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64542026 第3四半期プライムJGAAP

マックス(6454) 2026年度第3四半期決算 増収・営業益20%増

2026年度第3四半期の売上高は743.2億円(前年同期比+7.7%)、営業利益は137.7億円(同+20.0%)。以下、セグメント別の増減要因とキャッシュフローを確認します。

マックス株式会社

機械


クイックビュー

指標当期前年同期YoY
売上高¥743.2億¥690.1億+7.7%
営業利益¥137.7億¥114.8億+20.0%
経常利益¥145.1億¥121.5億+19.5%
純利益¥109.0億¥91.2億+19.6%
ROE10.0%8.6%-

Executive Summary

2026年3月期第3四半期累計は、増収率を大きく上回る営業増益により収益性が明確に改善した決算となった。売上高は743.2億円(前年比+7.7%)、営業利益は137.7億円(同+20.0%)、経常利益は145.1億円(同+19.5%)、純利益は109.0億円(同+19.7%)となった。営業利益率は18.5%と前年の16.6%から改善しており、主力のインダストリアル機器事業の増収と収益性向上が全体を牽引した。

業績変動要因

【売上高】売上高は743.2億円で前年比+7.7%増加した。主力のIndustrialEquipmentセグメントが561.0億円と全体の75.5%を占め、増収の主因となった一方、OfficeEquipmentは横ばい圏、HCREquipmentは減収傾向にある。海外売上比率の拡大と円安効果が増収に寄与した。

【損益】営業利益は137.7億円(同+20.0%)で、売上増加率を上回るペースで拡大し、営業利益率は18.5%(前年比+1.9pt)に改善した。経常利益は145.1億円で、営業外収益7.9億円(受取配当金2.4億円、為替差益0.9億円等)が押し上げに寄与した。特別損益は利益1.6億円(投資有価証券売却益1.4億円等)と小幅で、純利益109.0億円への影響は限定的である。経常利益と純利益の乖離は約24.9%あるが、これは主に法人税等37.6億円の負担によるもので、一時的要因は僅少である。結論として増収増益。

セグメント別分析

主力事業はIndustrialEquipmentで、売上構成比75.5%、営業利益146.2億円、利益率26.1%と全社を牽引する高収益セグメントである。同セグメントの増収・高利益率が全体の増益の主因となっている。OfficeEquipmentは売上構成比21.4%、営業利益27.4億円、利益率17.2%と相対的に低収益で、主力事業との利益率格差が大きい。HCREquipmentは売上構成比3.1%、営業利益-0.1億円と小幅赤字であり、全社利益への影響は限定的である。

主要財務指標

収益性: ROE 10.0%、営業利益率 18.5% キャッシュ品質: 営業CF/純利益 1.05倍(健全な水準)、FCF 70.8億円 投資効率: 設備投資/減価償却 0.91倍(維持更新中心の投資水準) 財務健全性: 自己資本比率 85.5%、流動比率 471.2%

キャッシュフロー分析

営業CFは114.3億円で純利益の1.05倍に相当し、利益の現金裏付けは概ね確保されている。投資CFは-43.5億円で、設備投資22.9億円が主因である。財務CFは-110.8億円で、配当支払52.4億円と自社株買い56.0億円が主な流出要因となっている。FCFは営業CF114.3億円から設備投資22.9億円を控除した70.8億円である。棚卸資産の増加が営業CFを9.0億円押し下げており、現金創出評価は標準としつつも在庫動向のモニタリングが必要な状況である。

収益の質

経常利益145.1億円と純利益109.0億円の差は主に法人税等37.6億円の負担によるもので、一時的要因の寄与は限定的である。営業外収益7.9億円は売上高の1.1%にとどまり、5%超の閾値には達していない。営業CFが純利益を上回っており、アクルーアルの観点からも収益の質は良好と評価できる。

