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64282026 第3四半期スタンダードJGAAP

オーイズミ(6428) 2026年度第3四半期決算 増収・営業益118%増

2026年度第3四半期の売上高は172.2億円(前年同期比+7.4%)、営業利益は8.8億円(同+117.5%)。以下、セグメント別の増減要因とキャッシュフローを確認します。

機械


クイックビュー

指標当期前年同期YoY
売上高¥172.2億¥160.4億+7.4%
営業利益¥8.8億¥4.1億+117.5%
経常利益¥8.7億¥4.0億+120.0%
純利益¥9.0億¥6.8億+33.0%
ROE(年換算)6.3%4.9%-

Executive Summary

増収に加えアミューズメント事業の黒字転換と電気事業の増益が寄与し、営業利益が前年同期比+117.5%と大幅に改善した。売上高は172.2億円(前年比+7.4%)、営業利益は8.8億円(同+4.7億円)、経常利益は8.7億円(同+120.0%)、純利益は9.0億円(同+33.0%)となった。増収率を大幅に上回る利益成長は営業レバレッジの効いた結果だが、純利益には固定資産売却益3.9億円が含まれ、経常的な収益力とは区別して評価する必要がある。

業績変動要因

【売上高】売上高は172.2億円で前年同期比+7.4%増収。セグメント別では、外部売上高の大きいアミューズメント事業が85.2億円(構成比49.5%、同+8.9%)、食品・EC事業が72.8億円(同42.3%、同+5.9%)、電気事業7.8億円(同+6.6%)、不動産事業6.4億円(同+4.5%)と、いずれのセグメントも増収し単一事業への依存度は低い。

【損益】営業利益は8.8億円(同+117.5%)、経常利益8.7億円(同+120.0%)。売上総利益率は32.1%から35.7%へ改善し、増益の中心は原価率の改善にある。販管費は52.7億円で前年比+11.0%と増収率を上回るが、広告宣伝費・販売促進費増を吸収して増益を確保した。セグメント利益ではアミューズメント事業が前年同期の0.09億円の損失から4.4億円の利益へ転換し、電気事業も4.2億円(利益率53.9%)と高採算を維持した一方、不動産事業は高い利益率(43.6%)を保ちつつも利益は前年同期比減少、食品・EC事業は利益率2.1%と低水準にとどまる。特別利益として固定資産売却益3.9億円を計上し、税引前利益12.6億円のうち一定割合を一時的要因が押し上げている。増収増益。

セグメント別分析

アミューズメント事業は売上85.2億円(構成比49.5%、前年比+8.9%)、セグメント利益4.4億円で前年同期の0.1億円の損失から黒字転換し、全社増益の主要因となった。食品・EC事業は売上72.8億円(構成比42.3%、同+5.9%)、セグメント利益1.6億円(利益率2.1%)で規模は大きいが採算性は低い。電気事業は売上7.8億円と規模は小さいものの利益率53.9%、利益4.2億円(同+8.6%)と高採算事業である。不動産事業は売上6.5億円、利益率43.6%と高収益だが利益は2.8億円で前年同期比8.8%減少した。全社的には規模の大きいアミューズメント・食品事業と、規模は小さいが高採算な不動産・電気事業という異なる収益構造のセグメントが併存している。

主要財務指標

【収益性】営業利益率は5.1%で前年同期の2.5%から約261bp改善、純利益率は5.2%で同約101bp改善した。年換算ROEは6.3%で、純利益率5.2%×総資産回転率0.55倍×財務レバレッジ2.19倍に分解され、レバレッジ不足ではなく総資産に対する収益創出力の低さがROE水準を規定している。【キャッシュ品質】税引前利益12.6億円には固定資産売却益3.9億円が含まれ、純利益9.0億円の43.0%に相当する一時的項目に依存している。【投資効率】年換算ROICは3.4%にとどまり、土地を中心とする有形固定資産194.2億円(総資産の46.7%)の稼働・収益化が中期的な課題である。【財務健全性】自己資本比率は45.7%(前年46.9%からやや低下)、流動比率は約198.5%と短期的な流動性は良好。有利子負債は143.0億円、Debt/Capital比率は約43.0%で、長期借入金は前年比+17.4%と増加している。

キャッシュフロー分析

キャッシュフロー計算書の開示はないが、BS推移から資金動向を分析すると、現金及び預金は82.9億円で前年の69.7億円から+18.9%増加している。長期借入金は113.5億円で前年比+17.4%増、短期借入金・1年内返済分を含む有利子負債全体も増加しており、事業投資や運転資金の拡大を借入で調達している構図がうかがえる。建設仮勘定は前年比+72.7%増加しており、設備投資パイプラインの拡大を示す一方、仕掛品も+31.9%増加しており在庫の積み上がりが資金効率に影響している可能性がある。買掛金は前年比+70.7%増加し仕入債務による運転資金の補完も進んでいる。

