| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥543.4億 | ¥574.9億 | -5.5% |
| 営業利益 | ¥96.7億 | ¥122.4億 | -21.0% |
| 経常利益 | ¥98.3億 | ¥122.3億 | -19.6% |
| 純利益 | ¥60.0億 | ¥76.3億 | -21.3% |
| ROE | 12.1% | 16.9% | - |
2026年3月期決算は、売上高543.4億円(前年比-31.5億円 -5.5%)、営業利益96.7億円(同-25.7億円 -21.0%)、経常利益98.3億円(同-24.0億円 -19.6%)、純利益60.0億円(同-16.3億円 -21.3%)と減収減益。情報システム事業の売上減少(前年比-12.2%)が全体を牽引する一方、アミューズメント事業は売上+44.2%、営業利益+213.9%と急回復し部分的な下支え。営業利益率は17.8%(前年21.3%から-3.5pt)と高水準維持も縮小、粗利率45.5%(前年約46.5%)と販管費率27.7%の双方が悪化し営業レバレッジが逆回転。特別損失8.3億円(減損損失・固定資産除売却損等)により税引前利益90.0億円、実効税率36.1%で純利益は60.0億円に着地。営業CFは59.5億円(前年比-22.7%)で運転資本と税支払いが重石、フリーCFは32.4億円を確保し配当(17.8億円)と自社株買い(31.0億円)を実施。自己資本比率83.8%、現預金165.9億円と財務健全性は極めて高く、来期ガイダンスは売上480億円(-11.7%)・営業利益45億円(-53.5%)と保守的スタンス。
【売上高】売上高は543.4億円(前年比-31.5億円 -5.5%)と減収。セグメント別では、情報システム事業が457.7億円(前年比-64.4億円 -12.2%)と主力事業で減速、パチンコホール向けシステムの更新需要が一巡し新規大型案件の端境期に入った模様。一方、アミューズメント事業は64.2億円(同+19.8億円 +44.2%)と急拡大、パチンコ・パチスロ遊技機の新機種投入と規制環境への対応需要が寄与。その他事業(不動産賃貸等)は22.1億円(同+12.4億円 +128.5%)と急伸、表示方法の変更による売上高への計上もあり大幅増収。外部顧客への売上高は全セグメントで543.4億円、国内売上が90%超を占める地理的集中は継続。情報システム事業の売上構成比は84.1%と圧倒的で、同事業の減速が全体の減収を決定付けた。
【損益】営業利益は96.7億円(前年比-25.7億円 -21.0%)と二桁減益、営業利益率は17.8%(前年21.3%から-3.5pt)と縮小。売上原価は296.1億円で売上原価率54.5%(前年約53.5%)と1pt悪化、粗利は247.3億円(粗利率45.5%)。販管費は150.6億円(同+5.8億円)と売上減少局面にも関わらず増加、販管費率27.7%(前年約25.2%から+2.5pt)と硬直的コスト構造が鮮明。人件費(給料手当25.5億円、賞与17.0億円)と減価償却費9.2億円、のれん償却1.6億円が主要構成要素。セグメント別では、情報システムが営業利益112.0億円(-22.2%、OPM 24.5%)、アミューズメントが11.2億円(+213.9%、OPM 17.4%)、その他が0.1億円(+109.1%、OPM 0.6%)。全社費用-26.6億円(前年-23.7億円)と配賦が増加、営業レバレッジの逆回転を増幅。経常利益は98.3億円で営業外損益は+1.6億円の純額プラス、受取配当0.3億円・受取利息0.2億円に対し支払手数料0.2億円・為替差損0.2億円が相殺。税引前利益は90.0億円で特別損失8.3億円(減損損失0.3億円、投資有価証券評価損0.3億円等)が一時的押し下げ要因。法人税等32.5億円(実効税率36.1%)を控除し、純利益60.0億円(純利益率11.0%)に着地。結論として、情報システムの減速とコスト構造の硬直化により減収減益、アミューズメントの回復が部分的に緩和。
