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64202026 第3四半期プライムJGAAP

ガリレイ(6420) 2026年度第3四半期決算 増収・営業益7%増

2026年度第3四半期の売上高は1,016億円(前年同期比+7.1%)、営業利益は122.8億円(同+7.2%)。以下、セグメント別の増減要因とキャッシュフローを確認します。

機械


クイックビュー

指標当期前年同期YoY
売上高¥1016.2億¥948.9億+7.1%
営業利益¥122.8億¥114.5億+7.2%
経常利益¥129.4億¥121.3億+6.6%
純利益¥89.4億¥87.0億+2.7%
ROE8.1%8.4%-

Executive Summary

売上高・営業利益がともに前年同期比7%台の伸びとなる増収増益決算だが、純利益の伸びは2.7%にとどまり、増益率の目減りが最大のポイントである。売上高は1,016.2億円(前年同期比+7.1%)、営業利益は122.8億円(同+7.2%)、経常利益は129.4億円(同+6.6%)、純利益(親会社株主に帰属する当期純利益)は88.9億円(同+2.7%)となった。営業利益率は12.1%とほぼ横ばいで、増益は主に売上拡大によるものであり、実効税率上昇が最終利益の伸びを抑制した。

業績変動要因

【売上高】売上高は1,016.2億円で前年同期比+7.1%増収となった。セグメント別内訳の開示はないが、全社的な案件・数量増加が牽引したとみられる。

【損益】営業利益は122.8億円で同+7.2%増、経常利益は129.4億円で同+6.6%増と、営業段階から経常段階まで増益基調を維持した。粗利率27.9%、販管費率15.9%はともに前年から小幅に変化しており、営業利益率12.1%は前年同期並みの水準にとどまる。特別損益は投資有価証券売却益2.1億円と特別損失1.9億円(訴訟和解金1.0億円等)が相殺し、純額0.2億円と最終利益への影響は限定的である。一方、法人税等が40.2億円(実効税率31.0%)と負担増となり、純利益(親会社株主に帰属)は88.9億円、同+2.7%の伸びにとどまった。結論として、当期は増収増益である。

主要財務指標

【収益性】営業利益率12.1%、純利益率8.8%(前年同期比約-0.4pt)となり、増収に対して増益率がやや鈍化した。ROEは8.1%で、純利益率8.8%・総資産回転率0.66倍・財務レバレッジ1.41倍の組み合わせにより形成されている。【キャッシュ品質】特別利益に含まれる投資有価証券売却益2.1億円は純利益の2.4%にとどまり、一時的要因への依存度は低い。営業外収益7.4億円は売上高の0.7%と小さく、本業収益が利益の中心である。【投資効率】総資産回転率0.66倍が資本効率の主な制約要因であり、現金預金542.4億円・投資有価証券133.9億円など資産の収益化余地が残る。【財務健全性】自己資本比率71.0%、流動比率245.4%(流動資産992.2億円/流動負債404.4億円)と、財務基盤は保守的かつ強固である。

キャッシュフロー分析

キャッシュフロー計算書の開示はないため、貸借対照表の構成から資金動向を分析する。現金及び預金は542.4億円で総資産の35.1%を占め、前年同期の534.1億円から積み増している。営業債権は売掛金206.9億円と電子記録債権78.2億円の合計285.2億円である一方、買掛金は251.7億円であり、仕入債務が営業債権の資金負担を一定程度相殺する構造となっている。棚卸資産は製品39.5億円・仕掛品26.9億円・原材料52.7億円で構成され、仕掛品は在庫合計の22.8%と突出した滞留は見られない。建設仮勘定は54.3億円で有形固定資産332.2億円の16.3%を占め、設備投資の進行に伴う資金需要は継続する見込みである。

収益の質

経常利益129.4億円に対し営業利益は122.8億円を占め、収益の中心は本業にある。営業外収益7.4億円は受取配当金1.5億円、為替差益1.4億円、受取利息0.8億円などで構成され、売上高比0.7%と本業収益性を歪める規模ではない。特別損益は投資有価証券売却益2.1億円と特別損失1.9億円(訴訟和解金1.0億円、投資有価証券評価損0.3億円等)がほぼ相殺し、純額0.2億円の寄与にとどまる。包括利益は95.0億円で純利益88.9億円を上回り、有価証券評価差額金8.8億円のプラスが寄与した一方、為替換算調整額は-2.3億円である。純利益率が前年同期比で低下したのは、営業段階の収益性がほぼ維持される中、実効税率31.0%への上昇が最終利益への転換効率を抑えたためであり、一時的要因ではなく税負担構造が主因である。

