クイックビュー
| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥1270.4億 | ¥1259.2億 | +0.9% |
| 営業利益 | ¥151.2億 | ¥152.1億 | −0.6% |
| 経常利益 | ¥163.2億 | ¥163.3億 | −0.1% |
| 純利益 | ¥109.6億 | ¥123.2億 | −11.0% |
| ROE | 8.3% | 9.0% | - |
Executive Summary
増収ながら営業利益・純利益は減益となり、収益性がわずかに後退した決算である。売上高は1270.4億円(前年比+0.9%)、営業利益は151.2億円(同△0.6%)、経常利益は163.2億円(同△0.1%)、親会社株主に帰属する当期純利益は109.6億円(同△11.5%)となった。営業利益率は11.9%と前年並みだが、純利益減益は税負担と特別損益の悪化が主因である。
業績変動要因
【売上高】売上高は1270.4億円で前年比+0.9%の微増収。セグメント別では、TimeInformationSystemが977.3億円(構成比77%)で利益率15.2%と収益柱を維持し、EnvironmentRelatedSystemは293.1億円(構成比23%)、利益率11.9%となった。全社粗利率は45.3%を維持しており、価格・製品ミックスは概ね安定している。
【損益】営業利益は151.2億円(前年比△0.6%)とほぼ横ばいながら減益、販管費率は33.4%で前年からやや上昇し、コスト増を増収で十分に吸収できていない。経常利益は163.2億円(同△0.1%)で、受取利息・配当金等の営業外収益が営業減益を相殺した。特別損益は固定資産除却損3.0億円を含み差引1.7億円の損失となり、親会社株主に帰属する当期純利益は109.6億円(同△10.6%)と、営業・経常段階の減益幅を上回る減少となった。結論として、増収減益である。
セグメント別分析
TimeInformationSystemは売上高977.3億円(全社の77.0%)、営業利益148.2億円、利益率15.2%と収益性の高い中核事業である。EnvironmentRelatedSystemは売上高293.1億円(同23.0%)、営業利益34.8億円、利益率11.9%で、全社営業利益率11.9%と同水準にとどまる。全社営業利益151.2億円に対しTimeInformationSystemが98.0%を占め、同セグメントの動向が業績を左右する構造である。
主要財務指標
【収益性】営業利益率は11.9%、経常利益率は12.8%、純利益率(親会社株主帰属ベース)は8.6%であり、粗利率45.3%を維持しつつも純利益率は前年から低下した。【キャッシュ品質】営業CFは156.5億円で親会社株主帰属純利益109.6億円の1.43倍にあたり、会計利益の現金裏付けは良好である。一方、EBITDA約230億円に対する営業CF比率は約0.68倍にとどまり、運転資本(特に売掛金)の増減が現金転換効率に影響している。【投資効率】ROEは8.3%で、純資産1313.9億円・総資産1838.7億円に対し自己資本比率71.5%と資産効率は保守的水準にある。設備投資34.0億円は減価償却費79.2億円の0.43倍にとどまり、投資水準は減価償却を下回る。【財務健全性】自己資本比率71.5%、現金及び預金555.0億円は総資産の30.2%を占め、有利子負債は僅少であり、財務基盤は極めて安定している。
キャッシュフロー分析
営業CFは156.5億円で前年比△8.6%となったが、親会社株主に帰属する当期純利益109.6億円の1.43倍にあたり、利益の現金化自体は良好である。投資CFは75.5億円の支出で、設備投資34.0億円に加え無形固定資産取得や定期預金の積み増しが含まれる。フリーキャッシュフローは81.0億円(営業CF+投資CF)を確保し、事業活動自体は資金を生み出している。財務CFは205.2億円の支出で、配当支払129.1億円、自社株買い39.0億円、リース債務返済53.4億円が主な流出要因であり、当期のFCFを上回る株主還元・返済を実施した結果、現金及び現金同等物は期中に減少した。
収益の質
営業利益・経常利益はほぼ前年並みで推移する一方、親会社株主に帰属する当期純利益は前年比△10.6%とより大きく減少しており、経常段階と純利益段階の乖離が観察される。この乖離の主因は、特別利益1.3億円(投資有価証券売却益1.2億円等)に対し特別損失3.0億円(固定資産除却損)が上回り差引1.7億円の一時的な損失計上となったこと、および法人税等負担の影響である。営業外収益15.4億円には受取配当金3.0億円等の経常的な金融収益が含まれ、営業外費用3.4億円には支払利息1.9億円・為替差損0.3億円が計上されており、営業外損益は概ね経常的な性質である。包括利益は117.5億円で親会社株主に帰属する当期純利益109.6億円をやや上回り、有価証券評価差額金12.1億円のプラス要因が為替換算調整額△4.7億円のマイナスを上回った結果である。
業績予想・ガイダンス
通期会社予想は売上高1800.0億円(前年比+2.6%)、営業利益245.0億円(同+6.3%)、経常利益260.0億円(同+5.5%)である。累計進捗率は売上高70.6%、営業利益61.7%、経常利益62.8%、純利益60.5%(予想180.0億円対比)となり、いずれも単純進捗の目安である75%を下回る。計画達成には残り四半期で売上高約530億円、営業利益約93億円、営業利益率約17.6%が必要であり、累計実績の11.9%からの回復幅は大きい。期末にかけた収益性改善の実現度が、通期計画達成の可否を左右する主要な確認点である。
