。

  2. 建設仮勘定10.5億円の収益化進捗と、営業CF-9.1億円からの改善が、今後の資産価値・収益力を評価する上での重要な観察点となる。

  3. 無配継続により株主還元面での直接的な資金負担はないが、配当再開の判断には本業キャッシュフローの黒字化が前提条件になると考えられる。

理論株価(参考値)

シナリオ理論株価
bear(弱気)432円
base(基準)435円
bull(強気)438円
算出前提値
1株純資産(BPS)613円
調整後予想EPS−8.6円
株主資本コスト r9.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%)
残余利益の持続係数 ω / 明示予測0.62 / 5年
想定配当性向30.0%
予想EPSの信頼度調整×1.000(同業種のガイダンス達成率実績に基づく)

感応度: 株主資本コスト±1%で 423円〜447円、ω±0.1で 429円〜438円。

注記:

  • 予想ROEが株主資本コストを下回るため、理論値は1株純資産を下回る水準になります。

(算出モデル: 残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード) / 金利基準月: 2026-07 / 公表データのみからの機械算出値であり、市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません)


本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。