情報システム事業(売上457.7億円、営業利益112.0億円)は売上-12.2%・利益-22.2%と減収減益も、OPM 24.5%と高収益を維持。パチンコホール向けコンピュータシステム・景品顧客管理システム等の主力製品で更新需要が一服、新規大型案件の谷間に直面。前年の大型投資サイクル終了後のタイミングと推察され、営業レバレッジの逆回転でOPMは前年から約2.1pt縮小(前年比)。アミューズメント事業(売上64.2億円、営業利益11.2億円)は売上+44.2%・利益+213.9%と急回復、OPM 17.4%と前年の8.1%から大幅改善。パチスロ遊技機の新機種投入と規制対応需要が寄与、前年の減損損失8.7億円計上から利益水準が正常化。当期も減損損失1.9億円を計上するも前年比で縮小、収益性の底打ち感が鮮明。その他事業(売上22.1億円、営業利益0.1億円)は売上+128.5%・利益+109.1%だが、OPM 0.6%と依然低位。不動産賃貸事業の表示方法変更(営業外収益→売上高)により売上高が大幅増加、営業利益への寄与は限定的。全社費用-26.6億円(前年-23.7億円)は管理部門コストの増加を反映、各事業の営業利益を合算した132.3億円から全社費用控除後の連結営業利益96.7億円へと約35億円圧縮。
【収益性】営業利益率17.8%は前年21.3%から-3.5pt縮小も製造業平均7.8%を+10.1pt上回る高水準、粗利率45.5%(前年約46.5%)と販管費率27.7%(前年約25.2%)の双方が悪化し営業レバレッジが逆回転。純利益率11.0%(前年約13.3%)は-2.3pt縮小、実効税率36.1%は税負担が重く純利転換効率を抑制。ROE 12.1%(前年18.0%)と-5.9pt低下、純利益率の縮小と総資産回転率0.917回転(前年約1.0回転)の鈍化が主因で、財務レバレッジ1.19倍(前年1.26倍)は低下し資本効率の押し下げ要因。EBITDA 113.5億円(営業利益96.7億円+減価償却費16.8億円)でEBITDAマージン20.9%、のれん償却1.6億円はEBITDA比1.4%と軽微。【キャッシュ品質】営業CF 59.5億円は純利益60.0億円の0.99倍で整合的だが、OCF/EBITDA 0.52倍と現金転換が弱い。運転資本の逆風(売上債権増-11.1億円、棚卸資産増12.6億円、仕入債務減-4.3億円)と税支払い-39.4億円が重石、営業CF小計(運転資本変動前)98.4億円から大幅に圧縮。【投資効率】総資産回転率0.917回転(前年約1.0回転)と鈍化、売上減少と総資産の微増(+20.1億円)が要因。有形固定資産回転率4.5回転、無形資産回転率9.7回転と高効率維持も、棚卸資産94.1億円(売上比17.3%)が厚く在庫回転日数約116日(COGS÷365日)と長期化。【財務健全性】自己資本比率83.8%(前年79.1%)と+4.7pt改善、D/Eレシオ0.19倍(前年0.26倍)と実質無借金体質。流動比率463.5%(流動資産390.4億円÷流動負債84.2億円)、現預金165.9億円が流動負債を約2倍上回り短期支払能力は極めて強固。
営業CFは59.5億円(前年77.0億円、-22.7%)で、純利益60.0億円(前年76.3億円)との対比では概ね整合(純利益の0.99倍)も、前年比では大幅減少。営業CF小計(運転資本変動前)は98.4億円(前年125.7億円)だが、運転資本の変動で▲38.9億円圧縮。内訳は、棚卸資産の増加12.6億円(製品在庫94.1億円が厚く在庫回転日数約116日と長期化)、売上債権の増加-11.1億円(電子記録債権+11.2億円増)、仕入債務の減少-4.3億円が逆風。法人税等の支払-39.4億円(前年-48.9億円)は負担重く、税引前利益90.0億円に対し43.8%の税キャッシュアウト比率。投資CFは-27.1億円で、有形固定資産取得-7.3億円、無形固定資産取得-16.7億円(ソフトウェア中心)、子会社株式取得-12.7億円が主要支出。