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64572026 第3四半期プライムJGAAP

グローリー(6457) 2026年度第3四半期決算

2026年度第3四半期の売上高は3,400億円、営業利益は295億円。以下、セグメント別の増減要因とキャッシュフローを確認します。

機械


クイックビュー

指標当期前年同期YoY
売上高¥2423.8億¥2800.3億−13.4%
営業利益¥143.6億¥302.6億−52.5%
経常利益¥102.4億¥233.8億−56.2%
純利益¥45.0億¥135.7億−66.8%
ROE2.0%5.9%-

Executive Summary

2026年3月期第3四半期累計は、国内主要市場の受注減少と収益性悪化を主因に大幅な減収減益となった。売上高は2423.8億円(前年比-13.4%)、営業利益は143.6億円(同-52.5%)、経常利益は102.4億円(同-56.2%)、純利益は45.0億円(同-66.8%)で、いずれも二桁の減益となった。売上減少幅を大きく上回る利益減少は、固定費負担の重い収益構造下で金融市場・流通交通市場・遊技市場の国内3市場が同時に減収となり、営業レバレッジが逆回転したことを示す。海外市場は売上・利益ともに拡大し、連結利益の下支え役となった。

業績変動要因

【売上高】売上高は2423.8億円で前年比-13.4%。国内では金融市場が同-41.0%、流通・交通市場が同-26.7%、遊技市場が同-25.4%と大幅減収となった一方、海外市場は1535.8億円と同+0.2%でほぼ横ばいを維持し、売上構成比は63.4%と最大の比率を占めるに至った。

【損益】営業利益は143.6億円で前年比-52.5%、営業利益率は5.9%と前年の10.8%から4.9pt低下した。粗利率46.6%に対し販管費率40.7%と、費用の下方硬直性が減収時の利益圧縮を増幅した。経常利益は102.4億円(同-56.2%)で、支払利息17.0億円やデリバティブ評価損等の営業外費用が押し下げに寄与した。特別利益11.8億円には投資有価証券売却益6.6億円が含まれ一時的要因である。税引前利益113.4億円に対し法人税等68.4億円と実効税率は約60.3%に達し、純利益45.0億円への転換を大きく圧迫した。経常利益と純利益の乖離は税負担の重さが主因であり、減収減益に帰結する。

セグメント別分析

海外市場は売上構成比63.4%を占める主力事業であり、営業利益60.8億円(前年比+33.0%)と唯一増益を達成した。連結営業利益143.6億円に対する寄与度は42.4%で最大の利益源泉となっている。一方、金融市場は営業利益25.1億円(同-68.6%)、流通・交通市場は11.2億円(同-89.0%)、遊技市場は49.8億円(同-35.7%)と国内3市場すべてが減益となった。利益率は遊技市場28.8%が最も高く、次いで金融市場10.0%、海外市場4.0%、流通・交通市場2.8%の順で、セグメント間の収益力格差が大きい。国内市場の減収・採算悪化が連結減益の主因であり、海外市場の増益がこれを部分的に相殺した構図である。

主要財務指標

収益性: ROE 2.0%、営業利益率5.9%(前年10.8%)。 財務健全性: 自己資本比率53.1%、流動資産2162.4億円に対し流動負債1157.8億円で流動比率は約186.8%。 1株指標: EPS 80.68円(前年237.00円)、BPS 4285.13円。

キャッシュフロー分析

現金及び預金は466.2億円で前年末の516.8億円から減少した。有利子負債は長期借入金332.7億円、社債242.0億円、短期借入金220.5億円等で構成され、財務レバレッジは大きく変化していない。利益水準の低下に伴い、営業活動からの現金創出力は前年に比べ縮小している可能性が高く、利益と現金の対応関係については今後のCF計算書の確認が重要となる。

収益の質

経常利益102.4億円に対し純利益45.0億円と大きく乖離しており、主因は実効税率約60.3%という高水準の税負担である。特別利益11.8億円のうち投資有価証券売却益6.6億円は一時的要因であり、これを除いた経常的な利益水準はさらに低いとみられる。営業外費用は58.2億円と売上高の2.4%に相当し、支払利息17.0億円、為替差損4.4億円が含まれる。包括利益131.7億円は純利益45.0億円を大きく上回るが、これは為替換算調整額94.3億円によるもので、経常的な収益力を示すものではない。