収益の質

当期の税引前利益12.6億円のうち、固定資産売却益3.9億円が特別利益として計上されており、これは純利益9.0億円の43.0%に相当する規模である。したがって、純利益の前年同期比+33.0%という伸びは、営業利益の同+117.5%という伸びほど経常的な収益力の改善を直接反映するものではない。営業外損益をみると、営業外収益1.3億円(受取配当金0.3億円等)に対し営業外費用1.5億円(支払利息1.1億円等)が上回り、営業外はネットで収益を押し下げているが、営業利益の伸びがこれを吸収し経常利益も同+120.0%の増加となった。包括利益は9.4億円で親会社株主に帰属する当期純利益9.0億円との差は主に有価証券評価差額金0.4億円であり、純利益と包括利益の乖離は限定的である。

業績予想・ガイダンス

通期会社予想に対するQ3累計の進捗率は、売上高76.2%(予想226.0億円)に対し、営業利益136.2%(予想6.5億円)、経常利益138.4%(予想6.3億円)、純利益134.3%(予想6.7億円)と、各利益指標が売上高の進捗を大幅に上回っている。売上高進捗率は季節性を勘案した標準的な水準に近いが、利益進捗の大幅な超過は、アミューズメント事業の想定を上回る黒字転換や固定資産売却益の発生が背景にある。会社側は業績予想の修正を行っておらず、通期予想は保守的な前提のまま据え置かれている状態であり、Q4における販促投資の積み増しや一時的要因の反動が想定されている可能性がある。

株主還元

通期の1株当たり配当予想は12.0円で前年同期の12.0円から変更なく、配当予想の修正もない。通期予想EPS29.78円に基づく予想配当性向は約40.3%であり、配当のみの還元としては持続可能性の目安とされる60%を下回る水準にある。Q3累計EPSは40.05円で通期予想を上回っているが、これには固定資産売却益による一時的な押し上げが含まれるため、配当余力の評価では経常的な利益水準を併せて確認する必要がある。

リスク要因

  1. 純利益の質: 税引前利益12.6億円のうち固定資産売却益3.9億円が純利益9.0億円の43.0%を占める。営業利益+117.5%増に比べ、報告純利益の伸び+33.0%を恒常的な収益改善とみなすには慎重さが求められる。

  2. 運転資本効率: 仕掛品が前年比+31.9%増加するなど在庫の積み上がりが見られ、資金効率への影響が懸念される。買掛金も同+70.7%増加しており、運転資金の一部を仕入債務で補完する構図が強まっている。

  3. 資本構成と資本効率: Debt/Capital比率は約43.0%、長期借入金は前年比+17.4%増加している。年換算ROICは3.4%にとどまり、有利子負債143.0億円と大きな固定資産(総資産の46.7%)に対する収益性の改善が課題である。

業種ベンチマーク(参考・当社調べ)

業種ベンチマーク(manufacturing)

収益性・リターン

指標自社中央値 (IQR)Delta
営業利益率5.1%8.6% (4.3%–12.7%)−3.4pt
純利益率5.2%6.4% (2.8%–10.3%)−1.2pt

営業利益率・純利益率は業種中央値をいずれも下回り、収益性は業種内で見劣りする水準にある。

成長性・資本効率

指標自社中央値 (IQR)Delta
売上高成長率(前年比)7.4%3.3% (-2.1%–8.9%)+4.1pt

売上高成長率は業種中央値を上回り、トップラインの成長性は業種内で相対的に高い位置にある。

※出所: 当社集計

決算上の注目ポイント

  1. 営業利益率は前年同期の2.5%から5.1%へ改善したが、業種中央値8.6%にはなお距離があり、収益性改善の途上にあることが決算データから読み取れる。

  2. アミューズメント事業の黒字転換(前年同期0.1億円の損失から4.4億円の利益へ)と電気事業の高採算性(利益率53.9%)が全社増益を牽引した一方、食品・EC事業は売上規模が最大級にもかかわらず利益率2.1%にとどまり、セグメント間の収益構造の差が明確である。

  3. 純利益9.0億円のうち固定資産売却益3.9億円が43.0%を占めており、通期予想に対する高い進捗率(営業利益136.2%等)の評価にあたっては、この一時的要因の影響を除いた経常的な収益動向を確認することが決算データからの重要な観察点となる。

理論株価(参考値)

シナリオ理論株価
bear(弱気)681円
base(基準)690円
bull(強気)698円
算出前提
1株純資産(BPS)844円
調整後予想EPS32.8円
株主資本コスト r10.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 2.00%)
残余利益の持続係数 ω / 明示予測0.62 / 5年
想定配当性向40.3%
予想EPSの信頼度調整×1.100(通期予想に対する進捗の先行に基づく)
implied PBR / PER0.82倍 / 21.1倍

感応度: 株主資本コスト±1%で 672円〜710円、ω±0.1で 686円〜693円。

注記:

  • 通期予想に対する純利益の進捗(134%)が標準(75%)を上回るため、予想EPSを上限+10%の範囲で上方調整しています(進捗が先行する企業は予想を上回る傾向があるため。季節性の強い事業では調整が過大になる場合があります)。
  • 予想ROEが株主資本コストを下回るため、理論値は1株純資産を下回る水準になります。
  • 四半期末時点の純資産を使用しています(通期予想との間に期間のずれがあります)。
  • 純資産に非支配株主持分を含むため、理論値はやや高めに算出される可能性があります。

(算出モデル: 残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード) / 金利基準月: 2026-07 / 公表データのみからの機械算出値であり、市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません)


本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。