固定資産売却0.1億円、有価証券売却0.04億円は小規模。フリーCFは32.4億円(営業CF 59.5億円+投資CF -27.1億円)で前年約-0.9億円から大幅改善、減価償却費16.8億円を加味した実質的な現金創出力は49.2億円。財務CFは-16.1億円で、配当支払-16.3億円、自社株買い-31.0億円の合計-47.3億円を、自己株処分+19.4億円(株式報酬の権利行使と推察)と社債償却-0.05億円で一部相殺。現金増減は+16.3億円で期末現預金165.9億円(期首149.6億円)、有価証券30.0億円を含む現金同等物は195.9億円と潤沢。
経常利益98.3億円に対し特別損失8.3億円を計上し税引前利益90.0億円、経常利益比で8.4%の一時的押し下げ。特別損失の内訳は減損損失0.3億円(アミューズメント事業の事業用資産1.9億円とその他事業ののれん1.6億円)、投資有価証券評価損0.3億円、固定資産除売却損0.1億円で、前年の特別損失8.0億円(減損6.9億円含む)と同水準。一時性は一定程度認められるも、減損の断続的発生により構造的コストの側面も存在。営業外収益1.9億円(受取配当0.3億円、受取利息0.2億円、その他0.7億円)は経常的収益源で純額プラス寄与、営業外費用0.3億円(支払手数料0.2億円、為替差損0.2億円)は軽微。包括利益58.1億円(純利益60.0億円-その他包括利益▲1.9億円)で、その他包括利益はその他有価証券評価差額金+0.1億円、退職給付調整額+0.5億円と小幅。営業CF小計98.4億円に対し純利益60.0億円で、非現金費用は減価償却費16.8億円、のれん償却1.6億円、引当金増減-0.9億円、株式報酬費用2.0億円の合計約19.5億円で整合。運転資本の逆風が38.9億円、税支払いが39.4億円とOCFを圧迫し、OCF/EBITDA 0.52倍と低位だが、アクルーアル(非現金利益)の異常値は見られず収益の質は概ね健全。
通期ガイダンスは売上高480.0億円(前年比-63.4億円 -11.7%)、営業利益45.0億円(同-51.7億円 -53.5%)、経常利益46.0億円(同-52.3億円 -53.2%)と大幅減収減益を見込む。当期実績(売上543.4億円、営業利益96.7億円、経常利益98.3億円)との対比では、下期に売上-63.4億円、営業利益-51.7億円の急減速を織り込む計算で、情報システム事業の需要平準化、新製品投資の先行費用、アミューズメント事業の機種サイクル調整を反映した保守的スタンス。営業利益率は9.4%まで低下見込み(当期17.8%から-8.4pt)で、販管費の増加や一時的費用計上を前提とする模様。EPS予想212.91円は年間配当40円で配当性向18.8%と持続可能水準、当期の配当性向22.8%(年間配当100円)から配当金額は据え置き減配なし方針。進捗率は売上113.2%、営業利益214.9%と大幅超過達成の状況で、下期に大型の費用計上や減収要因を織り込む前提だが、上方修正の余地も残る。
年間配当100円(中間配当30円、期末配当70円)で配当総額17.8億円、配当性向22.8%(純利益60.0億円対比)と持続可能水準。DOE(株主資本配当率)4.1%は自己資本496.7億円に対する配当総額の比率で、株主資本効率重視の還元姿勢。フリーCF 32.4億円に対し配当17.8億円でFCFカバレッジ1.82倍と健全だが、自社株買い31.0億円を含む総還元48.8億円は配当+自社株買いの合計でFCF 32.4億円を上回り、総還元性向150.6%(総還元÷FCF)と現金の一部取り崩しを伴う。現預金165.9億円と潤沢な手元流動性を背景に、積極的な株主還元を実施。自己株処分19.4億円(財務CFプラス項目)は株式報酬の権利行使と推察され、実質的な自社株買いネット額は11.6億円(-31.0億円+19.4億円)で、配当と合わせた実質総還元は29.4億円(総還元性向90.7%)と解釈可能。来期配当予想40円(前年比-60円)は減配見込みだが、保守的な業績予想下での配当維持コミットメントとして評価の余地あり。