株主還元
第2四半期配当は1株55.00円であり、通期予想配当は1株180.00円である。通期予想配当性向は、予想の親会社株主に帰属する当期純利益180.0億円に対する配当総額ベースで約70.6%となる。当期は自社株買いを39.0億円実施しており、配当と自社株買いを合算した総還元は配当支払129.1億円と合わせ168.2億円に達し、当期フリーキャッシュフロー81.0億円を上回る水準である。この差額は手元現金555.0億円および利益剰余金835.7億円を活用した還元であり、短期的な支払能力に懸念はないが、通期利益・FCFの伸長と還元水準の整合性は今後の確認事項である。
リスク要因
-
通期計画未達リスク: 営業利益進捗率61.7%は標準的な75%を下回り、残り四半期で営業利益率17.6%への回復が必要である。期末の需要・コスト吸収状況次第で計画未達となる可能性がある。
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収益性圧迫リスク: 売上高が前年比+0.9%の微増収にとどまる一方、営業利益は同△0.6%減益となっており、販管費率33.4%の上昇分をコスト削減や価格転嫁で十分に吸収できていない状況がうかがえる。
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運転資本・投資水準に関するリスク: 設備投資34.0億円は減価償却費79.2億円の0.43倍にとどまり、更新投資の抑制が続けば中期的な生産性・競争力への影響が懸念される。あわせて売掛金332.5億円の回収動向も運転資本管理上の確認点である。
業種ベンチマーク(参考・当社調べ)
業種ベンチマーク(manufacturing)
収益性・リターン
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | 11.9% | 8.6% (4.3%–12.7%) | +3.3pt |
| 純利益率 | 8.6% | 6.4% (2.8%–10.3%) | +2.2pt |
自社の営業利益率・純利益率はいずれも業種中央値を上回り、収益性は業種内で相対的に高い水準にある。
成長性・資本効率
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 売上高成長率(前年比) | 0.9% | 3.3% (-2.1%–8.9%) | −2.4pt |
売上高成長率は業種中央値を下回り、トップライン成長は業種内でやや緩慢である。
※出所: 当社調べ
決算上の注目ポイント
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営業利益率11.9%・自己資本比率71.5%は業種内で相対的に高い収益性と財務健全性を示すが、通期営業利益計画に対する進捗率は61.7%にとどまり、期末にかけた利益率回復の実現度が今期業績評価の焦点となる。
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営業CFは親会社株主帰属純利益の1.43倍と利益の現金裏付けは良好である一方、設備投資は減価償却費の0.43倍にとどまっており、更新・成長投資の水準は継続的な確認が必要な項目である。
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純利益の減益幅(△10.6%)は営業利益(△0.6%)を上回っており、この差は主に特別損益の悪化と税負担によるものであることが決算データから読み取れる。
理論株価(参考値)
| シナリオ | 理論株価 |
|---|---|
| bear(弱気) | 2,095円 |
| base(基準) | 2,159円 |
| bull(強気) | 2,253円 |
| 算出前提 | 値 |
|---|---|
| 1株純資産(BPS) | 1,859円 |
| 調整後予想EPS | 280.6円 |
| 株主資本コスト r | 9.27%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 0.50%) |
| 残余利益の持続係数 ω / 明示予測 | 0.62 / 5年 |
| 想定配当性向 | 70.4% |
| 予想EPSの信頼度調整 | ×1.071(同業種のガイダンス達成率実績に基づく) |
| implied PBR / PER | 1.16倍 / 7.7倍 |
感応度: 株主資本コスト±1%で 2,102円〜2,219円、ω±0.1で 2,153円〜2,169円。
注記:
- のれん償却 6.7円/株 を利益に足し戻しています(非資金費用・IFRS企業との比較可能性のため)。
- 四半期末時点の純資産を使用しています(通期予想との間に期間のずれがあります)。
(算出モデル: 残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード) / 金利基準月: 2026-07 / 公表データのみからの機械算出値であり、市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません)
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。