業績予想・ガイダンス

通期会社予想は売上高1,377.3億円(前年比+5.4%)、営業利益169.2億円(同+2.1%)、経常利益176.0億円(同+2.5%)であり、Q3累計の進捗率は売上高73.8%、営業利益72.5%、経常利益73.5%と、標準的な75%進捗をいずれも下回る。第4四半期には売上高361.1億円、営業利益46.5億円の計上が必要であり、その営業利益率は12.9%程度と、Q3累計の12.1%を上回る水準が求められる。通期予想の達成には、期末にかけての採算改善または大型案件の計上時期が焦点となる。

株主還元

通期配当予想は1株当たり81.0円であり、通期EPS予想304.03円に基づく配当性向は26.6%である。第2四半期配当は0円で、期末一括配当型の方針とみられる。利益剰余金990.2億円、現金及び預金542.4億円と内部留保・流動性がともに厚く、配当性向26.6%は一般的な持続可能性の目安を大きく下回る水準にある。

リスク要因

  1. 通期予想の進捗遅れ: 営業利益の進捗率は72.5%で標準進捗75%を下回り、第4四半期に営業利益率12.9%程度の達成が必要となる。案件の計上時期・採算が通期達成を左右する。

  2. 為替感応度: 為替差益1.4億円は営業利益の1.1%程度に相当し、現状はプラス寄与だが、為替方向が反転した場合は経常利益の変動要因となり得る。

  3. 投資有価証券・建設仮勘定の変動リスク: 投資有価証券133.9億円(総資産の8.7%)は評価差額金67.0億円を含み市況変動の影響を受ける。また建設仮勘定54.3億円は有形固定資産の16.3%を占め、投資の稼働・収益化の進捗が資本効率に影響する。

業種ベンチマーク(参考・当社調べ)

業種ベンチマーク(manufacturing)

収益性・リターン

指標自社中央値 (IQR)Delta
営業利益率12.1%8.6% (4.3%–12.7%)+3.5pt
純利益率8.8%6.4% (2.8%–10.3%)+2.4pt

営業利益率・純利益率ともに業種中央値を上回り、収益性は業種内で相対的に良好な水準にある。

成長性・資本効率

指標自社中央値 (IQR)Delta
売上高成長率(前年比)7.1%3.3% (-2.1%–8.9%)+3.8pt

売上高成長率は業種中央値を上回り、上位IQRレンジ内に位置する。

※出所: 当社調べ

決算上の注目ポイント

  1. 増収増益は維持されているが、純利益の伸び(+2.7%)は営業利益の伸び(+7.2%)を下回った。実効税率31.0%への上昇が主因であり、営業収益性そのものは概ね維持されている。

  2. 通期営業利益予想への進捗率は72.5%で標準進捗を下回り、第4四半期に必要となる営業利益率は12.9%程度である。期末にかけての売上・採算動向が通期着地を左右する。

  3. 自己資本比率71.0%、流動比率245.4%と財務基盤は保守的かつ強固である一方、ROE8.1%・総資産回転率0.66倍は資本効率面での改善余地を示している。

理論株価(参考値)

シナリオ理論株価
bear(弱気)2,816円
base(基準)2,895円
bull(強気)3,013円
算出前提
1株純資産(BPS)2,721円
調整後予想EPS325.8円
株主資本コスト r9.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%)
残余利益の持続係数 ω / 明示予測0.62 / 5年
想定配当性向26.6%
予想EPSの信頼度調整×1.071(同業種のガイダンス達成率実績に基づく)
implied PBR / PER1.06倍 / 8.9倍

感応度: 株主資本コスト±1%で 2,814円〜2,981円、ω±0.1で 2,891円〜2,902円。

注記:

  • 四半期末時点の純資産を使用しています(通期予想との間に期間のずれがあります)。

(算出モデル: 残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード) / 金利基準月: 2026-07 / 公表データのみからの機械算出値であり、市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません)


本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。