業績予想・ガイダンス

通期予想(売上977.0億円、営業利益172.0億円)に対するQ3累計進捗率は、売上高76.1%、営業利益80.1%、経常利益82.9%と、標準進捗75%を上回る利益進捗となっている。これは第4四半期を保守的に見込んでいることを示唆し、進捗の逸脱幅は10ptの範囲内にとどまる。

株主還元

通期配当予想は132.00円(前年114円)で、予想純利益132.0億円に対する配当性向は約45.5%である。Q3累計では配当52.4億円に加え自社株買い56.0億円を実施しており、両者を合算した総還元性向は約82.1%となる。FCF70.8億円に対し株主還元合計は108.4億円とこれを上回っており、還元原資として現金・投資有価証券等の潤沢な手元資金が活用されている。

カタリスト

【短期】第4四半期の業績進捗、特に営業利益率が通期計画達成に必要な水準(約14.7%)を上回れるかが注目点である。

【長期】設備投資の拡大方針(通期計画40.5億円、前年比+51.4%)による生産能力・製品競争力強化の進捗、および海外事業の成長持続性が注目される。

業種ベンチマーク(参考・当社調べ)

業種ベンチマーク(manufacturing)

収益性・リターン

指標自社中央値 (IQR)Delta
営業利益率18.5%8.6% (4.3%–12.7%)+9.9pt
純利益率14.7%6.4% (2.8%–10.3%)+8.2pt

自社の収益性は業種中央値を大きく上回り、業種内でも高位に位置する。

成長性・資本効率

指標自社中央値 (IQR)Delta
売上高成長率(前年比)7.7%3.3% (-2.1%–8.9%)+4.4pt

成長率も業種中央値を上回るが、IQR上限に近く突出した水準ではない。

※出所: 当社調べ

リスク要因

  1. 在庫効率の悪化: 棚卸資産は112.3億円で総資産の8.8%を占め、増加分が営業CFを9.0億円押し下げた。在庫増が継続すれば会計利益と現金創出の乖離拡大につながる可能性がある。

  2. 短期負債構成の集中: 負債総額185.4億円のうち流動負債が154.5億円と85.7%を占める。もっとも現金預金367.2億円が流動負債を大きく上回り、当面の資金繰りへの影響は限定的である。

  3. セグメント間の収益格差: HCREquipmentは営業利益-0.1億円と小幅赤字が継続しており、同セグメントの損益改善が遅れる場合、全社利益率の押し下げ要因となり得る。

決算上の注目ポイント

  1. 営業利益率は18.5%と前年から改善が続いており、主力のIndustrialEquipmentセグメント(利益率26.1%)の構成比拡大が全社収益性向上の構造的要因となっている。

  2. 通期予想に対する利益進捗率が売上進捗率を上回っており、会社計画は現状の利益率対比で保守的な前提を置いている点が確認できる。

  3. 配当性向約45.5%に加え自社株買いを含む総還元性向は約82.1%に達しており、株主還元の積極性が高まっている一方、FCF対比では還元額がこれを上回る水準となっている。

理論株価(参考値)

シナリオ理論株価
bear(弱気)2,568円
base(基準)2,643円
bull(強気)2,752円
算出前提
1株純資産(BPS)2,432円
調整後予想EPS311.8円
株主資本コスト r9.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%)
残余利益の持続係数 ω / 明示予測0.62 / 5年
想定配当性向45.4%
予想EPSの信頼度調整×1.071(同業種のガイダンス達成率実績に基づく)
implied PBR / PER1.09倍 / 8.5倍

感応度: 株主資本コスト±1%で 2,570円〜2,718円、ω±0.1で 2,638円〜2,650円。

注記:

  • 四半期末時点の純資産を使用しています(通期予想との間に期間のずれがあります)。

(算出モデル: 残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード) / 金利基準月: 2026-07 / 公表データのみからの機械算出値であり、市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません)


本レポートはXBRL決算短信データとPDF決算説明資料をAIが統合分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。