業績予想・ガイダンス

通期会社予想(売上高3400.0億円、営業利益295.0億円、純利益145.0億円)に対する進捗率は、売上高71.3%、営業利益48.7%、純利益31.0%である。標準進捗(3Q時点で75%)と比較すると、売上高はやや下回る程度だが、営業利益・純利益の進捗は大きく下回っている。計画達成には第4四半期に営業利益率15.5%程度への急回復が必要となり、現状の累計利益率5.9%からの乖離が大きい。

株主還元

配当は中間56円、通期予想112円である。通期予想配当112円を期中平均株式数54,480千株に適用した配当総額は約61.0億円となり、会社予想純利益145.0億円に対する配当性向は約42.1%となる。これは配当のみに基づく配当性向であり、自社株買いを加味した総還元性向ではない。前年配当54円からの増配計画だが、当第3四半期累計の純利益進捗が計画の31.0%にとどまるため、配当性向の実現値は通期利益の着地水準に依存する。

カタリスト

【短期】第4四半期における国内金融・流通交通・遊技市場の受注回復および利益率改善の有無が、通期計画達成の鍵となる。 【長期】海外市場の売上・利益拡大が継続するか、また欧州における事業別(GGS、Sitrade、Acrelec、Flooid)の成長ペースが注目点となる。

業種ベンチマーク(参考・当社調べ)

業種ベンチマーク(manufacturing)

収益性・リターン

指標自社中央値 (IQR)Delta
営業利益率5.9%8.6% (4.3%–12.7%)−2.7pt
純利益率1.9%6.4% (2.8%–10.3%)−4.6pt

自社の収益性は業種中央値を下回り、特に純利益率の差が大きい。

成長性・資本効率

指標自社中央値 (IQR)Delta
売上高成長率(前年比)−13.4%3.3% (-2.1%–8.9%)−16.7pt

業種内で増収企業が多い中、自社は減収に転じており相対的に見劣りする。

※出所: 当社調べ

リスク要因

  1. 国内需要・案件執行リスク: 金融市場-41.0%、流通・交通市場-26.7%、遊技市場-25.4%と国内3市場が同時に大幅減収しており、第4四半期の受注回復遅延は通期計画未達につながり得る。

  2. 高税負担・営業外費用リスク: 実効税率約60.3%、支払利息17.0億円、デリバティブ評価損等を含む営業外費用58.2億円が、経常利益から純利益への転換を大きく圧迫している。

  3. 海外市場への依存度上昇リスク: 海外市場は連結営業利益の42.4%を占める主力事業であり、為替変動(当期は為替差損4.4億円計上)や現地需要動向が連結業績への影響度を強めている。

決算上の注目ポイント

  1. 国内3市場の同時減収・減益と海外市場の増益という対照的な動きが、事業構造の重心を海外へシフトさせている。海外市場の利益率4.0%は遊技市場28.8%を下回るため、売上構成の変化だけでは連結利益率の急回復には直結しにくい。

  2. 通期計画に対する進捗率は売上高71.3%に対し営業利益48.7%、純利益31.0%と利益面での遅れが目立つ。第4四半期に必要となる営業利益率は累計実績の5.9%を大きく上回る水準であり、期末の業績動向が注目される。

  3. 特別利益に含まれる投資有価証券売却益6.6億円は一時的要因であり、これを除いた経常的な収益力の水準を把握する上での留意点となる。

理論株価(参考値)

シナリオ理論株価
bear(弱気)3,909円
base(基準)3,974円
bull(強気)4,067円
算出前提
1株純資産(BPS)4,285円
調整後予想EPS285.2円
株主資本コスト r9.27%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 0.50%)
残余利益の持続係数 ω / 明示予測0.62 / 5年
想定配当性向42.1%
予想EPSの信頼度調整×1.071(同業種のガイダンス達成率実績に基づく)
implied PBR / PER0.93倍 / 13.9倍

感応度: 株主資本コスト±1%で 3,864円〜4,088円、ω±0.1で 3,963円〜3,980円。

注記:

  • 税負担・買収関連費用・少数株主持分等により、営業利益に対して純利益が大きく圧縮されています(純利益÷営業利益 49%)。本値はその圧縮を額面どおり反映しており、要因が一時的であれば実力値はこれより高い可能性があります。
  • 予想ROEが株主資本コストを下回るため、理論値は1株純資産を下回る水準になります。
  • 四半期末時点の純資産を使用しています(通期予想との間に期間のずれがあります)。

(算出モデル: 残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード) / 金利基準月: 2026-07 / 公表データのみからの機械算出値であり、市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません)


本レポートはXBRL決算短信データとPDF決算説明資料をAIが統合分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。