在庫滞留・陳腐化リスク: 製品在庫94.1億円(売上高比17.3%)が厚く、在庫回転日数約116日と長期化。パチンコ・パチスロ遊技機は機種サイクルが短く規制変更で陳腐化リスク大。当期は棚卸資産の増加12.6億円が営業CFを圧迫、在庫評価損や値引き販売による粗利率悪化リスクあり。契約負債0.7億円・契約資産3.7億円と前受金は限定的で、売上計上前の資金回収は進まず在庫ファイナンス依存度が高い。
情報システム事業の集中リスク: 売上の84.1%を占める情報システム事業の需要変動が全社業績を左右。当期は-12.2%の減収で営業利益-22.2%と営業レバレッジの逆回転が顕著。パチンコホール向けシステムの設備投資サイクルに依存し、顧客の投資抑制局面では売上が急減。受注残高の開示なく将来の売上見通しが不透明、大型更新需要の端境期に収益が大幅振れ。
営業レバレッジの硬直性リスク: 販管費150.6億円(前年144.8億円)が売上減少局面でも+5.8億円増加、販管費率27.7%(前年約25.2%)と+2.5pt悪化。人件費・減価償却費・のれん償却等の固定費比率が高く、売上変動に対し利益が大幅に振れる構造。来期ガイダンスでは営業利益率9.4%(当期17.8%)と半減見込みで、コスト構造改革なき限り減益幅が拡大しやすい。
収益性・リターン
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | 17.8% | 7.8% (4.6%–12.3%) | +10.1pt |
| 純利益率 | 11.0% | 5.2% (2.3%–8.2%) | +5.9pt |
収益性指標は業種内で上位、営業利益率・純利益率ともに中央値を大幅に上回り高付加価値ビジネスモデルを反映。
成長性・資本効率
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 売上高成長率(前年比) | -5.5% | 3.7% (-0.4%–9.3%) | -9.2pt |
成長性は業種内で下位、製造業中央値がプラス成長を維持する中で減収は相対的に弱く、情報システム需要の周期的調整局面にあることを示唆。
※出所: 当社集計
高収益モデルの一時的調整局面: 営業利益率17.8%は製造業平均+10.1ptと圧倒的優位性を維持も、前年比-3.5pt縮小。情報システム事業(OPM 24.5%)の減速とコスト硬直化が主因で、アミューズメント事業(OPM 17.4%)の急回復(前年8.1%)が緩和材料。来期ガイダンスは保守的(営業利益-53.5%)だが、在庫圧縮と新製品投入サイクルの回復により利益率の反転余地あり。過去3年で営業利益率は二桁後半を維持しており、構造的な高収益力は健在。
現金創出力の改善が鍵: OCF/EBITDA 0.52倍と低位で、在庫回転日数約116日の長期化が最大のボトルネック。製品在庫94.1億円の適正化で営業CF +12.6億円の改善余地、売上債権管理の徹底で追加+11.1億円の効率化可能。現預金165.9億円とB/S強靭性は抜群だが、フリーCF 32.4億円に対し総還元48.8億円(配当17.8億円+自社株買い31.0億円)と超過還元中。下期の在庫圧縮とOCF改善が持続的還元の前提条件。
セグメントポートフォリオの再バランス進行: 情報システム84.1%・アミューズメント11.8%・その他4.1%の売上構成で、主力の情報システムが減速する中アミューズメントが+44.2%と急伸し収益分散の萌芽。アミューズメントのOPM 17.4%は前年8.1%から倍増で、規制対応と新機種投入が奏功。来期は両事業の需給平準化と新製品サイクルの同期化が利益安定化の鍵、ポートフォリオ効果の発現を注視。
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。